「Mk48 (魚雷)」の版間の差分
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Mk48は、先代の{{仮リンク|Mk37 (魚雷)|label=Mk37|en|Mark 37 torpedo}}[[魚雷]]および[[第二次世界大戦]]以来使われ続けてきた[[Mk14 (魚雷)|Mk14]]魚雷から置換することを目的に開発された、対水上艦艇・対[[潜水艦]]兼用の魚雷である。発射は533[[ミリメートル|mm]](21[[インチ|in]])の[[魚雷発射管]]から行われる。最も初期の型は[[1972年]]から、[[1988年]]からは能力向上型のADCAP型が配備されており、[[アメリカ海軍]]の潜水艦の主装備となっている。 |
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Mk48の誘導システムは柔軟性に富んだ、洗練されたものということができ、攻撃に際して多様な選択肢をもたらしてくれる。大きく分けると、誘導方式は、魚雷本体の[[ソナー]]のみによる探信/受聴(active/passive)誘導と、母艦からの有線誘導の2つである。後者の場合、誘導ケーブルは魚雷と母艦を電子的に結びつけ、魚雷自身よりも捜索範囲の広い母艦の側のソナーを生かして初期誘導を行うだけでなく、魚雷のソナーを母艦のいわば拡張された「耳」として利用することも出来るようになる。 |
Mk48の誘導システムは柔軟性に富んだ、洗練されたものということができ、攻撃に際して多様な選択肢をもたらしてくれる。大きく分けると、誘導方式は、魚雷本体の[[ソナー]]のみによる探信/受聴(active/passive)誘導と、母艦からの有線誘導の2つである。後者の場合、誘導ケーブルは魚雷と母艦を電子的に結びつけ、魚雷自身よりも捜索範囲の広い母艦の側のソナーを生かして初期誘導を行うだけでなく、魚雷のソナーを母艦のいわば拡張された「耳」として利用することも出来るようになる。 |
2014年6月13日 (金) 05:08時点における版
Mk48は、アメリカ海軍が開発した魚雷。潜水艦から運用する大型誘導魚雷である。
概要
Mk48は、先代のMk37魚雷および第二次世界大戦以来使われ続けてきたMk14魚雷から置換することを目的に開発された、対水上艦艇・対潜水艦兼用の魚雷である。発射は533mm(21in)の魚雷発射管から行われる。最も初期の型は1972年から、1988年からは能力向上型のADCAP型が配備されており、アメリカ海軍の潜水艦の主装備となっている。
Mk48の誘導システムは柔軟性に富んだ、洗練されたものということができ、攻撃に際して多様な選択肢をもたらしてくれる。大きく分けると、誘導方式は、魚雷本体のソナーのみによる探信/受聴(active/passive)誘導と、母艦からの有線誘導の2つである。後者の場合、誘導ケーブルは魚雷と母艦を電子的に結びつけ、魚雷自身よりも捜索範囲の広い母艦の側のソナーを生かして初期誘導を行うだけでなく、魚雷のソナーを母艦のいわば拡張された「耳」として利用することも出来るようになる。
魚雷の誘導アルゴリズムに任せるだけでなく、必要な場合には人間のオペレーターが介入することにより、例えば目標が囮や対抗手段を展開した場合でも、そうした妨害を排除して攻撃を続行することができるのである。また、発射された魚雷は事前のプログラムに従って、捜索・捕捉および攻撃を行うが、一度で目標に命中しなかった場合でも自律的に再攻撃を行うことができ4る。
要目(Mk48/ADCAP魚雷)
註:[]内は公称値
- 種別:潜水艦用重魚雷(Heavy weight torpedo for submarines)
- 全長:5.79m
- 直径:533mm
- 重量:1,662.75kg
- 弾頭:292.5kg 高性能爆薬(磁気信管付)
- 射程(40kt/55kt)
- 運用深度:1,000ft(366m)
- 捜索・攻撃深度(最小/最大):18m/1,374m
- 最大速力:50kt以上
- 機関:斜盤機関/ウォータージェット推進
- 配備:1972年(Mk48)、1988年(Mk-48 ADCAP)
- 単価:250万ドル(Mk48)、350万ドル(Mk-48 ADCAP、推定)
出典
- ^ [1] - Janes Web page
- ^ [2] - FAS Military Analysis Network "MK-48 Torpedo"
- ^ [3] - FAST ATTACKS & BOOMERS "Torpedoes"