「フェラーリ・F2003-GA」の版間の差分
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|マシン名 = フェラーリ F2003-GA |
|マシン名 = フェラーリ F2003-GA |
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|画像 = Ferrari |
|画像 = Ferrari F2003-GA front-right Museo Ferrari.jpg |
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|画像説明 = |
|画像説明 = |
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| カテゴリー = [[フォーミュラ1|F1]] |
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|コンストラクター=[[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]] |
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|デザイナー =[[ロリー・バーン]]{{smaller|(チーフデザイナー)}}<br />[[ロス・ブラウン]]{{smaller|(テクニカルディレクター)}} |
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|エンジン =[[フェラーリ]]Tipo052 |
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| 先代 = [[フェラーリ・F2002|フェラーリ・F2002B]] |
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| 後継 = [[フェラーリ・F2004]] |
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|ドライバー =1.[[ミハエル・シューマッハ]]<br>2.[[ルーベンス・バリチェロ]] |
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| チーム = [[スクーデリア・フェラーリ]]・[[マールボロ (たばこ)|マールボロ]] |
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|年 = 2003年 |
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| ドライバー = 1. [[ミハエル・シューマッハ]]<br />2. [[ルーベンス・バリチェロ]] |
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| シャシー = [[炭素繊維強化プラスチック|カーボンファイバー]] [[ハニカム構造|ハニカム]] [[コンポジット]] |
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| サスペンション(前) = [[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウィッシュボーン]], プッシュロッド, [[トーションバー・スプリング|トーションバー]] |
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| サスペンション(後) = ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー |
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| エンジン = [[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]] Tipo052 2997cc 90度 [[V型10気筒|V10]] 縦置き [[自然吸気|NA]] |
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| ギアボックス = [[スクーデリア・フェラーリ|フェラーリ]]製 7速 縦置き [[セミオートマチックトランスミッション|セミAT]] シーケンシャル |
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| 燃料 = [[ロイヤル・ダッチ・シェル|シェル]] |
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| タイヤ = [[ブリヂストン]] |
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|出走回数 = 12 |
|出走回数 = 12 |
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|コンストラクターズタイトル =1(2003年) |
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|ドライバーズタイトル =1(2003年) |
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|優勝回数 =7 |
|優勝回数 =7 |
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|表彰台回数 =13 |
|表彰台回数 =13 |
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'''フェラーリF2003-GA'''は、[[スクーデリア・フェラーリ]]が[[2003年のF1世界選手権]]参戦用に開発した[[フォーミュラカー]]。[[2003年]]の第5戦から、最終戦まで(2003年序盤は[[フェラーリ F2002#F2002B|F2002B]])実戦投入された。フェラーリとしてのコードナンバーは654。ちなみに「GA」は、同年1月に亡くなった元[[フィアット]]会長の[[ジャンニ・アニェッリ]]のイニシャルにちなんでいる。 |
