「戦闘少女 血の鉄仮面伝説」の版間の差分
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『'''戦闘少女 血の鉄仮面伝説'''』(せんとうしょうじょ ちのてつかめんでんせつ)は、[[2010年]][[5月22日]]から[[映画のレイティングシステム|R15+指定作品]]として日本全国で公開された日本映画。[[杉本有美]]の初主演作品で、日本以外の10ヶ国での公開も決まっていた<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/05/30/03.html 杉本有美 初主演アクション映画で世界進出](『[[スポーツニッポン]]』2010年5月30日付)を参照。ちなみに、予告動画などでは、クランクアップ直後(2010年3月時点)の情報として「世界7ヶ国で公開」と謳っている([http://www.youtube.com/watch?v=Z7ifADppW4Y 『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』特報]を参照)。</ref>。 |
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日本での劇場公開時のキャッチフレーズは「 |
日本での劇場公開時のキャッチフレーズは「全世界へ、宣戦布告。」「死んでなんか いられない」<ref>[http://sentoshojo.seesaa.net/article/145459434.html 高橋が作成した当作品ポスタービジュアル]を参照</ref>。日本以外の国では、『'''Mutant Girls Squad'''』というタイトルで公開される。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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* 約90分の本編を3章に分けたうえで、3人の監督が各章を撮影するという異例の構成。[[井口昇]]を総監督(ドラマパート担当)に、[[西村喜廣]]が特殊効果パート、[[坂口拓]]がアクションパートの監督を務めた。坂口は、映画の本編でも、俳優として物語のキーパーソンを演じている。 |
* 約90分の本編を3章に分けたうえで、3人の監督が各章を撮影するという異例の構成。[[井口昇]]を総監督(ドラマパート担当)に、[[西村喜廣]]が特殊効果パート、[[坂口拓]]がアクションパートの監督を務めた。坂口は、映画の本編でも、俳優として物語のキーパーソンを演じている。 |
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* 井口にとっては、『[[片腕マシンガール]]』([[2007年]]劇場公開)以来のスプラッターアクション作品 |
* 井口にとっては、『[[片腕マシンガール]]』([[2007年]]劇場公開)以来のスプラッターアクション作品<ref>[http://blog.livedoor.jp/iguchinoboru/archives/51466458.html 2010年2月2日付で更新された井口のブログ]</ref>。出演者・設定・役名の一部は、過去に井口や西村が監督した作品と共通している<ref>「ヒルコ」の設定や、役名の「よしえ(佳恵)」などは、井口の監督作品に共通。また、亜紗美・島津は『片腕マシンガール』、村田・早坂・長野は『ロボゲイシャ』、泉は『東京残酷警察』『吸血少女VS少女フランケン』『フランケンvs吸血少女』へそれぞれ出演していた。([http://sentoshojo.seesaa.net/category/7814808-1.html 当作品公式ブログでの出演者インタビュー【MUTANT GIRLS-INTERVIEW-】]などを参照)</ref>。 |
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* 物語の中心になる「戦闘少女」役には、過去に出演した映画でアクションシーンを経験している杉本、[[森田涼花]]、[[高山侑子]]を起用。劇場公開前の告知などでは、「'''監督:井口昇×西村喜廣×坂口拓'''」との表記に対して、「'''トリプル主演:杉本有美×森田涼花×高山侑子'''」「'''美しき新人類(ミュータント)、覚醒。'''」と謳っている |
