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「ボルボ・V60」の版間の差分

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2020年9月9日 (水) 05:08時点における版

ボルボ・V60[1][2](ブイろくじゅう)はスウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズ[3]が製造・販売するステーションワゴンである。

概要

2010年に登場した2代目S60のワゴンモデルとしてモンディアル・ド・ロトモビルで公開されたコンセプトカー“V60コンセプト”をルーツとしている。ボルボとしてはV70V50に続く第3のステーションワゴンで、車格は両車の中間となる。欧州では同年秋に発売を開始した。

2015年10月、V60をベースにV60 Cross Country(クロスカントリー)が発表された。

2018年2月、SPA(Scalable Product Architecture)プラットフォームを導入した2代目がストックホルムで発表された。

初代(2010年 - 2018年)

ボルボ・V60(初代)
FB6304T
前期 フロント
前期 リア
後期 Rデザイン フロント
概要
製造国  スウェーデン
販売期間 2011年6月–2018年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ ステーションワゴン
エンジン位置 フロント
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン 1.5L 1.6L 3.0L ディーゼルを含む
最高出力 152ps-350ps
変速機 AT
車両寸法
ホイールベース 2,775 mm
全長 4,635 mm
全幅 1,865 mm
全高 1,480 mm
車両重量 1,680 kg
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全長4,630mmx全幅1,845mmx全高1,480mm(日本仕様の場合)で、車格を考慮すると比較的大柄である。プラットフォームはS60やXC60同様にボルボ・P24プラットフォームを使用(ホイールベース2,775mmの数値はS60やXC60と同一)。

V70やV50と同じステーションワゴンとはいえ、S60やXC60同様、クーペを髣髴とさせる流麗かつ大胆なものとなっている。尚、外観デザインはチーフデザイナーのピーター・ホールバリーによるものである。インテリアに関しては他シリーズで既におなじみの「フリーフローティングセンタースタック」などボルボならではのスカンジナビアテイストを表現したデザインと、自然素材などの採用による上質さを特徴としている。

パワーユニットに関しては本国では1.6L・直列4気筒ならびに同直噴ターボ、1.6L・DRIVeディーゼル、2.0L・直列5気筒ディーゼルターボ(D5244T16)、2.0L直列5気筒ディーゼルターボ、FF車 3.0L・直列6気筒ターボエンジン4WD車 (B6304T2)と豊富にラインナップされるが、日本仕様はガソリンエンジン仕様のみとなる。

安全面ではESPやフロント&サイドエアバッグなどの安全装備に加え、ボルボ独自の「WHIPS(衝撃吸収式リクライニング付フロントシート)」、「ROPS(横転保護システム)」などが装備され、V60やXC60でも採用された市街地走行時や渋滞時などの低速走行時(時速30km/h以下)における追突事故を劇的に減少させる低速用追突回避・軽減オートブレーキシステム「シティセーフティー」を全車に、前方に備えたレーダーにより歩行者などを検知し、衝突を可能な限り回避する「ヒューマンセーフティー」を標準装備ないしはオプション設定し、ドアミラーにサイドカメラを装備して死角を減らすなど、細部にわたりボルボの真骨頂ともいえる安全性を徹底させている。

2011年5月9日 日本仕様が発表された。発売は6月4日開始予定。
グレードはS60同様「V60 DRIVe」、「V60 T6 AWD SE」、 「V60 T6 AWD R-DESIGN、その他には、レーシングモードにチューニングされた、[ポールスター]の4種となる。なお、トランスミッションはT6系に6AT、DRIVeに6速デュアルクラッチトランスミッションを搭載。また、T6系にはプレチャージ式電子制御AWDを組み合わせている。

2013年Polestar社と共同開発したV60 Polestarを発表し、日本では2014年5月に限定発売した。3.0L直列6気筒ターボエンジンに新開発のツインスクロールターボとインタークーラーを装着。最高出力350HP、最大トルク51.0kgmを発生する。

2015年10月6日、V60 Cross Country(クロスカントリー)が発表された。V60をベースに専用のエクステリアデザインと専用のサスペンションが採用され、V60比で全高が+60mmの1540mm、最低地上高が+65mmの200mm。

2017年10月27日、ファイナルモデルのV60 Polestarを限定発売した。2.0L直列4気筒インタークーラー付ターボ+スーパーチャージャーエンジンを搭載。 最高出力367HP、最大トルク47.9kgmを発生する。

ギャラリー

2代目(2018年 - )