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'''フェラーリF2003-GA''' (Ferrari F2003-GA) は、[[スクーデリア・フェラーリ]]が[[2003年のF1世界選手権]]参戦用に開発した[[フォーミュラ1カー]]。[[2003年]]の第5戦から、最終戦まで実戦投入された(2003年序盤は[[フェラーリ F2002#F2002B|F2002B]])。フェラーリとしてのコードナンバーは654。車名の"GA"は、同年1月に亡くなった元[[フィアット]]会長の[[ジャンニ・アニェッリ]]のイニシャルにちなんでいる。 |
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== 開発の方針 == |
== 開発の方針 == |
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[[2002年]]シーズンにおいて、17戦15勝という大勝で終えたフェラーリはさらに進歩を遂げるため、アグレッシブな改良を加えたF2003-GAを開発した。 |
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[[2002年]]シーズンにおいて、17戦15勝という大勝で終えたフェラーリはさらに進歩を遂げるため、アグレッシブな改良を加えたF2003-GAを開発した。リヤサスペンションに[[ザックス]]のロータリーダンパーを採用。これは[[フェラーリ・F2004|F2004]]以降も採用されている。サイドポンツーンにえぐりなど今のトレンドを作り上げた。ギヤボックス周辺をスリムにした影響でリヤサスペンションアームの一部をエンジンブロックに直接マウントする方式をとった。これは[[F2005]]まで採用された。走行ペースは[[フェラーリ F2002|F2002]]をはるかに凌ぐものだったがエンジンにマウントしたカーボン製サスアームが破断するというトラブルに対策を施すため、投入は第5戦スペインGPからとなった。また、空力的にもかなりピーキーな物となった。よって、開幕4戦はF2002Bが投入された。 |
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前作の[[フェラーリ・F2002|F2002]]と比較すると、フロントノーズのデザインはさほど変わらないが、サイドボディの絞り込みが目立つ。[[ポンツーン#レーシングカーのデザイン|サイドポンツーン]]は下側を深くえぐりこみ、全体的に丸みを帯びた形状になった。内蔵[[ラジエーター]]は左右非対称で、左には[[水冷エンジン|水冷式]]、右には水冷式と[[油冷エンジン|油冷式]]が配置されている<ref>『F1速報 2003総集編』、ニューズ出版、2003年、67頁。</ref>(エアインテークは右の方が小さい)。サイドポンツーン上側面には放熱用の[[ルーバー]]が刻み込まれた。[[トランスミッション|ギアボックス]]も細身に設計されており、空力的なメリットを生む「リアエンドのコンパクト化」というトレンドを作ることになった。 |
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機構面では新しい試みとして、リヤサスペンションに[[ザックス]]製のロータリー(回転式)[[ショックアブソーバー|ダンパー]]<ref>"[http://www.enable-apg.jp/product/catalog/index/brand/sachs/productname/formula-damper/page/1 ザックス フォーミュラマトリックスダンパー]". enable APG. 2013年4月30日閲覧。</ref>を採用し<ref>このメカニズムは大型車や無限軌道の軍用車両に用いられていたほか、スズキが二輪GPマシンに使用した前例はある。</ref>、省スペース化を図った。これは[[フェラーリ・F2004|F2004]]以降も採用されている。ギヤボックス周辺をスリムにした影響でリヤサスペンションアームの一部をエンジンブロックに直接マウントする方式をとった。これは[[フェラーリ・F2005|F2005]]まで採用された。 |
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マシンの特性は極端なエアログリップ重視型で、サスセッティング、路面状況、タイヤ摩耗などでハンドリングが大きく変わるピーキーなものだった。また、予選1アタック方式や[[パルクフェルメ]]ルール<ref>予選最終アタックには決勝スタート時の燃料を搭載して出走することが義務付けられ、予選と決勝の間のセッティング変更が禁じられた。</ref>の導入といった[[F1レギュレーション|レギュレーション]]の変更、[[ミシュラン]]タイヤを履くライバルの躍進といった要素もマイナスに作用した。 |
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また、F300以来続いた白いロゴタイプに加え、黒いロゴタイプ(マールボロ)の部分にも立体的な3D処理がかかるようになった。 |
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== 2003年シーズン == |
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[[ファイル:Ferrari driving to start grid at the 2003 Hungarian Grand Prix.jpg|thumb|right|300px|[[2003年ハンガリーグランプリ|ハンガリーGP]]のスターティンググリッドに向かうF2003-GA。ドライバーは[[ルーベンス・バリチェロ]]。]] |
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エンジンにマウントしたカーボン製サスアームが破断するというトラブルに対策を施すため、フェラーリは開幕3戦を旧モデルの改良型 (F2002B) で戦い、ヨーロッパラウンド初戦の[[2003年サンマリノグランプリ|第4戦サンマリノGP]]よりF2003-GAを投入する予定だった。さらに十分なテスト走行をこなすため、投入は第5戦[[2003年スペイングランプリ|スペインGP]]からとなった。 |
