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{{Redirect|ワールドスタジアム|[[プレイステーション]]版|ワールドスタジアムEX}}
{{Otheruses|アーケードゲーム|その他の「ワールドスタジアム|ワールドスタジアム}}
『'''プロ野球ワールドスタジアム'''』( - やきゅう - )は、[[ナムコ]](現[[バンダイナムコゲームス]])の[[野球ゲーム]]「[[プロ野球ファミリースタジアム]]」(ファミスタ)のシリーズ作品中、[[アーケードゲーム]]版及び[[PCエンジン]]版、[[X68000]]版の名称。

アーケード版の後継作品「[[SUPERワールドスタジアム]]」から「SUPERワールドスタジアム2001」及び、[[プレイステーション]]版の後継作品「[[ワールドスタジアムEX]]」から「ワールドスタジアム5」については当該記事を参照。

== アーケード版 ==
{{コンピュータゲーム
{{コンピュータゲーム
|Title = プロ野球ワールドスタジアム
|Title = プロ野球ワールドスタジアム<br />''World Stadium''
|Genre = [[野球ゲーム]]
|Genre = [[スポーツゲーム|野球ゲーム]]
|Plat = [[アーケードゲーム]]
|Plat = [[アーケードゲーム]]
|Dev = [AC] [[バンダイナムコアミューズメント|ナムコ]]<br />[X68] [[エス・ピー・エス]]
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|Play = 1人 - 2人(対戦プレイ)
|Play = 1人 - 2人(対戦プレイ)
|Date = 1988年3月
|Date = [AC] 1988年3月<br />[X68] 1990年12月14日
|Media = [X68] 5インチ[[フロッピーディスク|FD]]/2枚組
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|Rating =
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|ArcOnly=
}}
}}
『'''プロ野球ワールドスタジアム'''』(プロやきゅうワールドスタジアム)は、ナムコ(後の[[バンダイナムコエンターテインメント]]、アーケードゲーム部門は2018年3月に[[バンダイナムコアミューズメント]]に移管)が[[1988年]]に[[日本]]でリリースした[[アーケードゲーム|アーケード]]用[[野球]]ゲーム。[[1986年]]の[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]用ソフト『[[プロ野球ファミリースタジアム]]』を第1作とする[[ファミスタシリーズ]]から派生した、ワールドスタジアム(ワースタ)シリーズの第1作。[[1990年]][[12月14日]]には、[[エス・ピー・エス]]が[[X68000]]版を発売している。
[[1988年]]3月稼働開始。[[1989年]]と[[1990年]]に選手データを入れ替えた「'''プロ野球ワールドスタジアム'89開幕版'''」と「'''プロ野球ワールドスタジアム'90激闘版'''」がリリースされている。[[ファミリーコンピュータ]](FC)で発売されたプロ野球ファミリースタジアム(ファミスタ'86)及び続編のファミスタ'87で完成されたゲームシステムをほぼそのまま踏襲しているが、本作のリリース前後から[[肖像権]]に関するクレームが厳しくなったためか1作目ではガイアンツのみ「[[桑田真澄|くわがた]]」や「[[篠塚和典|ほそずか]]」のような架空の選手名に変更されており「'90」以降は全球団とも架空の選手名に変更されている。


なお、1988年5月には[[PCエンジン]]で本作と同名の『[[プロ野球ワールドスタジアム (PCエンジン)|プロ野球ワールドスタジアム]]』が発売されているが、ゲームシステムはファミコン版に近くアーケード版との共通点は少ない。
その他、ファミスタ'86及び'87とは以下のような相違点がある。

== 概要 ==
[[1988年]]3月稼働開始。ファミコンからより高性能なアーケード基板への移植となるためグラフィック・サウンド・演出が強化されている。[[1989年]]と[[1990年]]にバランス調整と選手データを入れ替えた「'''プロ野球ワールドスタジアム'89開幕版'''」及び「'''プロ野球ワールドスタジアム'90激闘版'''」がリリースされている。初代ファミスタ及び続編・[[プロ野球ファミリースタジアム'87|ファミスタ'87]]年度版で完成されたゲームシステムをほぼそのまま踏襲しているが、本作のリリース前後から[[肖像権]]や選手無断使用に関するクレームが厳しくなったためか<ref>[[2004年]]発売の雑誌「[[CONTINUE (雑誌)|CONTINUE]]」で、「[[燃えろ!!プロ野球]]」([[1987年]])の開発者・関雅行が肖像権に関するクレームを一部球団から受けたことについて語っている。</ref>、1作目ではガイアンツ所属選手のみ「[[桑田真澄|くわがた]]」や「[[篠塚和典|ほそずか]]」のような架空の選手名に変更されており『'89』以降は全球団とも架空の選手名に変更されている。

