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2020年7月23日 (木) 09:41時点における版
基本情報 | |
---|---|
通称 | 女フォアマン[1] |
階級 | アトム級 |
国籍 | 日本 |
誕生日 | 1969年9月18日(55歳) |
出身地 | 岡山県 |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 27(JBCによる女子公認前後の通算) |
勝ち | 18 |
KO勝ち | 5 |
敗け | 5 |
引き分け | 4 |
池山 直(いけやま なお、1969年9月18日 - )は、日本の女子プロボクサーである。岡山県出身。初代WBO女子世界アトム級王者。フュチュール所属。岡山県立岡山操山高等学校卒業[2]。
来歴
JWBC
- 2001年に健康維持のためそれまで格闘経験も無かったが、ジムの扉を叩く。2003年8月にプロライセンス取得。公務員(岡山市職員)のためファイトマネーは受け取っていない。
- 2003年11月30日、上村里子戦で白星デビュー。
- 2005年6月12日、北沢タウンホールにて日本ミニフライ級王座を懸け、因縁の菊地に挑むもドローで王座奪取ならず。菊地はその後日本王座を返上し、WBCF世界ストロー級王座を獲得している。
- 2006年4月30日、日本ミニフライ級王座決定戦に出場し、アヤカを8回TKOで退け王座獲得。
- 2006年10月1日、西田久美子に判定で初防衛。
- 2007年11月18日、WIBA世界ミニマム級王座決定戦をオレンジホールでクリスティーナ・ベレンスキーと行い、10R判定勝ちを収め王座を獲得した。
JBC - 一時引退
- 2008年のJBCの女子公認に合わせ、フジワラボクシングジムから中外ボクシング&スポーツジムに移籍。38歳という年齢ながら特例で受験を認められ4月29日に行われた関西地区初の女子プロライセンス試験にB級合格した[3][4]。
- 2008年8月3日、香川県坂出市の坂出サティホールでノーンブア・ルークプライアリー(タイ)とのノンタイトル戦で2RTKOで勝利。
- 2008年11月25日、坂出サティホールで上村里子とのノンタイトル戦で、6R3-0判定勝ち。
- 2009年1月30日、所属していた中外ジムが不祥事での活動停止のため、西日本ボクシング協会預かり選手となった。
- 2009年5月2日、WBC女子世界アトム級王者小関桃に後楽園ホールで挑戦し、0-3判定で敗れ日本最年長記録での世界タイトル奪取ならず。
- 2010年8月15日、韓国で朴智賢が持つIFBAミニマム級王座に挑戦。判定負け。
- 2010年12月5日、小田美佳に勝利したが、父の訃報のため一度引退。
復帰 - WBO世界王座獲得
- 2013年、京都のフュチュールに移籍して3年ぶりに復帰[5]。地元のジムで後輩と接していくうちに、夢を諦めたままでいいのかという気持ちが沸いたのがきっかけだった[6]。
- 2013年12月14日、アゼリア大正にて復帰戦として岩川美花と対戦し、判定勝利。
- 2014年5月17日、復帰第2戦にして、初代WBO女子世界アトム級王座決定戦としてジョゼベル・パガデュアンと対戦(WBC女子ミニフライ級の安藤麻里 vs 黒木優子とのダブル世界戦)[7]。試合は3-0判定で勝利し、藤岡奈穂子の38歳2ヶ月26日を上回る44歳7ヶ月29日で国内最年長世界王座獲得記録、そして日本人初の40代世界チャンピオンを戴冠した[8]。JBC公認タイトル獲得記録としてもそれまでのつのだのりこを上回る最年長記録。
- 2014年9月20日、同じく現役復帰した秋田屋まさえ相手に初防衛戦(WBO女子ミニフライ級の池原シーサー久美子 vs グレッツェン・アバニエルとのダブル世界戦)[9]。2回にダウンを奪った後、中盤はパンチを押される場面もあったが、後半の巻き返しで3-0の判定勝利で、45歳2日での国内最年長世界王座防衛を果たした[10]。
- 2015年2月28日、2度目の防衛戦として過去に東郷理代と対戦経験を有するノル・グロと対戦[11]。3-0の判定で2度目の防衛に成功し、自身が持つ国内最年長防衛記録を45歳5ヶ月に更新した[12]。
- 2015年12月19日、ジュジース・ナガワ相手に3度目の防衛戦を行い、3-0の判定で3度目の防衛に成功[13]。この試合はスリランカ・コロンボにて同国初のプロボクシング興行の一戦として挙行された[14]。
- 2016年6月13日、後楽園ホールにて東洋太平洋ミニフライ級王者花形冴美の挑戦を受け、1-1(96-94、94-96、95-95)の引分で辛くも4度目の防衛に成功、最年長防衛記録も46歳8ヶ月に更新した[1][15]。
- 2016年12月13日、後楽園ホールにて元WBAライトミニマム級王者宮尾綾香と10年ぶりの再戦を6回TKOで締め、5度目の防衛に成功[16]。