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フェラーリと[[ミハエル・シューマッハ]]とっては苦戦の王座防衛となった。スペインGPでデビューウィンを飾り、第6戦[[2003年オーストリアグランプリ|オーストリアGP]]では燃料再給油の際ガソリンに引火したが、勝利を逃さなかった。しかし、夏以降はスランプに陥り、第13戦[[2003年ハンガリーグランプリ|ハンガリーGP]]では優勝した[[フェルナンド・アロンソ]]([[ルノーF1|ルノー]])に周回遅れにされた。この結果を重く見たチームは[[2003年イタリアグランプリ|イタリアGP]]前に同レースが行われる[[モンツァ・サーキット]]でテストを行い、徹底的にマシンを改良した。テストは[[ブリヂストン]]がこのテストのためだけに2000本のタイヤを用意するほど大規模なもので合計666周を走った<ref>三栄書房刊 名車列伝Vol.7</ref>。そして迎えたイタリアGPでシューマッハは優勝。ドライバーズチャンピオン争いは接戦となったが、結果的に[[ルーベンス・バリチェロ]]の挙げた2勝がライバル達の高得点を阻止し、シューマッハの4連覇をアシストする形となった。 |
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なお、第14戦[[2003年イタリアグランプリ|イタリアGP]]で優勝したシューマッハは、平均速度247.585km/hを記録した。これは1971年イタリアGPの[[ピーター・ゲシン]]の平均速度 (242.616km/h) を更新するF1歴代最速記録となった。 |
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F2003-GAは結果としてチャンピオンマシンとはなったものの、内容は前後2年と比べて大きく見劣りし、ドライバー、エンジニアともに手を焼いていた。しかし、F2003-GAのコンセプトを真似た翌年の他チームがこの欠点まで引き継いだことで、[[フェラーリ・F2004|F2004]]独走の伏線ともなった。 |
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== スペック == |
== スペック == |
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=== シャーシ === |
=== シャーシ === |
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* シャーシ名 F2003-GA(654) |
* シャーシ名 F2003-GA (654) |
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* 全長 4,545 mm |
* 全長 4,545 mm |
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* 全幅 1,796 mm |
* 全幅 1,796 mm |
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* ブレーキキャリパー [[ブレンボ]] |
* ブレーキキャリパー [[ブレンボ]] |
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* ブレーキディスク・パッド ブレンボ・[[カーボンインダストリー]] |
* ブレーキディスク・パッド ブレンボ・[[カーボンインダストリー]] |
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* ホイール [[BBS |
* ホイール [[BBS (自動車部品メーカー)|BBS]] |
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* タイヤ [[ブリヂストン]] |
* タイヤ [[ブリヂストン]] |
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* ギアボックス 7速+リバース1速[[セミオートマチック]]/[[チタン]]製ケーシング |
* ギアボックス 7速+リバース1速[[セミオートマチックトランスミッション|セミオートマチック]]/[[チタン]]製ケーシング |
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* 重量 605kg |
* 重量 605kg |
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=== エンジン === |
=== エンジン === |
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* エンジン名 Tipo052 |
* エンジン名 Tipo052 |
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* 気筒数・角度 V型10気筒・90度 |
* 気筒数・角度 [[V型10気筒]]・90度 |
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* 排気量 2,997cc |
* 排気量 2,997cc |
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* スパークプラグ [[日本特殊陶業|NGK]] |
* スパークプラグ [[日本特殊陶業|NGK]] |
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* 燃料・潤滑油 [[ロイヤル・ダッチ・シェル|シェル]] |
* [[燃料]]・[[潤滑油]] [[ロイヤル・ダッチ・シェル|シェル]] |
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== 結果 == |
