山本能楽堂
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山本能楽堂 Yamamoto Noh Theater | |
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情報 | |
旧名称 | 山本観鵆社舞台 |
開館 | 1927年10月26日 |
開館公演 | 神歌、高砂、嵐山ほか |
収容人員 | 250人 |
設備 | 能舞台、楽屋 |
用途 | 能・狂言ほか 最近は落語なども。 |
運営 | 公益財団法人山本能楽会 |
所在地 |
〒540-0025 大阪市中央区徳井町一丁目3番6号 |
アクセス | 大阪市営地下鉄「谷町四丁目」より徒歩5分 |
山本能楽堂(やまもとのうがくどう)は大阪府大阪市中央区にある能楽堂。市街地にある木造三階建てで、本格的な能舞台を持つことから国の登録有形文化財の登録を受けている。見所(客席)は桟敷席、鏡板の松は松野奏風の筆による。プロジェクターによる字幕表示を行っている。運営は、公益財団法人山本能楽会。
概要
公益法人として、能を「現代に生きる魅力的な芸能」としての普及と伝承に努め、他の能楽堂にはない、新しい視点の公演を数多く企画している。「初心者も楽しい体験型の能楽堂」をキャッチフレーズにしている。通常行われる能の公演よりも、若い世代の観客を多く集め、活気が感じられる能楽堂である。全国でも珍しくなった、桟敷席の舞台は希少であり(椅子席有)、建物の見学に訪れる人も多い。舞台下に置かれた瓶の見学希望者が多い。 2008年には、能を楽しむために、子ども達への工作をとりいれた全国で初めての試みである、「アートによる能案内」と「能と遊ぼう!」が、パナソニック教育財団奨励賞を受賞した。2007年から工作等の造形遊びを通して、子ども達への能の普及を積極的に行っている。 また、民間の能楽堂で初めて「字幕」の掲示を行っており、初心者に人気が高い。2月には、4カ国語(英語、中国語、韓国語)対応の公演を行い、多くの外国人が訪れた。少人数からの、見学会や体験講座なども受け入れている。
歴史
主な催し
- たにまち能
- 旧称・山本定期能。山本家一門による演能会。年間6公演(内1会は素謡会)。昭和25年から続く。山本家一門による演能で関西で第一線で活躍している能楽師による公演は評価が高い。能2番・狂言1番ほか仕舞など。
- とくい能
- 主演をつとめる山本章弘が公演前に解説し、その後能1番を演じる初心者向けの催し。笑いを交えた楽しい解説と能1番を演じる初心者向けの催し。終演後にも質疑応答あり。あらゆる疑問に山本章弘が答える。開演前に無料で出される2階の茶室でのお抹茶とお菓子は人気が高い。また、7月の「ゆかた祭」では、和装で参加した人に、天神祭能船奉賛会より、能船乗船券が当たるとあって、谷町4丁目の駅から、浴衣の人を多く見かける。春と秋には、終演後、能舞台を見ながら宴会を行っている。
- 初心者のための上方伝統芸能ナイト
- 能・狂言に限らず、文楽・落語・上方舞・講談・浪曲・お座敷遊びなど、上方伝統芸能のダイジェスト版を15分ずつ4つ演じる初心者向けの催し。落語家が司会をつとめる。体験コーナーもある。第1、第3土曜日の夜に開催。元は大阪商工会議所が主催だったが、2008年4月より山本能楽会が引き継いだ。
- まっちゃまちサロン
- 毎月第1月曜日に昼夜2回開催する初心者向けの能の体験講座。山本章弘の大笑いトークが人気で、昼、夜ともに大勢が参加する。お昼は、お抹茶と生菓子、夜はおこわ飯とお茶がついていて、お得である。
- 200人の羽衣
- 2008年から始まった山本能楽堂の新しいプロジェクト。今まで「見るだけ」であった能が「参加して楽しめる」公演に劇的に変化する。2008年度に4回開催するなど積極的に活動している。2009年4月には、大分平和市民公演能楽堂で「500人の羽衣」を開催した。
- アートによる能案内
- 特定非営利活動法人大阪アーツアポリア代表理事の中西美穂の協力を得て催す、2007年から始まった、小学生対象の能の鑑賞教室。今までになかった、アートと古典芸能が出会い、子ども達に造形遊びを通して”創造的”な能の世界観を体験させている。山本章弘、中西美穂が、能やアートを学ぶ若者らと一緒に企画している。2008年にはパナソニック教育財団「こころを育む総合フォーラム」奨励賞受賞。
- 能と遊ぼう!
- 小学生対象の能の体験連続講座。参加した子ども達は「羽衣」の謡を完璧にうたえるようになる。毎回違った能の体験ができるほか、工作遊びなどのアートプログラムで子ども達も楽しんでいる。上記「アートによる能案内」と同様の、アートプログラムも行う。