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===== 一般動詞 =====
一般動詞は、主語に合わせて以下のように語尾が変化する。現在形は、主語が3人称の際に -a となる動詞が第1変化、 -i となるものが第2変化、 -o となるものが第3変化に分類される。また、過去形は、主語が3人称の際に -o となる動詞が第1変化、 -ė となる動詞が第2変化に分類される。

また一般動詞の過去形には「〜したことがある」という表現のように英語では[[完了形|現在完了形]]で表されるようなものもある。これは、存在動詞の現在形と一般動詞の過去能動分詞の組み合わせでも同様の表現がなされる。両者の実質的な差異はほとんどないが、「過去の経験を現在においても有している」点を強調する場合には後者が用いられる。
: 例・ "Aš mačiau šį filmą."(私はこの映画を見たことがある。)
::    ≒ "Aš esu matęs/mačiusi šį filmą."(私はこの映画を見たことがある。)

{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+ '''一般動詞の現在形と過去形'''
! style="background-color:#ccc" colspan=2 rowspan=2 |
! style="background-color:#ccc" colspan=3 | 現在形
! style="background-color:#ccc" colspan=2 | 過去形
|-
| style="width:6.5em; background-color:#ccc" | '''第1変化'''<br /><small>eiti<br />「行く」</small>
| style="width:6.5em; background-color:#ccc" | '''第2変化'''<br /><small>turėti<br />「持つ」</small>
| style="width:6.5em; background-color:#ccc" | '''第3変化'''<br /><small>klausyti<br />「聞く」</small>
| style="width:6.5em; background-color:#ccc" | '''第1変化'''<br /><small>eiti<br />「行く」</small>
| style="width:6.5em; background-color:#ccc" | '''第2変化'''<br /><small>klausyti<br />「聞く」</small>
|- style="background-color:#eee"
! style="width:3em; background-color:#ccc" rowspan=3 | [[数_(文法)|単数]]
! style="width:4.5em; background-color:#ccc" | [[一人称|1人称]]
| '''-u'''<br /><small>einu</small>
| '''-iu'''<br /><small>turiu</small>
| '''-au'''<br /><small>klausau</small>
| '''-au'''<br /><small>ėjau</small>
| '''-iau'''<br /><small>klausiau</small>
|- style="background-color:#eee"
! style="background-color:#ccc" | [[二人称|2人称]]
| '''-i'''<br /><small>eini</small>
| '''-i'''<br /><small>turi</small>
| '''-ai'''<br /><small>klausai</small>
| '''-ai'''<br /><small>ėjai</small>
| '''-ei'''<br /><small>klausei</small>
|- style="background-color:#eee"
! style="background-color:#ccc" | [[三人称|3人称]]
| '''-a'''<br /><small>eina</small>
| '''-i'''<br /><small>turi</small>
| '''-o'''<br /><small>klauso</small>
| '''-o'''<br /><small>ėjo</small>
| '''-ė'''<br /><small>klausė</small>
|- style="background-color:#eee"
! style="background-color:#ccc" rowspan=3 | [[数_(文法)|複数]]
! style="background-color:#ccc" | [[一人称|1人称]]
| '''-ame'''<br /><small>einame</small>
| '''-ime'''<br /><small>turime</small>
| '''-ome'''<br /><small>klausome</small>
| '''-ome'''<br /><small>ėjome</small>
| '''-ėme'''<br /><small>klausėme</small>
|- style="background-color:#eee"
! style="background-color:#ccc" | [[二人称|2人称]]
| '''-ate'''<br /><small>einate</small>
| '''-ite'''<br /><small>turite</small>
| '''-ote'''<br /><small>klausote</small>
| '''-ote'''<br /><small>ėjote</small>
| '''-ėte'''<br /><small>klausėte</small>
|- style="background-color:#eee"
! style="background-color:#ccc" | [[三人称|3人称]]
| '''-a'''<br /><small>eina</small>
| '''-i'''<br /><small>turi</small>
| '''-o'''<br /><small>klauso</small>
| '''-o'''<br /><small>ėjo</small>
| '''-ė'''<br /><small>klausė</small>
|}

また、一般動詞の否定形は、現在形・過去形ともに単語の頭に ne- を付して表現される( eiti のように e- で始まる動詞の場合は、 n- のみを付す)。
: 例・einu → neinu (私は行かない)
:   turime → neturime (私たちは持っていない)
:   klausėte → neklausėte (あなたたちは聞いていなかった)