* 物語の中心になる「戦闘少女」役には、過去に出演した映画でアクションシーンを経験している杉本、[[森田涼花]]、[[高山侑子]]を起用。劇場公開前の告知などでは、「'''監督:井口昇×西村喜廣×坂口拓'''」との表記に対して、「'''トリプル主演:杉本有美×森田涼花×高山侑子'''」「'''美しき新人類(ミュータント)、覚醒。'''」と謳っている<ref>前出・「『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』特報」での出演者紹介や、[http://sentoshojo.seesaa.net/article/144289444.html 劇場配布用のチラシ]などを参照。</ref>。ちなみに、杉本と森田は、[[東映]]「[[スーパー戦隊シリーズ]]」に戦隊メンバーとして出演している<ref>杉本は『[[炎神戦隊ゴーオンジャー]]』に須塔美羽 /ゴーオンシルバー役、森田は『[[侍戦隊シンケンジャー]]』に花織ことは / シンケンイエロー役でそれぞれ出演。当作品の撮影期間中に公開された映画『[[侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!]]』では、両者が直接絡むシーンこそ少ないものの、共演を経験している。また高山は、学園アクション映画『[[新・花のあすか組!|花のあすか組NEO!]]』(2009年4月25日公開)に主演。当作品上映期間中の2010年6月5日から公開の映画『[[仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー]]』では、『EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル』 に登場した。ちなみに杉本は、当作品の撮影に入る前に、坂口から「特撮作品とは違う」とのアドバイスを受けたという(『映画秘宝』2010年5月号に掲載のインタビュー記事より)。</ref>。 |
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*当作品では初夏の時期を想定。出演者も夏向きの衣装で登場しているが、実際には2010年2月2日から16日にかけて日本国内で撮影された |
*当作品では初夏の時期を想定。出演者も夏向きの衣装で登場しているが、実際には2010年2月2日から16日にかけて日本国内で撮影された<ref>撮影期間中の杉本の公式ブログや、当作品DVDに所収のメイキング映像『戦闘少女 戦闘記録』を参照。</ref>。撮影では、ロケ中に降雪や氷点下の気温に見舞われる日が続出。また、西村担当のパートでは、1日に200カットを超えるペースで撮影したこともあった<ref>前述の『戦闘少女 戦闘記録』より。ちなみに西村は、撮影現場から発信した[[ツイッター]]や撮影終了後のインタビューなどで、撮影現場の寒さを「(撮影で用意した)血糊が凍るほど」と表現している。また、杉本の下に台本が届いたのは、クランクインの1週間前(『[[映画秘宝]]』2010年5月号に掲載の杉本へのインタビュー記事より)。当の杉本も、クランクイン直前に高熱で体調を崩したが、「人生初」というニンニク注射を打ってまで撮影に臨んだ([https://web.archive.org/web/20140718202136/http://ameblo.jp/sugimoto-yumi/day-20100202.html クランクインの直前に更新された杉本の公式ブログ]を参照)。</ref>。 |
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===日本国内での展開=== |
=== 日本国内での展開 === |
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*日本では、[[2010年]][[5月22日]]から東京・名古屋、[[6月5日]]から大阪・広島・福岡のミニシアターで上映開始。以上の地区での公開期間が終了した後も、岡山・京都・神戸・仙台・甲府の各都市の映画館で上映されている。ただし、[[映画倫理委員会|映倫]]の事前審査で「R-15に限りなくに近い内容」としてR18+指定を受けたことなどから、大半の上映館ではレイトショー形式で公開された。<ref>[ |
*日本では、[[2010年]][[5月22日]]から東京・名古屋、[[6月5日]]から大阪・広島・福岡のミニシアターで上映開始。以上の地区での公開期間が終了した後も、岡山・京都・神戸・仙台・甲府の各都市の映画館で上映されている。ただし、[[映画倫理委員会|映倫]]の事前審査で「R-15に限りなくに近い内容」としてR18+指定を受けたことなどから、大半の上映館ではレイトショー形式で公開された。<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/76864/ アイドルアクション映画『戦闘少女』世界10ヶ国に配給決定]などを参照</ref>映画館以外でも、同年9月に、[[高崎映画祭]]の関連イベント「ファンタスティックオールナイト2010」で[[群馬県]]内での初公開が実現している<ref>[http://takasaki.keizai.biz/headline/1216/ 高崎に「ゾンビ」、戦隊ヒーローものの「美少女」](『高崎前橋経済新聞』2010年8月20日付)</ref>。 |
