「南阿蘇鉄道」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
労基署から是正勧告を受けており、影響を及ぼしていないとは言えなくなっているため。 |
||
44行目: | 44行目: | ||
** 3月10日 - 全線再開に向けて国土交通省より「[[地域公共交通の活性化及び再生に関する法律|鉄道事業再構築実施計画]]」の認定を受ける。これまで南阿蘇鉄道が[[第一種鉄道事業者]]として高森線の施設保有と旅客運送を行ってきたが、この認定をもって同年4月1日から南阿蘇鉄道が旅客運送を行う[[第二種鉄道事業者]]、南阿蘇鉄道管理機構が施設を保有する[[第三種鉄道事業者]]となる[[上下分離方式]]に移行<ref name=上下分離>{{Cite web|和書|url=https://response.jp/article/2023/05/20/371185.html |title=熊本地震から7年、南阿蘇鉄道が全線再開…上下分離で再出発、JRへの乗入れも|website=Response|date=2023-05-20|access-date=2023-05-28}}</ref><ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001593313.pdf|format=PDF |title=南阿蘇鉄道の鉄道事業再構築実施計画の認定について|publisher=国土交通省|date=2023-03-10|access-date=2023-05-28}}</ref>。 |
** 3月10日 - 全線再開に向けて国土交通省より「[[地域公共交通の活性化及び再生に関する法律|鉄道事業再構築実施計画]]」の認定を受ける。これまで南阿蘇鉄道が[[第一種鉄道事業者]]として高森線の施設保有と旅客運送を行ってきたが、この認定をもって同年4月1日から南阿蘇鉄道が旅客運送を行う[[第二種鉄道事業者]]、南阿蘇鉄道管理機構が施設を保有する[[第三種鉄道事業者]]となる[[上下分離方式]]に移行<ref name=上下分離>{{Cite web|和書|url=https://response.jp/article/2023/05/20/371185.html |title=熊本地震から7年、南阿蘇鉄道が全線再開…上下分離で再出発、JRへの乗入れも|website=Response|date=2023-05-20|access-date=2023-05-28}}</ref><ref>{{Cite press release|和書|url=https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001593313.pdf|format=PDF |title=南阿蘇鉄道の鉄道事業再構築実施計画の認定について|publisher=国土交通省|date=2023-03-10|access-date=2023-05-28}}</ref>。 |
||
** 7月15日 - 立野 - 中松間が運転再開し全線復旧。同時にJR[[豊肥本線]]の[[肥後大津駅]]まで2往復乗り入れ開始<ref>{{Cite news |title=「7・15全線再開」南阿蘇鉄道が正式発表 熊本地震被災から7年3カ月ぶり完全復旧 |newspaper=熊本日日新聞 |date=2023-02-04 |url=https://kumanichi.com/articles/936512 |access-date=2023-02-19}}</ref>{{r|上下分離}}<ref name="sankei20230715">{{Cite news |title=「出発進行!」熊本地震で被災の南阿蘇鉄道、7年ぶりに全線運転再開 |newspaper=産経新聞 |date=2023-07-15 |url=https://www.sankei.com/article/20230715-VXACDJKUYZNN7HEPPO74LNZTFY/ |access-date=2023-07-16 |publisher=産経新聞社}}</ref>。 |
** 7月15日 - 立野 - 中松間が運転再開し全線復旧。同時にJR[[豊肥本線]]の[[肥後大津駅]]まで2往復乗り入れ開始<ref>{{Cite news |title=「7・15全線再開」南阿蘇鉄道が正式発表 熊本地震被災から7年3カ月ぶり完全復旧 |newspaper=熊本日日新聞 |date=2023-02-04 |url=https://kumanichi.com/articles/936512 |access-date=2023-02-19}}</ref>{{r|上下分離}}<ref name="sankei20230715">{{Cite news |title=「出発進行!」熊本地震で被災の南阿蘇鉄道、7年ぶりに全線運転再開 |newspaper=産経新聞 |date=2023-07-15 |url=https://www.sankei.com/article/20230715-VXACDJKUYZNN7HEPPO74LNZTFY/ |access-date=2023-07-16 |publisher=産経新聞社}}</ref>。 |
||