- 2017年7月11日、後楽園ホールにて花形冴美と6度目の防衛戦を行い、16年6月同様再度のスプリットディシジョン(96-94、94-96、95-95)の引分防衛に成功し、自身の持つ最年長世界王者記録を更新した[17]。
王座陥落 - その後
- 2018年7月29日、KBSホールにてアマチュア全日本王者の経験を持つ岩川美花と7度目の防衛戦を行うが、1-2(96-94×2、94-96)の判定で敗れ、4年2ヶ月保持した王座から陥落、試合後に一度は引退を表明した[18]。
- しかし、宮尾綾香とのWBA女子世界アトム級暫定王座決定戦が決まり引退を撤回、2018年11月20日に後楽園ホールにて試合に臨むが0-3(97-92×2、96-93)の判定で敗れ王座返り咲きはならなかった[19]。
- 2019年4月14日、KBSホールにて元WBC女子世界ミニフライ級王者黒木優子とノンタイトルで対戦し、1-1の判定で引き分け[20]。9月に50歳を迎えるが、去就については「ちょっと考えます」と明言を避けた[21]
戦績
- JWBC:10戦 8勝 3KO 1敗 1分
- JBC:17戦 10勝 2KO 4敗 3分
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2003年11月30日 | 勝利 | 4R | 判定3-0 | 上村里子 | 日本 | プロデビュー戦 |
2 | 2004年2月22日 | 勝利 | 2R | KO | 櫻田由樹 | 日本 | |
3 | 2004年5月23日 | 敗北 | 4R | 判定0-3 | 菊地奈々子 | 日本 | 日本ミニフライ級トーナメント |
4 | 2005年3月13日 | 勝利 | 6R | 判定3-0 | 渡辺まりか | 日本 | 日本ミニフライ級王座次期挑戦者決定戦 |
5 | 2005年6月12日 | 引分 | 8R | 判定1-1 | 菊地奈々子 | 日本 | 日本ミニフライ級タイトルマッチ |
6 | 2005年11月20日 | 勝利 | 6R | 判定3-0 | ジプシー・タエコ | 日本 | |
7 | 2006年4月30日 | 勝利 | 4R 2:00 | TKO | アヤカ | 日本 | 日本ミニフライ級タイトルマッチ |
8 | 2006年10月1日 | 勝利 | 8R | 判定2-1 | 西田久美子 | 日本 | 日本ミニフライ級タイトルマッチ |
9 | 2007年5月13日 | 勝利 | 3R 1:16 | KO | 金那慶 | 韓国 | |
10 | 2007年11月18日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | クリスティーナ・ベレンスキー | ハンガリー | WIBA世界ミニマム級タイトルマッチ |
11 | 2008年8月3日 | 勝利 | 2R 0:46 | TKO | ノーンブア・ルークプライアリー | タイ | |
12 | 2008年11月23日 | 勝利 | 6R | 判定3-0 | 上村里子(山木) | 日本 | |
13 | 2009年5月2日 | 敗北 | 10R | 判定0-3 | 小関桃(青木) | 日本 | WBC女子世界アトム級タイトルマッチ |
14 | 2010年5月16日 | 勝利 | 6R | 判定3-0 | 秋田屋まさえ(ワイルドビート) | 日本 | |
15 | 2010年8月15日 | 敗北 | 10R | 判定0-3 | 朴智賢 | 韓国 | IFBA世界ミニマム級タイトルマッチ |
16 | 2010年12月5日 | 勝利 | 6R | 判定2-1 | 小田美佳(宮田) | 日本 | |
17 | 2013年12月14日 | 勝利 | 6R | 判定2-0 | 岩川美花(井岡弘樹) | 日本 | |
18 | 2014年5月17日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | ジョゼベル・パガデュアン | フィリピン | WBO女子世界アトム級王座決定戦・王座獲得 |
19 | 2014年9月20日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | 秋田屋まさえ | 日本 | WBO女子世界アトム級王座・防衛1 |
20 | 2015年2月28日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | ノル・グロ | フィリピン | WBO女子世界アトム級王座・防衛2 |
21 | 2015年12月19日 | 勝利 | 10R | 判定3-0 | ジュジース・ナガワ | フィリピン | WBO女子世界アトム級王座・防衛3 |
22 | 2016年6月14日 | 引分 | 10R | 判定1-1 | 花形冴美(花形) | 日本 | WBO女子世界アトム級王座・防衛4 |
23 | 2016年12月13日 | 勝利 | 6R 0:36 | TKO | 宮尾綾香(ワタナベ) | 日本 | WBO女子世界アトム級王座・防衛5 |