2代目
DBA-ZB420
T5 Inscription 前方(日本仕様)
T5 Inscription 後方(日本仕様)
T5 Inscription インテリア(日本仕様)
概要
製造国  スウェーデン
販売期間 2018年–
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ ステーションワゴン
エンジン位置 フロント
駆動方式 FF/AWD
パワートレイン
エンジン
モーター 電気モーター
最高出力 65kW (88PS)
最大トルク 240N·m (24kg·m)
変速機
  • 6速AT Volvo M76 R7.0 manual
  • 6速AT Volvo M66F automatic
  • 8速AT Aisin TG-81SC
  • 8速AT Aisin TG-81SD
車両寸法
ホイールベース 2,870mm
全長 4,760mm
全幅 1,850mm
全高 1,435mm
テンプレートを表示

XC60および90シリーズ共通のSPA(Scalable Product Architecture)プラットフォームをベースとしている。 全長4,760mmx全幅1,850mmx全高1,435mm、ホイールベースは2,870mm。先代に比べ全長が125mm大きく、全幅が15mm小さくなり、全高が45mm低くなっている。FFモデルの最小回転半径は5.7m。

新世代ボルボを象徴するトールハンマー型LEDデイタイム・ランニング・ライト及び テールゲートに回り込んだリアライトもXC60同様のデザインである。 ミッドサイズでありながら90シリーズ譲りの優雅で上質なインテリアとなっており、室内スペースも十分確保されている。

パワートレーンは、PHEV(プラグインハイブリッド)のT6ツイン・ガソリンエンジンAWD及びT8ツイン・ガソリンエンジンAWDの2種類[注釈 1]。 ガソリンエンジンはT5またはT6の2種類。ディーゼルエンジンはD3またはD4の2種類を用意する。

安全面では、90シリーズおよびXC60で採用された最新で高度なドライバーサポートシステムは、16種類以上の先進安全・運転支援機能IntelliSafe(インテリセーフ)を標準装備。 City Safety(シティセーフティー)(衝突回避・軽減フルオートブレーキシステム)に新たに対向車対応機能を追加。新たにオートブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)を装備し安全性を高めた。

生産はスウェーデントルスランダのボルボ工場(VCT)とベルギーゲントのボルボ工場(VCG)で行われる。

日本においては、2018年9月25日に発表、発売が開始された。直列4気筒ガソリンターボエンジン(T5)とPHEV(プラグインハイブリッド)搭載モデルのみでディーゼル・エンジンの設定はない。

ギャラリー

エンジン

ガソリンエンジン
モデル 形式 年式 最高出力(rpm) 最大トルク(rpm) 総排気量 備考
T5 B4204T26 2018– 187 kW (254 PS) 5500 350 N⋅m (36 kg⋅m) 1500–4800 1968cc 水冷直列4気筒ターボチャージエンジン
T6(日本未設定) B4204T29 2018– 228 kW (310 PS) 5700 400 N⋅m (41 kg⋅m) 2200–5100 1968cc 水冷直列4気筒ターボチャージエンジン
ディーゼルエンジン
モデル 形式 年式 最高出力(rpm) 最大トルク(rpm) 総排気量 備考
D3(日本未設定) D4204T16 2018– 110 kW (150 PS) 3750 320 N⋅m (33 kg⋅m) 1750–3000 1968cc 水冷直列4気筒ターボチャージディーゼル
D4(日本未設定) D4204T14 2018– 140 kW (190 PS) 4250 400 N⋅m (41 kg⋅m) 1750–2500 1968cc 水冷直列4気筒ターボチャージディーゼル
プラグインハイブリッド
モデル 形式 年式 最高出力(システム出力) 最大トルク(システム出力) 総排気量 備考
T6 Twin Engine AWD B4204T46 2019- 186 kW (253 PS)+65 kW (88 PS) 350 N⋅m (36 kg⋅m)+240 N⋅m (24 kg⋅m) 1968cc ガソリンエンジン+電気モーター
T8 Twin Engine AWD B4204T34 2019– 233 kW (317 PS)+65 kW (88 PS) 400 N⋅m (41 kg⋅m)+240 N⋅m (24 kg⋅m) 1968cc ガソリンエンジン+電気モーター

脚注

注釈

  1. ^ プラグインハイブリッドに対応した設計を行ったため、前輪と前ドアの間が空いている。このため、本車種はエンジン横置きのFFであるが、一見するとFR車のようにも見える。

出典

関連項目

外部リンク