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|種 = '''ナツメ''' ''Z. jujuba''
|学名 = 標準: {{Snamei||Ziziphus jujuba}} {{AU|Mill.}} var. {{Snamei|inermis}} ({{AU|Bunge}}) {{AU|Rehder}} {{small|([[1922年|1922]])}}<ref name="YList">{{YList|id=12412|taxon=Ziziphus jujuba Mill. var. inermis (Bunge) Rehder ナツメ(標準)|accessdate=2022-12-04}}</ref>, <br />広義: {{Snamei||Ziziphus jujuba}} {{AU|Mill.}} {{small|([[1768年|1768]])}}<ref name="YList_39396">{{YList|id=39396|taxon=Ziziphus jujuba Mill. ナツメ(広義)|accessdate=2022-12-05}}</ref>
|学名 = ''Ziziphus jujuba'' {{AU|{{taxonomist|Mill.}}}}<br/>[[シノニム|syn.]]<br/>''Ziziphus zizyphus'' {{AU|({{taxonomist|L.}}) {{taxonomist|H.Karst.}}}}
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|和名 = ナツメ(棗)
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|英名 = (Common) Jujube, Chinese date
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[[Image:Ziziphus jujuba.JPG|250px|thumb|棗子]]
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[[Image:Ziziphus_jujuba(m).jpg|thumb|right|200px|[[唱歌]]に詠われた[[水師営]]のナツメの木([[乃木希典|乃木]]邸内)]]


'''ナツメ'''(''''''、[[学名]]''Ziziphus jujuba'')は、[[クロウメモドキ科]]の[[落葉高木]]である。[[和名]]は'''夏'''に入って'''芽'''が出ること(夏芽)に由来する<ref name="yakugakukai">[[http://www.pharm.or.jp/herb/lfx-index-YM-200211.htm 公益社団法人日本薬学会 - ナツメ Zizyphus jujuba MILLER var. inermis REHDER(クロウメモドキ科)]]より。</ref>。
'''ナツメ'''(棗{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}、[[学名]]: ''Ziziphus jujuba'' または ''Ziziphus jujuba'' var. ''inermis'')は、[[クロウメモドキ科]]の[[落葉高木]]である。和名は'''夏'''に入って'''芽'''が出ること(夏芽)に由来する<ref name="yakugakukai">[http://www.pharm.or.jp/herb/lfx-index-YM-200211.htm 公益社団法人日本薬学会 - ナツメ Zizyphus jujuba MILLER var. inermis REHDER(クロウメモドキ科)]より。</ref>{{sfn|貝津好孝|1995|p=163}}。中国植物名(漢名)は、棗(そう)という{{sfn|貝津好孝|1995|p=163}}。[[英語]]ではjujube<ref name="spelling">英語の一般名「jujub'''e'''」と種小名「jujub'''a'''」のつづりが微妙に異なる。</ref> またはChinese date(中国のナツメヤシ)という


[[果実]]は乾燥させたり('''干しなつめ''')、[[菓子]]材料として食用にされ、また[[生薬]]としても用いられる。
[[果実]]は乾燥させたり(干しなつめ)、[[菓子]]材料として食用にされ、また[[生薬]]としても用いられる。


[[ナツメヤシ]]は[[ヤシ科]]の[[単子葉植物]]で果実が似ていることから。また[[ナツメグ]]は[[ニクズク属]]樹木ニクズクの種子でありそれぞれ別種。
原産地は[[中国]]から[[西アジア]]にかけてであり、[[日本]]への渡来は[[奈良時代]]以前とされている<ref name="yakugakukai"/>。

[[ナツメヤシ]]は[[単子葉植物]]であり遠縁の別種。果実が似ていることから。

[[英語]]では'''jujube'''<ref name="spelling">英語の一般名「jujub'''e'''」と種小名「jujub'''a'''」のつづりが微妙に異なる。</ref> または '''Chinese date'''(中国のナツメヤシ)という。