その他、初代ファミスタ及び'87とは以下のような相違点がある。
; 統合チーム([[レイルウェイズ]]、[[フーズフーズ]])の解消
; 統合チーム([[レイルウェイズ]]、[[フーズフーズ]])の解消
: これに伴い、実際の日本プロ野球と同様に[[セントラル・リーグ]]をモデルにした「アーバンリーグ」と[[パシフィック・リーグ]]をモデルにした「カントリーリーグ」の2リーグ各6球団、合計12球団が出揃うことになりファミスタ'87でレイルウェイズを構成していた2チームは[[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス]]がモデルの「ホーネッツ」と[[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]がモデルの「バッカルーズ」に、フーズフーズを構成していた2チームは[[北海道日本ハムファイターズ|日本ハムファイターズ]]がモデルの「ファイアーズ」と[[千葉ロッテマリーンズ|ロッテオリオンズ]]がモデルの「オリエンツ」にそれぞれ(隠しチームなどではなく、プレイヤーが使用可能なチームとして)、独立を果たすことになった。
: これに伴い、実際の日本プロ野球と同様に[[セントラル・リーグ]]をモデルにした「アーバンリーグ」と[[パシフィック・リーグ]]をモデルにした「カントリーリーグ」の2リーグ各6球団、合計12球団が出揃うことになりファミスタ'87でレイルウェイズを構成していた2チームは[[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス]]がモデルの「ホーネッツ」と[[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]がモデルの「バッカルーズ」に、フーズフーズを構成していた2チームは[[北海道日本ハムファイターズ|日本ハムファイターズ]]がモデルの「ファイアーズ」と[[千葉ロッテマリーンズ|ロッテオリオンズ]]がモデルの「オリエンツ」にそれぞれ(隠しチームなどではなく、プレイヤーが使用可能なチームとして)、独立を果たすことになった。
: 但し、リーグ戦モードや[[指名打者|DH制]]などの相違は存在しないため、このリーグ分けはゲーム中ほとんど意味を為していない。なお、[[ナムコスターズ]]を始め実在する特定の球団をモデルとしない架空の球団は、本作には登場しない。
: 但し、リーグ戦モードや[[指名打者|DH制]]などの相違は存在しないため、このリーグ分けはゲーム中ほとんど意味を為していない。なお、[[ナムコスターズ]]を始め実在する特定の球団をモデルとしない架空の球団は、本作には登場しない。
; 複数の球場選択が可能に
; 複数の球場選択が可能に
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:*こーらくえん([[1987年]]に閉鎖した[[後楽園球場]]がモデル)
:*こーらくえん([[1987年]]に閉鎖した[[後楽園球場]]がモデル)
:*こーしえん([[阪神甲子園球場]]がモデル。[[ラッキーゾーン]]有)
:*こーしえん([[阪神甲子園球場]]がモデル。[[ラッキーゾーン]]有)
:*メジャー([[ヤンキースタジアム]]がモデル)
:*メジャー
; 打順編成が可能に
; 打順編成が可能に
: それまでは固定されていたスターティングメンバーの打順入れ替えが可能になっている。但し、スターティングメンバーと控え選手の入れ替えは出来ない。
: それまでは固定されていたスターティングメンバーの打順入れ替えが可能になっている。但し、スターティングメンバーと控え選手の入れ替えは出来ない。
; 各球団のOBが代打で登場
; 各球団のOBが代打で登場
: ファミスタ'86ではガイアンツの代打に「[[王貞治|おう]]」という選手が登録されていたが、本作では全球団ともOB選手が2名ずつ代打で登録されている。このOB選手枠は続編の「'89開幕版」「'90激闘版」では各球団1名ずつに減らされた後、後継作品のSUPERワールドスタジアムでは廃止されている。
: 初代ファミスタではガイアンツの代打に「[[王貞治|おう]]」という選手が登録されていたが、本作では全球団ともOB選手が2名ずつ代打で登録されている。このOB選手枠は続編の「'89開幕版」「'90激闘版」では各球団1名ずつに減らされた後、後継作品のSUPERワールドスタジアムでは廃止されている。
