下祇園駅
下祇園駅 | |
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東口(2024年3月) | |
しもぎおん Shimo-Gion | |
◄JR-B05 安芸長束 (1.3 km) (1.4 km) 古市橋 JR-B07► | |
所在地 | 広島市安佐南区祇園三丁目11-1 |
駅番号 | JR-B06 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■可部線 |
キロ程 |
3.9 km(横川起点) 広島から6.9 km |
電報略号 | キオ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
4,755人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)5月頃[1] |
備考 |
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下祇園駅(しもぎおんえき)は、広島県広島市安佐南区祇園三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅である。駅番号はJR-B06。JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。
横川駅管理の地区駅・駅長配置[3] の直営駅で、みどりの券売機プラスが設置されている[2]。ICOCAおよびその相互利用可能ICカードが利用可能。
歴史
[編集]- 1913年(大正2年)5月頃:大日本軌道広島支社線(後の広浜鉄道線)の長束停留場(後の安芸山本駅、現存せず) - 祇園停留場(現存せず)間に新設。一般駅[1]。
- 1919年(大正8年)3月11日:大日本軌道広島支社線が可部軌道へ譲渡、同社の駅となる。
- 1926年(大正15年)5月1日:可部軌道が広島電気に合併、同社の駅となる。
- 1931年(昭和6年)7月1日:広島電気線が広浜鉄道へ譲渡、同社の駅となる。
- 1936年(昭和11年)9月1日:広浜鉄道国有化、国有鉄道可部線の駅となる[4]。
- 1943年(昭和18年)頃:100 mほど北に移転。
- 1944年(昭和19年)頃:三菱重工への引込線開設。
- 1972年(昭和47年)9月1日:国鉄(→JR)特定都区市内制度導入に伴い、「広島市内」の駅となる[5]。
- 1974年(昭和49年)3月21日:貨物取扱廃止(旅客駅化)[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR西日本が継承[1]。
- 1991年(平成3年)4月1日:管轄が広島支社の直轄(可部管理駅)から可部鉄道部に変更される[6]。
- 1992年(平成4年)11月1日:みどりの窓口営業開始[7]。
- 1996年(平成10年)6月1日:業務委託駅化(ジェイアール西日本広島メンテック受託)[8]。
- (詳細時期不明):ジェイアール西日本広島メンテック広島西駅務所が当駅に新設[9]。
- 2006年(平成18年)7月1日:可部鉄道部廃止に伴い、広島支社直轄へ変更。
- 2007年(平成19年)
- 2021年(令和3年)
- 7月1日:駅業務がJR西日本中国交通サービスへ移管[10]。
- 11月1日:再度直営駅化。
- 2023年(令和5年)5月31日:みどりの券売機プラスを導入し、みどりの窓口の営業を終了[2]。
- 2024年(令和6年)1月28日:駅改良工事完了、新駅舎使用開始[11][12][13]。
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旧駅舎(2004年4月)
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島式ホーム(2022年9月)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅。東口改札にはみどりの券売機プラスとピンクの券売機がそれぞれ1台ずつある。西口改札は青色の券売機1台のみ。トイレは広島方面のホームにある。
2017年(平成29年)度より進められていた駅改良工事に伴い[14][15] 相対式ホームや西口駅舎、自由通路が整備され、2024年1月27日に完成式典が挙行、翌日28日に利用が開始された[16]。
改良工事前は1面2線の島式ホームであった。東側にあった旧駅舎は撤去された。
のりば
[編集]のりばは駅舎側から以下の通り。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1(東口) | 可部線 | 上り | 横川・広島方面[17] |
2(西口) | 下り | 緑井・あき亀山方面[17] |
このほかに側線が1本あり、保線車両(機器)留置に使用されている。以前貨物を取扱っていたこともあり、構内はやや広く、以前は上記側線以外にも側線があった。駅舎北側には、貨物取扱施設を転用した駐輪場があり、貨物ホームも自転車置場として利用されていたが、自転車置場を拡大する形で解体された。
駅構内設備
[編集]- 自動改札機
- 自動券売機
- みどりの券売機プラス
利用状況
[編集]以下の情報は、「広島市統計書」および「広島市勢要覧」に基づいたデータである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
年度毎 総数 |
定期券 総数 |
普通券 総数 |
---|---|---|---|---|
1968年(昭和43年) | 2,446.8 | 1,786,155 | 1,580,448 | 205,707 |
1969年(昭和44年) | 2,249.2 | 1,641,907 | 1,479,630 | 162,277 |
1970年(昭和45年) | 2,355.3 | 1,719,390 | 1,512,148 | 207,242 |
1971年(昭和46年) | 2,338.6 | 1,711,869 | 1,514,114 | 197,755 |
1972年(昭和47年) | 2,162.8 | 1,578,855 | 1,377,526 | 201,329 |
1973年(昭和48年) | 2,147.1 | 1,567,402 | 1,307,894 | 259,508 |
1974年(昭和49年) | 2,219.8 | 1,620,459 | 1,324,908 | 295,551 |
1975年(昭和50年) | 2,275.8 | 1,665,881 | 1,293,278 | 372,603 |
1976年(昭和51年) | 2,405.3 | 1,755,874 | 1,388,092 | 367,782 |
1977年(昭和52年) | 2,301.3 | 1,679,975 | 1,340,376 | 339,559 |
1978年(昭和53年) | 2,168.4 | 1,582,959 | 1,262,856 | 320,103 |