== 学名 ==
== 学名 ==
*[[1753年]] - [[カール・フォン・リンネ]]が ''Rhamnus zizyphus'' として記載。
*1753年 - [[カール・フォン・リンネ]]が ''Rhamnus zizyphus'' として記載。
*[[1768年]] - [[フィリップ・ミラー (園芸家)|フィリップ・ミラー]]が ''Ziziphus jujuba''<ref name="spelling"/>として記載。[[クロウメモドキ属]] (''Rhamnus'') から分離したので、新しい属名としてリンネによる種小名を属名に昇格(ただしおそらくは何らかの間違いで1文字変わった)させ、[[トートニム]](属名と種小名を同じにすること)は植物命名では認められないため新たに種小名をつけた。
*1768年 - [[フィリップ・ミラー (園芸家)|フィリップ・ミラー]]が ''Ziziphus jujuba''<ref name="spelling"/>として記載。[[クロウメモドキ属]] (''Rhamnus'') から分離したので、新しい属名としてリンネによる[[種小名]]を属名に昇格(ただしおそらくは何らかの間違いで1文字変わった)させ、トートニム(属名と種小名を同じにすること)は植物命名では認められないため新たに種小名をつけた。
*[[1882年]] - [[ヘルマン・カルステン]]が ''Ziziphus zizyphus'' として記載。''Ziziphus'' と ''zizyphus'' は1文字違うのでトートニムにはならず、リンネのつけた種小名が引き続き有効であることを指摘した。
*1882年 - [[ヘルマン・カールステン (植物学者)|ヘルマン・カールステン]]が ''Ziziphus zizyphus'' として記載。''Ziziphus'' と ''zizyphus'' は1文字違うのでトートニムにはならず、リンネのつけた種小名が引き続き有効であることを指摘した。


== 特徴 ==
== 特徴 ==
[[南ヨーロッパ]]原産、[[中国]]・[[西アジア]]へ伝わり、中国北部の原産ともいわれている{{sfn|貝津好孝|1995|p=183}}{{sfn|科化篤|1996|p=81}}{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=144}}。日本への渡来は[[奈良時代]]以前とされていて<ref name="yakugakukai" />、6世紀後半の遺跡から果実の核が出土している{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=144}}。野生状態のものもあるが、主には[[栽培]]されている{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}。日本では古くから栽培されてきたが、現在では公園や街路{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}、まれに庭などに植えられる{{sfn|貝津好孝|1995|p=163}}。
[[花]]は淡緑色で小さく目立たない。果実は核果で長さ2cmほどの卵型、熟すと赤黒くなり次第に乾燥してしわができる(英語名のとおりナツメヤシの果実に似る)。核には2個の[[種子]]を含む。

落葉広葉樹の小高木で、樹高は5[[メートル]] (m) ほどになる{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。[[枝]]は[[棘]]が[[対生]]するが、なかには棘がないものもある{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}。葉の出る時期は遅く、和名の由来ともなっている{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。若い苗でも根が太く、茎には鋭い棘がある{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。[[葉]]は小枝に[[互生]]して、[[羽状複葉]]のようにも見える{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}。[[葉身]]は卵形で[[落葉樹]]ではめずらしく強い[[光沢]]があり{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}、3本の[[葉脈]]が目立つ{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=144}}{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。

花期は初夏(6月ごろ)で、[[花]]は淡緑色や黄色で小さく目立たず、[[葉腋]]に数個ずつつける{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=144}}。[[果実]]は[[核果]]で、長さ2 - 3[[センチメートル]] (cm) ほどの卵形か長楕円形または球形で、果皮はなめらか、中に1個の[[種子]]が入る{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}。熟すと暗紅色になり、落葉後も枝に残り{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=144}}、次第に乾燥してしわができる(英語名のとおりナツメヤシの果実に似る)。種子の発芽率は極めて高く、親木の周囲には子苗がたくさん生じる{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。


同属は多く[[熱帯]]から[[亜熱帯]]に分布し、ナツメ以外にも食用にされるものはあるが、ナツメが最も寒さに強い。
同属は多く[[熱帯]]から[[亜熱帯]]に分布し、ナツメ以外にも食用にされるものはあるが、ナツメが最も寒さに強い。


== 栽培 ==
中国北部原産で非常に古くから栽培されてきた。
日当たりが良く、排水が良いところであれば土質を選ばないため栽培しやすい{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}。繁殖は[[実生]]または[[株分け]]で行われる{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}。