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*2010年8月6日に東映ビデオから、日本語版でDVDを発売。本編からのスピンオフ映像として、佳恵(よしえ)役の森田が主演する劇場未公開のショートムービー『YOSHIE ZERO 戦闘少女外伝』も収録された |
*2010年8月6日に東映ビデオから、日本語版でDVDを発売。本編からのスピンオフ映像として、佳恵(よしえ)役の森田が主演する劇場未公開のショートムービー『YOSHIE ZERO 戦闘少女外伝』も収録された<ref>[http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/sentoshojo.html 東映ビデオ 戦闘少女 血の鉄仮面伝説]</ref>。 |
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===日本国外への展開=== |
=== 日本国外への展開 === |
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*クランクインの前から、日本以外の国でも、『'''Mutant Girls Squad'''』として映画祭などで上映することが内定 |
*クランクインの前から、日本以外の国でも、『'''Mutant Girls Squad'''』として映画祭などで上映することが内定<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/02/01/01.html 元JJモデル 映画初主演いきなり世界デビュー](『スポーツニッポン』2010年2月1日付)。</ref>。さらに、日本での劇場公開を機に、[[ドイツ]]、[[オランダ]]、[[オーストラリア]]など10ヶ国で公開されることも発表された<ref>前出『スポーツニッポン』2010年5月30日付記事を参照。日本では、海外公開に先んじて、東京・シアターN渋谷で英語字幕版が公開された(同年6月12日~18日)。</ref>。 |
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*英語字幕版については、2010年7月開催の[[アメリカ]]・ニューヨークアジア映画祭(NYAFF)<ref>[http://subwaycinemanews.com/archives/990 NEWYORK ASIAN FILM FESTIVAL 2010: the Japanese line-up]</ref>を皮切りに、オランダ、[[カナダ]]、[[イギリス]]、[[フランス]]、[[ポルトガル]]、[[韓国]]、[[スイス]]、[[カナダ]]、[[スウェーデン]]、[[オーストリア]]の映画祭で相次いで公開<ref>実際に出展した日本以外の国での映画祭についての情報は、[http://www.sushi-typhoon.com/category/events/mutant-girls-squad Mutant Girls Squad | Sushi Typhoon]を参照。</ref>。[[映画祭|世界3大ファンタスティック映画祭]]の1つである[[シッチェス・カタロニア国際映画祭]](Sitges Film Festival 2010、[[スペイン]])では、 |
*英語字幕版については、2010年7月開催の[[アメリカ合衆国]]・ニューヨークアジア映画祭(NYAFF)<ref>[http://subwaycinemanews.com/archives/990 NEWYORK ASIAN FILM FESTIVAL 2010: the Japanese line-up]</ref>。を皮切りに、オランダ、[[カナダ]]、[[イギリス]]、[[フランス]]、[[ポルトガル]]、[[韓国]]、[[スイス]]、[[カナダ]]、[[スウェーデン]]、[[オーストリア]]の映画祭で相次いで公開<ref>実際に出展した日本以外の国での映画祭についての情報は、[http://www.sushi-typhoon.com/category/events/mutant-girls-squad Mutant Girls Squad | Sushi Typhoon]を参照。</ref>。[[映画祭|世界3大ファンタスティック映画祭]]の1つである[[シッチェス・カタロニア国際映画祭]](Sitges Film Festival 2010、[[スペイン]])では、MIDNIGHT X-TREME部門の最優秀作品賞(Best Motion Picture)に選ばれた<ref>[http://www.abandomoviez.net/reportaje.php?id_reportaje=37&pag=36 Reportaje: Especial: SITGES 2010](公式発表)、[http://sentoshojo.seesaa.net/category/7712404-1.html シッチェス・カタロニア国際映画祭で受賞!!!](当作品の公式ブログ)を参照。</ref>。 |
