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2021年3月26日 (金) 07:22時点における版

バスター・ポージー
Buster Posey
サンフランシスコ・ジャイアンツ #28
2018年5月7日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ジョージア州リーズバーグ
生年月日 (1987-03-27) 1987年3月27日(37歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手一塁手
プロ入り 2008年 ドラフト1巡目(全体5位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名
初出場 2009年9月11日 ロサンゼルス・ドジャース
年俸 $22,177,777(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
WBC 2017年
獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック
2017 野球

ジェラルド・デンプシー・ポージー三世Gerald Dempsey "Buster" Posey III, 1987年3月27日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州リーズバーグ出身のプロ野球選手捕手一塁手)。MLBサンフランシスコ・ジャイアンツ所属。登録名のバスターは愛称である[2]

経歴

プロ入り前

2005年のMLBドラフトロサンゼルス・エンゼルスから50巡目に指名を受けるが契約せず、フロリダ州立大学へ進学。大学2年時にジョニー・ベンチ賞ゴールデンスパイク賞を受賞。2008年のMLBドラフトサンフランシスコ・ジャイアンツから1巡目(全体5位)に指名を受け、8月15日にラファエル・ロドリゲスの255万ドルを上回る球団史上最高額の契約金620万ドルで契約[3]

ジャイアンツ時代

2009年シーズン開幕前に発表されたベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングにおいて、チーム内でマディソン・バンガーナーに次ぐ2位の評価を受けた[4]。開幕をA+級サンノゼ・ジャイアンツで迎え、シーズン途中にAAA級フレズノ・グリズリーズへ昇格。2球団合計で115試合の出場で打率.325・18本塁打・80打点を記録[5]。9月2日にメジャー昇格を果たし[6]、9月11日のロサンゼルス・ドジャース戦でメジャーデビュー[7]。しかし打率.118と結果を残せなかった。

2010年はAAA級で開幕を迎えるが、打率.349・出塁率.442・長打率.552の好成績[5]を挙げ、5月29日に昇格。当初は一塁手として起用されたが7月からは捕手となり[8]、同月は打率.417・7本塁打・24打点を記録してルーキー・オブ・ザ・マンスプレイヤー・オブ・ザ・マンスをダブル受賞。終盤は4番を打つことが多くなり、打率.305・18本塁打・67打点を記録してチームの地区優勝に貢献。アトランタ・ブレーブスとのディビジョンシリーズでは打率.375を記録、フィラデルフィア・フィリーズとのリーグチャンピオンシップシリーズでは第4戦で4安打2打点[9]の活躍を見せ、チームは8年ぶりのリーグ優勝を果たす。テキサス・レンジャーズとのワールドシリーズでは第4戦で本塁打を放つ[9]。チームは4勝1敗で1954年以来56年ぶり、サンフランシスコ移転後初となるワールドチャンピオンとなった。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票ではジェイソン・ヘイワードを抑えて受賞を果たした[10]

2010年9月12日

2011年5月25日のフロリダ・マーリンズ戦で、本塁でのクロスプレーの際にランナーのスコット・カズンズから激しいタックルを受け、左下腿の腓骨骨折と左足首靱帯断裂の重傷を負う[11][12]。シーズン中の復帰は絶望となり、一時は選手生命も危ぶまれる程の大怪我だった。このプレーが、のちにMLBでコリジョンルールが制定されるきっかけの一つともなった。

2012年は前述の大怪我からの復活を果たし、オールスターゲームのファン投票ではリーグ最多の762万1370票を獲得して初選出された。後半戦で打率.385・14本塁打・60打点[13]と調子を上げ、シーズン通算で打率.336・24本塁打・103打点・出塁率.408・長打率.549を記録。ナ・リーグの捕手としては1942年アーニー・ロンバルディ以来70年ぶりとなる首位打者を獲得[14]し、チームは2年ぶりの地区優勝を果たす。シンシナティ・レッズとのディビジョンシリーズでは本拠地で連敗したが敵地でタイに戻し、最終第5戦で満塁本塁打を放って[15]勝利に貢献し逆転でシリーズ突破。セントルイス・カージナルスとのリーグチャンピオンシップシリーズでは打率.154と不振だったが、チームは1勝3敗から3連勝でリーグ優勝。デトロイト・タイガースとのワールドシリーズでは第4戦で本塁打を含む2打点と活躍し、4連勝で2年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた。MVPを初受賞し、シルバースラッガー賞カムバック賞も獲得した。

