「舞扇」の版間の差分
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2021年4月25日 (日) 13:27時点における版
普通の扇子と材質は同じで、10本ある骨には竹や木、扇面には紙が用いられる。しかし舞踊では扇を投げたり、指で挟んで回す「要返し」などの動作を行ったりするため、扱いやすいよう要の部分に鉛の重りが仕込まれている。また、耐久度を上げるため、親骨と紙は糊で貼られた上に糸で結ばれ、強化されている。
扇面は無地のものや、各流派の流紋がデザインされたものがある。また、舞台用には演目に沿った絵が描かれたものが用いられる。舞扇のデザインで稽古の進度を示す井上流のように、デザインに意味を持たせる場合もある。
なお、日本舞踊には必ず舞扇が用いられるわけではなく、中啓や軍扇など他の扇子が用いられる演目もある。
画像
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要に埋め込まれた鉛
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骨と紙に通された糸
参考文献
- 藤田洋『日本舞踊ハンドブック』三省堂、2001年、64-65頁。