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*当作品のクランクアップから1年後に当たる[[2011年]][[2月22日]]には、英語字幕版DVD |
*当作品のクランクアップから1年後に当たる[[2011年]][[2月22日]]には、英語字幕版DVDを発売した<ref>[http://www.fangoria.com/index.php?option=com_content&view=article&id=2133:assorted-horror-dvd-news&catid=1:latest-news&Itemid=167 FANGORIA:Assorted horror DVD news]</ref>。 |
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== あらすじ == |
== あらすじ == |
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主人公の渚凜(なぎさ |
主人公の渚凜(なぎさりん)は、気の優しい女子高生。しかし、クラスメイトからのいじめ、不気味な保健医、原因不明の右腕の痛みに悩まされていたこともあって、両親の愛情だけに救いを求めていた。 |
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凜の16歳の誕生日 |
凜の16歳の誕生日、父・洋二郎は恐竜から分かれた知的生命体(ミュータント)「ヒルコ」の子孫であることを凜に初めて打ち明ける。しかしその直後に、日本政府の特殊部隊が渚家を急襲。凜の目の前で母・小百合を惨殺したばかりか、洋二郎までも死に至らしめようとした。その瞬間、獣のような叫びとともに、凜の右腕にある異変が起きる。 |
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瀕死の洋二郎に導かれるかのように街へ出た凜は、道行く人々に次々と襲われるが、右腕だけで彼らを斬り倒していく。ところが、謎の女子高生・玲と着流し姿の男・如月(きさらぎ)に出会うなり、顔に鉄仮面をはめられてしまう。さらに、そのまま連れて行かれた山奥の秘密施設で、「戦闘少女」になるための厳しい訓練を受けさせられる。 |
瀕死の洋二郎に導かれるかのように街へ出た凜は、道行く人々に次々と襲われるが、右腕だけで彼らを斬り倒していく。ところが、謎の女子高生・玲と着流し姿の男・如月(きさらぎ)に出会うなり、顔に鉄仮面をはめられてしまう。さらに、そのまま連れて行かれた山奥の秘密施設で、「戦闘少女」になるための厳しい訓練を受けさせられる。 |
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実は、超人的な能力を持つヒルコは、長きにわたって時の権力者から迫害を受け続けてきた。ヒルコの精神的な支柱に当たる如月は、日本政府の転覆と、ヒルコを迫害してきた人間への復讐を画策。ヒルコの子孫に当たる少女を日本各地から集めては、秘密の武装訓練を通じて「ミュータントガールズ(ヒルコ少女隊)」に仕立ててきた。 |
実は、超人的な能力を持つヒルコは、長きにわたって時の権力者から迫害を受け続けてきた。ヒルコの精神的な支柱に当たる如月は、日本政府の転覆と、ヒルコを迫害してきた人間への復讐を画策。ヒルコの子孫に当たる少女を日本各地から集めては、秘密の武装訓練を通じて「ミュータントガールズ(ヒルコ少女隊)」に仕立ててきた。 |
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玲が指導する訓練に加わった凜は、ナース服姿の少女・佳恵からの激励などを受けて、心身とも急激に成長。その結果、「(ミュータントとしての)能力が覚醒したら外れる」という鉄仮面は、如月ですら驚くほどの早さで凜の顔から外れた。そして、凜・玲・佳恵は、「ヒルコ少女隊」の一員として特殊部隊と対決。ミュータントならではの能力と、アクロバティックなアクションを武器に、日本政府 |
玲が指導する訓練に加わった凜は、ナース服姿の少女・佳恵からの激励などを受けて、心身とも急激に成長。その結果、「(ミュータントとしての)能力が覚醒したら外れる」という鉄仮面は、如月ですら驚くほどの早さで凜の顔から外れた。そして、凜・玲・佳恵は、「ヒルコ少女隊」の一員として特殊部隊と対決。ミュータントならではの能力と、アクロバティックなアクションを武器に、日本政府に抵抗する<ref>[http://www.sentoshojo.jp/story.htm 当作品公式サイトでのストーリー紹介]から再構成</ref>。 |
