「マッキャンベル (ミサイル駆逐艦)」の版間の差分
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海自のトマホーク導入訓練への協力を追記 |
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{| class="wikitable" style="clear:right; float:right; margin: 0em 0em 1em 1em; width: 300px; background:#ffffff" |
{| class="wikitable" style="clear:right; float:right; margin: 0em 0em 1em 1em; width: 300px; background:#ffffff" |
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|colspan="2"|[[Image:USS McCampbell DDG-85.jpg|300px]] |
|colspan="2"|[[Image:USS McCampbell (DDG-85) moves into formation - East China Sea - June 21, 2012.jpg|300px]] |
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!colspan="2" style="background: #f0f0f0"|艦歴 |
!colspan="2" style="background: #f0f0f0"|艦歴 |
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|その後 |
|その後 |
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|就役中 |
|就役中 |
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{{アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦諸元表 (DDG-85)}} |
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!colspan="2" style="background: #f0f0f0"|要目 |
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| style="white-space:nowrap;" |[[排水量]] |
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|9,200 [[トン]] |
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|全長 |
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|155.3 m (509 ft 6in) |
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|全幅 |
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|20.1 m (66 ft) |
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|吃水 |
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|9.4 m (31 ft) |
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|機関 |
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|[[ゼネラル・エレクトリック]] <br /> [[ゼネラル・エレクトリック_LM2500|LM 2500-30]] [[ガスタービンエンジン|ガスタービン]]4基, 2軸推進,<br /> 100,000 shp |
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|最大速 |
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|30[[ノット]]以上 |
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|航続距離 |
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|4,400 海里(20ノット時) |
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|乗員 |
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|士官、兵員 380名 |
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|rowspan="6"|兵装 |
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|[[Mk 45 5インチ砲|Mk 45 mod 4 5インチ砲]] ×1門 |
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|[[M242 (機関砲)|Mk 38 25 ミリ 機関砲]] ×2門 |
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|[[ブローニングM2重機関銃|M2 12.7 ミリ 機関砲]] ×4門 |
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|[[ファランクス (火器)|Mk 15 20ミリ]] [[CIWS]] ×2基 |
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|[[Mk_41_(ミサイル発射機)|Mk 41 mod 2]] [[VLS]] ×96セル<br />*[[スタンダードミサイル#SM-2シリーズ|スタンダードSM-2]][[艦対空ミサイル#艦隊防空ミサイル|SAM]]<br/>*[[ESSM]] [[艦対空ミサイル#個艦防空ミサイル|短SAM]]<br/>*[[アスロック|VLA]] [[対潜ミサイル|SUM]]<br/>*[[トマホーク (ミサイル)|トマホーク]][[巡航ミサイル|SLCM]]<br/>などを発射可能 |
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|[[Mk 32 短魚雷発射管]]3連装×2基 |
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|rowspan="3"|探索装置 |
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|[[AN/SPY-1]]D(V) 多機能レーダー ×4基 |
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|[[w:AN/SPS-67|SPS-67]] 対水上レーダー ×1基 |
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|[[AN/SQS-26#SQS-53|SQS-53C]] ソナー ×1基 |
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|rowspan="2"|[[射撃管制装置|射撃指揮装置]] |
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|Mk 99 MFCS ×3基 |
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|Mk 116 UBFCS×一式 |
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|航空機 |
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| [[SH-60 シーホーク]] 2機搭載可能 |
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|モットー |
