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マダケに比べて強靭さは劣るが割り竹には適している<ref name="skr">{{cite web|url=https://www.skr.mlit.go.jp/matsuyam/river/suibou%20kouhou%20Poket%20Book%20.pdf|title=水防工法 Pocket Book|publisher=四国地方整備局 松山河川国道事務所|accessdate=2021-10-01}}</ref>。[[茶筅]]にするには竹材の先端を80から120等分する必要があるが、割り竹に適したハチクの特権といわれている<ref name="skr" />。[[茶道]]用具では[[花器]]にも利用される。枝が細かく分枝するため竹[[箒]]としても利用される。[[正倉院]]の呉竹笙、呉竹竿、彫刻尺八、天平宝物の筆などはハチク製と鑑定されている。また、内側の薄皮は[[竹紙]]と呼ばれ、[[笛]]の響孔に張り音の響きを良くするほか、[[漢方薬]]としても使用される。 |
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ハチクの筍(タケノコ)は食用で径が約3~10cmで、最盛期は5月中旬から6月上旬ごろ。主に孟宗竹のピークが過ぎたころに出回り始める。皮は紫色でまばらに毛があり、掘り出したばかりの筍はクセが無く生食も可能だが、時間の経過につれえぐみが増すため[[あく抜き]]が必要となる。 |
ハチクの筍(タケノコ)は食用で径が約3~10cmで、最盛期は5月中旬から6月上旬ごろ。主に孟宗竹のピークが過ぎたころに出回り始める。皮は紫色でまばらに毛があり、掘り出したばかりの筍はクセが無く生食も可能だが、時間の経過につれえぐみが増すため[[あく抜き]]が必要となる。 |
2022年3月24日 (木) 20:20時点における版
ハチク | |||||||||||||||||||||||||||
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ハチクの筍
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Phyllostachys nigra var. henonis | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ハチク | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Henon bamboo |
ハチク(淡竹)は中国原産の竹の一種。黄河流域以南に広く分布し、日本ではモウソウチク、マダケに次いで各地でよく植栽されている。北海道南部以南に分布し、モウソウチクよりも耐寒性を有するために特に日本海側に多い。川岸や山地では野生化しているものもある。別名アワダケ、呉竹(くれたけ)。
生態
直径は3~10cm、高さは10~15m程だが高いものは20mになるものもある。節の輪は2個で節間は20~40cm。若い桿には白い粉があり、各節から枝が2本出る特徴を有する。
750年(勝宝3年)頃には日本にあったことが知られているが、起源は不明である。
開花周期は、マダケなどと同様に約120年とされており、開花後は一斉に枯死することが知られている[1]。
利用
マダケに比べて強靭さは劣るが割り竹には適している[2]。茶筅にするには竹材の先端を80から120等分する必要があるが、割り竹に適したハチクの特権といわれている[2]。茶道用具では花器にも利用される。枝が細かく分枝するため竹箒としても利用される。正倉院の呉竹笙、呉竹竿、彫刻尺八、天平宝物の筆などはハチク製と鑑定されている。また、内側の薄皮は竹紙と呼ばれ、笛の響孔に張り音の響きを良くするほか、漢方薬としても使用される。
ハチクの筍(タケノコ)は食用で径が約3~10cmで、最盛期は5月中旬から6月上旬ごろ。主に孟宗竹のピークが過ぎたころに出回り始める。皮は紫色でまばらに毛があり、掘り出したばかりの筍はクセが無く生食も可能だが、時間の経過につれえぐみが増すためあく抜きが必要となる。 筍はマダケと比べるとやや太くずんぐりとしている。また出始めの時期がやや早いこと、マダケでは皮にある黒い斑点がない事や色の違いで見分けがつく。
脚注
- ^ 明治末期以来?周期120年、各地でハチク咲く読売新聞(2017年6月4日)2017年6月4日閲覧
- ^ a b “水防工法 Pocket Book”. 四国地方整備局 松山河川国道事務所. 2021年10月1日閲覧。
参考文献
- 石川の竹 - 八尾弥太郎著、北国出版社、1975年
- 図説 実用樹木学 (ISBN 4254470215) - 橋詰隼人、中田銀佐久、新里孝和、染郷正孝、滝川貞夫、内村悦三著、朝倉書店、1993年