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[[Image:Max Slevogt Francisco d'Andrade as Don Giovanni.jpg|thumb|200px|[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]作曲『[[ドン・ジョヴァンニ]]』より、剣を携えたドン・ファン]] |
[[Image:Max Slevogt Francisco d'Andrade as Don Giovanni.jpg|thumb|200px|[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]作曲『[[ドン・ジョヴァンニ]]』より、剣を携えたドン・ファン]] |
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'''ドン・ファン'''({{lang-es-short|Don Juan}}<ref>{{IPA-es|doɴ ˈχwan}} ドン・ホ'''ワ'''ン(ホ'''ア'''ン/フ'''ワ'''ン/フ'''ア'''ンに近い発音もみられる)</ref>)は、[[17世紀]]の[[スペイン]]における伝説上の放蕩児 |
'''ドン・ファン'''({{lang-es-short|Don Juan}}<ref>{{IPA-es|doɴ ˈχwan}} ドン・ホ'''ワ'''ン(ホ'''ア'''ン/フ'''ワ'''ン/フ'''ア'''ンに近い発音もみられる)</ref>)は、[[プレイボーイ]]の[[代名詞]]としても使われる、[[17世紀]]の[[スペイン]]における伝説上の放蕩児を指す。[[日本語]]での表記・発音には「ドン・フアン」も見られる。 |
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なお、「[[ドン (尊称)|ドン]]」は[[スペイン語圏]]等における男性の尊称である。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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元になった伝説は簡単なもので、プレイボーイの[[貴族]]ドン・ファンが、貴族の娘を誘惑し、その父親(ドン・フェルナンド)を殺した。その後、墓場でドン・フェルナンドの石像の側を通りかかったとき、戯れにその石像を宴会に招待したところ、本当に石像の姿をした幽霊として現れ、大混乱になったところで、石像に地獄に引き込まれる。 |
元になった伝説は簡単なもので、プレイボーイの[[貴族]]ドン・ファンが、貴族の娘を誘惑し、その父親(ドン・フェルナンド)を殺した。その後、墓場でドン・フェルナンドの石像の側を通りかかったとき、戯れにその石像を宴会に招待したところ、本当に石像の姿をした幽霊として現れ、大混乱になったところで、石像に地獄に引き込まれる。 |
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この物語は、 |
この物語は、日本語では「ドン・ファン・テノーリオ<ref>[http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000863262-00 ドン・ファン・テノーリオ]([[ホセ・ソリーリャ]]著、[[高橋正武]]訳、[[岩波書店]]、1949年)</ref>」({{lang-es-short|Don Juan Tenorio}}、{{IPA-es|doɴ ˈχwan tenoɾjo}} ドン・ホ'''ワ'''ン・テノリヨ)としても紹介されている。 |
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「Don Juan」は日本語では、[[英語]]風に「ドン・ファン」({{lang-en-short|Don Juan}}<ref>[[イギリス英語]]発音:{{IPA|ˌdɒn ˈhwɑːn|}} ドン・'''ファ'''ーン、[[アメリカ英語]]発音:{{IPA|ˌdɑːn ˈhwɑːn|}} ダーン・'''ファ'''ーン(ホ'''ワ'''ーンに近い発音も見られる)</ref>)、[[イタリア語]]風に「ドン・ジョヴァンニ」({{lang-it-short|Don Giovanni}})、[[フランス語]]風に「ドン・ジュアン」({{lang-fr-short|don Juan}}<ref>{{IPA-fr|dɔ̃ʒɥɑ̃}} ドンジュアン</ref><ref>イギリス英語発音:{{IPA|ˌdɒn ˈdʒʊən|}} ドン・'''ジュ'''アン、アメリカ英語発音:{{IPA|ˌdɑːn ˈdʒʊənn|}} ダーン・'''ジュ'''アン('''ジュ'''ワンに近い発音も見られる)</ref>)とも呼ばれる。 |
「Don Juan」は日本語では、[[英語]]風に「ドン・ファン」({{lang-en-short|Don Juan}}<ref>[[イギリス英語]]発音:{{IPA|ˌdɒn ˈhwɑːn|}} ドン・'''ファ'''ーン、[[アメリカ英語]]発音:{{IPA|ˌdɑːn ˈhwɑːn|}} ダーン・'''ファ'''ーン(ホ'''ワ'''ーンに近い発音も見られる)</ref>)、[[イタリア語]]風に「ドン・ジョヴァンニ」({{lang-it-short|Don Giovanni}})、[[フランス語]]風に「ドン・ジュアン」({{lang-fr-short|don Juan}}<ref>{{IPA-fr|dɔ̃ʒɥɑ̃}} ドンジュアン</ref><ref>イギリス英語発音:{{IPA|ˌdɒn ˈdʒʊən|}} ドン・'''ジュ'''アン、アメリカ英語発音:{{IPA|ˌdɑːn ˈdʒʊənn|}} ダーン・'''ジュ'''アン('''ジュ'''ワンに近い発音も見られる)</ref>)とも呼ばれる。 |