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== スタッフ == |
== スタッフ == |
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* 原案・ |
* 原案・監督(第二章担当):[[井口昇]] |
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* 監督( |
* 監督(第三章担当)・特殊造型監督:[[西村喜廣]] |
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* 監督( |
* 監督(第一章担当)・アクション総指揮:[[坂口拓]] |
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* 脚本:[[継田淳]] |
* 脚本:[[継田淳]] |
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* VFXスーパーバイザー: [[鹿角剛]]<ref>本編でも、竹中の側近・カズオハルオ役で出演している([http://blog.livedoor.jp/buckhorn_kazuno/archives/2536907.html 2010年2月4日付で更新の鹿角のブログ]や、[http://sentoshojo.seesaa.net/article/144649422.html 【MUTANT GIRLS-INTERVIEW-】第4回 島津健太郎さん]を参照)。</ref> |
* VFXスーパーバイザー: [[鹿角剛]]<ref>本編でも、竹中の側近・カズオハルオ役で出演している([http://blog.livedoor.jp/buckhorn_kazuno/archives/2536907.html 2010年2月4日付で更新の鹿角のブログ]や、[http://sentoshojo.seesaa.net/article/144649422.html 【MUTANT GIRLS-INTERVIEW-】第4回 島津健太郎さん]を参照)。</ref> |
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* アクション監督:[[カラサワイサオ]] |
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* 音楽:[[中川孝]] |
* 音楽:[[中川孝]] |
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* ポスタービジュアル:[[高橋ヨシキ]] |
* ポスタービジュアル:[[高橋ヨシキ]] |
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* アソシエイトプロデューサー:[[姫田伸也]] |
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* プロデューサー:[[佐藤現]] |
* プロデューサー:[[佐藤現]] |
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* 制作・配給・宣伝:[[東映ビデオ]] |
* 制作・配給・宣伝:[[東映ビデオ]] |
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* 宣伝協力 |
* 宣伝協力:[[SPOTTED PRODUCTIONS]] |
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== キャスト == |
== キャスト == |
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* 渚 |
* 渚凛:[[杉本有美]] |
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* 佳恵:[[森田涼花]]<ref>前述の「YOSHIE ZERO」には、"田中佳恵"という役名で主演。</ref> |
* 佳恵:[[森田涼花]]<ref>前述の「YOSHIE ZERO」には、"田中佳恵"という役名で主演。</ref> |
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* 玲:[[高山侑子]] |
* 玲:[[高山侑子]] |
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* 凜の父(渚 |
