夜景
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夜景(やけい)とは、夜の都市景観で月明かりなどの自然光源によるものではなく、人工光源による景観である。とりわけ、建築物から漏れ出る光・サーチライト・広告照明などが、視野中に密集して見える景観を指して「夜景」ということが多い。日没後暗くなって建物の窓から照明が漏れ、街灯に灯が入ったときの景観。
夜景の分類
「視点の位置」や「見る対象物」、「夜景が放つ色彩」などによって様々な分類が可能である。
- 視点の位置による分類:大きく「見下ろす夜景」と「見上げる夜景」の2つに分けられる。
- 見る対象物による分類:「湾岸夜景」「埠頭夜景」「空港夜景」「郊外夜景」など。「夜桜」もこの方法による分類の1つであると言えるだろう。
- 夜景が放つ色彩による分類:代表的な夜景の色は「赤」「オレンジ」「緑」「青」「紫」「白」の6つ。それぞれの色によって見た人に与える印象や心理的効果が大きく異なる。
- 世界で初めて夜景を景観分類[要出典]した人物は、丸々もとお(夜景評論家)。1992年発行の著書「東京夜景」で分類した。また、夜景の色彩分類に関しても、1999年発売の「東京癒しの夜景」(東京書籍)で初めて分類している。
世界三大夜景
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ナポリ
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函館市
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香港
日本における夜景
- 日本は世界的に見て、非常に夜景人気が高い国である。理由として考えられるのは、以下の3つである。
- 無論、海外にも「夜景を見る」という行為は存在するし、建造物のライトアップが行われている海外の都市も多い。しかし、日本のように「夜景を見る」という行為が人の行動の主目的になることは海外では滅多にない。夜景を観光資源にしている自治体や、夜景を売りにしたレストランやホテルが多いのも日本の特徴である。
- 日本には日本三大夜景と呼ばれる夜景が存在する。「函館山から見る函館市の夜景」「六甲山(摩耶山)・掬星台から見る神戸市・阪神間・大阪の夜景」「稲佐山から見る長崎市の夜景」が日本三大夜景とされている。1960年代には既にこの表現は使われていたとされ、海と山に挟まれた都市部というコントラストの強さと、山にロープウェイで気軽に登れることが共通点である3都市が日本三大夜景と呼ばれるようになり、それが定着した。しかし最近は環境意識が高まりこれらの都市でも夜景というよりも光害と揶揄されることが多い。「100万ドルの夜景」という言葉は、1953年に電力会社幹部が神戸の夜景について「六甲山から見た神戸の電灯の電気代」に絡めて命名したのがきっかけである。
- 日本で1990年代に入り夜景人気が高まった[要出典]のは、バブル景気と大きな関係がある。バブル時に建設がスタートしたプロジェクトが1990年代中期~後期に次々と完成。梅田スカイビルや天王洲アイル、明石海峡大橋やレインボーブリッジなどがこの時期に建設された。一般的には都市の広い範囲が視野に収められるような高い視点からの景観が注目されるが、函館、長崎、神戸などのものは港町や歴史的町並みなどの独特の風情のものである。また最近では夜景を得るために、ライトアップなどの手法も活用されている。(丸々もとお著「東京夜景シリーズより)」
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東京都の湾岸地帯(勝鬨橋)
光害
光害とは、光の出力が多すぎるために上方へ漏れ、夜空が明るくなる現象のことである。見ていると目が疲れやすいことや、星空が見えにくくなることを理由に公害の1つと考えられている。光害のほとんどは水銀灯によって起こる。
光害先進国のオーストラリアなどでは、現在は水銀灯ではなく、高圧ナトリウム灯が照明の主流となっている。高圧ナトリウム灯を使うことにより消費電力が約50パーセント抑えられるほか、人の目に優しい光を発することができる。