2013年1月18日にジャイアンツと1年契約に合意し、3月29日に総額1億6700万ドルの9年契約(2022年・2200万ドルの球団オプション付き)を結んだ[16][17]。7月には2年連続でオールスターゲームに選出された。この年は148試合に出場し、15本塁打72打点2盗塁、打率.294だった。

2014年は捕手と一塁手で147試合に出場。シーズン終盤まで首位打者争いに参戦し、最終的には打率.311・22本塁打・89打点という成績をマーク。捕手部門のシルバースラッガー賞も受賞した。

2015年は自己最多の150試合に出場。打率.318・19本塁打・95打点の成績をマークしてチームを引っ張った。また四球の数が三振の数を上回った。

2016年はオールスターファン投票捕手部門で、ヤディアー・モリーナとの大接戦の末に自身4度目の選出となった。中間発表では全ての回でモリーナより得票が下だったが、6月以降調子を上げたことで徐々に差を詰め、最終中間発表での約5000票差を覆しての逆転選出だった。9月27日のコロラド・ロッキーズ戦で通算1000本安打を達成した。オフにゴールドグラブ賞を初めて受賞した。

2017年はシーズン開幕前の2月9日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ合衆国代表に選出された[18]。3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初の優勝を果たした[19]

シーズンでは4月10日にホーム開幕戦の第1打席で頭部死球を受けて退場し[20]、7日間故障者リスト入りした。復帰後はその影響を感じさせない活躍を見せ、5月上旬には3戦連続本塁打を記録し、同12日のシンシナティ・レッズ戦では延長17回裏にサヨナラ本塁打を放った。球団史上、延長16回以上にサヨナラ弾を打ったのは1963年のウィリー・メイズ以来のことだった。前半戦を打率.339で折り返してオールスターにも選出され、3年連続で先発出場した。後半戦も好調を維持し、打率.320・12本塁打・67打点の成績を残した。シルバースラッガーを受賞。

2018年は8月に手術することになる右臀部の故障に悩まされ[21]、105試合、打率.284・5本塁打・41打点に留まった。守備面でも盗塁阻止率が自己ワーストの29%を記録。オールスターも選出されたが、怪我を理由に欠場した。

2019年は開幕から復帰したが、114試合の出場で、打率.257、7本塁打、38打点に留まった。

2020年7月10日、養子とした双子の女の子が妊娠32週目に早産で生まれ、一定の期間を集中治療室で過ごす必要があるため2020年シーズンの出場辞退を表明した[22]

選手としての特徴

通算打率が3割を超え、シルバースラッガー賞を複数回受賞している打撃と、ゴールドグラブ賞フィールディング・バイブル・アワードを受賞している守備の、攻守にわたり非常に高いレベルにある。さらにワールドシリーズを3度制覇していることや新人王MVPに選出されていることも相まって高い評価を受けており、MLB公式には2010年から2018年までの「10年間で最も優れた10人の捕手」の1位に選出され、ESPNからはMLB歴代捕手の8位に選ばれている[23][24]

2011年5月25日のフロリダ・マーリンズ戦の本塁クロスプレーで、一時は選手生命も危ぶまれる程の大怪我を負う激しいタックルを受けた。このプレーが、のちにMLBでコリジョンルールが制定されるきっかけの一つともなった。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2009 SF 7 17 17 1 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .118 .118 .118 .235
2010 108 443 406 58 124 23 2 18 205 67 0 2 0 3 30 5 4 55 12 .305 .357 .505 .862
2011 45 185 162 17 46 5 0 4 63 21 3 0 0 1 18 3 4 30 4 .284 .368 .389 .756
2012 148 610 530 78 178 39 1 24 291 103 1 1 0 9 69 7 2 96 19 .336 .408 .549 .957
2013 148 595 520 61 153 34 1 15 234 72 2 1 0 7 60 8 8 70 15 .294 .371 .450 .821
2014 147 605 547 72 170 28 2 22 268 89 0 1 0 8 47 5 3 69 16 .311 .364 .490 .854
2015 150 623 557 74 177 28 0 19 262 95 2 0 0 7 56 10 3 52 17 .318 .379 .470 .849
2016 146 614 539 82 155 33 2 14 234 80 6 1 0 8 64 7 3 68 18 .288 .362 .434 .796
2017 140 568 494 62 158 34 0 12 228 67 6 1 0 5 61 13 8 66 17 .320 .400 .462 .861
2018 105 448 398 47 113 22 1 5 152 41 3 2 0 2 45 3 3 53 12 .284 .359 .382 .741
2019 114 445 405 43 104 24 0 7 149 38 0 0 1 1 34 1 4 71 18 .257 .320 .368 .688
MLB:11年 1258 5153 4575 595 1380 270 9 140 2088 673 23 9 1 51 484 62 42 634 148 .302 .370 .456 .826
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

