「鷲 (紋章)」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
m 国名を訂正 |
類似例の追加など |
||
1行目: | 1行目: | ||
[[ファイル:Apoteosis de Claudio (Museo del Prado E-225) 01.jpg|250px|thumb|right|[[マルクス・ウァレリウス・メッサッラ・コルウィヌス]]の霊廟にあったとされる[[ローマ帝国]]の鷲と武具の彫像。[[マドリード]]の[[プラド美術館]]所蔵。]] |
[[ファイル:Apoteosis de Claudio (Museo del Prado E-225) 01.jpg|250px|thumb|right|[[マルクス・ウァレリウス・メッサッラ・コルウィヌス]]の霊廟にあったとされる[[ローマ帝国]]の鷲と武具の彫像。[[マドリード]]の[[プラド美術館]]所蔵。]] |
||
⚫ | |||
'''鷲'''(わし、{{lang-en|Eagle}}、{{lang-de|Adler}})は、[[鷲]]を用いた[[紋章]]の一つ。 |
'''鷲'''(わし、{{lang-en|Eagle}}、{{lang-de|Adler}})は、[[鷲]]を用いた[[紋章]]の一つ。 |
||
10行目: | 9行目: | ||
== 例 == |
== 例 == |
||
=== 主な |
=== 主な例 === |
||
世界の公式な紋章の中に鷲を使用したものは多数あり、そのバリエーションも多数あるが、それぞれの色々な伝統を反映している。主な |
世界の公式な紋章の中に鷲を使用したものは多数あり、そのバリエーションも多数あるが、それぞれの色々な伝統を反映している。主な例には以下がある。 |
||
<gallery> |
<gallery> |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
ファイル:Austria-Hungaria transparency.png|[[オーストリア=ハンガリー帝国]]の国章 |
|||
File:Imperial Coat of Arms of France (1804-1815).svg|[[フランス第一帝政]]の国章 |
|||
ファイル:Flag of Prussia 1892-1918.svg|[[プロシア王国]]の国旗 |
|||
ファイル:Reichsadler der Deutsches Reich (1933–1945).svg|[[ナチス・ドイツ]]の国章(1933–1945年) |
|||
ファイル:Coat of Arms of the Italian Social Republic.svg|[[イタリア社会共和国]]の国章(1943-1945年) |
|||
ファイル:COA Spain 1945 1977.svg|[[スペインの国章]](1945-1977年) |
|||
File:Coat of Arms of Germany.svg|[[ドイツの国章]](1950年-) |
File:Coat of Arms of Germany.svg|[[ドイツの国章]](1950年-) |
||
⚫ | |||
File:Coat of arms of the Czech Republic.svg|[[チェコの国章]] |
File:Coat of arms of the Czech Republic.svg|[[チェコの国章]] |
||
File:Herb Polski.svg|[[ポーランドの国章]](白い鷲) |
File:Herb Polski.svg|[[ポーランドの国章]](白い鷲) |
||
File:Coat_of_arms_of_Romania.svg|[[ルーマニアの国章]](黄金の鷲) |
File:Coat_of_arms_of_Romania.svg|[[ルーマニアの国章]](黄金の鷲) |
||
File:Coat_of_arms_of_Moldova.svg|[[モルドバの国章]] |
File:Coat_of_arms_of_Moldova.svg|[[モルドバの国章]] |
||
ファイル:Coat of arms of Liechtenstein.svg|[[リヒテンシュタインの国章]] |
|||
File:US-GreatSeal-Obverse.svg|[[アメリカ合衆国の国章]]([[ハクトウワシ]]) |
File:US-GreatSeal-Obverse.svg|[[アメリカ合衆国の国章]]([[ハクトウワシ]]) |
||
File:Coat_of_arms_of_Mexico.svg|[[メキシコの国章]]([[アステカ]]の伝説に由来) |
File:Coat_of_arms_of_Mexico.svg|[[メキシコの国章]]([[アステカ]]の伝説に由来) |
||
59行目: | 65行目: | ||
=== 類似の例 === |
=== 類似の例 === |
||
以下は、鷲ではない鳥の例である。 |
|||
<gallery> |
<gallery> |
||
ファイル:Greek Phoenix seal.png|[[ギリシャの国章|ギリシャ第一共和政の国章]](1928-1932年、[[フェニックス]]) |
|||
⚫ | |||
ファイル:Coat of arms of Iceland.svg|[[アイスランドの国章]]([[グリフォン]]とも) |
|||
⚫ | |||
</gallery> |
</gallery> |
||
2011年5月1日 (日) 09:01時点における版
鷲(わし、英語: Eagle、ドイツ語: Adler)は、鷲を用いた紋章の一つ。
鷲の図案は紋章の中で、チャージ、サポーター、クレストなどとして使われている。また頭部、羽、足など鷲の一部が使われる場合もある。
鷲は、強さ、勇気、遠眼、不死などの象徴として使われ、空の王者や最高神の使者とも考えられた。神話では、ギリシャ神話ではゼウス、ローマ神話ではユーピテル、ゲルマン部族ではオーディン、ユダヤ教やキリスト教の聖書では神、キリスト教芸術では福音記者ヨハネなどに関連して使われた。
古くはローマ帝国の国章とされ、ヨーロッパを中心として関連した帝国、王国、貴族、都市、教会などで使用された。現在のドイツ、アメリカ合衆国、ロシア連邦、エジプトなどの国章にも使われている。
例
主な例
世界の公式な紋章の中に鷲を使用したものは多数あり、そのバリエーションも多数あるが、それぞれの色々な伝統を反映している。主な例には以下がある。
-
ローマ帝国の国章の再現
-
フランス第一帝政の国章
-
プロシア王国の国旗
-
ナチス・ドイツの国章(1933–1945年)
-
イタリア社会共和国の国章(1943-1945年)
-
スペインの国章(1945-1977年)
-
ドイツの国章(1950年-)
-
ポーランドの国章(白い鷲)
-
ルーマニアの国章(黄金の鷲)
双頭の鷲
→詳細は「双頭の鷲」を参照
双頭の鷲は、特に東ローマ帝国や神聖ローマ帝国に関連して使われた。
アラブ諸国
アラブ諸国はイスラーム化の前から鷲の図案を使用している。
サラディンの鷹
金色の鷹は「サラディンの鷹」とも呼ばれ、12世紀にサラディンによって使用され、20世紀の汎アラブ主義のシンボルとされた。
クライシュ族の鷲
「クライシュ族の鷲」は、以下の各国の他、アラビア半島を中心としたクライシュ族で使用されている。
-
アラブ共和国連邦の国章(1972-1977年)
-
リビアの国章(1977年-)
-
シリアの国章(1957年以前)
-
アラブ首長国連邦の国章(2008年-)
類似の例
以下は、鷲ではない鳥の例である。
-
ギリシャ第一共和政の国章(1928-1932年、フェニックス)