* 凜の父(渚洋二郎):[[津田寛治]] |
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* 凜の母(渚 |
* 凜の母(渚小百合):[[いとうまい子]] |
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* 如月:[[坂口拓]] |
* 如月:[[坂口拓]] |
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* 土留:[[亜紗美]] |
* 土留:[[亜紗美]] |
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* 野長瀬:[[島津健太郎]] |
* 野長瀬:[[島津健太郎]] |
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* 防衛省長官・小清水:[[竹中直人]] |
* 防衛省長官・小清水:[[竹中直人]] |
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* 田所 |
* 田所美奈:[[和川未優]] |
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* ヒルコ少女隊 |
* ヒルコ少女隊 |
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**[[早坂理恵]](スミレ) |
**[[早坂理恵]](スミレ) |
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**[[泉カイ]] |
**[[泉カイ]] |
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**[[琴乃]] |
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**[[加藤夢望]] |
**[[加藤桃子 (女優)|加藤夢望]] |
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**[[村田唯]] |
**[[村田唯]] |
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**[[志田光]] |
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* [[松林慎司]] |
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== 主題歌 == |
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2023年4月22日 (土) 16:11時点における最新版
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戦闘少女 血の鉄仮面伝説 | |
---|---|
Mutant Girls Squad | |
監督 |
井口昇 西村喜廣 坂口拓 |
脚本 | 継田淳 |
原案 | 井口昇 |
製作 |
佐藤現 木村俊樹 |
出演者 |
杉本有美 森田涼花 高山侑子 |
音楽 | 中川孝 |
主題歌 |
noodles 「メロウメタリカ」 |
撮影 | Shu G. 百瀬 |
編集 | 和田剛 |
配給 | 東映ビデオ |
公開 | 2010年5月22日 |
上映時間 | 90分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』(せんとうしょうじょ ちのてつかめんでんせつ)は、2010年5月22日からR15+指定作品として日本全国で公開された日本映画。杉本有美の初主演作品で、日本以外の10ヶ国での公開も決まっていた[1]。
日本での劇場公開時のキャッチフレーズは「全世界へ、宣戦布告。」「死んでなんか いられない」[2]。日本以外の国では、『Mutant Girls Squad』というタイトルで公開される。
概要
[編集]- 約90分の本編を3章に分けたうえで、3人の監督が各章を撮影するという異例の構成。井口昇を総監督(ドラマパート担当)に、西村喜廣が特殊効果パート、坂口拓がアクションパートの監督を務めた。坂口は、映画の本編でも、俳優として物語のキーパーソンを演じている。
- 井口にとっては、『片腕マシンガール』(2007年劇場公開)以来のスプラッターアクション作品[3]。出演者・設定・役名の一部は、過去に井口や西村が監督した作品と共通している[4]。
