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「メタ認知」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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現在進行中の自分の思考や行動そのものを[[対象化]]して認識することにより、自分自身の[[認知行動]]を把握することができる能力を言う。
現在進行中の自分の思考や行動そのものを[[対象化]]して認識することにより、自分自身の[[認知行動]]を把握することができる能力を言う。
自分の認知行動を正しく知る上で必要な[[心理]]的能力。
自分の認知行動を正しく知る上で必要な[[心理]]的能力。
Knowledge Monitoring Ability


Knowing what I know.(私が知っているということを知っている)、
Knowing what I know.(私が知っているということを知っている)、

2007年7月31日 (火) 03:04時点における版

メタ認知(メタにんち): 認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。

それをおこなう能力をメタ認知能力という。


メタ認知能力(メタにんちのうりょく: Metacognitive Ability)

現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力を言う。 自分の認知行動を正しく知る上で必要な心理的能力。 Knowledge Monitoring Ability

Knowing what I know.(私が知っているということを知っている)、 Understanding what I understand.(私は理解しているということを理解している)

現代において、メタ認知能力の育成は、教育、とくに学校教育において特定の教科教育を越えた重要な課題のひとつとなっている。


  • <メタ認知能力を測る9項目>

以下の質問に「はい」と答える数が多いほど、メタ認知能力が高いことになる。

  1.  自分が用いる方法がどのような問題解決のときに、最も効果的なのかを知っている
  2.  どのようなやり方が有効か、十分考えてから課題に取り組む
  3.  問題の中の重要な部分に意識的に注意を向けている
  4.  自分がどの程度よく理解できているかについてうまく判断できる
  5.  問題が解けたとき、自分がどういう方法を用いたかわかっている
  6.  問題に取り組んでいるときに、うまくいっているかどうか、定期的に自分でチェックしている
  7.  勉強するときは、その目的に合わせてやり方を変える
  8.  勉強したり課題を行うときには、計画を立てる
  9.  考えが混乱したときには、立ち止まり、もとに戻って考えてみる

関連項目

アレキシサイミア 自らの感情を自覚・認知したり表現するのが不得意な傾向のこと。