|モットー |
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|''Relentless in Battle'' |
|''Relentless in Battle'' |
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|} |
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'''マ |
'''マッキャンベル''' ({{Lang-en|USS ''McCampbell''}}, DDG-85) は、[[アメリカ海軍]]の[[アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦]]の35番艦。[[イージス艦]]に分類される<ref name=カナコロ20240125/>。艦名は[[第二次世界大戦]]での[[アメリカ海軍]]トップ[[エース・パイロット]]であった[[:en:David McCampbell|デヴィッド・マッキャンベル]][[大佐]]に因む。 |
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==艦歴== |
==艦歴== |
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マッキャンベルは[[メイン州]][[バス (メイン州)|バス]]の[[バス鉄工所]]で[[1999年]][[7月15日]]に起工し、[[2002年]][[8月17日]]に就役した。 |
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2007年7月に「[[ゲイリー (フリゲート)|ゲイリー]]」(''USS Gary, FFG-51'') とその任務を交代、[[日本]]の[[横須賀海軍施設|横須賀]]に配備された。以降は[[太平洋艦隊 (アメリカ海軍)|太平洋艦隊]]での活動が目立つ。 |
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マッキャンベルは船舶[[臨検]]部隊を乗せ、対[[海賊]]、対[[密輸]]および[[対テロ作戦]]に従事している。2009年6月23日、[[ミャンマー]]に向かった[[北朝鮮]]の貨物船「カンナム1号」を監視していた「[[ジョン・S・マケイン (ミサイル駆逐艦)|ジョン・S・マケイン]]」 (''USS John S. McCain, DDG-56'') に代わって任務を引き継いだ。 |
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2011年3月、マッキャンベルは[[航空母艦|空母]]「[[ロナルド・レーガン (空母)|ロナルド・レーガン]]」(''USS Ronald Reagan, CVN-76'') と共に[[東北地方太平洋沖地震]]で被災した日本の支援に派遣された([[トモダチ作戦]])。その際、[[福島第一原子力発電所事故]]で飛散した[[放射性物質]]に[[被曝]]した可能性がある<ref>Stewart, Joshua, "[http://www.militarytimes.com/news/2011/03/navy-ships-japan-radiation-move-031411w/ Navy ships off Japan move to avoid radiation]", ''[[ジャパンタイムズ|Japan Times]]'', 14 March 2011, retrieved 15 March 2011.</ref>。 |
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2011年5月26日に[[南シナ海]]で、対北朝鮮の[[国際連合安全保障理事会]]制裁決議に違反する物資を積載した可能性がある北朝鮮の貨物船「MVライト」([[ベリーズ]]船籍)を追跡し、臨検を要求していたが貨物船は臨検を拒否し、北朝鮮に引き返した。 |
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2018年12月5日、[[海洋の自由#「航行の自由」作戦|航行の自由作戦]]で[[ロシア極東]]の[[ウラジオストク]]を擁する[[ピョートル大帝湾]]に接近した<ref>[https://www.sankei.com/article/20181206-WOYXZJ2ZZFNWLMUTQFJBK4JFEA/ 米艦 露ウラジオ沖航行「過剰な権益主張に挑戦」]『[[産経新聞]]』朝刊2018年12月7日(国際面)2018年12月11日閲覧</ref>。 |
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2019年1月7日、南シナ海の[[西沙諸島]]沖で航行の自由作戦を決行した<ref>{{Cite news|title=米軍、南シナ海で「航行の自由」作戦 中国は反発|newspaper=[[ロイター通信]]|date=2019-01-07|url=https://jp.mobile.reuters.com/article/amp/idJPKCN1P10KM|accessdate=2019-05-02}}</ref>。 |
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2020年7月2日、横須賀への前方配備を終え、17か月にわたる近代化改修のために[[オレゴン州]][[ポートランド (オレゴン州)|ポートランド]]に向け出港した。<ref>{{Cite web|和書|title=https://twitter.com/cnfj/status/1278668706621480962|url=https://twitter.com/cnfj/status/1278668706621480962|website=Twitter|accessdate=2020-07-02|language=ja}}</ref> |
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2024年1月25日、在日アメリカ海軍司令部は[[第7艦隊 (アメリカ軍)|第7艦隊]]所属の[[巡洋艦]][[アンティータム (ミサイル巡洋艦)|アンティータム]]を帰国させ、代わりに近代化改修を終えたマッキャンベルを再配備することを発表した<ref name=カナコロ20240125>{{Cite news|title=米海軍横須賀基地の艦船交代へ |
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イージス駆逐艦「マッキャンベル」再配備|newspaper=[[神奈川新聞]]「カナロコ」|date=2024-01-25 |
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|url=https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1052012.html|accessdate=2024-01-25}}</ref>。 |
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搭載兵器には[[トマホーク (ミサイル)|トマホーク巡航ミサイル]]も含まれ、日本の[[海上自衛隊]]によるトマホーク導入に向けた訓練に協力している<ref>[https://www.sankei.com/article/20240328-27SWCDY5GJOA7EPK3F2ZWPX4II/ [トマホーク 日米訓練ルポ]本物の機器操作 「攻撃」成功]『産経新聞』朝刊2024年4月2日3面(2024年4月6日閲覧)</ref>。 |
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==脚注・出典== |
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==関連項目== |
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* [[アメリカ海軍艦艇一覧]] |
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==参照== |
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==外部リンク== |
