李尚福
李 尚福 | |
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2023年6月、シンガポールでの李尚福 | |
生年月日 | 1958年2月(66歳) |
出生地 | 中国 四川省成都市 |
出身校 | 中国人民解放軍国防科技大学 |
所属政党 | 中国共産党(1980年 - 2024年) |
内閣 | 李強内閣 |
在任期間 | 2023年3月12日 - 2023年10月24日 |
軍事委員会主席 | 習近平 |
李 尚福 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 李 尚福 |
簡体字: | 李 尚福 |
拼音: | Lǐ Shàngfú |
和名表記: | り しょうふく |
発音転記: | リー・シャンフー |
李 尚福(り しょうふく[1][2][3]、リー・シャンフー、1958年2月 - )は、中華人民共和国の陸軍軍人と政治家、中国共産党第十九回全国代表大会、中国共産党第二十回全国代表大会各代表。両大会で党中央委員に選出。中国共産党中央軍事委員会委員、国務委員、国防部部長を歴任。陸軍上将。
航空宇宙エンジニアとして精通しており、習近平党総書記の特に「お気に入り」の側近の一人と見られていた[4]。
略歴
原籍は江西省興国県[1]で、1958年2月[1]に四川省成都市に生まれた。中国人民解放軍国防科技大学を卒業。
2006年7月、少将。2013年9月、尚宏の後任として、中国人民解放軍総裝備部司令部参謀長に任命された。2014年12月、同部副部長に就任[5]。2016年1月、中国人民解放軍戦略支援部隊副司令員兼参謀長に就任[6]。2016年8月、中将。2017年8月、張又侠の後任として、中央軍委裝備発展部部長に任命された[7]。この間、人工衛星とロケットの打ち上げセンターでキャリアを積む[4]。
2018年、ロシアからの兵器調達に絡み、米国から制裁対象に指定された[8][4]。
2019年7月、上将に進級。
2022年10月23日、中国共産党中央軍事委員会委員に任命される。
2023年3月12日、中華人民共和国国防部部長に任命される[9]。2023年7月18日、米中関係が悪化する中、ヘンリー・キッシンジャー米元国務長官と会談し、米国は中国に対して正当な戦略的判断を下すべきとの考えを示した[10]。
ところが2023年8月29日に北京で開催された中国・アフリカ平和安全フォーラムに出席し、演説したのを最後に動静が一切伝えられなくなった[8][4]。7月には秦剛外交部長がやはり1カ月ほど動静がなくなった後に解任されたこともあり、憶測を呼んだ[11]。以降の動静は今もなお全く伝えられていない[12]。9月14日、イギリスのフィナンシャル・タイムズが電子版で、アメリカ合衆国政府は李尚福が国防部長を解任され、当局より取り調べを受けていると判断していると報じた[13][14]。解任の理由は汚職疑惑との見方も報じられた[15][8][4]が、その後も中国政府と軍のウェブサイトでは、依然として国防相、国務委員、中央軍事委員会のメンバーとして記載されているままであった。ラーム・エマニュエル駐日大使は、SNSのX(旧ツイッター)への投稿でこれらの件に言及。中国政府の閣僚の動向は今や、アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』を彷彿させると指摘[16]、「誰がこの失業レースを制するのだろうか」と人事の混乱を皮肉った[8]。
そして10月24日、全国人民代表大会常務委員会の会議で李尚福を国務委員・国防部長から解任する議案が可決されたことを受け、習近平の署名による国家主席令第十四号が発令されて正式に国務委員・国防部長から解任され、同時に中華人民共和国中央軍事委員会の委員からも外されたことが発表された[17][18][19][4]。解任理由について、中国外務省は10月25日、「これ以上提供できる情報はない」と繰り返しており、毛寧副報道局長も定例の記者会見で、「(解任の事実だけを伝えた)国営新華社の情報を参考にすることを提案する」と述べた[20]。
2024年6月27日の党政治局会議で党籍剥奪処分が決定した[21]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c “【両会】中華人民共和国国務委員の略歴”. 新華通信社. 2023年4月20日閲覧。
- ^ “中国国防相就任の李尚福氏は米制裁対象者 宇宙開発で中心的役割”. 毎日新聞. 2023年4月20日閲覧。