* 2024年(令和6年) |
|||
** [[動力車操縦者|運転士]]として勤務する[[地域おこし協力隊]]員に対する給与未払いが発覚。{{main|南阿蘇鉄道#地域おこし協力隊員への給与未払い}} |
|||
== 路線 == |
== 路線 == |
||
74行目: | 76行目: | ||
* [[南阿蘇鉄道MT-2100形気動車|MT-2100形]](2105) - 1961年1月に新潟鉄工所で製造され、1987年に国鉄[[熊本鉄道事業部|熊本運転所]]から譲受した元[[国鉄キハ20系気動車|国鉄キハ52 35]]<ref name="RJ254">{{Cite journal|和書 |date = 1987-12 |journal = [[鉄道ジャーナル]] |volume = 21 |issue = 14 |page = 114 |publisher = 鉄道ジャーナル社 }}</ref>。MT-2000形との総括制御を行えるように改造し、カラーリングの変更も行われたが、予備車として導入されたため、ワンマン化改造はされなかった<ref name="RJ254"/>。高森駅構内の留置線に留置されていたが1993年にMT3000形が登場し[[廃車 (鉄道)|廃車]]となった。 |
* [[南阿蘇鉄道MT-2100形気動車|MT-2100形]](2105) - 1961年1月に新潟鉄工所で製造され、1987年に国鉄[[熊本鉄道事業部|熊本運転所]]から譲受した元[[国鉄キハ20系気動車|国鉄キハ52 35]]<ref name="RJ254">{{Cite journal|和書 |date = 1987-12 |journal = [[鉄道ジャーナル]] |volume = 21 |issue = 14 |page = 114 |publisher = 鉄道ジャーナル社 }}</ref>。MT-2000形との総括制御を行えるように改造し、カラーリングの変更も行われたが、予備車として導入されたため、ワンマン化改造はされなかった<ref name="RJ254"/>。高森駅構内の留置線に留置されていたが1993年にMT3000形が登場し[[廃車 (鉄道)|廃車]]となった。 |
||
* [[南阿蘇鉄道DB10形ディーゼル機関車|DB10形]](DB101, DB102) - トロッコ列車「ゆうすげ号」の牽引に使用されていたディーゼル機関車。2007年に[[平成筑豊鉄道]]に移籍し、2009年に開業した[[平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線|門司港レトロ観光線]]で、元[[島原鉄道]]のトロッコ用客車を牽引している。 |
* [[南阿蘇鉄道DB10形ディーゼル機関車|DB10形]](DB101, DB102) - トロッコ列車「ゆうすげ号」の牽引に使用されていたディーゼル機関車。2007年に[[平成筑豊鉄道]]に移籍し、2009年に開業した[[平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線|門司港レトロ観光線]]で、元[[島原鉄道]]のトロッコ用客車を牽引している。 |
||
== 不祥事 == |
|||
=== 地域おこし協力隊員への給与未払い === |
|||
同鉄道が、[[熊本地震 (2016年)|熊本地震]]の復興支援プロジェクトとして同鉄道で[[動力車操縦者|運転士]]として勤務する[[地域おこし協力隊]]の隊員10人に対し、[[2020年]]度以降に給与の一部を支払っていなかったことが、[[2024年]][[2月]]に発覚した。高森町と南阿蘇村では、同鉄道に勤務の協力隊員の活動時間を1ヵ月に120時間以内と定め、これを超過する分について同鉄道と協力隊員との間で個別に雇用契約を結んでいるが、2020年度以降に多額の未払いがあったことが、[[報道機関]]への情報提供により判明した。未払いの額は、[[2023年]][[4月]]から[[10月]]の間だけでも合わせて190万円に及んでおり、同鉄道は、今後は労務管理の改善を図るとしている<ref>[https://www.fnn.jp/articles/-/652639 南阿蘇鉄道で給与未払い“復興支援プロジェクト”の地域おこし協力隊10人に計190万円「改善を図る」] FNNプライムオンライン 2024年2月10日</ref>。さらに同年5月に、この件で[[菊池市|菊池]][[労働基準監督署]]から[[是正勧告]]を受けていたことも判明している<ref>[https://www.sankei.com/article/20240430-LIKOR4NQVZPIPB56JYG24PDXS4/ 地域おこし協力隊に給与500万支払わず 南阿蘇鉄道に是正勧告] 産経新聞 2024年4月30日</ref>。 |
