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ジャベ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ジャベは、ルチャリブレにおける複合極技の総称である。

概要

ジャベは空中技やティヘラなどと共にルチャリブレのファイトスタイルを特徴付ける要素であり、ルチャリブレの黎明期から使用されている。1度に複数の箇所を極める技が多いのが特徴でその種類は多種多様であり、中には技名すら存在しないものまである。昭和期の日本ではジャベの同義語としてこれらの技を総称してメキシカン・ストレッチMexican Stretch)と呼称していたが闘龍門校長のウルティモ・ドラゴンが2000年に「ルチャ・リブレ・クラシカ」をコンセプトにジャベの要素を積極的に取り入れた闘龍門2000プロジェクトを立ち上げて彼らの日本に逆上陸と共にジャベという名称が広く認知されるに至った。

代表的なジャベ

ロメロ・スペシャル
タパティア吊り天井固めとも呼ばれる。ラウル・ロメロのオリジナル技(リト・ロメロだとする説もある)。うつ伏せの相手の両足に自身の両足を絡めて両手で相手の両手首を掴み、後方へと倒れ込み、相手の体を反り上げる。技に移行する直前に相手の脇腹を軽く叩くのが定番。両手首を掴まずに相手の肩に手を添えて支える形式も存在する。
アンヘリート
リバース・ロメロ・スペシャルとも呼ばれる。通常のロメロ・スペシャルと違い、相手が上下逆さまの状態で極める。
カベルナリア
完全に相手の体をロメロ・スペシャルに吊り上げないでチンロックに移行して顎と背中を同時に極める。
ラ・メディア・タパティア
ロメロ・スペシャルの体勢から相手の両腕を離して相手の顎を両手でクラッチして極める。
アレハンドリーナ
相手の上半身をキャメルクラッチに捕らえて自身の両足を使ったフルネルソンを相手の肩に極めて相手の肩、背中、足を痛めつける。
ムルシェラゴ
こうもり吊りとも呼ばれる。相手の股下に頭を差し込み両脚を掴み、体を起こして相手を逆さ吊りにしたあと片手で相手の両足首を、もう片手で相手の片腕をロックして片膝をついた状態で膝上に相手の首を乗せ極める。
カンパーナ
釣鐘固めとも呼ばれる。仰向けの相手の両足を両脇で抱え反転させて、うつ伏せになった相手の相手の両手首を掴んで体を持ち上げて宙吊りになった相手の肩と背中を極める。
セラヘーラ
卍固めからスイッチして相手の首を両脚で挟み込み、三角絞めに似た体勢に捕える。
エル・ヌド
ヌド・ラグネロとも呼ばれる。仰向けになった相手の両手両足を複雑に交差させた状態から相手の体を持ち上げて相手の自重で両手両足を極める。
ラ・スワスティカ
コブラツイストと股裂きを組み合わせた技。
ラ・ネブリナ
ミステル・ニエブラのオリジナル技。相手の両手両足を複雑に交差させた状態から相手の体をうつ伏せにひっくり返して相手の自重で両手両足を極める。
レイネーラ
人工衛星式背骨折りとも呼ばれる。レイ・メンドーサのオリジナル技。背中合わせの相手を十字状に持ち上げてエビ反りにして横方向へと回転しつつ極める変形バックブリーカー
ゴリー・スペシャル
ゴリー・ゲレロのオリジナル技。背中合わせの相手の両手両足を極めて背負い、体を反らせて痛めつける変型バックブリーカー。
ゴリー・ボム
チャボ・ゲレロ・ジュニアのオリジナル技。ゴリー・スペシャルの体勢から両腕のロックを外して顔面から叩きつける。
ウィドウズ・ピーク
ヴィクトリアのオリジナル技。ゴリー・スペシャルの体勢から相手の顎を両手でロックして尻餅をついて相手の首や背中に衝撃を与える。
リバース・ゴリー・スペシャル
ゴリー・ゲレロのオリジナル技。前屈みになった相手と背中合わせの体勢から両腕を相手の両脇にフックして体を捻って反転して相手を上下逆さまの状態に持ち上げる変型ゴリー・スペシャル。
ゴリー・エスペシアル
アトランティスのオリジナル技。リバース・ゴリー・スペシャルの要領で相手を担ぎ上げて、その場で、ぐるぐると回転をさせて体を絞り上げていく。
リバース・ゴリー・スペシャル・ボム
山田敏代のオリジナル技。前屈みになった相手と背中合わせの体勢から両腕を相手の両脇にフックして体を捻って反転している途中で腕のフックを外して両腿を掴み、後方へとブリッジするように叩きつける。

関連項目