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{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:90%" |
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* 年間8勝 8PP(2003年)F2002BとF2003-GA |
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!rowspan="2"| 年 !!rowspan="2"| No. !!rowspan="2"| ドライバー !! 1 !! 2 !! 3 !! 4 !! 5 !! 6 !! 7 !! 8 !! 9 !! 10 !! 11 !! 12 !! 13 !! 14 !! 15 !! 16 !!rowspan="2"| ポイント !!rowspan="2"| ランキング |
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* コンストラクターズチャンピオン獲得。 |
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* ドライバーズタイトル獲得([[ミハエル・シューマッハ]])6勝 5PP |
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! [[2003年オーストラリアグランプリ|AUS]]<br />{{flagicon|AUS}} |
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* ドライバーズランキング4位([[ルーベンス・バリチェロ]])2勝 3PP |
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! [[2003年マレーシアグランプリ|MAL]]<br />{{flagicon|MAL}} |
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! [[2003年ブラジルグランプリ|BRA]]<br />{{flagicon|BRA}} |
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! [[2003年サンマリノグランプリ|SMR]]<br />{{Flagicon|SMR}} |
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! [[2003年スペイングランプリ|ESP]]<br />{{flagicon|ESP}} |
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! [[2003年オーストリアグランプリ|AUT]]<br />{{flagicon|AUT}} |
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! [[2003年モナコグランプリ|MON]]<br />{{flagicon|MON}} |
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! [[2003年カナダグランプリ|CAN]]<br />{{flagicon|CAN}} |
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! [[2003年ヨーロッパグランプリ|EUR]]<br />{{flagicon|EU}} |
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! [[2003年フランスグランプリ|FRA]]<br />{{flagicon|FRA}} |
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! [[2003年イギリスグランプリ|GBR]]<br />{{flagicon|GBR}} |
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! [[2003年ドイツグランプリ|GER]]<br />{{flagicon|GER}} |
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! [[2003年ハンガリーグランプリ|HUN]]<br />{{flagicon|HUN}} |
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! [[2003年イタリアグランプリ|ITA]]<br />{{flagicon|ITA}} |
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! [[2003年日本グランプリ (4輪)|JPN]]<br />{{flagicon|JPN}} |
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'''太字'''はポールポジション、''斜字''はファステストラップ。 |
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* ドライバーズランキング |
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** ミハエル・シューマッハ 1位 |
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** ルーベンス・バリチェロ 4位 |
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==その他== |
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2015年11月29日に大阪府で開催された御堂筋オータムパーティーにて、フェラーリのF1カーが御堂筋をデモランするイベントでこのF2003-GAが使用された。ドライバーは大阪府出身の[[中野信治]]が担当した。また、2018年10月28日に大阪万博記念公園で開催された大阪万博記念公園サーキット2018でもデモンストレーションラン車両として同じく中野信治が走行を担当した。 |
