豚骨料理
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豚骨料理(とんこつりょうり)は、鹿児島県で作られる郷土料理の一つであり、地元において「豚骨」という言葉はこの料理を指す。鹿児島市を中心に、県内各地で食される[1]。
概要
豚骨料理は薩摩藩の武士たちが、戦場や狩場で作ったのが始まりとされる[2]豪快な郷土料理であり、鹿児島県の居酒屋等で大抵メニューにある一般的な料理となっている。また鹿児島中央駅ではこれを用いた「豚骨弁当」がかつて名物駅弁として販売されていた。また西郷隆盛の大好物でもあったことが知られている。大久保利通のひ孫に当たる作家・英文学者の吉田健一は『私の食物誌』(中公文庫ほか)で「武骨に見え、繊細な料理」と紹介している。
作り方
豚の三枚身やアバラの骨付き肉を大きめにブツ切りにしたものを鍋へ入れた後、味付けに黒砂糖や鹿児島の味噌、生姜、そして焼酎を加え[1]、弱火で2~3時間煮込み、柔らかくなったら出来上がりとなる。長時間煮込む事で臭みが取れ、コクが出る[2]。さらに、残った汁には蒟蒻や桜島大根を入れて煮込み、付け合せとする[1]。
関連項目
脚注
参考文献
- 全国料理研究会柊会 『日本の郷土料理』、ドメス出版、1974年
- 豊田謙二監修 『九州宝御膳物語 おいしい郷土料理大事典』、西日本新聞社、2006年