- ^ 聖平, 三塚 (2023年3月12日). “中国全人代、副首相ら政府・閣僚人事決定”. 産経ニュース. 2023年4月20日閲覧。
- ^ a b c d e f “中国、李国防相を解任 外相に続き”. BBC NEWS JAPAN. (2023年10月25日) 2023年10月26日閲覧。
- ^ “七大軍区崗位調動超30人 史魯沢直升北京軍区参謀長”. 鳳凰網. (2015年1月8日). オリジナルの2015年2月21日時点におけるアーカイブ。 2023年3月19日閲覧。
- ^ “元総裝備部副部長李尚福任戦略支援部隊副司令員兼参謀長”. 澎湃新聞. (2016年2月29日). オリジナルの2020年11月4日時点におけるアーカイブ。 2023年3月19日閲覧。
- ^ “李尚福任軍委裝備発展部部長”. 鳳凰網 (2017年9月18日). 2019年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月19日閲覧。
- ^ a b c d “中国国防相、2週間動静不明 相次ぐ異例人事で臆測”. 時事通信社. (2023年9月13日) 2023年10月8日閲覧。
- ^ “中華人民共和国主席令(第二号)”. 新華社 (2023年3月12日). 2023年3月19日閲覧。
- ^ “再送中国国防相、キッシンジャー氏と会談 「米は正当な戦略判断を」”. ロイター. (2023年7月18日) 2023年9月26日閲覧。
- ^ “中国の李尚福国防相、2週間動静不明 汚職など臆測呼ぶ”. 日経電子版. 日本経済新聞社. (2023年9月12日) 2023年9月14日閲覧。
- ^ “中国の国防相、2週間動静不明”. The Chugoku Shimbun. (2023年9月11日). オリジナルの2023年9月14日時点におけるアーカイブ。 2023年9月14日閲覧。
- ^ “中国、李尚福国防相を解任か 2週間以上消息不明”. www.nikkei.com. 日本経済新聞 (2023年9月15日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ “米バイデン政権 動静不明の中国国防相 解任と結論か 英経済紙”. www3.nhk.or.jp. NHK NEWS WEB (2023年9月15日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ “中国、国防相を調査・解任か 米政府判断 英紙報道”. 産経ニュース. 産経デジタル. (2023年9月15日) 2023年9月15日閲覧。
- ^ “動静不明の中国国防相、臆測飛び交う 取り調べ中との報道も”. CNN. (2023年9月16日) 2023年9月26日閲覧。
- ^ 习近平 (24 October 2023). "中华人民共和国主席令(第十四号)" (中国語). 中华人民共和国中央人民政府. 2023年10月26日閲覧。
- ^ “中国、李尚福国防相を解任 消息経ち2カ月、秦剛外相に続く異例事態”. 朝日新聞. (2023年10月24日) 2023年10月24日閲覧。
- ^ NHK (2023年10月24日). “中国 李尚福国防相を解任 外相に続く閣僚解任 異例の事態に”. www3.nhk.or.jp. www3.nhk.or.jp. 2023年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月25日閲覧。
- ^ “国防相の解任、「提供できる情報ない」 中国政府、拒み続ける説明”. 朝日新聞デジタル. (2023年10月25日) 2023年10月26日閲覧。
- ^ “中国、国防相経験者2人の党籍剥奪「重大な違反」 極めて異例”. 毎日新聞. (2024年6月27日) 2024年6月27日閲覧。
軍職 | ||
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先代 徐宏亮 |
中国人民解放軍第27試驗訓練基地司令員 西昌衛星発射センター主任 2003年—2013年9月 |
次代 張振中 |
先代 尚宏 |
中国人民解放軍総裝備部司令部参謀長 2013年9月—2014年12月 |
次代 費加兵 |
新設 | 中国人民解放軍戦略支援部隊参謀長 2016年1月—2017年8月 |
次代 饒開勛 |
先代 張又侠 |
中央軍委裝備発展部部長 中国有人宇宙飛行計画総指揮 2017年8月—2022年10月 |
次代 許学強 |
官職 | ||
先代 魏鳳和 |
中華人民共和国国防部部長 2023年3月12日-2023年10月24日 |
次代 董軍 |