== 利用 ==
== 利用 ==
[[果実]]はビタミン豊富で食用や薬用になる{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=144}}。樹木は庭木などに利用される。木材としては、硬く、使い込むことで色艶が増す事から、高級工芸品(茶入れ、器具、[[仏具]]、[[家具]])等に使われている。その他、[[ヴァイオリン]]のフィッティング(ペグ、テイルピース、顎当て、[[エンドピン]])にも使われている。比重としては[[ツゲ]]と[[黒檀]]の中間程度。

=== 食用 ===
=== 食用 ===
果実は果皮が少しだけ茶色になったころが食べごろで、その時点では黄白色の果肉が詰まっていて、[[リンゴ]]のような味がして美味である{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。果皮が緑色の時期に収穫しても食べられる{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。収穫後は傷みやすいことから、冷凍庫で保存しておくと長期保存できる{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。
[[台湾]]では'''棗仔'''(ゾーアー、{{注音|ㄗㄜ ㄚˋ}}、{{ピン音|chó-á}})を緑色の状態でそのまま果物として食べることが多い。味は[[ナシ|梨]]のようにさっぱりとした甘さである。旬は冬から春にかけて。核には1個の大きめな種子を含んでいる。


日本では、果実を[[砂糖]]と[[醤油]]で[[甘露煮]]にし{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}、おかずとして食卓に並ぶ風習が、古くから[[飛騨地方]]のみで見受けられる。[[煮物]]に加えても良い{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}。
[[大韓民国|韓国]]では、[[薬膳|薬膳料理]]として日本でも知られる[[サムゲタン]]の材料に使われるほか、[[砂糖]]・[[蜂蜜]]と煮たものを「[[韓国伝統茶|テチュ茶(ナツメ茶)]]」と称して飲用する。


中国では[[乾果]]の砂糖漬を高級の菓子として賞味する。また、ナツメの[[餡]]は"枣泥"({{ピンイン|zǎoní}})として中国の伝統的な餡の一種で知られる。
欧米には[[19世紀]]に導入され[[キャンディ]](当初はのど飴)の材料として使われるようになった。また葉に含まれる成分ジジフィンZiziphinは、[[舌]]で[[味覚|甘味]]を感じにくくさせる効果がある。


[[大韓民国|韓国]]では、[[薬膳|薬膳料理]]として日本でも知られる[[サムゲタン]]の材料に使われるほか、砂糖・[[蜂蜜]]と煮たものを「[[韓国伝統茶|テチュ茶(ナツメ茶)]]」と称して飲用する。
乾果の砂糖漬を高級の[[菓子]]として賞味する。

欧米には[[19世紀]]に導入され[[キャンディ]](当初は[[のど飴]])の材料として使われるようになった。また葉に含まれる成分[[ジジフィン]](Ziziphin)は、[[舌]]で[[味覚|甘味]]を感じにくくさせる効果がある。


=== 生薬 ===
=== 生薬 ===
{{drugbox
ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは'''大棗'''(たいそう)<ref name=ootsuka249>[[#ootsuka|大塚敬節、p.249。]]</ref>、種子は'''酸棗仁'''(さんそうにん)と称する生薬である<ref name=ootsuka245>[[#ootsuka|大塚敬節、p.245。]]</ref>([[日本薬局方]]においては大棗がナツメの実とされ<ref>[[#jp15|第十五改正日本薬局方、p.1239]]</ref>、酸棗仁がサネブトナツメの種子とされている<ref>[[#jp15|第十五改正日本薬局方、p.1220]]</ref>。)。
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| title = 医薬品の範囲に関する基準
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大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる<ref name=ootsuka249/>。甘があり、補性作用・降性作用がある。[[葛根湯]]、[[甘麦大棗湯]]などの[[漢方薬]]に配合されている<ref>[[#ootsuka|大塚敬節、p.p.208-209。]]</ref>。[[ショウガ|生姜]](しょうきょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の[[漢方方剤]]に配合されている。
大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる<ref name=ootsuka249/>。甘があり、[[緩和]]、[[強壮]]、[[利尿]]の薬として、[[漢方]]では多種の配剤があり{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}、[[葛根湯]]、[[甘麦大棗湯]]などの[[漢方薬]]に配合されている<ref>[[#ootsuka|大塚敬節、pp. 208 - 209。]]</ref>。[[ショウガ|生姜]](しょうきょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の[[漢方方剤]]に配合されている。民間では、筋肉の痛み、知覚過敏、咽頭炎に、1日大棗3 - 5グラムを水300 - 400&nbsp;[[立方センチメートル|㏄]]で煎じ、3回に分けて服用する用法が知られている{{sfn|貝津好孝|1995|p=163}}{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}。ただし胃の弱い人や、[[癇]]をもつ小児への服用は控えた方が良いという意見もある{{sfn|馬場篤|1996|p=81}}