24 | 2017年7月11日 | 引分 | 10R | 判定1-1 | 花形冴美 | 日本 | WBO女子世界アトム級王座・防衛6 |
25 | 2018年7月29日 | 敗北 | 10R | 判定1-2 | 岩川美花(高砂) | 日本 | WBO女子世界アトム級王座・陥落 |
26 | 2018年11月20日 | 敗北 | 10R | 判定0-3 | 宮尾綾香 | 日本 | WBA女子世界アトム級暫定王座決定戦 |
27 | 2019年4月14日 | 引分 | 10R | 判定1-1 | 黒木優子(YuKOフィットネス) | 日本 | |
テンプレート |
獲得タイトル
受賞歴
脚注
- ^ a b “池山直がドローV4、花形冴美は3度目の正直ならず”. Bpxing News. (2016年6月13日)
- ^ “岡山市長メールマガジン「伝説のおかやまの挑戦」(18) 6月2日号”. 岡山市. 2014年6月2日閲覧。
- ^ "関西地区女子B級4月29日実施 受験者1名 合格者1名 合格率100%" (PDF) (Press release). 一般財団法人日本ボクシングコミッション. 2015年2月14日閲覧。
- ^ “女子世界王者の池山がプロテストに合格”. 日刊スポーツ. (2008年5月1日) 2015年2月14日閲覧。
- ^ “選手紹介 池山直”. フュチュール (2013年12月11日). 2013年12月14日閲覧。
- ^ NHK岡山放送局 (2014年6月11日). “池山直選手 大きな挫折を経て 2014年6月11日(水)放送”. 岡山ニュース もぎたて!. 2014年11月19日閲覧。
- ^ “池山直がWBO挑戦!ダブル世界戦に”. デイリースポーツ. (2014年4月11日)
- ^ “44歳池山、最年長王者に=黒木はWBC王座奪取-WBO女子アトム級”. 時事通信. (2014年5月17日)
- ^ “池山vs秋田屋、池原vsアバニエル、9.20女子W世界戦”. Boxing News. (2014年7月29日)
- ^ “【BOX】45歳池山が初防衛!2回にダウン奪った”. スポーツ報知. (2014年9月20日)
- ^ “WBOダブル世界戦!池原シーサー久美子vsジェゼベル・パガデュアン!池山直vsノルブロ!安藤麻里復帰戦!2.28 TO THE FUTURE VOL.19~未来へ~ アゼリア大正”. Lady Go! 2015年1月19日閲覧。
- ^ “45歳5カ月の池山直が年長防衛更新”. デイリースポーツ. (2015年2月28日)
- ^ “池山直がスリランカでV3、WBO女子アトム級”. Boxing News. (2015年12月20日)
- ^ “国内最年長防衛の46歳池山、次戦はスリランカ V3に挑戦”. デイリースポーツ. (2015年11月4日)
- ^ “王者・池山直V4、46歳8カ月最年長世界王座防衛”. 日刊スポーツ. (2016-0613)
- ^ “池山直が6回TKO勝ちでV5、宮尾綾香は足負傷で涙”. Boxing News. (2016年12月13日)
- ^ “47歳池山が6度目防衛 ボクシング女子、最年長更新”. 日本経済新聞. (2017年7月12日) 2017年7月12日閲覧。
- ^ “48歳の池山直が王座陥落、岩川美花が新王者に”. Boxing News. (2018年7月29日) 2019年6月30日閲覧。
- ^ “宮尾綾香が池山直に判定勝ち WBA女子アトム級暫定王座獲得”. Boxing News. (2018年11月20日) 2019年6月30日閲覧。
- ^ “レジェンド池山直vs黒木優子 元王者対決はドロー 小澤瑶生が日本女子フライ級王者に”. Boxing News. (2019年4月15日) 2019年6月30日閲覧。
- ^ “元世界王者対決は引き分け 今年50歳の池山、今後は「ちょっと考えます」”. Sponichi Annex. (2019年4月14日)
- ^ “女子世界王者の池山、池原に京都府スポーツ特別賞”. Boxing News. (2014年10月14日)
- ^ “WBO女子アトム級王者 池山直選手に「岡山市民スポーツ栄誉賞」”. 瀬戸内海放送. (2014年10月15日)
- ^ “池原と池山WBO女子月間賞、マイキーはS・ライト級へ”. Boxing News. (2014年10月21日)
関連項目
外部リンク
第5代JWBCミニフライ級王者 | ||
前 | 在位期間 | 後 |
菊地奈々子 | 2004年9月18日 - 2005年 | アンリ |
第3代WIBA世界ミニマム級王者 | ||
前 | 在位期間 | 後 |
空位 (前タイトル獲得者:ホリー・ダナウェイ) | 2007年11月18日 - 2007年 | 空位 (次タイトル獲得者:グレッツェン・アバニエル) |
初代WBO世界アトム級王者 | ||
前 | 在位期間 | 後 |
空位 2014年創設 | 2014年5月17日 - 現在 | 次王者 N/A |