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「IBM PCコンバーティブル」の版間の差分

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* {{cite web|url=http://www-03.ibm.com/ibm/history/exhibits/attic/attic_013.html|title=IBM PC Convertible|accessdate=June 5, 2016|work=IBM Archives|publisher=IBM}}
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2016年6月5日 (日) 17:03時点における版

IBM PCコンバーティブル
IBM PC Convertible
発売日 1986年4月3日 (38年前) (1986-04-03)
標準価格 US$2,000(2023年時点の$5,559と同等)
OS IBM PC DOS(アイコンベースのカスタムシェル搭載)
CPU Intel 80c88 CPU @ 4.77 MHz
メモリ 256 KB RAM (最大640KB)
ストレージ 720 kB 3.5インチFDD x 2
ディスプレイ モノクロ CGA互換 LCD
グラフィック 80x25 (テキスト), 640x200, 320x200
電源 バッテリー: 9.6v/2400mAh (NiCd)
電源: 15 VDC, 2.7A.
重量 5.8 kg
前世代ハード IBM Portable Personal Computer
次世代ハード IBM PS/2 L40 SX
IBM PS/55note

IBM PCコンバーティブル(IBM PC Convertible、アイビーエム ピーシー コンバーティブル)はIBMからリリースされた最初のラップトップパソコンである。1986年4月3日にリリースされ、後にデファクトスタンダードとなる3.5インチ フロッピーディスクドライブ(FDD)を搭載した最初のIBM製パソコンでもあった。最近のノートパソコンのように電源管理機能を持ち、内蔵バッテリーで駆動することができた。

本機はIBM Portable英語版の後継機で、モデル番号は51401991年IBM PS/2 L40SX、日本ではIBM PS/55noteThinkPadの前身)に置き換えられた。

前身

1983年にコードネーム"Sweetpea"としてTandy Model 100のようなラップトップが開発されたが、IBM PC互換でなかったためDon Estridge英語版によって中止されたと言われている。1984年にはより大きな液晶ディスプレイを搭載したもう一つのプロトタイプ機("P-14")が開発されたが、Chiclet Rule英語版(人間工学テスト)を満たさなかった。特にData-General One英語版のディスプレイに劣っていた。[1]

説明

PCコンバーティブルはCPUCMOSIntel 8088(4.77 MHz駆動)、256KBのRAM(最大640KB)、2台の720KB 3.5インチFDD、CGA互換モノクロ液晶画面を搭載し、価格は2,000ドルであった。重量は5.8kgで持ち運び用の取っ手を装備していた。

PCコンバーティブルは背面に独特なISAバスベースのポートによる拡張性を備えていた。小型プリンターや映像出力モジュールなどの拡張モジュールを取り付けることができた。本機はモデムを内蔵することができたが、ハードディスクを内蔵するスペースはなかった。ボディのコンセプトとデザインはドイツのインダストリアルデザイナーであるリヒャルト・ザッパーによって作られた。

コンピューターの電源ボタンを押して電源を切ることはできなかったが、サスペンドモードにすることができた。これは長時間の起動処理を避けるためであった。CMOS版80C88は静的コアを持つ。これは、システムクロック発振器を停止しても状態を保持できることを意味する。クロック信号が再始動したときに電源が入っていたかのように処理を再開できた。CMOS版80C88はクロック信号停止中には非常に小さな電力しか消費しなかった。

画面はそれほど高さがなく、そのためテキスト文字やグラフィックは縦方向に通常の半分の高さに縮められた。ディスプレイは80桁x25行のテキスト、640x200ドットと320x200ドットのグラフィックモードを表示できた。ディスプレイの下にある2台のフロッピードライブの間のレバーを押すと画面を本体から外すことができた。これは1つのデスクでフルサイズのデスクトップモニターを使うのに便利で、「ドッキングステーション」コンセプトの走りであった。

評価

本機は様々な理由によりほとんど売れなかった。PCコンバーティブルは重量が重く、IBM Portableを置き換えるに値するほど速くはなく(新しいCMOSプロセッサーとSRAMを使用しているにもかかわらず)、従来機のPCの拡張ポートをアドオンカードを含め搭載せず(シリアルポートパラレルポートなど)、視認性の悪い奇特な形の液晶画面(最初の画面はバックライトが欠落していた)。また、コンパックなどの企業から80286やオプションでハードディスクを搭載したより速いポータブル機、東芝 Zenith Data Systems英語版といった企業から似たようなスペックでより軽く、時に半額で、競合するラップトップ機が登場した。キーボードもまた広く批判されるものであった。

関連項目

参考文献

外部リンク

  • IBM PC Convertible”. IBM Archives. IBM. June 5, 2016閲覧。
  • IBM Convertible 5140”. Oh no, not another computer museum! (November 26, 2003). June 5, 2016閲覧。
  • IBM-5140 Convertible and collection of old digital and analog computers at oldcomputermuseum.com、2016年6月5日閲覧。