「大津 (海防艦)」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
92行目: | 92行目: | ||
*明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、[[原書房]]、1977年。 |
*明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、[[原書房]]、1977年。 |
||
{{日振型海防艦}} |
|||
{{日本の海防艦}} |
{{日本の海防艦}} |
||
{{デフォルトソート:おおつ}} |
{{デフォルトソート:おおつ}} |
2017年11月17日 (金) 14:20時点における版
大津 | |
---|---|
船台上の大津 (1945年4月または5月、日立造船桜島造船所) | |
基本情報 | |
建造所 | 日立造船桜島造船所 |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
艦種 | 海防艦 |
級名 | 御蔵型海防艦 |
建造費 | 6,200,000円(予算成立時の価格)[注釈 1] |
艦歴 | |
計画 | 改マル5計画 |
起工 | 1945年1月12日[注釈 2] |
進水 | 1945年5月10日 |
最期 | 1945年8月17日 工程75%で工事中止[注釈 3]、1948年3月25日解体終了 |
要目(計画時[注釈 4]) | |
基準排水量 | 940トン |
全長 | 78.77m |
最大幅 | 9.10m |
吃水 | 3.06m |
主機 | 艦本式22号10型ディーゼル2基 |
推進 | 2軸 |
出力 | 4,200hp |
速力 | 19.5ノット |
燃料 | 重油 120トン |
航続距離 | 16ノットで5,000カイリ |
乗員 | 定員149名 |
兵装 |
45口径12cm高角砲 連装1基、単装1基 25mm機銃 3連装5基、単装1基 九四式爆雷投射機3基 爆雷120個 |
搭載艇 | 短艇3隻 |
レーダー | 22号電探1基 |
ソナー |
九三式水中聴音器1基 三式水中探信儀2基 |
大津(おおつ/おほつ)は、日本海軍の未成海防艦。法令上は御蔵型海防艦の18番艦[注釈 5]。
艦歴
改マル5計画の海防艦、第5251号艦型の15番艦[注釈 6]、仮称艦名第5265号艦として計画されたが、日立造船に建造が割り当てられた本艦は、用兵側から要望のあった掃海具を装備した通称「日振型」として建造されることとなった。なお、改マル5計画により日立造船で建造された久米以下6隻はマル急計画艦とは異なり、全艦が掃海具を装備せずに九四式爆雷投射機と三型爆雷装填台を1基ずつ増備して竣工している。
1945年1月12日[注釈 2]、日立造船株式会社桜島造船所で起工。3月5日、大津と命名されて御蔵型海防艦の15番艦に定められ[注釈 5]、本籍を呉鎮守府と仮定。5月10日、進水。7月24日、阪神地区が空襲を受けた際、至近弾により後部外板と上甲板を損傷した。
終戦時未成。8月17日、工程75%で工事中止[注釈 3]。1946年2月17日、暴風のため浸水し転覆。1947年2月1日、行動不能艦艇(特)に定められる。同年10月から1948年3月25日にかけて、日立造船桜島造船所で解体された。
艤装員長
- 神澤彪一 少佐:1945年4月1日 - 1945年8月20日
脚注
- 注釈
- ^ これは第5251号艦型としての価格であり、掃海具装備艦としての価格ではない。
- ^ a b 福井『写真 日本海軍全艦艇史』および明治百年史叢書『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』による。戦史叢書『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』では1945年1月2日起工としている。
- ^ a b 進捗率は大阪警備府と近畿海軍監督部が昭和20年8月31日付で調製した各目録による。昭和22年2月1日付 二復総第49号では90%、福井『写真 日本海軍全艦艇史』および世界の艦船『日本海軍護衛艦艇史』では92%としている。
- ^ 砲熕兵装と水雷兵装は通称「日振型」の、改マル5計画上の第1艦久米の竣工時の装備状況に従い記述する。
- ^ a b 艦艇類別等級別表上の通算番数。大津が艦艇類別等級に登載された1945年3月5日時点で淡路、日振、草垣の3隻が同表から削除済みのため、法令を厳密に捉えるなら15番艦だが、これら3隻を含めると通算で18番艦となる。
- ^ 改マル5計画上の番数。
- 脚注
参考文献
- 海軍省、復員庁
- 法令、令達
- 昭和18年10月30日付 内令第2241号。
- 昭和19年7月10日付 内令第833号。
- 昭和19年10月10日付 内令第1159号。
- 昭和20年3月5日付 達第46号、内令第197号、内令第205号、内令員第454号。
- 人事発令
- 昭和20年4月16日付 秘海軍辞令公報 甲 第1774号。
- 昭和20年9月3日付 海軍辞令公報 甲 第1903号。
- 通牒、その他
- 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇(未成艦ヲ含ム)目録』。
- 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
- 昭和20年8月31日付 近畿海軍監督部『大阪方面所在艤装艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
- 昭和22年2月1日付 二復総第49号『行動不能艦艇保管實施要領ノ件通牒』。
- 法令、令達
- 世界の艦船 No. 507 増刊第45集 『日本海軍護衛艦艇史』、海人社、1996年。
- 『日立造船百年史』 日立造船株式会社、1985年。
- 福井静夫 『写真 日本海軍全艦艇史』、ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
- 防衛研修所戦史室 『戦史叢書』 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
- 明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、原書房、1977年。