リトアニア語の動詞の中には、不定形、現在形、過去形のあいだに規則性が見られるものもある(''以下の表を参照'')。

{| class="wikitable" style="text-align:left"
|+ '''一般動詞の規則性'''
| style="width:3.5em; background-color:#ccc; text-align:center" | '''不定形'''
! style="background-color:#ccc" | 説明
! style="width:35em; background-color:#ccc" | 例
|- style="background-color:#eee"
| style="background-color:#ccc; text-align:center; " rowspan=2 | '''-auti'''
| 名詞から派生した動詞 '''-auti''' は、3人称現在形が '''-auja''' 、3人称過去形が '''-avo''' となる。
| style="font-size:smaller" |
{{Col-begin}}
{{Col-2}}
* atostogos (名詞「休暇」)
*: → '''atostogauti''' (「休暇をとる」)
*:   atostogauja 【3人称現在形】
*:   atostogavo 【3人称過去形】
* draugas (名詞「友人」)
*: → '''draugauti''' (「交友する」)
*:   draugauja 【3人称現在形】
*:   draugavo 【3人称過去形】
* kelionė (名詞「旅」)
*: → '''keliauti''' (「旅をする」)
*:   keliauja 【3人称現在形】
*:   keliavo 【3人称過去形】
{{Col-2}}
* pietūs (名詞「昼食」)
*: → '''pietauti''' (「昼食をとる」)
*:   pietauja 【3人称現在形】
*:   pietavo 【3人称過去形】
* pusryčiai (名詞「朝食」)
*: → '''pusryčiauti''' (「朝食をとる」)
*:   pusryčiauja 【3人称現在形】
*:   pusryčiavo 【3人称過去形】
* vakarienė (名詞「夕食」)
*: → '''vakarieniauti''' (「夕食をとる」)
*:   vakarieniauja 【3人称現在形】
*:   vakarieniavo 【3人称過去形】
{{Col-end}}
|- style="background-color:#eee"
| 不定形の語尾が '''-auti''' であっても名詞から派生したものでない場合は、上記のものとは異なる3人称現在形、3人称過去形を有する。
| style="font-size:smaller" |
{{Col-begin}}
{{Col-2}}
* '''apkrauti''' (「負担をかける」)<br /> apkrauna 【3人称現在形】<br /> apkrovė 【3人称過去形】
* '''auti''' (「(靴などを)履く」)<br /> auna 【3人称現在形】<br /> avė 【3人称過去形】
{{Col-2}}
* '''spjauti''' (「唾を吐く」)<br /> spjauna 【3人称現在形】<br /> spjovė 【3人称過去形】
{{Col-end}}
|- style="background-color:#eee"
| style="background-color:#ccc; text-align:center" | '''-enti'''
| 不定形の語尾が '''-enti''' で終わる動詞は、3人称現在形が '''-ena''' 、3人称過去形が '''-eno''' となる。
| style="font-size:smaller" |
* '''gyventi''' (「住む」)<br /> gyvena 【3人称現在形】<br /> gyveno 【3人称過去形】
|- style="background-color:#eee"
| style="background-color:#ccc; text-align:center" | '''-uoti'''
| 不定形の語尾が '''-uoti''' で終わる動詞は名詞や形容詞あるいは他の動詞から派生したもので、3人称現在形が '''-uoja''' 、3人称過去形が '''-avo''' となる。
| style="font-size:smaller" |
{{Col-begin}}
{{Col-2}}
* daina (名詞「歌」)
*: → '''dainuoti''' (「歌う」)
*:   dainuoja 【3人称現在形】
*:   dainavo 【3人称過去形】
* bučinys (名詞「キス」)
*: → '''bučiuoti''' (「キスをする」)
*:   bučiuoja 【3人称現在形】
*:   bučiavo 【3人称過去形】
* informacija (名詞「情報」)
*: → '''informuoti''' (「知らせる」)
*:   informuoja 【3人称現在形】
*:   informavo 【3人称過去形】
* kaina (名詞「価格」)
*: → '''kainuoti''' (「費用がかかる」)
*:   kainuoja 【3人称現在形】
*:   kainavo 【3人称過去形】
{{Col-2}}
* sportas (名詞「スポーツ」)
*: → '''sportuoti''' (「運動する」)
*:   sportuoja 【3人称現在形】
*:   sportavo 【3人称過去形】
* studijos (名詞「研究」)
*: → '''studijuoti''' (「研究する」)
*:   studijuoja 【3人称現在形】
*:   studijavo 【3人称過去形】
* vėlus (形容詞「遅い」)
*: → '''vėluoti''' (「遅刻する」)
*:   vėluoja 【3人称現在形】
*:   vėlavo 【3人称過去形】
{{Col-end}}
|- style="background-color:#eee"
| style="background-color:#ccc; text-align:center" | '''-inti'''
| 不定形の語尾が '''-inti''' で終わる動詞は形容詞や自動詞から派生した他動詞で、3人称現在形が -ina 、3人称過去形が -ino となる。
| style="font-size:smaller" |
{{Col-begin}}
{{Col-2}}
* aiškus(形容詞「分かりやすい」)
*: → '''aiškinti''' (「説明する」)
*:   aiškina 【3人称現在形】
*:   aiškino 【3人称過去形】
* augti(自動詞「育つ」)
*: → '''auginti''' (「育てる」)
*:   augina 【3人称現在形】
*:   augino 【3人称過去形】
{{Col-2}}
* didėlis(形容詞「大きい」)
*: → '''didinti''' (「大きくする」)
*:   didina 【3人称現在形】
*:   didino 【3人称過去形】
* mažas(形容詞「小さい」)
*: → '''mažinti''' (「小さくする」)
*:   mažina 【3人称現在形】
*:   mažino 【3人称過去形】
{{Col-end}}
|}

