「大どろぼうホッツェンプロッツ」の版間の差分
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: 第3作では改心し“正業に就いたことが一度もない。どうやって生計を立てれば”とこぼしたが、シュロッターベック夫人のトランプ占いによる薦めで、食堂の亭主になった。 |
: 第3作では改心し“正業に就いたことが一度もない。どうやって生計を立てれば”とこぼしたが、シュロッターベック夫人のトランプ占いによる薦めで、食堂の亭主になった。 |
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; カスパール |
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: 主人公その2。赤いとんがり帽子を被った元気な少年。大好きなおばあさんがホッツェンプロッツに、回すと「五月はものみな新たに」(''Alles Neu Macht Der Mai''。実在する曲)を演奏するお気に入りのオルゴール付[[コーヒーミル]]を奪われた為、それを取り戻すべくホッツェンプロッツを捕まえようとする。アイディアマンで色々な作戦を考えつく。 |
: 主人公その2。赤いとんがり帽子を被った元気な少年。大好きなおばあさんがホッツェンプロッツに、回すと「五月はものみな新たに」(''Alles Neu Macht Der Mai''。作曲者不明、[[ヘルマン・アーダム・フォン・カンプ]]作詞による実在する曲)を演奏するお気に入りのオルゴール付[[コーヒーミル]]を奪われた為、それを取り戻すべくホッツェンプロッツを捕まえようとする。アイディアマンで色々な作戦を考えつく。 |
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; ゼッペル |
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: 主人公その3。カスパールの友人。緑のチロル帽子を被った少年。カスパールと一緒にホッツェンプロッツを捕まえようとする。 |
: 主人公その3。カスパールの友人。緑のチロル帽子を被った少年。カスパールと一緒にホッツェンプロッツを捕まえようとする。 |
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; ペトロジリウス・ツワッケルマン |
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: 第1作に登場したホッツェンプロッツの友人。森の奥深くに住む[[魔法使い]]で、ホッツェンプロッツが捕まえたカスパールを買い取って召使にした。様々な魔法を使えるが、何故だか、魔法でジャガイモの皮を剥く事だけはできないので、それをやらせる為の召使をほしがっていた(とりわけ、自分の魔法を見抜けない馬鹿な奴を欲しがっていた)。 |
: 第1作に登場したホッツェンプロッツの友人。森の奥深くに住む[[魔法使い]]で、ホッツェンプロッツが捕まえたカスパールを買い取って召使にした。様々な魔法を使えるが、何故だか、魔法でジャガイモの皮を剥く事だけはできないので、それをやらせる為の召使をほしがっていた(とりわけ、自分の魔法を見抜けない馬鹿な奴を欲しがっていた)。 |
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:終盤でホッツェンプロッツと仲違いし、ホッツェンプロッツを「[[鷽]]のような大間抜け」と罵倒した挙句、魔法で本当に鷽にしてしまう。 |
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: かなりの大食らいでジャガイモが好物。一度に洗濯釜いっぱいのマッシュポテトを平らげてしまうほど。 |
: かなりの大食らいでジャガイモが好物。一度に洗濯釜いっぱいのマッシュポテトを平らげてしまうほど。 |
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; アマリリス |
; アマリリス |
2016年9月12日 (月) 03:45時点における版
『大どろぼうホッツェンプロッツ』はドイツの作家オトフリート・プロイスラーによる児童文学作品のシリーズ。ドイツの田舎町を舞台にした、大泥棒ホッツェンプロッツと彼を捕まえようとする2人の少年の物語。全3部作。
ホッツェンプロッツと少年たちの知恵比べが中心だが、魔法使いや妖精が登場するなどファンタジー性の強い作品でもある。
日本語版は中村浩三による翻訳で偕成社から刊行された。挿絵はフランツ・ヨーゼフ・トリップ(de:Franz Josef Tripp)。
登場人物
- ホッツェンプロッツ
- この物語の主人公。つばの広い帽子を被り、もじゃもじゃの黒ヒゲと凄いかぎ鼻が特徴の大男。少し太っているが動きは機敏。腰に締めた幅広の革ベルトにフリントロック式拳銃1丁と7本の短刀を差しており、火薬の扱いにも長けている。料理の腕もなかなかのもの。好物は嗅ぎタバコとキノコスープ。
