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最初のAnyLogicバージョンはAnyLogic 4であった。これはCOVERS 3.0の後継として番号を継承したためである。
最初のAnyLogicバージョンはAnyLogic 4であった。これはCOVERS 3.0の後継として番号を継承したためである。


2003年にAnyLogic 5がリリースされた時、大きな一歩踏み出しました。それは次の領域のビジネス・シミュレーションにフォーカスしました:
2003年にAnyLogic 5がリリースされた時、大きな一歩踏み出しました。それは次の領域のビジネス・シミュレーションにフォーカスした:
* [[マーケティング|市場と競争]]<ref>Maxim Garifullin, Andrei Borshchev, Timofei Popkov. [http://www.xjtek.com/file/110 "Using AnyLogic and Agent Based Approach to Model Consumer Market"], ''EUROSIM 2007'', September 2007.</ref>,
* [[マーケティング|市場と競争]]<ref>Maxim Garifullin, Andrei Borshchev, Timofei Popkov. [http://www.xjtek.com/file/110 "Using AnyLogic and Agent Based Approach to Model Consumer Market"], ''EUROSIM 2007'', September 2007.</ref>,
* [[ヘルスケア]]<ref>Kirk Solo, Mark Paich [http://www.simnexus.com/SimNexus.PharmaPortfolio.pdf A Modern Simulation Approach for Pharmaceutical Portfolio Management], ''SimNexus LLC''</ref>,
* [[ヘルスケア]]<ref>Kirk Solo, Mark Paich [http://www.simnexus.com/SimNexus.PharmaPortfolio.pdf A Modern Simulation Approach for Pharmaceutical Portfolio Management], ''SimNexus LLC''</ref>,
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* [[太陽光発電]] <ref>Roland Sturm, Hartmut Gross, Jörg Talaga. [http://www.acp-it.com/Portals/0/English/2009-03-05_PhotonConf_Simulation_final.pdf Material Flow Simulation of TF Production Lines –Results & Benefits (Example based on CIGS Turnkey)], Photon equipment conference, March 2009, Munich.</ref>
* [[太陽光発電]] <ref>Roland Sturm, Hartmut Gross, Jörg Talaga. [http://www.acp-it.com/Portals/0/English/2009-03-05_PhotonConf_Simulation_final.pdf Material Flow Simulation of TF Production Lines –Results & Benefits (Example based on CIGS Turnkey)], Photon equipment conference, March 2009, Munich.</ref>


最新のメジャーバージョンのAnyLogic6は2007年にリリースされました。AnyLogic 6モデル開発環境用のプラットフォームは[[Eclipse (software)|Eclipse]]です。AnyLogic 6 はクロスプラットフォーム シミュレーションソフトウェアのため [[Microsoft Windows|Windows]], [[Mac OS]] さらに[[Linux]]システム上で動作します<ref>システム要件は、こちらでご参照ください。[http://www.xjtek.com/support/download/sysreq/ the official web-site].</ref>。
最新のメジャーバージョンのAnyLogic6は2007年にリリースされた。AnyLogic 6モデル開発環境用のプラットフォームは[[Eclipse (software)|Eclipse]]です。AnyLogic 6 はクロスプラットフォーム シミュレーションソフトウェアのため [[Microsoft Windows|Windows]], [[Mac OS]] さらに[[Linux]]システム上で動作す<ref>システム要件は、こちら参照。[http://www.xjtek.com/support/download/sysreq/ the official web-site].</ref>。


== AnyLogicとJava ==
== AnyLogicとJava ==

2011年9月6日 (火) 10:17時点における版

AnyLogic
開発元 XJ Technologies
最新版
Advanced 6 [1]
プログラミング
言語
Java SE
対応OS Cross-platform
種別 シミュレーション ソフトウェア
ライセンス Proprietary
公式サイト www.anylogic.jp
テンプレートを表示

AnyLogicはXJテクノロジーズによって開発されたマルチメソッド・シミュレーション・モデリング・ツールである。

AnyLogicの歴史

1990年代の初頭は、並列プロセスのモデリングおよびシミュレーションに関する数学的なアプローチに大きな興味がもたれていた。このアプローチは、並列で作成されたプログラムの正確さの解析に適用された。サンクトペテルブルクテクニカル大学(Saint Petersburg Technical University)の分散コンピュータネットワーク(DCN)研究グループは、プログラムの正確さの解析にソフトウェア・システムを開発した。