このほか、胃腸が弱っているときに起こる疲労倦怠や食欲不振、[[冷え性]]、[[不眠]]に対する薬効もあるとされ、[[ホワイトリカー]]1.8[[リットル]]にナツメ果実200グラムを入れて1か月以上漬け込んだナツメ酒を、就寝前に猪口1杯を飲む{{sfn|貝津好孝|1995|p=163}}。ナツメには睡眠と関係がある[[オレアミド]]が含まれている<ref>{{Cite journal | authors = RT Mahajan, MZ Chopda | title = Phyto-Pharmacology of Ziziphus jujuba Mill- A plant review | journal = Pharmacognosy Reviews | volume = 3 | issue = 6 | pages = 320 - 329 | publisher = Wolters Kluwer | date = 2009 | url = http://www.phcogrev.com/article.asp?issn=0973-7847;year=2009;volume=3;issue=6;spage=320;epage=329;aulast=Mahajan | accessdate = 2016年2月23日}}</ref>。
酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされる<ref name=ootsuka245/>。酸味があり、補性作用・降性作用がある。[[酸棗仁湯]]に配合されている<ref>[[#ootsuka|大塚敬節、p.217。]]</ref>。

酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされる<ref name=ootsuka245/>。酸味があり、補性作用・降性作用がある。[[酸棗仁湯]]に配合されている<ref>[[#ootsuka|大塚敬節、p. 217。]]</ref>。

{{栄養価 | name=なつめ(乾燥)<ref name=mext7>[[文部科学省]]『[https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=07_07095_6 日本食品標準成分表2020年版(八訂)]』494頁</ref>| kJ =| water= 21.0g| protein= 3.9g| fat= 2.0g| satfat= | monofat = | polyfat = | carbs= 71.4g| fiber= 12.5g| potassium_mg=810| calcium_mg=65| magnesium_mg=39| phosphorus_mg=80| iron_mg=1.5| zinc_mg=0.8| copper_mg=0.24| betacarotene_ug=7| vitE_mg =0.1| thiamin_mg=0.1| riboflavin_mg=0.21| niacin_mg=1.6| vitB6_mg=0.14| folate_ug=140| pantothenic_mg=0.86| vitC_mg=1|kcal=294|manganese_mg=0.46|vitA_ug=1}}


=== その他 ===
=== その他 ===
[[庭木]]や[[街路樹]]としても用いる。
[[庭木]]や[[街路樹]]としても用いる{{sfn|平野隆久監修 永岡書店編|1997|p=144}}


