コンテンツにスキップ

「助動詞 (言語学)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
'''助動詞'''(じょどうし)とは、[[品詞]]のひとつ。英語では動詞の直前に来、疑問文などではその位置がbe動詞とほぼ同じ位置に来る。
'''助動詞'''(じょどうし)とは、[[品詞]]のひとつ。一般に[[動詞]]などに付属してその意味を限定・修飾する。

英語では動詞の直前に来、疑問文などではその位置がbe動詞とほぼ同じ位置に来る。動詞の[[不定詞]]とともに用いられるcan、will、shallや、[[分詞]]とともに用いられるbe(+現在分詞=進行形、+過去分詞=受動態)、have(+過去分詞=完了形)などがある。


==日本語の助動詞==
==日本語の助動詞==
単語について、細かな意味を付加することば。[[付属語]][[活用]]する。
動詞・形容詞などの単語の後について述語を構成し、細かな意味を付加することば。[[付属語]]であるが[[助詞]]と異なり[[活用]]する。


活用の様式は多岐にわたっており、[[動詞]]の活用をするもの、[[形容詞]]に近い活用をするもの、[[形容動詞]]に近い活用をするもの、独自の活用様式を持つものなどがある。
活用の様式は多岐にわたっており、[[動詞]]の活用をするもの、[[形容詞]]に近い活用をするもの、[[形容動詞]]に近い活用をするもの、独自の活用様式を持つものなどがある。
===例===
*せる、させる(使役)
*れる、られる(受身・自発・尊敬)
*ます(丁寧)
*ない、ぬ、ん(否定)
*だ、です(断定)
*た(過去)
*う、まい(勧誘・推量;現代語では普通は終止形しか用いられない)
*たい(希望)


同様に用いられるものに補助動詞(聞いてみるの「みる」、立っているの「いる」など)、補助形容詞(赤くないの「ない」)があるが、独立の文節の後につくものなので助動詞とは区別する。
==関連記事==
==関連記事==
*[[現代日本語文法]]
*[[現代日本語文法]]

2005年5月7日 (土) 22:46時点における版

助動詞(じょどうし)とは、品詞のひとつ。一般に動詞などに付属してその意味を限定・修飾する。

英語では動詞の直前に来、疑問文などではその位置がbe動詞とほぼ同じ位置に来る。動詞の不定詞とともに用いられるcan、will、shallや、分詞とともに用いられるbe(+現在分詞=進行形、+過去分詞=受動態)、have(+過去分詞=完了形)などがある。

日本語の助動詞

動詞・形容詞などの単語の後について述語を構成し、細かな意味を付加することば。付属語であるが助詞と異なり活用する。

活用の様式は多岐にわたっており、動詞の活用をするもの、形容詞に近い活用をするもの、形容動詞に近い活用をするもの、独自の活用様式を持つものなどがある。

  • せる、させる(使役)
  • れる、られる(受身・自発・尊敬)
  • ます(丁寧)
  • ない、ぬ、ん(否定)
  • だ、です(断定)
  • た(過去)
  • う、まい(勧誘・推量;現代語では普通は終止形しか用いられない)
  • たい(希望)

同様に用いられるものに補助動詞(聞いてみるの「みる」、立っているの「いる」など)、補助形容詞(赤くないの「ない」)があるが、独立の文節の後につくものなので助動詞とは区別する。

関連記事