兵庫県議会
日本の議会 兵庫県議会 ひょうごけんぎかい 兵庫県庁議場棟 | |
---|---|
議会の種類 | 一院制 |
議長 |
第117代:梶谷忠修 (自由民主党) |
副議長 |
第122代:松本隆弘 (自由民主党) |
成立年月日 |
1878年(府県会規則による設置) 1890年(府県制による設置) 1947年(地方自治法による設置) |
所在地 |
〒650-8567 兵庫県神戸市中央区下山手通5丁目10番1号 |
任期 | 4年 |
定数 | 89人 |
選挙制度 |
中選挙区制 小選挙区制 |
議会運営 | 委員会中心主義 |
公式サイト | 兵庫県議会 |
シンボル |
兵庫県議会(ひょうごけんぎかい)は、日本の地方議会。兵庫県の議決機関。
概要
任期
4年。議会が解散されれば、その時点で失職する。
1995年1月の阪神・淡路大震災の発生により、同年4月の統一地方選挙の実施が見込めなかったため、議員の任期を特例で2ヶ月延長して選挙は6月に行われた。しかし、1999年に選挙日程だけを統一地方選挙に合わせている。そのため、4月に選挙が行われても実際の任期は6月からとなり、選挙で当選した新議員が2ヶ月間議員活動ができない一方で、引退や落選した旧議員が議員身分を持つことになり、選挙後の2ヶ月間は議会も開かれない。このような有権者の判断がすぐに反映されない状況が、現在に至るまで4度も続いている[1]。
定数
89人
選出方法
事務局
県議会を補助する事務組織として、事務局が置かれている。
- 総務課
- 議事課
- 調査課
- 図書室
会派
会派名 | 議員数 | 所属党派 |
---|---|---|
自由民主党 | 43 | 自由民主党 |
民主党・県民連合 | 16 | 民主党 |
公明党・県民会議 | 13 | 公明党 |
日本共産党 | 5 | 日本共産党 |
県民クラブ・連合 | 2 | |
維新の党 | 2 | 維新の党 |
無所属 | 4 | 無所属 |
合計 | 89 | 定数89 |
※2015年5月現在。
- 常任委員会
- 総務常任委員会
- 健康福祉常任委員会
- 産業労働常任委員会
- 農政環境常任委員会
- 建設常任委員会
- 文教常任委員会
- 警察常任委員会
- 特別委員会
- 議員定数等調査特別委員会
- 予算特別委員会
- 行財政構造改革調査特別委員会
- 決算特別委員会
- 議会運営委員会
各選挙区の定数・区域
- 選挙区数:41[2]
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選挙区名 | 定数 | 選挙区名 | 定数 | 選挙区名 | 定数 | 選挙区名 | 定数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
神戸市東灘区 | 3 | 明石市 | 4 | 宝塚市 | 3 | 朝来市 | 1 |
神戸市灘区 | 2 | 西宮市 | 7 | 三木市 | 1 | 淡路市 | 1 |
神戸市中央区 | 2 | 洲本市 | 1 | 高砂市 | 2 | 宍粟市 | 1 |
神戸市兵庫区 | 2 | 芦屋市 | 1 | 川西市・川辺郡 | 3 | 加東市 | 1 |
神戸市北区 | 3 | 伊丹市 | 3 | 小野市 | 1 | 加古郡 | 1 |
神戸市長田区 | 2 | 相生市 | 1 | 三田市 | 2 | 神崎郡 | 1 |
神戸市須磨区 | 3 | 豊岡市 | 1 | 加西市 | 1 | 佐用郡 | 1 |
神戸市垂水区 | 3 | 加古川市 | 4 | 篠山市 | 1 | 美方郡 | 1 |
神戸市西区 | 3 | たつの市・揖保郡 | 2 | 養父市 | 1 | ||
姫路市 | 8 | 赤穂市・赤穂郡 | 1 | 丹波市 | 1 | ||
尼崎市 | 7 | 西脇市・多可郡 | 1 | 南あわじ市 | 1 |
過去の選挙
日時 | 投票率 | 選挙区 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年4月12日(統一地方選挙) | 40.55% | 41 | 89人 | |
2011年4月10日(統一地方選挙) | 41.43% | 41 | 89人 | |
2007年4月8日(統一地方選挙) | 45.67% | 44 | 92人 | |
2003年4月13日(統一地方選挙) | 44.60% | 46 | 93人 |
主な兵庫県議会議員出身者
