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「あさかぜ型護衛艦」の版間の差分

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2009年11月8日 (日) 01:46時点における版

あさかぜ型護衛艦
艦級概観
艦種 護衛艦
建造期間
就役期間 1954年 - 1969年
次級 ありあけ型護衛艦
性能諸元(貸与時)
排水量 基準:1,600トン
全長 106m
全幅 11m
深さ 5.3m
吃水
機関 蒸気タービン(50,000ps)2軸推進 2基
速力 最大37kt
乗員 270名
兵装 5インチ38口径単装砲 4基
20ミリ2連装機銃 2基
爆雷投射機(K砲) 4基
爆雷投下軌条 2基
言語 表記
日本語 あさかぜ型護衛艦
英語 Asakaze type Destroyer

あさかぜ型護衛艦(あさかぜがたごえいかん、JMSDF DD ASAKAZE class)とは、海上自衛隊草創期の護衛艦(当初は警備艦)である。前身はアメリカ海軍リヴァモア級駆逐艦で、1954年に2隻が貸与された。なお艦名はいずれも初代であり、2代目については「あさかぜ」はたちかぜ型護衛艦、「はたかぜ」ははたかぜ型護衛艦をそれぞれ参照のこと。

概要

「あさかぜ」はエリソン (DD-454 Ellyson) として1941年に、「はたかぜ」はマコーム (DD-458 Macomb)として42年、それぞれ就役し、第二次世界大戦に参戦している。後者は44年5月、地中海ドイツ潜水艦U-616を撃沈した。両艦とも戦争末期、掃海駆逐艦(または高速掃海艦、DMS-19及びDMS-23)に転籍されている。このとき4番5インチ砲と21インチ魚雷発射管を撤去したが、前者は日本貸与時に再装備された。

日米艦艇貸与協定に基づき54年10月、日本に引き渡された。当時くす型護衛艦(PF)はあったものの、海上自衛隊にとっては最初のDDということになる。またいかにも大戦型駆逐艦らしく高速で、今日に至るまで海上自衛隊護衛艦としては最速である(国産護衛艦では、あまつかぜの33ノットが最速)。しかし兵装は既に旧式であり、加えて復原性能が悪く、翌年日本回航後に2番5インチ砲を撤去するなどの改善工事を実施した。59年から60年にかけて対空・対水上レーダーを更新した。

就役末期には内装のリベットのゆるみや漏水に悩まされた。老朽化に伴い69年に除籍・返還されたが、その後台湾海軍に引き渡された。「あさかぜ」は部品取りに用いられ、71年、海戦映画のロケに使われて沈没。しかし「はたかぜ」は座礁した同型駆逐艦「咸陽」(旧ロッドマン DD-456 Rodman)の艦名を引き継いで再就役し、74年まで在籍した。

同型艦

  • あさかぜ DD-181 1941年竣工 1954年貸与 1969年除籍
  • はたかぜ DD-182 1942年竣工 1954年貸与 1969年除籍

関連項目