捕手守備


捕手(C)






















2009 SF 7 32 4 0 0 1.000 0 2 1 1 .500
2010 76 615 41 6 4 .991 1 62 39 23 .371
2011 41 333 24 2 4 .994 3 42 27 15 .357
2012 114 855 69 8 9 .991 2 125 87 38 .304
2013 121 907 53 7 5 .993 3 90 63 27 .300
2014 111 787 51 5 8 .994 5 84 59 25 .298
2015 106 771 67 2 4 .998 4 61 39 22 .361
2016 123 1003 65 3 8 .997 2 75 47 28 .373
2017 99 724 52 4 2 .995 1 58 36 22 .379
2018 88 677 37 2 3 .997 3 59 42 17 .288
2019 101 771 46 2 1 .998 1 74 50 24 .324
MLB 987 7475 509 41 48 .995 25 732 490 242 .331
一塁守備


一塁(1B)












2010 SF 30 196 17 1 14 .995
2011 2 16 2 0 2 1.000
2012 29 204 6 2 13 .991
2013 21 137 6 2 11 .986
2014 35 246 22 1 20 .996
2015 42 334 19 0 35 1.000
2016 15 95 8 1 11 .990
2017 38 223 25 2 19 .992
2018 13 87 8 0 9 1.000
2019 4 22 1 0 2 1.000
MLB 229 1560 114 9 136 .995
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞年

タイトル

表彰

記録

代表歴

脚注

  1. ^ Buster Posey Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2019年2月25日閲覧。
  2. ^ Giants Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
  3. ^ Haft, Chris (2008年8月16日). “Giants lock up top Draft pick Posey” (英語). MLB.com. 2009年9月29日閲覧。
  4. ^ Baggarly, Andy (2009年9月28日). “2009 San Francisco Giants: Top 10 Prospects” (英語). BaseballAmerica.com. 2009年9月29日閲覧。
  5. ^ a b Buster Posey Minor League Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年6月17日閲覧。
  6. ^ Haft, Chris (2009年9月2日). “Giants bring up top prospect Posey” (英語). MLB.com. 2009年9月29日閲覧。
  7. ^ 2009 Batting Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年6月17日閲覧。
  8. ^ 2010 Batting Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年6月17日閲覧。
  9. ^ a b Postseason Batting Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年6月18日閲覧。
  10. ^ NL Rookie of the Year Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年6月18日閲覧。
  11. ^ Posey's injury”. MLB.com. 2019年9月23日閲覧。
  12. ^ AB says he's done with NFL; calls out Kraft, Ben”. ESPN.com. 2019年9月22日閲覧。
  13. ^ 2012 Batting Splits” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年6月18日閲覧。
  14. ^ ドーピング検査で陽性反応を示して出場停止となっていたメルキー・カブレラは、規定打席に1打席足りないものの.346を記録し、不足分を凡打として計算した打率による認定首位打者の権利があったが辞退した。
  15. ^ Oct 11, 2012, Giants at Reds Box Score and Play by Play” (英語). Baseball-Reference.com. 2013年6月18日閲覧。
  16. ^ Giants sign Buster Posey to nine-year contract”. MLB.com Giants Press Release (March 29, 2013). July 27, 2014閲覧。
  17. ^ Chris Haft (March 29, 2013). “Giants reward Posey with $167M extension”. MLB.com. July 27, 2014閲覧。
  18. ^ USA Baseball Announces 2017 World Baseball Classic Roster Archived 2017年2月12日, at the Wayback Machine. USABaseball.com: The Official Site of USA Baseball (英語) (2017年2月9日) 2017年3月16日閲覧
  19. ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
  20. ^ Posey seems fine after pitch to head”. MLB.com. 2019年9月22日閲覧。
  21. ^ ポージーが27日に手術、実戦復帰まで6~8カ月”. nikkansports.com. 2019年9月22日閲覧。
  22. ^ With newborn twins, Posey elects not to play”. MLB.com. 2020年7月11日閲覧。
  23. ^ 最高のキャッチャーはポージー! 公式サイトが直近10年間でランキング、上位は接戦繰り広げる”. ベースボールチャンネル. 2019年9月22日閲覧。
  24. ^ All-Time #MLBRank: The 10 greatest catchers”. ESPN.com. 2016年7月14日閲覧。
  25. ^ “フィールディング・バイブル賞発表 統計学を基に守備の名手を選出”. スポニチアネックス. (2016年11月1日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/11/01/kiji/K20161101013642800.html 2016年11月1日閲覧。 

関連項目

外部リンク