|||
== その他 == |
== その他 == |
2024年5月12日 (日) 02:14時点における版
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒869-1602 熊本県阿蘇郡高森町大字高森1537番地2 |
設立 | 1985年4月1日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 4330001012362 |
事業内容 | 鉄道事業、旅行業、広告業 ほか |
代表者 | 代表取締役社長 草村大成 |
資本金 |
1億円 (2018年3月31日現在[1]) |
売上高 |
2668万3000円 (2018年3月期[1]) |
営業利益 |
△5858万3000円 (2018年3月期[1]) |
純利益 |
△788万1000円 (2018年3月期[1]) |
純資産 |
8884万3000円 (2018年3月31日現在[1]) |
総資産 |
1億628万3000円 (2018年3月31日現在[1]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
南阿蘇村 56.5% 高森町 33.9% 山都町 7.0% 西原村 2.5% 大津町 0.05% (2019年3月31日現在[2]) |
外部リンク | www.mt-torokko.com |
南阿蘇鉄道株式会社(みなみあそてつどう)は、熊本県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線高森線を運営している南阿蘇村・高森町など沿線自治体が出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社所在地は熊本県阿蘇郡高森町大字高森1537-2。
沿革
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 設立。
- 1986年(昭和61年)
- 4月1日 - 国鉄高森線を承継し開業[3]。
- 7月26日 - トロッコ列車「ゆうすげ号」を運転開始。
- 2008年(平成19年)3月20日 - 沿線周辺地域で、線路と道路の両方を走行できる車両「デュアル・モード・ビークル(DMV)」の走行実証実験を22日まで実施。
- 2016年(平成28年)
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)
路線
- 高森線 : 立野 - 高森 17.7km
車両
現有車両
気動車は全て新潟鐵工所製とそれを引き継いだ新潟トランシス製である。
- MT-2000形(2003) - 1986年製。MT-2001には「はなしのぶ」、MT-2002には「しらかわ」MT-2003には「りんどう」の愛称がある。2023年にMT-2001・MT-2002を後述のMT-4000形に置き換えた。
- MT-3000形(3001) - 1993年製。
- MT-3000形(3010) - 1998年製。「くまもと未来国体」を前に、宝くじの助成金で新製した宝くじ号。
- MT-4000形(4001・4002) - 2022年製。2023年4月14日に営業運転を開始[10][11]。豊肥本線直通対応。本形式の導入により老朽化の進むMT-2000形のうち2両を置き換えた。
- DB16形(DB1601・1602) - 2007年北陸重機工業製[12]。トロッコ列車「ゆうすげ号」の牽引に使用される機関車。
- トラ700形(トラ70001・トラ70002) - トロッコ列車「ゆうすげ号」でトロッコ客車として使用。
- TORA200形(TORA20001) - 2007年北陸重機工業製のトロッコ列車「ゆうすげ号」のトロッコ客車。
-
MT-3000形 MT-3001
-
MT-3000形 MT-3010
-
MT-3000形 MT-3010 車内
-
MT-3000形 MT-3010 「サニー号トレイン」
-
トロッコ列車「ゆうすげ号」DB1602ほか
-
MT-4000形 MT-4001
過去の車両