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*[http://www.mccampbell.navy.mil/mcb_006.htm USS ''McCampbell'' official website] |
* [http://www.mccampbell.navy.mil/mcb_006.htm USS ''McCampbell'' official website] |
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* {{NVR url|DDG85|nvr.navy.mil: USS ''McCampbell''}} |
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*[ |
* [https://www.navsource.org/archives/05/01085.htm navsource.org: USS ''McCampbell''] |
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*[http://www.navysite.de/dd/ddg85.htm navysite.de: USS ''McCampbell''] |
* [http://www.navysite.de/dd/ddg85.htm navysite.de: USS ''McCampbell''] |
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{{アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦}} |
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[[Category:アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦]] |
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[[Category:2002年竣工船]] |
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[[Category:バス鉄工所が建造した船舶]] |
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[[en:USS McCampbell (DDG-85)]] |
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[[ru:USS McCampbell (DDG-85)]] |
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[[zh:麦坎贝尔号驱逐舰]] |
2024年4月5日 (金) 22:47時点における最新版
艦歴 | |
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発注 | 1996年12月13日 |
起工 | 1999年7月15日 |
進水 | 2000年7月2日 |
就役 | 2002年8月17日 |
退役 | |
その後 | 就役中 |
要目 | |
排水量 | 9,648 トン |
全長 | 155.3 m (509 ft 6in) |
全幅 | 20.1 m (66 ft) |
吃水 | 9.4 m (31 ft) |
機関 | COGAG方式 |
LM 2500-30ガスタービンエンジン (27,000shp) ×4基 | |
可変ピッチプロペラ(5翔)×2軸 | |
最大速 | 31ノット |
航続距離 | 4,400 海里(20ノット時) |
乗員 | 士官、兵員 380名 |
兵装 | Mk.45 mod.4 5インチ単装砲 ×1基 |
Mk.38 25mm単装機関砲 ×2基 | |
Mk.15 20mmCIWS×1基 | |
M2 12.7mm機銃 ×4挺 | |
Mk.41 mod.7 VLS ×96セル | |
Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基 | |
艦載機 | MH-60R×2機搭載可能 |
C4ISTAR | AWS B/L 6 (Mk.99 GMFCS×3基) |
AN/SQQ-89A(V)15 | |
センサ | AN/SPY-1D(V) 多機能レーダー×4面 |
AN/SPS-67 対水上レーダー×1基 | |
AN/SQS-53C(V)1艦首装備ソナー | |
電子戦 | AN/SLQ-32(V)3 ESM/ECM装置 |
Mk 36 SRBOC デコイ発射機 | |
モットー | Relentless in Battle |
マッキャンベル (英語: USS McCampbell, DDG-85) は、アメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の35番艦。イージス艦に分類される[1]。艦名は第二次世界大戦でのアメリカ海軍トップエース・パイロットであったデヴィッド・マッキャンベル大佐に因む。
艦歴
[編集]マッキャンベルはメイン州バスのバス鉄工所で1999年7月15日に起工し、2002年8月17日に就役した。
2006年3月26日にマッキャンベルはイラクの沖合30マイルの水域で商船と衝突した。両船とも船首部分を損傷したが、航行に支障はなかった。事故の原因は調査中である。
2007年7月に「ゲイリー」(USS Gary, FFG-51) とその任務を交代、日本の横須賀に配備された。以降は太平洋艦隊での活動が目立つ。
マッキャンベルは船舶臨検部隊を乗せ、対海賊、対密輸および対テロ作戦に従事している。2009年6月23日、ミャンマーに向かった北朝鮮の貨物船「カンナム1号」を監視していた「ジョン・S・マケイン」 (USS John S. McCain, DDG-56) に代わって任務を引き継いだ。
2011年3月、マッキャンベルは空母「ロナルド・レーガン」(USS Ronald Reagan, CVN-76) と共に東北地方太平洋沖地震で被災した日本の支援に派遣された(トモダチ作戦)。その際、福島第一原子力発電所事故で飛散した放射性物質に被曝した可能性がある[2]。
2011年5月26日に南シナ海で、対北朝鮮の国際連合安全保障理事会制裁決議に違反する物資を積載した可能性がある北朝鮮の貨物船「MVライト」(ベリーズ船籍)を追跡し、臨検を要求していたが貨物船は臨検を拒否し、北朝鮮に引き返した。
2018年12月5日、航行の自由作戦でロシア極東のウラジオストクを擁するピョートル大帝湾に接近した[3]。
2019年1月7日、南シナ海の西沙諸島沖で航行の自由作戦を決行した[4]。
2020年7月2日、横須賀への前方配備を終え、17か月にわたる近代化改修のためにオレゴン州ポートランドに向け出港した。[5]
2024年1月25日、在日アメリカ海軍司令部は第7艦隊所属の巡洋艦アンティータムを帰国させ、代わりに近代化改修を終えたマッキャンベルを再配備することを発表した[1]。
搭載兵器にはトマホーク巡航ミサイルも含まれ、日本の海上自衛隊によるトマホーク導入に向けた訓練に協力している[6]。
脚注・出典
[編集]- ^ a b [https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1052012.html “米海軍横須賀基地の艦船交代へ イージス駆逐艦「マッキャンベル」再配備”]. 神奈川新聞「カナロコ」. (2024年1月25日) 2024年1月25日閲覧。
- ^ Stewart, Joshua, "Navy ships off Japan move to avoid radiation", Japan Times, 14 March 2011, retrieved 15 March 2011.
- ^ 米艦 露ウラジオ沖航行「過剰な権益主張に挑戦」『産経新聞』朝刊2018年12月7日(国際面)2018年12月11日閲覧
- ^ “米軍、南シナ海で「航行の自由」作戦 中国は反発”. ロイター通信. (2019年1月7日) 2019年5月2日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/cnfj/status/1278668706621480962”. Twitter. 2020年7月2日閲覧。
- ^ [トマホーク 日米訓練ルポ]本物の機器操作 「攻撃」成功『産経新聞』朝刊2024年4月2日3面(2024年4月6日閲覧)
関連項目
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、マッキャンベル (ミサイル駆逐艦)に関するカテゴリがあります。