以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1971・1975年は366)で割った後で、更に2で割った値を、小数点第2位で四捨五入。小数点一位の値にしたものである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1979年(昭和54年) | 1,853 |
1980年(昭和55年) | 1,790 |
1981年(昭和56年) | 1,653 |
1982年(昭和57年) | 1,640 |
1983年(昭和58年) | 1,577 |
1984年(昭和59年) | 1,539 |
1985年(昭和60年) | 1,483 |
1986年(昭和61年) | 1,595 |
1987年(昭和62年) | 1,919 |
1988年(昭和63年) | 2,533 |
1989年(平成 元年) | 2,346 |
1990年(平成 2年) | 2,468 |
1991年(平成 3年) | 2,637 |
1992年(平成 4年) | 2,958 |
1993年(平成 5年) | 3,523 |
1994年(平成 6年) | 3,718 |
1995年(平成 7年) | 3,721 |
1996年(平成 8年) | 3,853 |
1997年(平成 9年) | 3,840 |
1998年(平成10年) | 3,771 |
1999年(平成11年) | 3,682 |
2000年(平成12年) | 3,474 |
2001年(平成13年) | 3,297 |
2002年(平成14年) | 3,188 |
2003年(平成15年) | 3,236 |
2004年(平成16年) | 3,357 |
2005年(平成17年) | 3,469 |
2006年(平成18年) | 3,586 |
2007年(平成19年) | 3,752 |
2008年(平成20年) | 4,014 |
2009年(平成21年) | 4,832 |
2010年(平成22年) | 4,782 |
2011年(平成23年) | 4,888 |
2012年(平成24年) | 4,991 |
2013年(平成25年) | 5,050 |
2014年(平成26年) | 4,930 |
2015年(平成27年) | 5,156 |
2016年(平成28年) | 5,336 |
2017年(平成29年) | 5,463 |
2018年(平成30年) | 5,399 |
2019年(令和 元年) | 5,538 |
2020年(令和 2年) | 4,481 |
2021年(令和 3年) | 4,755 |
当駅は、2015年度以降利用客数が大町駅を上回り、可部線の駅で最も利用者が多い。
- 乗車数グラフ
駅周辺
[編集]旧安佐郡祇園町の中心地に近い。改札外には軽食店と小規模の書店と駐輪場がある。
バス路線
[編集]- 東口から南へ約150メートルの広島県道277号古市広島線(旧道)沿いに「下祗園」バス停があり、広島交通[18]の路線バスが停車する。
- 71-6 / 71-H 川内線(広島交通):長束方面 - 下祗園バス停 - 古市橋駅前方面
- 広島経済大学メインキャンパスへのスクールバス乗降場が西口から徒歩約2分に位置する。
- 東口から南東へ約400メートルの国道183号沿いに広電バス・広島交通の「祇園出張所前」バス停がある。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、279頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c “下祇園駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月2日閲覧。
- ^ “企業人事 - JR西日本広島支社(6月1日、地名だけは駅長)”. 中国新聞デジタル. (2022年5月16日) 2023年12月5日閲覧。
- ^ 大蔵省印刷局, ed (1936-08-28). “鉄道省告示 第254号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2898) .
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1972年10月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
- ^ 『JR西日本広島支社10年史:次なる10年に向かって:1987-1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.372
- ^ JR時刻表1992年11月号・12月号
- ^ 『JR西日本広島支社10年史:次なる10年に向かって:1987 - 1997』(西日本旅客鉄道広島支社)p.182
- ^ “営業所”. ジェイアール西日本広島メンテック. 2004年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月21日閲覧。
- ^ “駅・運輸サービス関係会社グループの再編について” (PDF). 西日本旅客鉄道株式会社 (2021年7月1日). 2022年1月16日閲覧。
- ^ “JR下祇園駅 自由通路・東西新駅舎の供用開始について”. 西日本旅客鉄道株式会社/広島市 (2023年11月29日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ 「可部線下祇園駅に新駅舎や自由通路 広島市、現場見学会で工事内容説明 2024年3月利用開始予定」『中国新聞デジタル』。2023年12月5日閲覧。
- ^ “14 地区別事業【祇園地区】”. 広島市. 2021年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月5日閲覧。
- ^ “JR下祇園駅自由通路等の整備について”. 広島市 (2023年6月1日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ “月刊 河井克行 JR可部線下祇園駅改良特集号” (pdf) (2018年2月8日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ “JR可部線下祇園駅 新駅舎と自由通路が完成 28日利用開始”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). (2024年1月27日) 2024年1月28日閲覧。
- ^ a b “下祇園駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年4月6日閲覧。
- ^ 広島市内路線バスのご案内 広島交通
参考文献
[編集]- 各 広島市統計書
- 各 広島市勢要覧
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 下祇園駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道