新しいツールはCOVERS (Concurrent Verification and Simulation)と命名された。このシステムは、システム構造と挙動(behavior)向けのグラフィカルなモデリング表記を可能にした。このツールはヒューレット・パッカードに依頼された研究のために使用された。

1998年には、この研究の成功が、DCN研究室が新しい時代のシミュレーション・ソフトウェアを開発するミッションを持つ会社を設立することを促した。開発で力点が置かれた方法論は、シミュレーション、機能解析、確率系の挙動、最適化およびビジュアル化。2000年にリリースされた新しいソフトウェアは、最新の情報技術に基づいたオブジェクト指向のアプローチ、UML規格採用、Javaの採用、最新のGUI環境など。

Three business simulation approaches

それが3つのよく知られたモデル化アプローチをすべてサポートしたので、ツールはAnyLogicと命名された:

+ AnyLogicは一つのモデルの内で、これらのアプローチを組合せてモデリングできる[3]。. 最初のAnyLogicバージョンはAnyLogic 4であった。これはCOVERS 3.0の後継として番号を継承したためである。

2003年にAnyLogic 5がリリースされた時、大きな一歩踏み出しました。それは次の領域のビジネス・シミュレーションにフォーカスした:

最新のメジャーバージョンのAnyLogic6は2007年にリリースされた。AnyLogic 6モデル開発環境用のプラットフォームはEclipseです。AnyLogic 6 はクロスプラットフォーム シミュレーションソフトウェアのため Windows, Mac OS さらにLinuxシステム上で動作する[17]

AnyLogicとJava

AnyLogicはグラフィカルなモデル化言語を含んでおり、ユーザがJavaコードでシミュレーションモデルを拡張することを可能にします。AnyLogicはJavaのコーディングによりカスタム・モデル拡張に適しているとともに、シミュレーション結果を、いかなる標準ブラウザでも開くことができるJavaアプレットを簡単に自動生成することが可能です。これらのアプレットはAnyLogicモデルをウェブサイト上に配置し、共有することができます。Javaアプレットに加えて、プロフェショナルのバージョンは、ユーザに配布することができるJavaランタイム・アプリケーションの生成を可能にします。この純粋なJavaアプリケーションは意思決定サポート・ツールのベースとなりえます[18][19].

マルチメソッド シミュレーション モデリング

How simulation approaches correspond to the level of abstraction

AnyLogicモデルは主なシミュレーション・モデリングに対応することができます:ディスクリート・イベント、またはプロセスセントリック (DE)。システム・ダイナミックス (SD)、及びエージェントベース(AB)。

システム・ダイナミックスとディスクリート・イベントは伝統的なシミュレーション・アプローチであり、エージェント・ベースは新しい方法論です。通常、連続工程を有する場合はシステム・ダイナミックス・アプローチであり、ディスクリート・イベントは、プロセス中心のシミュレーション・アプローチとして知られているGPSSの子孫であることを意味します。また、エージェント・ベース・モデルは、通常は離散時間型で、あるイベントから別のイベントにジャンプして動作します。

システム・ダイナミックスおよびディスクリート・イベント・シミュレーションは、大学では、マネジメント、経済あるいは産業とオペレーション研究等の非常に分野の異なるグループに分かれて歴史上教えられてまいりました。その結果、互いにグループには別個の二つの従事者コミュニティーがあります。

最近までエージェント・ベース・モデリングは主として純粋に学術的なトピックでした。しかしながら、グローバル企業の業務最適化要求の増にともない、複数のアプローチを注視するモデル作成者は、非常に異なる性質の複雑な相互依存のプロセスに対するより深い洞察力を獲得する必要が生じました。

モデル化するアプローチは、どのように抽象化レベルに一致するか。システム・ダイナミックスは、最も高い抽象化レベルに明らかに使用されます。ディスクリート・イベント・モデリングは、低から中の抽象化に使用されます。エージェント・ベース・モデリングに関しては、この技術がすべての抽象化レベルを通して使用されます。また、エージェントは、多様な自然および規模のオブジェクトをモデル化できます: 物理的レベル・エージェント、例えば歩行者、自動車。中レベル-顧客。最高レベル-競合会社[20].