- 物語の中心になる「戦闘少女」役には、過去に出演した映画でアクションシーンを経験している杉本、森田涼花、高山侑子を起用。劇場公開前の告知などでは、「監督:井口昇×西村喜廣×坂口拓」との表記に対して、「トリプル主演:杉本有美×森田涼花×高山侑子」「美しき新人類(ミュータント)、覚醒。」と謳っている[5]。ちなみに、杉本と森田は、東映「スーパー戦隊シリーズ」に戦隊メンバーとして出演している[6]。
- 当作品では初夏の時期を想定。出演者も夏向きの衣装で登場しているが、実際には2010年2月2日から16日にかけて日本国内で撮影された[7]。撮影では、ロケ中に降雪や氷点下の気温に見舞われる日が続出。また、西村担当のパートでは、1日に200カットを超えるペースで撮影したこともあった[8]。
日本国内での展開
[編集]- 日本では、2010年5月22日から東京・名古屋、6月5日から大阪・広島・福岡のミニシアターで上映開始。以上の地区での公開期間が終了した後も、岡山・京都・神戸・仙台・甲府の各都市の映画館で上映されている。ただし、映倫の事前審査で「R-15に限りなくに近い内容」としてR18+指定を受けたことなどから、大半の上映館ではレイトショー形式で公開された。[9]映画館以外でも、同年9月に、高崎映画祭の関連イベント「ファンタスティックオールナイト2010」で群馬県内での初公開が実現している[10]。
- 2010年8月6日に東映ビデオから、日本語版でDVDを発売。本編からのスピンオフ映像として、佳恵(よしえ)役の森田が主演する劇場未公開のショートムービー『YOSHIE ZERO 戦闘少女外伝』も収録された[11]。
日本国外への展開
[編集]- クランクインの前から、日本以外の国でも、『Mutant Girls Squad』として映画祭などで上映することが内定[12]。さらに、日本での劇場公開を機に、ドイツ、オランダ、オーストラリアなど10ヶ国で公開されることも発表された[13]。
- 英語字幕版については、2010年7月開催のアメリカ合衆国・ニューヨークアジア映画祭(NYAFF)[14]。を皮切りに、オランダ、カナダ、イギリス、フランス、ポルトガル、韓国、スイス、カナダ、スウェーデン、オーストリアの映画祭で相次いで公開[15]。世界3大ファンタスティック映画祭の1つであるシッチェス・カタロニア国際映画祭(Sitges Film Festival 2010、スペイン)では、MIDNIGHT X-TREME部門の最優秀作品賞(Best Motion Picture)に選ばれた[16]。
- 当作品のクランクアップから1年後に当たる2011年2月22日には、英語字幕版DVDを発売した[17]。
あらすじ
[編集]主人公の渚凜(なぎさりん)は、気の優しい女子高生。しかし、クラスメイトからのいじめ、不気味な保健医、原因不明の右腕の痛みに悩まされていたこともあって、両親の愛情だけに救いを求めていた。
凜の16歳の誕生日、父・洋二郎は恐竜から分かれた知的生命体(ミュータント)「ヒルコ」の子孫であることを凜に初めて打ち明ける。しかしその直後に、日本政府の特殊部隊が渚家を急襲。凜の目の前で母・小百合を惨殺したばかりか、洋二郎までも死に至らしめようとした。その瞬間、獣のような叫びとともに、凜の右腕にある異変が起きる。
瀕死の洋二郎に導かれるかのように街へ出た凜は、道行く人々に次々と襲われるが、右腕だけで彼らを斬り倒していく。ところが、謎の女子高生・玲と着流し姿の男・如月(きさらぎ)に出会うなり、顔に鉄仮面をはめられてしまう。さらに、そのまま連れて行かれた山奥の秘密施設で、「戦闘少女」になるための厳しい訓練を受けさせられる。
実は、超人的な能力を持つヒルコは、長きにわたって時の権力者から迫害を受け続けてきた。ヒルコの精神的な支柱に当たる如月は、日本政府の転覆と、ヒルコを迫害してきた人間への復讐を画策。ヒルコの子孫に当たる少女を日本各地から集めては、秘密の武装訓練を通じて「ミュータントガールズ(ヒルコ少女隊)」に仕立ててきた。
玲が指導する訓練に加わった凜は、ナース服姿の少女・佳恵からの激励などを受けて、心身とも急激に成長。その結果、「(ミュータントとしての)能力が覚醒したら外れる」という鉄仮面は、如月ですら驚くほどの早さで凜の顔から外れた。そして、凜・玲・佳恵は、「ヒルコ少女隊」の一員として特殊部隊と対決。ミュータントならではの能力と、アクロバティックなアクションを武器に、日本政府に抵抗する[18]。
スタッフ
[編集]- 原案・監督(第二章担当):井口昇
- 監督(第三章担当)・特殊造型監督:西村喜廣
- 監督(第一章担当)・アクション総指揮:坂口拓
- 脚本:継田淳
- VFXスーパーバイザー: 鹿角剛[19]
- アクション監督:カラサワイサオ
- 音楽:中川孝
- ポスタービジュアル:高橋ヨシキ
- アソシエイトプロデューサー:姫田伸也
- プロデューサー:佐藤現
- 制作・配給・宣伝:東映ビデオ
- 宣伝協力:SPOTTED PRODUCTIONS
キャスト
[編集]- 渚凛:杉本有美
