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「長野電鉄河東線」の版間の差分

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2017年11月15日 (水) 17:38時点における版

河東線
木島駅舎
木島駅舎
概要
現況 廃止(屋代-須坂間・信州中野-木島間)
起終点 起点:屋代駅
終点:木島駅
駅数 26駅
運営
開業 1922年6月10日 (1922-06-10)
廃止 2002年4月1日(信州中野-木島間)
2012年4月1日(屋代-須坂間)
所有者 河東鉄道→
長野電鉄
使用車両 長野電鉄#車両を参照
路線諸元
路線総延長 50.4 km (31.3 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500 V 架空電車線方式
路線図
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
しなの鉄道線
0.0 屋代駅
exKRWg+l eKRWgr
xKRZh KRZh
JR東: 北陸新幹線
exSTR STRl
exBHF
1.3 東屋代駅
exSKRZ-Au
上信越自動車道
exBHF
2.9 雨宮駅
exSKRZ-Au
上信越自動車道
exBHF
5.0 岩野駅
exSKRZ-Au
上信越自動車道
exBHF
7.5 象山口駅
exBHF
8.6 松代駅
exSKRZ-Au
上信越自動車道
exBHF
11.7 金井山駅
exBHF
14.1 大室駅
exBHF
15.7 信濃川田駅
exBHF
17.2 若穂駅
exBHF
18.9 綿内駅
exSKRZ-Au
上信越自動車道
exBHF
21.4 井上駅
xABZg+l
長野線
BHF
24.4 須坂駅
BHF
26.9 北須坂駅
WBRÜCKE
松川
BHF
29.4 小布施駅
BHF
30.5 都住駅
BHF
33.2 桜沢駅
BHF
35.2 延徳駅
BHF
37.5 信州中野駅
xABZgr
山の内線
exBHF
39.1 中野北駅
exBHF
41.1 四ヶ郷駅
exBHF
42.3 赤岩駅
exBHF
43.8 柳沢駅
exBHF
46.3 田上駅
exBHF
48.9 信濃安田駅
exKBHFe
50.4 木島駅

河東線(かとうせん)は、長野県更埴市(2003年から千曲市)の屋代駅から、同県須坂市須坂駅、同県中野市信州中野駅を経由して同県飯山市木島駅までを結んでいた長野電鉄鉄道路線である。

このうち木島線(きじません)の通称で呼ばれていた信州中野駅から木島駅までが2002年4月1日廃止された。これを受けて同年9月18日に路線名称が変更され、屋代駅から須坂駅までは通称であった屋代線が正式名称となり、須坂駅から信州中野駅までは信州中野駅から湯田中駅までの山の内線とともに長野線の一部となったが、屋代線も2012年4月1日に廃止された。

屋代 - 須坂間については「長野電鉄屋代線」、現存区間の須坂 - 信州中野間については「長野電鉄長野線」も参照のこと。

路線データ

運行形態

信州中野 - 木島間の木島線は、1993年から2002年の廃止までは同区間折り返し列車(各駅停車)のみで、約60分毎(1999年のダイヤ改正以降は約90分毎に減便)のワンマンによる運転を行っていた。

かつては長野線長野駅から直通列車(各駅停車)があり、さらには有料特急として、特急「のざわ」(1969年当時の停車駅は長野・権堂・信濃吉田・須坂・小布施・信州中野・信濃安田・木島[1]。晩年は木島線内各駅停車、長野 -信州中野間は2011年改正までのB特急相当)も、1日1往復(運行廃止直前は上り1本のみ)設定されていた。

また1963年には、名古屋発長野経由で国鉄の夜行準急「あずみ」が乗り入れたこともあったが、利用者は伸び悩み、短期間で取りやめられている。

歴史

名前の通り千曲川東岸を走る河東線は、全線が河東鉄道により建設された。河東線の計画は元々1919年に小諸 - 小海間を開通させた佐久鉄道(JR小海線の前身)のもので、最終的には甲府 - 直江津・長岡間を結ぶという壮大なものだった。1920年に佐久鉄道の出資で河東鉄道が設立され、屋代 - 須坂間の鉄道敷設免許を佐久鉄道から譲り受けた。1925年に須坂 - 木島間が開業し、翌年には早くも電化されている。河東鉄道創業時は新潟県の十日町まで建設する計画で、実際に鉄道敷設免許申請も行われた。1952年頃にも再び、木島駅から野沢温泉に近い飯山市関沢までの延伸計画が持ち上がったが、敷設予定地地権者の反対や、この地域が豪雪地帯であることなどから計画は進まず、鉄道敷設免許は1963年に取り下げられている。

木島駅からは野沢温泉へのバスが接続し、前述の通り1993年頃までは長野線長野駅から木島駅までの直通列車も運転され、野沢温泉へのルートの一つとして賑わった時期もあったが、車社会が進み信州中野 - 木島間は乗客が減少。2002年3月31日を最後に同区間が廃止された。四ヶ郷駅から柳沢駅の区間の線路敷の一部は、北陸新幹線延伸による線路敷設により分断される県道414号の代替道路、赤岩バイパスとして転用された。

屋代線となった屋代 - 須坂間も2012年3月31日限りで廃止された。

年表

駅一覧

  現線名

通称
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
廃止区間 屋代線 屋代駅 - 0.0 しなの鉄道しなの鉄道線 千曲市
東屋代駅 1.3 1.3  
雨宮駅 1.6 2.9  
岩野駅 2.1 5.0   長野市
象山口駅 2.5 7.5  
松代駅 1.1 8.6  
金井山駅 3.1 11.7  
大室駅 2.4 14.1  
信濃川田駅 1.6 15.7  
若穂駅 1.5 17.2  
綿内駅 1.7 18.9  
井上駅 2.5 21.4   須坂市
須坂駅 3.0 24.4 長野電鉄長野線
現存区間 長野線
北須坂駅 2.5 26.9  
小布施駅 2.5 29.4   上高井郡
小布施町
都住駅 1.1 30.5  
桜沢駅 2.7 33.2   中野市
延徳駅 2.0 35.2  
信州中野駅 2.3 37.5 長野電鉄:山の内線(湯田中方面)
廃止区間 木島線
中野北駅 1.6 39.1  
四ヶ郷駅 2.0 41.1  
赤岩駅 1.2 42.3  
柳沢駅 1.5 43.8  
田上駅 2.5 46.3  
信濃安田駅 2.6 48.9   飯山市
木島駅 1.5 50.4  

脚注

  1. ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 6号 北信越―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、57頁。ISBN 978-4107900401 
  2. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1920年5月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ a b 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『日本全国諸会社役員録。 第29回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 「鉄道譲渡」『官報』1920年9月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1921年5月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1922年6月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 『長野電鉄60年のあゆみ』195頁。官報では3月25日「地方鉄道駅名改称」『官報』1923年3月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1923年4月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 「地方鉄道駅設置」『官報』1926年3月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)

外部リンク