AnyLogicは、モデル製作者が同じモデル内で、これらの異なるシミュレーション・アプローチを組み合わせることを可能にします。固定された階層はありません。したがって、例として、宅配便のモデルをあげます。ここで宅配便業者は独立して行動し、エージェントとしてモデル化されます。そして、ディスクリート・イベント・シミュレーションでそれらの輸送とインフラストラクチャーのネットワークの内部の作用をモデル化します。同様に、その集合の振る舞いが収入またはコストのような流れをキャプチャーするモデルを、システム・ダイナミックスに与えるエージェントとして消費者をモデル化することができます。妥協して、1つの任意のアプローチによってモデル化されるかもしれない複雑なモデルでも、AnyLogicの複合アプローチは、種々様々の複雑なモデル化問題に直接適用可能です。

シミュレーション言語

Simulation language constructions provided by AnyLogic

AnyLogicシミュレーション言語は下記アイテムで構成されます:[21]:

  • ストック&フローチャート(Stock & Flow Diagrams )はシステム・ダイナミックス・モデリングに使用されます。
  • ステートチャート(Statecharts)は、エージェントの振る舞いを定義するために、主にエージェント・ベース・モデリングで使用されます。さらに、それらは、例えば、機械故障をシミュレートするためにディスクリート・イベント・モデリングでもしばしば使用されます。
  • アクションチャート(Action charts )はアルゴリズムを定義するために使用されます。それらはディスクリート・イベント・モデリングで使用されることもあります。例えば、電話のルーティングや、あるいはエージェント・ベース・モデリングでは、エージェントの判定ロジック等です。
  • プロセスのフローチャート(Process flowcharts )はディスクリート・イベント・モデリングにプロセスを定義するために使用される基礎的な構造です。このフローチャートを見て、なぜディスクリート・イベント・スタイルがしばしばプロセス中心(Process Centric)と呼ばれるか分かるかもしれません。言語はさらに次のものを含んでいます:

低レベルモデル構造(変数、方程式、パラメーター、イベント等)、プレゼンテーション・シェープ(直線、polylines、楕円形等)、分析機能(データセット、ヒストグラム、プロット)、接続ツール、各種イメージ、エクスペリメンツ・フレームワーク他。

AnyLogic ライブラリィ

AnyLogicは下記標準ライブラリーを含んでいます:[21]:

  • エンタープライズライブラリー(Enterprise Library)は、生産、サプライ・チェーン、ロジスティックス及びヘルスケアの分野でディスクリート・イベント(DE)シミュレーションを支援するように設計されています。エンタープライズ ライブラリーの使用により、実際の世界システムを要素(entities:処理、顧客、製品、部品、乗り物等)、プロセス(典型的にはキュー、遅れ、リソース活用に関するオペレーションのシーケンス)および資源の点でモデル化することができます。そのプロセスは、フローチャートの形で指定されます。
  • 歩行者ライブラリー(The Pedestrian Library )は物理的な環境で歩行者の移動(フロー)をシミュレートするために使用されます。それは、あなたが集中的な徒歩者の流れがある建物(地下鉄駅、空港のセキュリティ・チェック等)や、多くの人通りがある通りの歩行者の流れをモデル化することを可能にします。モデルは、異なるエリアで歩行者密度の統計収集をサポートします。これは、ある地点の仮説負荷(通行量)、特定のエリアの滞在時間を推測し、潜在的な問題の検出を保証します。また、歩行者ライブラリーで作成されたモデルでは、歩行者は、他の歩行者と同様に異なる種類の障害物(壁, 異なるエリア)に反応して、連続的なスペースを移動します。歩行者は複雑な振る舞いを持った対話するエージェントとしてシミュレートされます。AnyLogic歩行者ライブラリーは、フローチャートにおいて歩行者モデルの速い生成により、高いレベルのインターフェースを供給します。
  • レールライブラリー(The Rail Library )は、任意の複雑さおよび規模の車両基地のオペレーションをモデル化し、シミュレートし、視覚化することを支援します。車両基地モデルはディスクリート・イベントまたはエージェント・ベースのモデルと結合することができます:荷物の積み下ろし、資源配分、メンテナンス、ビジネスプロセスおよび他の輸送活動。

