コンテンツにスキップ

「現在」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
→‎出典・脚注: {{Time topics}}
Dinamik-bot(会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: pl:Teraźniejszość
26行目: 26行目:
{{stub}}
{{stub}}
{{Philos-stub}}
{{Philos-stub}}

[[af:Hede]]
[[af:Hede]]
[[als:Gegenwart]]
[[als:Gegenwart]]
44行目: 45行目:
[[nl:Heden]]
[[nl:Heden]]
[[no:I dag]]
[[no:I dag]]
[[pl:Teraźniejszość]]
[[pt:Hoje (dia)]]
[[pt:Hoje (dia)]]
[[qu:Kunan pacha]]
[[qu:Kunan pacha]]

2010年6月25日 (金) 14:49時点における版

現在(げんざい、まれに見在の表記も[1])とは、一般に過去や未来と対になる概念を言う。

概要

この用法で使うときには「今」という語に置き換えることが出来る場合も多い[2]。また、広義では近い過去(最近)や近未来も含んだ幅のある時間を指す。副詞的、あるいは動詞としての用法もある。副詞としては「紛れもなく」などといった意味合いを持ち[3]、動詞としては、自動詞サ行変格活用に位置づけられる。日時を表す語の下に添えて「5月6日現在の人口」や「日本標準時刻午前7時8分現在」などと表記することもある。変化していく情報がいつの時点のものかを明確に示すために、会計、集計、経歴や歴史的記述と表現の際などに広く用いられる[4]

現在位置の表記が見られる案内図

仏教用語としての用法では、三世のひとつである現世と同義で、「生を受けているこの世界」を指す。言語学の用語では時制のひとつに現在形が存在する。詳細は時制を参照のこと。また修辞技法のひとつに現在法がある。臨場感の演出のために、過去や未来の事象を目の当たりにしているかのように表現する技法である。人や物が現在の段階で存在している地点を表す語に現在地(もしくは現在位置)がある。案内図などでもしばしば目にする用語である。

哲学においても現在は過去、未来とともに時間の3区分の一つとされる。しかし、時間意識の固有な構造のため過去も未来も現在の意識において現れる。これにより現在は過去や未来より超越性ないしは優位性を示すほか意識そのものに本質的な現在と意識される現在に区別することができる。このうち後者は同列の過去や未来と区別して考えると両側に無限に延長して存在するそれらの点的な限界と捉えることができるが、それらとは別の意味で存在しないと捉えることもできるため『時間は存在しない』というパラドックスも生じる。しかしその一方で前者は点的な存在ではなく初めから時間的地平の中にでておりなおかつ追憶や予想としての過去や未来を主題として把握できさらに自身において直接的に把持している。更に意識される現在も現在性から完全に分離されることもなく意識の関心に応じて延長することができるためこのようなパラドックスは生じることはない[5]。なお現在は実存哲学において特に重視されそれらで強調される瞬間思想はそこから生じた物である。

関連項目

出典・脚注

  1. ^ 漢字源より
  2. ^ 「その場所に見えて、確かに存在する」ことから転じて「今」の用法で使われるようになったのである。例えばメインページの、「現在ウィキペディア日本語版には約 1,427,512 本の記事があります」という文章は、「今」に置き換えても意味が通じる。
  3. ^ 大辞林第二版より
  4. ^ 広辞苑第六版より
  5. ^ 哲学事典(平凡社ISBN 978-4-582-10001-3)より。