茶器にも「[[棗 (茶器)|棗]]」があるが、これは形がに似るたである。
茶器にも「[[棗 (茶器)|棗]]」があるが、これは形がナツメの果実に似ることからつい名称である{{sfn|川原勝征|2015|p=83}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
*{{Cite book|和書|author=[[大塚敬節]]|title=漢方医学|origdate=1956-07-25|edition=第3版|date=1990-02-01|publisher=[[創元社]]|series=創元医学新書|isbn=4-422-41110-1|ref=ootsuka}}
*{{Cite book|和書|author=大塚敬節|authorlink=大塚敬節|title=漢方医学|origdate=1956-07-25|edition=第3版|date=1990-02-01|publisher=[[創元社]]|series=創元医学新書|isbn=4-422-41110-1|ref=ootsuka}}
* {{Cite book|和書|author =貝津好孝|title = 日本の薬草|date=1995-07-20|publisher = [[小学館]]|series = 小学館のフィールド・ガイドシリーズ|isbn=4-09-208016-6|page =163|ref=harv}}
*{{Cite book|和書|title=第十五改正日本薬局方|url=http://jpdb.nihs.go.jp/jp15/YAKKYOKUHOU15.pdf|format=PDF|accessdate=2010-06-27|date=2006-03-31|pages=p.1239|chapter=医薬品各条|ref=jp15}}
* {{Cite book|和書|author=川原勝征|title = 食べる野草と薬草|date = 2015-11-10|publisher = [[南方新社]]|isbn = 978-4-86124-327-1|page=83|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author = 馬場篤|others = 大貫茂(写真)|title = 薬草500種-栽培から効用まで|date = 1996-09-27|publisher = [[誠文堂新光社]]|isbn = 4-416-49618-4|page = 81|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author =平野隆久監修 永岡書店編|title =樹木ガイドブック|date=1997-05-10|publisher =[[永岡書店]]|isbn=4-522-21557-6|page =144|ref=harv}}
*{{Cite book|1=和書|title=第十五改正日本薬局方|url=http://jpdb.nihs.go.jp/jp15/YAKKYOKUHOU15.pdf|format=PDF|accessdate=2010-06-27|date=2006-03-31|page=1239|chapter=医薬品各条|ref=jp15|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130119122135/http://jpdb.nihs.go.jp/jp15/YAKKYOKUHOU15.pdf|archivedate=2013年1月19日|deadurldate=2017年9月}}


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[[Category:クロウメモドキ科]]
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[[tr:Hünnap]]
[[vi:Táo tàu]]
[[za:Makcaujcij]]
[[zh:枣]]

2023年12月8日 (金) 09:49時点における最新版

ナツメ
ナツメ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: バラ目 Rosales
: クロウメモドキ科 Rhamnaceae
: ナツメ属 Ziziphus
: ナツメ Z. jujuba
学名
標準: Ziziphus jujuba Mill. var. inermis (Bunge) Rehder (1922)[1],
広義: Ziziphus jujuba Mill. (1768)[2]
シノニム
和名
ナツメ(棗)
英名
(Common) Jujube,
Chinese date
Ziziphus zizyphus
唱歌に詠われた水師営のナツメの木(乃木邸内)

ナツメ(棗[4]学名: Ziziphus jujuba または Ziziphus jujuba var. inermis)は、クロウメモドキ科落葉小高木である。和名はに入ってが出ること(夏芽)に由来する[5][6]。中国植物名(漢名)は、棗(そう)という[6]英語ではjujube[7] またはChinese date(中国のナツメヤシ)という。

果実は乾燥させたり(干しなつめ)、菓子材料として食用にされ、また生薬としても用いられる。

ナツメヤシヤシ科単子葉植物で果実が似ていることから。またナツメグニクズク属樹木ニクズクの種子でありそれぞれ別種。

学名[編集]

  • 1753年 - カール・フォン・リンネRhamnus zizyphus として記載。
  • 1768年 - フィリップ・ミラーZiziphus jujuba[7]として記載。クロウメモドキ属 (Rhamnus) から分離したので、新しい属名としてリンネによる種小名を属名に昇格(ただしおそらくは何らかの間違いで1文字変わった)させ、トートニム(属名と種小名を同じにすること)は植物命名では認められないため新たに種小名をつけた。
  • 1882年 - ヘルマン・カールステンZiziphus zizyphus として記載。Ziziphuszizyphus は1文字違うのでトートニムにはならず、リンネのつけた種小名が引き続き有効であることを指摘した。

特徴[編集]

南ヨーロッパ原産、中国西アジアへ伝わり、中国北部の原産ともいわれている[8][9][10]。日本への渡来は奈良時代以前とされていて[5]、6世紀後半の遺跡から果実の核が出土している[10]。野生状態のものもあるが、主には栽培されている[11]。日本では古くから栽培されてきたが、現在では公園や街路[4]、まれに庭などに植えられる[6]

落葉広葉樹の小高木で、樹高は5メートル (m) ほどになる[4]対生するが、なかには棘がないものもある[11]。葉の出る時期は遅く、和名の由来ともなっている[4]。若い苗でも根が太く、茎には鋭い棘がある[4]は小枝に互生して、羽状複葉のようにも見える[11]葉身は卵形で落葉樹ではめずらしく強い光沢があり[11]、3本の葉脈が目立つ[10][4]