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シャーシナンバー229の個体は、2022年11月にスイスで行われたオークションで約22億円で落札された<ref>[https://web.archive.org/web/20221110063821/https://www.jiji.com/jc/article?k=20221110043730a&g=afp シューマッハ氏のフェラーリ、約22億円で落札 過去最高額]2022年11月10日付、時事ドットコムニュース</ref>。 |
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== 脚注 == |
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<references /> |
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== 関連項目 == |
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{{commonscat|Ferrari F2003-GA}} |
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* [[ザウバー・C23]] - 外観がF2003-GAに酷似していることから「青いフェラーリ」と呼ばれた。 |
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{{スクーデリア・フェラーリ}} |
{{スクーデリア・フェラーリ}} |
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[[Category:2003年のF1マシン|ふえらありF2003-GA]] |
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[[Category:スクーデリア・フェラーリのF1マシン|F2003-GA]] |
[[Category:スクーデリア・フェラーリのF1マシン|F2003-GA]] |
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[[en:Ferrari F2003-GA]] |
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[[fr:Ferrari F2003-GA]] |
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[[it:Ferrari F2003GA]] |
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[[pt:Ferrari F2003GA]] |
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[[sl:Ferrari F2003-GA]] |
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[[fi:Ferrari F2003-GA]] |
2023年12月4日 (月) 18:17時点における最新版
カテゴリー | F1 | ||||||||||
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コンストラクター | フェラーリ | ||||||||||
デザイナー |
ロリー・バーン(チーフデザイナー) ロス・ブラウン(テクニカルディレクター) | ||||||||||
先代 | フェラーリ・F2002B | ||||||||||
後継 | フェラーリ・F2004 | ||||||||||
主要諸元 | |||||||||||
シャシー | カーボンファイバー ハニカム コンポジット | ||||||||||
サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー | ||||||||||
サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン, プッシュロッド, トーションバー | ||||||||||
エンジン | フェラーリ Tipo052 2997cc 90度 V10 縦置き NA | ||||||||||
トランスミッション | フェラーリ製 7速 縦置き セミAT シーケンシャル | ||||||||||
燃料 | シェル | ||||||||||
タイヤ | ブリヂストン | ||||||||||
主要成績 | |||||||||||
チーム | スクーデリア・フェラーリ・マールボロ | ||||||||||
ドライバー |
1. ミハエル・シューマッハ 2. ルーベンス・バリチェロ | ||||||||||
出走時期 | 2003 | ||||||||||
コンストラクターズタイトル | 1(2003年) | ||||||||||
ドライバーズタイトル | 1(2003年) | ||||||||||
通算獲得ポイント | 126 | ||||||||||
初戦 | 2003年スペインGP | ||||||||||
初勝利 | 2003年スペインGP | ||||||||||
最終戦 | 2003年日本GP | ||||||||||
|
フェラーリF2003-GA (Ferrari F2003-GA) は、スクーデリア・フェラーリが2003年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。2003年の第5戦から、最終戦まで実戦投入された(2003年序盤はF2002B)。フェラーリとしてのコードナンバーは654。車名の"GA"は、同年1月に亡くなった元フィアット会長のジャンニ・アニェッリのイニシャルにちなんでいる。
開発の方針
[編集]2002年シーズンにおいて、17戦15勝という大勝で終えたフェラーリはさらに進歩を遂げるため、アグレッシブな改良を加えたF2003-GAを開発した。