これらの標準ライブラリーに、ユーザは自分のライブラリーを作り、それらを利用(分配)することができます。

追加情報

参考資料

  1. ^ The release news on the official web-site.
  2. ^ Cynthia Nikolai, Gregory Madey. Tools of the Trade: A Survey of Various Agent Based Modeling Platforms, Journal of Artificial Societies and Social Simulation vol. 12, no. 2 2, 31 March 2009
  3. ^ Andrei Borshchev, Alexei Filippov. From System Dynamics and Discrete Event to Practical Agent Based Modeling: Reasons, Techniques, Tools,The 22nd International Conference of the System Dynamics Society, July 25–29, 2004, Oxford, England
  4. ^ Maxim Garifullin, Andrei Borshchev, Timofei Popkov. "Using AnyLogic and Agent Based Approach to Model Consumer Market", EUROSIM 2007, September 2007.
  5. ^ Kirk Solo, Mark Paich A Modern Simulation Approach for Pharmaceutical Portfolio Management, SimNexus LLC
  6. ^ Yuri G. Karpov, Rostislav I. Ivanovski, Nikolai I. Voropai, Dmitri B. Popov. Hierarchical Modeling of Electric Power System Expansion by AnyLogic Simulation Software, 2005 IEEE St. Petersburg PowerTech, June 27–30, 2005, St. Petersburg, Russia
  7. ^ Michael Gyimesi, Johannes Kropf. "C14 Supply Chain Management - AnyLogic 4.0", Simulation News Europe, December 2002.
  8. ^ Ivanov D.A., Sokolov B., Kaeschel J. "A multi-structural framework for adaptive supply chain planning and operations control with structure dynamics considerations", European Journal of Operational Research, 2009.
  9. ^ Ivanov D.A. "Supply chain multi-structural (re)-design.", International Journal of Integrated Supply Management, No. 5(1), 19-37., 2009.
  10. ^ Ilmarts Dukulis, Gints Birzietis, Daina Kanaska. Optimization models for biofuel logistic system, Engineering for Rural Developments, Jelvaga, 29–30 May 2008
  11. ^ Peer-Olaf Siebers, Uwe Aickelin, Helen Celia, Chris W. Clegg. "understanding Retail Productivity by Simulating Management Practices", EUROSIM 2007, September 2007.
  12. ^ Peer-Olaf Siebers, Uwe Aickelin, Helen Celia, Chris W. Clegg. "A Multi-Agent Simulation of Retail Management Practices", Proceedings of the Summer Computer Simulation Conference (SCSC 2007), 2007.
  13. ^ Arnold Greenland, David Connors, John L. Guyton, Erica Layne Morrison, Michael Sebastiani. "IRS post-filing processes simulation modeling: a comparison of DES with econometric microsimulation in tax administration", Proceedings of the 2007 Winter Simulation Conference, 2007, Washington, D.C., USA
  14. ^ V.L. Makarov, V.A. Zitkov, A.R. Bakhtizin. "An agent-based model of Moskow traffic jams", Agent Based Spatial Simulation Workshop, 24–25 November 2008, Paris, France
  15. ^ David Buxton, Richard Farr, Bart Maccarthy. "The Aero-engine Value Chain Under Future Business Environments: Using Agent-based Simulation to Understand Dynamic Behaviour", MITIP2006, 11–12 September, Budapest.
  16. ^ Roland Sturm, Hartmut Gross, Jörg Talaga. Material Flow Simulation of TF Production Lines –Results & Benefits (Example based on CIGS Turnkey), Photon equipment conference, March 2009, Munich.
  17. ^ システム要件は、こちらを参照。the official web-site.
  18. ^ Christian Wartha, Momtchil Peev, Andrei Borshchev, Alexei Filippov. Decision Support Tool Supply Chain, Proceedings of the 2002 Winter Simulation Conference, 2002
  19. ^ Explore different probability distributions and fit your own dataset online - interactive tool
  20. ^ Yuri G. Karpov. "AnyLogic – a New Generation Professional Simulation Tool", VI International Congress on Mathematical Modeling, September 20-26th, 2004, NizniNovgorog, Russia
  21. ^ a b AnyLogic on-line help on official vendor web-site

その他の参考資料

  • Law, Averill M. (2006). Simulation Modeling and Analysis with Expertfit Software. McGraw-Hill Science. ISBN 978-0-07-329441-4 
  • Banks, Jerry; John Carson, Barry Nelson, David Nicol (2004). Discrete-event system simulation - 4th edition. Prentice Hall. ISBN 978-0-13-144679-3 
  • Sterman, John D. (2000). Business Dynamics: Systems thinking and modeling for a complex world. McGraw Hill. ISBN 0-07-231135-5 

外部リンク