ティアーズ・イン・ヘヴン

『ティアーズ・イン・ヘヴン』（Tears In Heaven）は1992年に発表されたエリック・クラプトンの楽曲である。

映画『ラッシュ』の主題歌としてリリース。（クラプトンは同映画のサントラを担当）。1992年に全米シングルチャート第2位を記録。また1993年には年間最優秀曲に選出された。

解説

この曲がエリックの息子の死を悼んで作られた歌であるということはファンには有名な話である。

1986年8月、エリックはイタリア人女性との間に息子コナーをもうける。彼は自分によく似た息子を大変可愛がり、父親としての時間を大切にしたいと述べていた。

しかし1991年3月20日に、当時4歳半だったコナーが自宅の階段を駆け上がっていたところ、たまたま開いていた踊り場の窓から転落し死亡した。コナーが転落したエリックの自宅はアパートの53階だった。その後あまりにも悲劇的な事態にエリックは大変ショックを受け、自宅に引き篭もってしまった。

多くのファンが、エリックが再びドラッグと酒の世界に舞い戻ってしまうのでのはないかと懸念したが、彼はコナーに捧げる曲を作ることでその悲しみを乗り越えることに成功した。

そして同年、親友ジョージ・ハリスンを十数年ぶりにツアー活動に復帰させ、エリックは自分のバンドと共にジョージのバックを務めることで、音楽シーンに本格的に復帰した。

余談ではあるが、エリックは近年「息子を思い出してしまうからこの曲は二度と歌わない」と発言している。

関連項目

• ジョージ・ハリスン
• アンプラグド～アコースティック・クラプトン ファンの中でこのアルバムでの演奏は秀逸であると言われている。