花期は初夏(6月ごろ)で、は淡緑色や黄色で小さく目立たず、葉腋に数個ずつつける[11][10]果実核果で、長さ2 - 3センチメートル (cm) ほどの卵形か長楕円形または球形で、果皮はなめらか、中に1個の種子が入る[11]。熟すと暗紅色になり、落葉後も枝に残り[10]、次第に乾燥してしわができる(英語名のとおりナツメヤシの果実に似る)。種子の発芽率は極めて高く、親木の周囲には子苗がたくさん生じる[4]

同属は多く熱帯から亜熱帯に分布し、ナツメ以外にも食用にされるものはあるが、ナツメが最も寒さに強い。

栽培[編集]

日当たりが良く、排水が良いところであれば土質を選ばないため栽培しやすい[11]。繁殖は実生または株分けで行われる[11]

利用[編集]

果実はビタミン豊富で食用や薬用になる[10]。樹木は庭木などに利用される。木材としては、硬く、使い込むことで色艶が増す事から、高級工芸品(茶入れ、器具、仏具家具)等に使われている。その他、ヴァイオリンのフィッティング(ペグ、テイルピース、顎当て、エンドピン)にも使われている。比重としてはツゲ黒檀の中間程度。

食用[編集]

果実は果皮が少しだけ茶色になったころが食べごろで、その時点では黄白色の果肉が詰まっていて、リンゴのような味がして美味である[4]。果皮が緑色の時期に収穫しても食べられる[4]。収穫後は傷みやすいことから、冷凍庫で保存しておくと長期保存できる[4]

日本では、果実を砂糖醤油甘露煮にし[4]、おかずとして食卓に並ぶ風習が、古くから飛騨地方のみで見受けられる。煮物に加えても良い[4]

中国では乾果の砂糖漬を高級の菓子として賞味する。また、ナツメのは"枣泥"(拼音: zǎoní)として中国の伝統的な餡の一種で知られる。

韓国では、薬膳料理として日本でも知られるサムゲタンの材料に使われるほか、砂糖・蜂蜜と煮たものを「テチュ茶(ナツメ茶)」と称して飲用する。

欧米には19世紀に導入されキャンディ(当初はのど飴)の材料として使われるようになった。また葉に含まれる成分ジジフィン(Ziziphin)は、甘味を感じにくくさせる効果がある。

生薬[編集]

タイソウ
生薬・ハーブ
原料 ナツメの果実
成分 ジジフスサポニン
臨床データ
法的規制
投与経路 経口
識別
KEGG E00128 D06758
別名 大棗
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サンソウニン
生薬・ハーブ
原料 サネブトナツメの種子
成分 ジジベオシド
臨床データ
法的規制
投与経路 経口
識別
KEGG E00105 D06734
別名 酸棗仁
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ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)[13]、種子は酸棗仁(さんそうにん)と称する生薬である[14]日本薬局方においては大棗がナツメの実とされ[15]、酸棗仁がサネブトナツメの種子とされている[16]。)。大棗は、果実が大きく、果肉が豊富なものを良品とし、種子が大きいものは実太(さねぶと)という[11]。秋(9 - 10月)に果実が黄褐色になったときに採って、蒸した後に天日で乾燥させる[6][11]。日本へは、中国原産の薬用品を輸入している[11]

大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる[13]。甘みがあり、緩和強壮利尿の薬として、漢方では多種の配剤があり[11]葛根湯甘麦大棗湯などの漢方薬に配合されている[17]生姜(しょうきょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の漢方方剤に配合されている。民間では、筋肉の痛み、知覚過敏、咽頭炎に、1日大棗3 - 5グラムを水300 - 400 で煎じ、3回に分けて服用する用法が知られている[6][11]。ただし胃の弱い人や、をもつ小児への服用は控えた方が良いという意見もある[11]

このほか、胃腸が弱っているときに起こる疲労倦怠や食欲不振、冷え性不眠に対する薬効もあるとされ、ホワイトリカー1.8リットルにナツメ果実200グラムを入れて1か月以上漬け込んだナツメ酒を、就寝前に猪口1杯を飲む[6]。ナツメには睡眠と関係があるオレアミドが含まれている[18]