- 佳恵:森田涼花[20]
- 玲:高山侑子
- 凜の父(渚洋二郎):津田寛治
- 凜の母(渚小百合):いとうまい子
- 如月:坂口拓
- 土留:亜紗美
- 野長瀬:島津健太郎
- 防衛省長官・小清水:竹中直人
- 田所美奈:和川未優
- ヒルコ少女隊
- 総理大臣・篠田:ジジ・ぶぅ
- 保健医・佐々原:川合千春
- レポーター:我謝レイラニ
- 猟師・直之:仁科貴
- 三城晃子
- 松林慎司
- デモ田中
- 山中アラタ
- 深澤大河
主題歌
[編集]noodles『メロウメタリカ』(DELICIOUS LABEL)
脚注
[編集]- ^ 杉本有美 初主演アクション映画で世界進出(『スポーツニッポン』2010年5月30日付)を参照。ちなみに、予告動画などでは、クランクアップ直後(2010年3月時点)の情報として「世界7ヶ国で公開」と謳っている(『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』特報を参照)。
- ^ 高橋が作成した当作品ポスタービジュアルを参照
- ^ 2010年2月2日付で更新された井口のブログ
- ^ 「ヒルコ」の設定や、役名の「よしえ(佳恵)」などは、井口の監督作品に共通。また、亜紗美・島津は『片腕マシンガール』、村田・早坂・長野は『ロボゲイシャ』、泉は『東京残酷警察』『吸血少女VS少女フランケン』『フランケンvs吸血少女』へそれぞれ出演していた。(当作品公式ブログでの出演者インタビュー【MUTANT GIRLS-INTERVIEW-】などを参照)
- ^ 前出・「『戦闘少女 血の鉄仮面伝説』特報」での出演者紹介や、劇場配布用のチラシなどを参照。
- ^ 杉本は『炎神戦隊ゴーオンジャー』に須塔美羽 /ゴーオンシルバー役、森田は『侍戦隊シンケンジャー』に花織ことは / シンケンイエロー役でそれぞれ出演。当作品の撮影期間中に公開された映画『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』では、両者が直接絡むシーンこそ少ないものの、共演を経験している。また高山は、学園アクション映画『花のあすか組NEO!』(2009年4月25日公開)に主演。当作品上映期間中の2010年6月5日から公開の映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー』では、『EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル』 に登場した。ちなみに杉本は、当作品の撮影に入る前に、坂口から「特撮作品とは違う」とのアドバイスを受けたという(『映画秘宝』2010年5月号に掲載のインタビュー記事より)。
- ^ 撮影期間中の杉本の公式ブログや、当作品DVDに所収のメイキング映像『戦闘少女 戦闘記録』を参照。
- ^ 前述の『戦闘少女 戦闘記録』より。ちなみに西村は、撮影現場から発信したツイッターや撮影終了後のインタビューなどで、撮影現場の寒さを「(撮影で用意した)血糊が凍るほど」と表現している。また、杉本の下に台本が届いたのは、クランクインの1週間前(『映画秘宝』2010年5月号に掲載の杉本へのインタビュー記事より)。当の杉本も、クランクイン直前に高熱で体調を崩したが、「人生初」というニンニク注射を打ってまで撮影に臨んだ(クランクインの直前に更新された杉本の公式ブログを参照)。
- ^ アイドルアクション映画『戦闘少女』世界10ヶ国に配給決定などを参照
- ^ 高崎に「ゾンビ」、戦隊ヒーローものの「美少女」(『高崎前橋経済新聞』2010年8月20日付)
- ^ 東映ビデオ 戦闘少女 血の鉄仮面伝説
- ^ 元JJモデル 映画初主演いきなり世界デビュー(『スポーツニッポン』2010年2月1日付)。
- ^ 前出『スポーツニッポン』2010年5月30日付記事を参照。日本では、海外公開に先んじて、東京・シアターN渋谷で英語字幕版が公開された(同年6月12日~18日)。
- ^ NEWYORK ASIAN FILM FESTIVAL 2010: the Japanese line-up
- ^ 実際に出展した日本以外の国での映画祭についての情報は、Mutant Girls Squad | Sushi Typhoonを参照。
- ^ Reportaje: Especial: SITGES 2010(公式発表)、シッチェス・カタロニア国際映画祭で受賞!!!(当作品の公式ブログ)を参照。
- ^ FANGORIA:Assorted horror DVD news
- ^ 当作品公式サイトでのストーリー紹介から再構成
- ^ 本編でも、竹中の側近・カズオハルオ役で出演している(2010年2月4日付で更新の鹿角のブログや、【MUTANT GIRLS-INTERVIEW-】第4回 島津健太郎さんを参照)。
- ^ 前述の「YOSHIE ZERO」には、"田中佳恵"という役名で主演。