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* [[1960年]](昭和35年)[[8月1日]]:'''秋田操車場'''開設([[操車場 (鉄道)|操車場]]に昇格){{R|停車場}}。駅中心が100mほど[[土崎駅]]寄りに移転{{R|停車場}}。 |
2023年3月6日 (月) 14:52時点における版
秋田貨物駅* | |
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総合事務所(2023年3月) | |
あきたかもつ Akita Kamotsu | |
◄泉外旭川 (0.5 km) (3.5 km) 土崎► | |
所在地 | 秋田県秋田市泉菅野一丁目19-1 |
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | 奥羽本線 |
キロ程 | 302.3 km(福島起点) |
電報略号 | アツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | なし |
開業年月日 | 1964年(昭和39年)10月1日[1] |
備考 | 貨物専用駅 |
秋田貨物駅(あきたかもつえき)は、秋田県秋田市泉菅野にある、日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅。奥羽本線所属で、秋田県最大の貨物駅である。
歴史
- 1944年(昭和19年)3月31日:八幡田信号場(はちまんでんしんごうじょう)として開設[1]。
- 1960年(昭和35年)8月1日:秋田操車場開設(操車場に昇格)[1]。駅中心が100mほど土崎駅寄りに移転[1]。
- 1964年(昭和39年)10月1日:車扱貨物の取扱いを開始して貨物駅に昇格、秋田操駅(あきたそうえき)となる[1]。
- 1965年(昭和40年)10月1日:コンテナ貨物の取扱いを開始[1]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:小荷物の取扱いを開始[1]。
- 1978年(昭和53年)9月26日:小荷物の取扱を廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:組成駅(本社指定組成駅)の指定を解除、新たに輸送基地に指定される。
- 1986年(昭和61年)11月1日:輸送基地の指定を解除。これにより、貨車操車場としての機能を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR貨物の駅となる[1]。
- 1990年(平成2年)3月10日:秋田貨物駅に改称[2]。
- 1993年(平成5年)6月21日:現在地に移転、開業式挙行[3]。着発線荷役方式(E&S方式)を導入。移転前の駅住所は秋田市外旭川水口170。
- 1994年(平成6年)12月:秋田貨物駅と秋田機関区(乗務員基地・貨車検修基地)等を統合し、秋田総合鉄道部を設置[4]。
駅構造
地上駅。南東から北西へ通り抜ける奥羽本線の南側に施設が置かれている。構内は1.5キロメートルほどの長さをもつ。
屋根のないコンテナホームが2面、屋根付きの貨物ホームが1面設置され、荷役線は合計4線敷設されている。コンテナホーム1面は着発線荷役方式(E&S方式)を導入しており、北東側および南西側に隣接して400メートルほどの長さをもつ着発線兼荷役線(北東側が着発4番線、南西側が着発5番線)が引かれている。着発4番線と本線の間、すなわち着発4番線の北東側には着発線が3線(着発3番線 - 着発1番線)存在する。
E&S 対応の南側には側線があり、その南側に屋根付きの貨物ホームが置かれている。ホーム北側に接する荷役線の長さは128メートル。この屋根付ホームの南東に隣接して1面のコンテナホームが設置されており、長さが200メートルの荷役線がホーム北側に接している。構内の土崎駅寄り(北西側)には仕分線が並ぶ。E&S に対応していないコンテナホームと屋根付きの貨物ホームに接する2本の荷役線は、この仕分線群から分岐する。
駅舎(総合事務所)は、コンテナホームの東端近くで、2面のコンテナホームに挟まれた場所にある。隣接する場所に貨車の検修庫・検修線が設置されている。営業窓口の秋田営業支店が入る旧事務所は、駅舎南側の駅出入口近くにある。旧事務所には営業支店のほか、秋田総合鉄道部の乗務員基地や秋田保全区、日本通運の事務所などが入居している。
本線・着発線や一部の側線を除き、多くの線路は電化されていない。入換作業などを行うため、仙台総合鉄道部に所属するDE10形機関車が常駐している。これらの機関車は入換作業のほか、当駅 - 秋田港駅間における貨物列車の牽引も行う[注釈 1]。
かつては駅の秋田駅寄りに秋田機関区[5][6][7][注釈 2]があり、1987年3月1日に同機関区は秋田運転所秋田支所に改称[8][9][10]、同年4月1日の国鉄分割民営化後は、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北地域本社秋田支店(現・秋田支社)の所有となった。1991年5月1日に同支所は南秋田運転所に統合されたが、機関車の配置区として名称だけが残り、1993年12月1日に機関車配置も同運転所に統合された[8][11][注釈 3]後も、敷地には機関庫および事務所が残っていたが、後にそれらは撤去された。その後、JR秋田泉太陽電池発電所が運用され、土崎側は泉外旭川駅として変わっている。なお、このエリアの東端には変電設備と、本線から独立し架線が張られた訓練用の線路、JRバス東北仙台支店秋田乗務員宿泊所が、いずれも1993年に移設された下り本線の旧線跡に建っている。
取扱う貨物の種類
コンテナ貨物は、JR規格の12 ft・20 ft・30 ftコンテナと、ISO規格の20 ft海上コンテナ(総重量は24トンまで)を取り扱っている。主な取扱品は、発送貨物では米や建築材料、ビール瓶、金属など。ISO規格のタンクコンテナも到着している。