- 性格は大胆にして狡猾、冷酷で欲深く、欲しい物は力づくで奪う悪党。“大どろぼう”と呼ばれるが、窃盗どころか強盗や誘拐までやってのける。
- 粗暴だが知恵は回り、長年に渡り警察の捜査を逃れてきた。町の近くの森の中にある“泥棒の根城”と呼ばれるアジトで独り暮らし。その名を聴いただけで近隣の住人が怯える程に恐れられている。しかし殺人を犯した事だけは一度もない。
- またカスパール達の嘘に騙されたり、第3作では今まで気絶させてきたおばあさんに洗濯小屋に閉じ込められるなど、粗忽な一面もある(帽子を交換しただけのカスパールとゼッペルを取り違えるほど)。
- アロイス・ディンペルモーザーと瓜二つで、警察官姿になると見分けがつかない。
- 第3作では改心し“正業に就いたことが一度もない。どうやって生計を立てれば”とこぼしたが、シュロッターベック夫人のトランプ占いによる薦めで、食堂の亭主になった。
- カスパール
- 主人公その2。赤いとんがり帽子を被った元気な少年。大好きなおばあさんがホッツェンプロッツに、回すと「五月はものみな新たに」(Alles Neu Macht Der Mai。作曲者不明、ヘルマン・アーダム・フォン・カンプ作詞による実在する曲)を演奏するお気に入りのオルゴール付コーヒーミルを奪われた為、それを取り戻すべくホッツェンプロッツを捕まえようとする。アイディアマンで色々な作戦を考えつく。
- ゼッペル
- 主人公その3。カスパールの友人。緑のチロル帽子を被った少年。カスパールと一緒にホッツェンプロッツを捕まえようとする。
- 話の中では、結構悲惨な目にあうことが多く、カスパールに箱の蓋を釘で止めておいてと頼まれたときは、何度も自分の指を金槌を打ってしまい、ホッツェンプロッツの家で奴隷同然の扱いを受け、第3作ではホッツェンプロッツに仕掛けた罠に代わりにかかってしまうなど、不運が続く。
- カスパールのおばあさん
- 本名不明。料理作りが得意で、孫のカスパールを心から愛している。3部作全てで最初にホッツェンプロッツと出会い、気絶するのがお約束になっている。
- アロイス・ディンペルモーザー
- 町の警察官。初登場の際は巡査部長。ホッツェンプロッツの逮捕に執念を燃やしているが、いつも逃げられていた。しかしカスパールとゼッペルの協力によってホッツェンプロッツを2度も捕まえた結果、第3作では警部に昇進している。
- ペトロジリウス・ツワッケルマン
- 第1作に登場したホッツェンプロッツの友人。森の奥深くに住む魔法使いで、ホッツェンプロッツが捕まえたカスパールを買い取って召使にした。様々な魔法を使えるが、何故だか、魔法でジャガイモの皮を剥く事だけはできないので、それをやらせる為の召使をほしがっていた(とりわけ、自分の魔法を見抜けない馬鹿な奴を欲しがっていた)。
- 終盤でホッツェンプロッツと仲違いし、ホッツェンプロッツを「鷽のような大間抜け」と罵倒した挙句、魔法で本当に鷽にしてしまう。
- かなりの大食らいでジャガイモが好物。一度に洗濯釜いっぱいのマッシュポテトを平らげてしまうほど。
- アマリリス
- 第1作と第3作に登場した妖精。ツワッケルマンによって姿をカエルに変えられてしまい、井戸の底に7年間も閉じ込められていた。しかしカスパールの協力によって元の姿に戻り、彼に逆転の切り札を贈る。第3作ではカスパールの夢に登場し、ヴァスティを元の姿に戻してやるためのヒントを伝える。
- シュロッターベック夫人
- 第2作より登場。千里眼師の国家資格を持つ未亡人。水晶玉に遠くの出来事を映し出したり、カードで未来を占う。その能力を買われて警察の捜査に協力、ホッツェンプロッツ逮捕の大きな力となる。
- ヴァスティ
- 第2作より登場。シュロッターベック夫人のペット。元は普通のダックスフンドだったが、夫人がかけた魔法が失敗してワニになってしまった。ワニになっても人懐っこい性格は変わっておらず、嗅覚も優れている。第3作では元に戻るんじゃないかと色々な薬草を与えてみたところ、元に戻るどころか菜食主義になってしまった。アマリリスの助言により元の犬の姿に戻る。
作品リスト
- 『大どろぼうホッツェンプロッツ』 (Der Räuber Hotzenplotz) ISBN 4-03-608250-7
- 第1作。ホッツェンプロッツとカスパール達の初めての戦いが書かれた。
- 『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』(Neues vom Räuber Hotzenplotz) ISBN 4-03-608260-4
- 第2作。ディンペルモーザーから警官の制服を、計略で奪って、留置場所の消防屯所から脱走したホッツェンプロッツが、カスパール達に復讐する。
- 『大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる』(Hotzenplotz 3) ISBN 4-03-608270-1
- シリーズ完結編。今度こそ捕まって市の刑務所に送られた筈のホッツェンプロッツがまたも姿を表した。模範囚として刑期を短縮され正式に釈放されたのだ。改心して真人間になると言うホッツェンプロッツだが、武装放棄を実際に見せられたカスパールとゼッペル以外、町の人間は誰も信じない。しかも前科者として濡れ衣まで着せられる羽目になる。