- MT-2100形(2105) - 1961年1月に新潟鉄工所で製造され、1987年に国鉄熊本運転所から譲受した元国鉄キハ52 35[13]。MT-2000形との総括制御を行えるように改造し、カラーリングの変更も行われたが、予備車として導入されたため、ワンマン化改造はされなかった[13]。高森駅構内の留置線に留置されていたが1993年にMT3000形が登場し廃車となった。
- DB10形(DB101, DB102) - トロッコ列車「ゆうすげ号」の牽引に使用されていたディーゼル機関車。2007年に平成筑豊鉄道に移籍し、2009年に開業した門司港レトロ観光線で、元島原鉄道のトロッコ用客車を牽引している。
不祥事
地域おこし協力隊員への給与未払い
同鉄道が、熊本地震の復興支援プロジェクトとして同鉄道で運転士として勤務する地域おこし協力隊の隊員10人に対し、2020年度以降に給与の一部を支払っていなかったことが、2024年2月に発覚した。高森町と南阿蘇村では、同鉄道に勤務の協力隊員の活動時間を1ヵ月に120時間以内と定め、これを超過する分について同鉄道と協力隊員との間で個別に雇用契約を結んでいるが、2020年度以降に多額の未払いがあったことが、報道機関への情報提供により判明した。未払いの額は、2023年4月から10月の間だけでも合わせて190万円に及んでおり、同鉄道は、今後は労務管理の改善を図るとしている[14]。さらに同年5月に、この件で菊池労働基準監督署から是正勧告を受けていたことも判明している[15]。
その他
ドキュメンタリー
脚注
出典
- ^ a b c d e f 鉄道統計年報平成29年度版 - 国土交通省
- ^ 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』令和元年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会
- ^ 『鉄道ジャーナル』第21巻第10号、鉄道ジャーナル社、1987年8月、96頁。
- ^ “南阿蘇鉄道が一部再開 全線復旧のめどは立たず”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2016年7月31日). オリジナルの2016年7月31日時点におけるアーカイブ。 2022年10月26日閲覧。
- ^ a b “熊本地震から7年、南阿蘇鉄道が全線再開…上下分離で再出発、JRへの乗入れも”. Response (2023年5月20日). 2023年5月28日閲覧。
- ^ 『南阿蘇鉄道の鉄道事業再構築実施計画の認定について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省、2023年3月10日 。2023年5月28日閲覧。
- ^ “「7・15全線再開」南阿蘇鉄道が正式発表 熊本地震被災から7年3カ月ぶり完全復旧”. 熊本日日新聞. (2023年2月4日) 2023年2月19日閲覧。
- ^ “「出発進行!」熊本地震で被災の南阿蘇鉄道、7年ぶりに全線運転再開”. 産経新聞 (産経新聞社). (2023年7月15日) 2023年7月16日閲覧。
- ^ “南阿蘇鉄道MT-4000形が営業運転を開始”. 鉄道ファン・railf.jp. 鉄道ニュース. 交友社 (2023年4月17日). 2023年4月30日閲覧。
- ^ “熊本・南阿蘇鉄道の新型車両「MT4000形」、営業運転始まる 「全線開通へ準備中」”. 熊本日日新聞 (熊本日日新聞社). (2023年4月14日). オリジナルの2023年4月14日時点におけるアーカイブ。 2023年4月30日閲覧。
- ^ 新着情報2007/04/09 - 北陸重機工業ホームページ
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第21巻第14号、鉄道ジャーナル社、1987年12月、114頁。
- ^ 南阿蘇鉄道で給与未払い“復興支援プロジェクト”の地域おこし協力隊10人に計190万円「改善を図る」 FNNプライムオンライン 2024年2月10日
- ^ 地域おこし協力隊に給与500万支払わず 南阿蘇鉄道に是正勧告 産経新聞 2024年4月30日
- ^ "熊本 南阿蘇鉄道". NHK. 2024年1月9日. 2024年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月21日閲覧。
外部リンク
- 南阿蘇鉄道公式ホームページ
- 南阿蘇鉄道 (@nantetsu_rail) - X(旧Twitter)
- 南阿蘇鉄道 (minamiasoraliway) - Facebook
- 南阿蘇鉄道 (@nantetsu_rail) - Instagram