なお、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、これらが入ったコンテナの取扱いも可能である。
貨物列車・トラック便
(2014年3月15日現在)[12]
- 高速貨物列車
- 日本海縦貫線を通る下り列車(大館駅方面行)が1日8本、上り列車(酒田駅方面行)が1日7本停車する。そのうち、下り列車2本と上り列車2本が当駅終着で、下り列車2本と上り列車2本が当駅始発となっている。列車の行き先は下りが札幌貨物ターミナル駅(3本)・仙台貨物ターミナル駅(1本)など、上りが東京貨物ターミナル駅(1本)・吹田貨物ターミナル駅(1本)・百済貨物ターミナル駅(1本)・名古屋貨物ターミナル駅(2本)である。
- その他、秋田港駅との間に1日3往復の区間列車が設定されている。
- 専用貨物列車
- 臨時列車が数本設定されているのみである。2007年3月18日のダイヤ改正まで、JR東日本が保有し秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター)所属のED75形機関車が牽引する、濃硫酸などの化学薬品を輸送する貨物列車が酒田駅との間に毎週金曜日に1往復運転されていた。甲種輸送列車が時折運転されるが、当駅で長時間停車することが多い。なお、JR東日本秋田支社向け車両を輸送する場合は秋田駅までであり、当駅までは乗り入れない。
- トラック便
- 羽後本荘オフレールステーションとの間に1日3往復、横手オフレールステーションとの間に1日2往復運行されている。
駅周辺
- 秋田県道126号秋田操車場線[注釈 4]
- 泉ハイタウン - 当駅の規模縮小により生じた遊休地に開発された住宅街区[注釈 5]
- 国土交通省東北運輸局秋田運輸支局
- 東北電力秋田資材センター
- NTT東日本秋田支店泉ビル
- 日本通運秋田支店
- 日本通運秋田警送事業所
- マックスバリュ泉店
- 東北ミサワホーム秋田支店(旧ミサワホーム北日本・本社)
- ベルコシティホール秋田(葬儀場)
- 秋田市立泉中学校
- 秋田貨物駅という名のバス停があり、秋田中央交通泉ハイタウン線が停車している。
隣の駅
脚注
注釈
- ^ 常駐するディーゼル機関車の給油や仕業検査は、秋田港駅で秋田臨海鉄道により行われている。
- ^ 秋田機関区は、秋田駅構内にあったが、1971年8月の奥羽本線秋田 - 青森間交流電化および1972年8月の羽越本線新津 - 秋田間電化(交流電化区間は村上 - 秋田間)に対応する交流機関車基地化のために、秋田操駅(現・秋田貨物駅)の秋田駅寄り(泉外旭川駅から南東の部分)の一帯を整備して、そこに秋田機関区機関車部門が移転(移転の正確な時期は不明)、同時にELとDLがそこに移転した[5][7]。
- ^ 南秋田運転所統合後は、秋田車両センター→秋田総合車両センター南秋田センターへと名称が変更された。
- ^ 当駅へのトラック出入りのため建設された短距離県道で、全線片側2車線となっている。かつては終点が秋田操車場出入口に直結していたが、貨物駅区域縮小・住宅地化により解消し、現在は秋田市道につながっている。
- ^ 構内を横断していた地下道(市道)が現在の鉄道敷地のほか住宅街区の下も往時のまま通過しており、橋上の旧路盤の一部は車道に転用されている。
出典
- ^ a b c d e f g h i 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、535頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b “ダイヤ改正から秋田操など6駅名変更 JR貨物”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1989年10月21日)
- ^ 『秋田貨物駅 あす開業式』平成5年6月20日読売新聞朝刊22面秋田読売
- ^ 『鉄道ピクトリアル』2000年1月号(No.680)p.36
- ^ a b 鳥取彰(元国鉄本社運転局計画課)「国鉄 車両基地のあゆみ」『鉄道ジャーナル昭和58年10月号 特集●輸送の中枢-車両基地』第17巻10号(通巻200号)、鉄道ジャーナル社、1987年7月1日、63頁。
- ^ 「国鉄の車両基地一覧」『鉄道ジャーナル昭和58年10月号 特集●輸送の中枢-車両基地』第17巻10号(通巻200号)、鉄道ジャーナル社、1987年7月1日、66頁。
- ^ a b 編集部「変化をつかめ!61-11 改正機関車運用のポイント Part I EL 秋田機関区」『鉄道ファン1987年2月号 特集:国鉄機関車』第27巻2号(通巻310号)、交友社、1987年2月1日、45 - 46頁。
- ^ a b 結解学「シリーズ車両基地 Vol.47 JR東日本 秋田車両センター」『鉄道ダイヤ情報2018年1月号 DJ2018 1 No.405[特集]ビュフェ&食堂車 今昔』第47巻1号(通巻429号)、交通新聞社、2017年12月15日、70頁。
- ^ 「JR東日本の車両基地」『鉄道ジャーナル昭和62年7月号 特集●未来へ羽ばたくJR・東日本旅客鉄道〈第一部〉』第21巻8号(通巻248号)、鉄道ジャーナル社、1987年7月1日、83頁。
- ^ 小榑宏明「JRの車両基地 車両基地の概況と車両検修体制 JR東日本」『鉄道ジャーナル 1990年7月号 特集●JRの車両基地'90』第24巻10号(通巻288号)、鉄道ジャーナル社、1990年10月1日、48 - 49頁。
- ^ 太田浩道 編「JR現業機関一覧表 東日本旅客鉄道 秋田支社」『JR気動車客車編成表 2021』発行人 横山裕司、交通新聞社〈ジェー・アール・アール編〉、2021年6月17日、223頁。ISBN 978-4-330-02921-4。
- ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、108-113頁。