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== 作品 == |
== 作品 == |
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*セビーリャの色事師と石の招客(戯曲)、[[ティルソ・デ・モリーナ]](1630年)ドン・ファン・テノーリオ |
*[[セビリア|セビーリャ]]の色事師と石の招客(戯曲)、[[ティルソ・デ・モリーナ]](1630年)ドン・ファン・テノーリオ |
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*[[ドン・ジョヴァンニ]](オペラ)、[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]](1787年) |
*[[ドン・ジョヴァンニ]](オペラ)、[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]](1787年) |
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*ドン・ジュアン(詩)、[[ジョージ・ゴードン・バイロン|バイロン]](1819-24年) |
*ドン・ジュアン(詩)、[[ジョージ・ゴードン・バイロン|バイロン]](1819-24年) |
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*[[ドン・ファン (交響詩)|交響詩「ドン・ファン」]](管弦楽)、[[リヒャルト・シュトラウス]](1889年) |
*[[ドン・ファン (交響詩)|交響詩「ドン・ファン」]](管弦楽)、[[リヒャルト・シュトラウス]](1889年) |
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== 関連作品 == |
=== 関連作品 === |
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*『人と超人』(Man and superman)、[[ジョージ・バーナード・ショー]] - ヒロインに結婚を迫られる『革命家必携』の著者ジョン・タナーが、ドン・フアン・テノーリオに擬される。 |
*『人と超人』(Man and superman)、[[ジョージ・バーナード・ショー]] - ヒロインに結婚を迫られる『革命家必携』の著者ジョン・タナーが、ドン・フアン・テノーリオに擬される。 |
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*『[[オペラ座の怪人]]』(Le Fantome de l'Opera ) - 作中において「ドン・ファンの勝利」という演目がある。 |
*『[[オペラ座の怪人]]』(Le Fantome de l'Opera ) - 作中において「ドン・ファンの勝利」という演目がある。 |
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== 脚注 == |
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2018年6月10日 (日) 18:41時点における版
ドン・ファン(西: Don Juan[1])は、プレイボーイの代名詞としても使われる、17世紀のスペインにおける伝説上の放蕩児を指す。日本語での表記・発音には「ドン・フアン」も見られる。
概要
元になった伝説は簡単なもので、プレイボーイの貴族ドン・ファンが、貴族の娘を誘惑し、その父親(ドン・フェルナンド)を殺した。その後、墓場でドン・フェルナンドの石像の側を通りかかったとき、戯れにその石像を宴会に招待したところ、本当に石像の姿をした幽霊として現れ、大混乱になったところで、石像に地獄に引き込まれる。
この物語は、日本語では「ドン・ファン・テノーリオ[2]」(西: Don Juan Tenorio、スペイン語発音: [doɴ ˈχwan tenoɾjo] ドン・ホワン・テノリヨ)としても紹介されている。
「Don Juan」は日本語では、英語風に「ドン・ファン」(英: Don Juan[3])、イタリア語風に「ドン・ジョヴァンニ」(伊: Don Giovanni)、フランス語風に「ドン・ジュアン」(仏: don Juan[4][5])とも呼ばれる。
作品
- セビーリャの色事師と石の招客(戯曲)、ティルソ・デ・モリーナ(1630年)ドン・ファン・テノーリオ
- ドン・ジョヴァンニ(オペラ)、モーツァルト(1787年)
- ドン・ジュアン(詩)、バイロン(1819-24年)
- 石の客(『小悲劇』中の一編)、プーシキン(1830年)
- ドン・フワン・テノーリオ(戯曲) 、ホセ・ソリーリャ(1844年)
- ドン・ジュアン(戯曲)、A.K.トルストイ(1862年)
- 石の客(オペラ)、ダルゴムイシスキー(1872年初演)
- 交響詩「ドン・ファン」(管弦楽)、リヒャルト・シュトラウス(1889年)
関連作品
- 『人と超人』(Man and superman)、ジョージ・バーナード・ショー - ヒロインに結婚を迫られる『革命家必携』の著者ジョン・タナーが、ドン・フアン・テノーリオに擬される。
- 『オペラ座の怪人』(Le Fantome de l'Opera ) - 作中において「ドン・ファンの勝利」という演目がある。
脚注
関連項目
- 野崎幸助 - 日本の実業家。「紀州のドン・ファン」などと呼ばれた。