酸棗仁には鎮静作用・催眠作用が有るとされる[14]。酸味があり、補性作用・降性作用がある。酸棗仁湯に配合されている[19]

なつめ(乾燥)[20]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 294 kcal (1,230 kJ)
71.4g
食物繊維 12.5g
2.0g
3.9g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
1 µg
(0%)
7 µg
チアミン (B1)
(9%)
0.1 mg
リボフラビン (B2)
(18%)
0.21 mg
ナイアシン (B3)
(11%)
1.6 mg
パントテン酸 (B5)
(17%)
0.86 mg
ビタミンB6
(11%)
0.14 mg
葉酸 (B9)
(35%)
140 µg
ビタミンC
(1%)
1 mg
ビタミンE
(1%)
0.1 mg
ミネラル
カリウム
(17%)
810 mg
カルシウム
(7%)
65 mg
マグネシウム
(11%)
39 mg
リン
(11%)
80 mg
鉄分
(12%)
1.5 mg
亜鉛
(8%)
0.8 mg
(12%)
0.24 mg
マンガン
(22%)
0.46 mg
他の成分
水分 21.0g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。

その他[編集]

庭木街路樹としても用いる[10]

茶器にも「」があるが、これは形がナツメの果実に似ることからついた名称である[4]

脚注[編集]

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ziziphus jujuba Mill. var. inermis (Bunge) Rehder ナツメ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月4日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ziziphus jujuba Mill. ナツメ(広義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月5日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ziziphus zizyphus (L.) H.Karst. ナツメ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月4日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 川原勝征 2015, p. 83.
  5. ^ a b 公益社団法人日本薬学会 - ナツメ Zizyphus jujuba MILLER var. inermis REHDER(クロウメモドキ科)より。
  6. ^ a b c d e f 貝津好孝 1995, p. 163.
  7. ^ a b 英語の一般名「jujube」と種小名「jujuba」のつづりが微妙に異なる。
  8. ^ 貝津好孝 1995, p. 183.
  9. ^ 科化篤 1996, p. 81.
  10. ^ a b c d e f g 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 144.
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n 馬場篤 1996, p. 81.
  12. ^ a b 医薬品の範囲に関する基準” (pdf). 別添3. 「「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)」の食品衛生法上の取扱いの改正について」の一部改正について: 厚生労働省 (H27 4 改正46通知). 2018年3月4日閲覧。
  13. ^ a b 大塚敬節、p. 249。
  14. ^ a b 大塚敬節、p. 245。
  15. ^ 第十五改正日本薬局方、p.1239
  16. ^ 第十五改正日本薬局方、p. 1220
  17. ^ 大塚敬節、pp. 208 - 209。
  18. ^ RT Mahajan, MZ Chopda (2009). “Phyto-Pharmacology of Ziziphus jujuba Mill- A plant review”. Pharmacognosy Reviews (Wolters Kluwer) 3 (6): 320 - 329. http://www.phcogrev.com/article.asp?issn=0973-7847;year=2009;volume=3;issue=6;spage=320;epage=329;aulast=Mahajan 2016年2月23日閲覧。. 
  19. ^ 大塚敬節、p. 217。
  20. ^ 文部科学省日本食品標準成分表2020年版(八訂)』494頁

参考文献[編集]

  • 大塚敬節『漢方医学』(第3版)創元社〈創元医学新書〉、1990年2月1日(原著1956年7月25日)。ISBN 4-422-41110-1 
  • 貝津好孝『日本の薬草』小学館〈小学館のフィールド・ガイドシリーズ〉、1995年7月20日、163頁。ISBN 4-09-208016-6 
  • 川原勝征『食べる野草と薬草』南方新社、2015年11月10日、83頁。ISBN 978-4-86124-327-1 
  • 馬場篤『薬草500種-栽培から効用まで』大貫茂(写真)、誠文堂新光社、1996年9月27日、81頁。ISBN 4-416-49618-4 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、144頁。ISBN 4-522-21557-6 
  • 医薬品各条」『第十五改正日本薬局方』(PDF)2006年3月31日、1239頁。オリジナルの2013年1月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20130119122135/http://jpdb.nihs.go.jp/jp15/YAKKYOKUHOU15.pdf2010年6月27日閲覧