前作のF2002と比較すると、フロントノーズのデザインはさほど変わらないが、サイドボディの絞り込みが目立つ。サイドポンツーンは下側を深くえぐりこみ、全体的に丸みを帯びた形状になった。内蔵ラジエーターは左右非対称で、左には水冷式、右には水冷式と油冷式が配置されている[1](エアインテークは右の方が小さい)。サイドポンツーン上側面には放熱用のルーバーが刻み込まれた。ギアボックスも細身に設計されており、空力的なメリットを生む「リアエンドのコンパクト化」というトレンドを作ることになった。
機構面では新しい試みとして、リヤサスペンションにザックス製のロータリー(回転式)ダンパー[2]を採用し[3]、省スペース化を図った。これはF2004以降も採用されている。ギヤボックス周辺をスリムにした影響でリヤサスペンションアームの一部をエンジンブロックに直接マウントする方式をとった。これはF2005まで採用された。
マシンの特性は極端なエアログリップ重視型で、サスセッティング、路面状況、タイヤ摩耗などでハンドリングが大きく変わるピーキーなものだった。また、予選1アタック方式やパルクフェルメルール[4]の導入といったレギュレーションの変更、ミシュランタイヤを履くライバルの躍進といった要素もマイナスに作用した。
また、F300以来続いた白いロゴタイプに加え、黒いロゴタイプ(マールボロ)の部分にも立体的な3D処理がかかるようになった。
2003年シーズン
[編集]エンジンにマウントしたカーボン製サスアームが破断するというトラブルに対策を施すため、フェラーリは開幕3戦を旧モデルの改良型 (F2002B) で戦い、ヨーロッパラウンド初戦の第4戦サンマリノGPよりF2003-GAを投入する予定だった。さらに十分なテスト走行をこなすため、投入は第5戦スペインGPからとなった。
フェラーリとミハエル・シューマッハとっては苦戦の王座防衛となった。スペインGPでデビューウィンを飾り、第6戦オーストリアGPでは燃料再給油の際ガソリンに引火したが、勝利を逃さなかった。しかし、夏以降はスランプに陥り、第13戦ハンガリーGPでは優勝したフェルナンド・アロンソ(ルノー)に周回遅れにされた。この結果を重く見たチームはイタリアGP前に同レースが行われるモンツァ・サーキットでテストを行い、徹底的にマシンを改良した。テストはブリヂストンがこのテストのためだけに2000本のタイヤを用意するほど大規模なもので合計666周を走った[5]。そして迎えたイタリアGPでシューマッハは優勝。ドライバーズチャンピオン争いは接戦となったが、結果的にルーベンス・バリチェロの挙げた2勝がライバル達の高得点を阻止し、シューマッハの4連覇をアシストする形となった。
なお、第14戦イタリアGPで優勝したシューマッハは、平均速度247.585km/hを記録した。これは1971年イタリアGPのピーター・ゲシンの平均速度 (242.616km/h) を更新するF1歴代最速記録となった。
F2003-GAは結果としてチャンピオンマシンとはなったものの、内容は前後2年と比べて大きく見劣りし、ドライバー、エンジニアともに手を焼いていた。しかし、F2003-GAのコンセプトを真似た翌年の他チームがこの欠点まで引き継いだことで、F2004独走の伏線ともなった。
スペック
[編集]シャーシ
[編集]- シャーシ名 F2003-GA (654)
- 全長 4,545 mm
- 全幅 1,796 mm
- 全高 959 mm
- ホイールベース 3,164 mm
- 前トレッド 1,450 mm
- 後トレッド 1,405 mm
- クラッチ ザックス・AP
- ブレーキキャリパー ブレンボ
- ブレーキディスク・パッド ブレンボ・カーボンインダストリー
- ホイール BBS
- タイヤ ブリヂストン
- ギアボックス 7速+リバース1速セミオートマチック/チタン製ケーシング
- 重量 605kg
エンジン
[編集]結果
[編集]年 | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | ポイント | ランキング |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AUS |
MAL |
BRA |
SMR |
ESP |
AUT |
MON |
CAN |
EUR |
FRA |
GBR |
GER |
HUN |
ITA |
USA |
JPN | |||||
2003 | 1 | ミハエル・シューマッハ | 1 | 1 | 3 | 1 | 5 | 3 | 4 | 7 | 8 | 1 | 1 | 8 | 158 | 1位 | ||||
2 | ルーベンス・バリチェロ | 3 | 3 | 8 | 5 | 3 | 7 | 1 | Ret | Ret | 3 | Ret | 1 |
太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。
- ドライバーズランキング
- ミハエル・シューマッハ 1位
- ルーベンス・バリチェロ 4位
その他
[編集]2015年11月29日に大阪府で開催された御堂筋オータムパーティーにて、フェラーリのF1カーが御堂筋をデモランするイベントでこのF2003-GAが使用された。ドライバーは大阪府出身の中野信治が担当した。また、2018年10月28日に大阪万博記念公園で開催された大阪万博記念公園サーキット2018でもデモンストレーションラン車両として同じく中野信治が走行を担当した。
シャーシナンバー229の個体は、2022年11月にスイスで行われたオークションで約22億円で落札された[6]。
脚注
[編集]- ^ 『F1速報 2003総集編』、ニューズ出版、2003年、67頁。
- ^ "ザックス フォーミュラマトリックスダンパー". enable APG. 2013年4月30日閲覧。
- ^ このメカニズムは大型車や無限軌道の軍用車両に用いられていたほか、スズキが二輪GPマシンに使用した前例はある。
- ^ 予選最終アタックには決勝スタート時の燃料を搭載して出走することが義務付けられ、予選と決勝の間のセッティング変更が禁じられた。
- ^ 三栄書房刊 名車列伝Vol.7
- ^ シューマッハ氏のフェラーリ、約22億円で落札 過去最高額2022年11月10日付、時事ドットコムニュース
関連項目
[編集]- ザウバー・C23 - 外観がF2003-GAに酷似していることから「青いフェラーリ」と呼ばれた。