* 形容詞から派生した自動詞 '''-ėti''' は、3人称現在形が -ėja 、3人称過去形が -ėjo となる。それ以外の動詞で不定形の語尾が -ėti のものは、3人称現在形が -a または -i 、3人称過去形は -ėjo となる。
*: 例・mažas(形容詞「小さい」)
*:    → mažėti (不定形「小さくなる(こと)」)
*:    → mažėja (3人称現在形「小さくなっている」)
*:    → mažėjo (3人称過去形「小さくなった」)
*: 例・didėlis(形容詞「大きい」)
*:    → didėti (不定形「大きくなる(こと)」)
*:    → didėja (3人称現在形「大きくなっている」)
*:    → didėjo (3人称過去形「大きくなった」)
*: 例・kalbėti(不定形「話す(こと)」)
*:    → kalba (3人称現在形「話している」)
*:    → kalbėjo (3人称過去形「話した」)
*: 例・galėti(不定形「できる(こと)」)
*:    → gali (3人称現在形「できる」)
*:    → galėjo (3人称過去形「できた」)

* 名詞から派生した動詞 '''-yti''' は、3人称現在形が -ija で、3人称過去形が -ijo となる。それ以外の動詞で不定形の語尾が -yti のものは、3人称現在形が -o 、3人称過去形が -ė となる。
*: 例・rūdys(名詞「錆」)
*:    → rūdyti (不定形「錆びる(こと)」)
*:    → rūdija (3人称現在形「錆びる」)
*:    → rūdijo (3人称過去形「錆びた」)
*: 例・matyti(不定形「見る(こと)」)
*:    → mato (3人称現在形「見る」)
*:    → matė (3人称過去形「見た」)
*: その他の例・atrodyti (「見える/思われる」)、bandyti (「試す」)、klausyti (「聴く」)、manyti (「思う」)、prašyti (「頼む」)、rašyti (「書く」)、sakyti (「言う」)、samtyti (「すくう」)、skaityti (「読む」)、valgyti (「食べる」)など

* 名詞あるいは別の動詞から派生した動詞 '''-oti''' は、3人称現在形が -oja 、3人称過去形が -ojo となる。別の動詞から派生したものは、同じ行為を繰り返し行う動作を表す。不定形の語尾は同様に -oti であるが他の単語からは派生していない動詞の場合は、3人称現在形が -o 、3人称過去形は -ojo となる。
*: 例・pasaka(名詞「物語」)
*:    → pasakoti (不定形「語る(こと)」)
*:    → pasakoja (3人称現在形「語る」)
*:    → pasakojo (3人称過去形「語った」)
*: 例・bėgti (不定形「走る(こと)」)
*:    → bėgioti (不定形「(何度も)走る(こと)」)
*:    → bėgioja (3人称現在形「(何度も)走る」)
*:    → bėgiojo (3人称過去形「(何度も)走った」)
*: その他の例・abejoti (「疑う」)、aukoti (「犠牲にする」)など
*: 例・ieškoti (不定形「探す(こと)」)
*:    → ieško (3人称現在形「探している」)
*:    → ieškojo (3人称過去形「探した」)
*: その他の例・bijoti (「恐れる」)など

* 別の動詞から派生した動詞 '''-inėti''' は、3人称現在形が -inėja 、3人称過去形が -inėjo となる。この形をとる動詞は、同じ行為を繰り返し行う動作を表す。
*: 例・važiuoti (不定形「(車や電車などで)行く(こと)」)
*:    → važinėti (不定形「(車や電車などで何度も)行く(こと)」)
*:    → važinėja (3人称現在形「(車や電車などで何度も)行く」)
*:    → važinėjo (3人称過去形「(車や電車などで何度も)行った」)
*: 例・klausti (不定形「尋ねる(こと)」)
*:    → klausinėti (不定形「(何度も)尋ねる(こと)」)
*:    → klausinėja (3人称現在形「(何度も)尋ねる」)
*:    → klausinėjo (3人称過去形「(何度も)尋ねた」)

* 不定形の語尾が '''-telėti''' で終わる動詞は、3人称現在形が -telėja (場合によって -teli )、3人称過去形が -telėjo となる。この形をとる動詞は瞬時に行われる動作やを表す。
*: 例・žvilgtelėti (不定形「一瞥する(こと)」)
*:    → žvilgtelėja (3人称現在形「一瞥する」)
*:    → žvilgtelėjo (3人称過去形「一瞥した」)
*: 例・mirktelėti (不定形「瞬きをする(こと)」)
*:    → mirktelėja (3人称現在形「瞬きをする」)
*:    → mirktelėjo (3人称過去形「瞬きをした」)
*: その他の例・gąstelėti (「少しどきりとする」)、など

2023年12月14日 (木) 23:13時点における最新版