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2019年9月6日 (金) 03:12時点における版
伊原 康隆(いはら やすたか、1938年 - )は、日本の数学者。中央大学21世紀COE教授、東大名誉教授、京大名誉教授。専門は整数論で多くの業績をあげている。
来歴・人物
東京都出身。父は大蔵省理財局長や横浜銀行頭取を歴任した伊原隆。都立日比谷高校を経て、1961年、東京大学理学部卒業。1963年、同大学院修士課程修了。理学博士。東大教授を経て、京都大学数理解析研究所教授、2002年退官。ICM (kyoto,1990)ではplenary speaker、ICM (Beijing,2002)ではフィールズ賞選考委員。
1967年 東京大学 理学博士。論文は「Hecke polynomials as congruence ζ functions in elliptic modular case(楕円モジュラーのヘッケ多項式を合同ゼータ関数で表わすこと)」[1]。
業績
- 関数体上の非可換類体論
- pro- 基本群のガロワ表現
- ICM (Kyoto,1990)で Braids, Galois groups and some arithmetic functions. と題した講演を行い、エドワード・ウィッテンをひっくり返るほど驚かせた。
- Sp(4) とそのコンパクト・ツイスト上の保型形式の対応 : ラングランズ予想の特殊な場合だが、この予想が出る10年(?)ほど前の着想
- 合同モノドロミー : 標数pの有限体上の代数曲線のある種のガロア被覆全体をp進体上のPSL(2)と実数体上のPSL(2)の直積の離散部分群で記述する理論。
- 伊原のゼータ函数
- 学位論文において、ヴェイユ予想からラマヌジャン予想を導いた : 佐藤幹夫の計算だけでは十分ではなく、久賀道郎とともに本質的アイディアを出した
- 代数曲線の基本群への有理数体のガロア群の作用 : 遠アーベル幾何の一部で、いち早く-進定式化を行いヤコビ和との関連など業績をあげた。
- 数の微分 : 出題者はアーベル?アイゼンシュタイン?
- セールの本の元ネタ : の構造を組合せ論的に考察。これはセールの本の元になっている。
弟子も多く、伊吹山知義(阪大教授)、織田孝幸(東大教授)、加藤和也(京大教授)、斎藤秀司(東大教授)、斎藤毅(東大教授)、金子昌信(九大教授)、橋本喜一朗(早大教授)等がいる。
受賞歴・叙勲・講演歴
著作
- 「志学数学」 シュプリンガー・フェアラーク東京
脚注
- ^ 博士論文書誌データベース