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不祥事
政務活動費不正使用問題
2014年7月に昨年度の政務活動費の不正使用を問われた野々村竜太郎の記者会見を皮切りに、全県議員を対象に実施した過去3年度分の政務費の調査を行い、その結果を公表した。調査の結果、約3割りにあたる県議員24人と1会派の支出計約490万円の使用が不適切と認定され返還を求めた[3][4]。
市民団体が辞職者を含む兵庫県議8人に対し、政務活動費に不当な支出があるとして返還を求めていた住民監査請求を起こしたが、県監査委員は2014年11月11日に、2011年度分と2012年度分は請求期間を過ぎているとして請求を却下。2013年度分についても請求を棄却している[5]。
疑惑が浮上した当初、野々村は政務活動費の使用が正当なものであることを強く主張していたが[6]、結果的に7月付で県議を辞職し[7]、平成23年度以降に受けとった政務費計1834万円および遅延利息約89万円を返還した[8][9]。県議会は7月に各会派代表の連名で野々村を虚偽公文書作成・同行使罪で兵庫県警に告発しており[7]、その後の捜査で年197回におよぶ日帰りのカラ出張[10]、「切手代」の名目で金券を購入して私的に使用[11]、クレジットカードの利用明細の偽造[12]などを行っていたことが明らかとなっている。2015年1月、県警は野々村を詐欺および虚偽公文書作成・同行使容疑で神戸地検へ書類送検した[13]。検察に対して起訴を求める「厳重処分」の意見が付けられている[14]。
なお、野々村の不祥事がスクープされるに当たり、その記者会見が、出費の正当性を訴えている最中に大声で泣き叫ぶという極めて異様な光景だったことも相まって、大きな話題を呼び、一部のお笑い芸人からはネタにされたり、インターネットではその記者会見の様子をサンプリングした動画や音楽が多数投稿されたりしている[15]。
自民党県議の岩谷英雄は、返還額が最多の約169万円で私用のガソリン代などに充てていた[3][16]。また、自民党県議の加茂忍は家族を伴った出張旅費など約100万円を返還[3][16]。市民オンブズマン兵庫などが、岩谷と加茂に対し詐欺容疑などで刑事告発している[3][16]。
脚注
- ^ 神戸新聞 2011年3月8日
- ^ 県議会議員の概要 - 兵庫県議会
- ^ a b c d “政務費460万円返還を請求へ 兵庫県議会”. 日本経済新聞 (2014年10月11日). 2014年12月8日閲覧。
- ^ “〝号泣県議〟続報「議員特権にあぐら」トイレ修理、PTA祝儀…まだまだ出てくる不自然な〝政治とカネ〟”. 産経新聞 (2014年11月13日). 2014年12月8日閲覧。
- ^ “8県議への返還請求棄却 県監査委員、政活費支出「内規通り」”. 神戸新聞NEXT (2014年11月11日). 2014年12月8日閲覧。
- ^ 神戸新聞NEXT|社会|野々村県議が会見 支出の正当性強調 政務活動費問題
- ^ a b “野々村県議が辞職 虚偽公文書作成などで告発”. 産経新聞. (2014年7月11日) 2015年1月7日閲覧。
- ^ “兵庫県議会、政務費1834万円の返還確認 利息分90万円も請求へ”. 産経新聞. (2014年7月24日) 2015年1月7日閲覧。
- ^ “野々村氏、約89万円を返還 政務費の利息分を一括振り込み”. 産経新聞. (2014年8月11日) 2015年1月7日閲覧。
- ^ “号泣…野々村元県議、任意の調べにカラ出張認める 兵庫県警”. 産経新聞. (2014年9月18日) 2015年1月7日閲覧。
- ^ “政務活動費「金券買い使った」 野々村元県議”. 産経新聞. (2014年9月27日) 2015年1月7日閲覧。
- ^ “カード明細切り貼り偽装か 兵庫県警、事情聴取へ”. 産経新聞. (2014年9月2日) 2015年1月7日閲覧。
- ^ ““号泣県議”を書類送検 兵庫県警 野々村元県議、容疑認める”. 産経新聞. (2015年1月19日) 2015年1月20日閲覧。
- ^ “野々村前県議:書類送検 起訴求める「厳重処分」意見付き”. 毎日新聞. (2015年1月19日) 2015年1月20日閲覧。
- ^ 【号泣会見】野々村竜太郎議員が完全にネタにされていることが判明! YouTubeやニコニコ動画でおもちゃにされてるぞ | ロケットニュース24
- ^ a b c 兵庫県議24人 政活費計492万円の不適切支出神戸新聞NEXT