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
{|
|valign="top"|
*ガイアンツ([[読売ジャイアンツ]]がモデル)
*ガイアンツ([[読売ジャイアンツ]]がモデル)
:*[[長嶋茂雄|みすたあ]]('88、'89、'90)
**[[長嶋茂雄|みすたあ]]('88、'89、'90)
:*[[王貞治|おうさだ]]('88)
**[[王貞治|おうさだ]]('88)
*カーズ([[広島東洋カープ]]がモデル)
*カーズ([[広島東洋カープ]]がモデル)
:*[[山本浩二|こうじ]]('88、'89)
**[[山本浩二|こうじ]]('88、'89)
:*[[衣笠祥雄|きぬがさ]]('88)→きむかさ('90)
**[[衣笠祥雄|きぬがさ]]('88)→きむかさ('90)
*ドラサンズ([[中日ドラゴンズ]]がモデル)
*ドラサンズ([[中日ドラゴンズ]]がモデル)
:*[[谷沢健一|やざわ]]('88)→やだわ('89)→やったわ('90)
**[[谷沢健一|やざわ]]('88)→やだわ('89)→やったわ('90)
:*[[江藤愼一|えとう]]('88)
**[[江藤愼一|えとう]]('88)
*スパローズ([[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルトスワローズ]]がモデル)
*スパローズ([[東京ヤクルトスワローズ|ヤクルトスワローズ]]がモデル)
:*[[大杉勝男|おおすぎ]]おおむぎ('89)
**[[大杉勝男|おおすぎ]]('88)→おおむぎ('89)
:*[[ボブ・ホーナー|ほおなあ]]('88)
**[[ボブ・ホーナー|ほおなあ]]('88)
:*[[若松勉|あかまつ]]('90)
**[[若松勉|あかまつ]]('90)
*ホイールズ([[横浜ベイスターズ|横浜大洋ホエールズ]]がモデル)
*ホイールズ([[横浜DeNAベイスターズ|横浜大洋ホエールズ]]がモデル)
:*[[松原誠|まつばら]]('88)
**[[松原誠|まつばら]]('88)
:*[[ジョン・シピン|しぴん]]('88)→しっぴん('89)
**[[ジョン・シピン|しぴん]]('88)→しっぴん('89)
:*[[山下大輔|おおすけ]]('90)
**[[山下大輔|おおすけ]]('90)
*タイタンズ([[阪神タイガース]]がモデル)
*タイタンズ([[阪神タイガース]]がモデル)
:*[[田淵幸一|たぶち]]('88)
**[[田淵幸一|たぶち]]('88)
:*[[ウィリー・カークランド|かくらんと]]('88)
**[[ウィリー・カークランド|かくらんと]]('88)
:*[[掛布雅之|かっちゃん]]('89)→かっちん('90)
**[[掛布雅之|かっちゃん]]('89)→かっちん('90)
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
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*ライオネルズ([[埼玉西武ライオンズ|西武ライオンズ]]がモデル)
*ライオネルズ([[埼玉西武ライオンズ|西武ライオンズ]]がモデル)
:*[[中西太|なかにし]]('88)→なかみし('89)
**[[中西太|なかにし]]('88)→なかみし('89)
:*[[豊田泰光|とよだ]]('88)
**[[豊田泰光|とよだ]]('88)
:*[[片平晋作|あたいら]]('90)
**[[片平晋作|あたいら]]('90)
*ブラボーズ([[オリックス・バファローズ|阪急ブレーブス→オリックス・ブレーブス]]がモデル)
*ブラボーズ([[オリックス・バファローズ|阪急ブレーブス→オリックス・ブレーブス]]がモデル)
:*[[長池徳士|ながいけ]]('88、'89)
**[[長池徳士|ながいけ]]('88、'89)
:*[[ダリル・スペンサー|すぺんさ]]('89)
**[[ダリル・スペンサー|すぺんさ]]('88)
:*[[高井保弘|ひくい]]('90)
**[[高井保弘|ひくい]]('90)
*ホーネッツ([[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス→福岡ダイエーホークス]]がモデル)
*ホーネッツ([[福岡ソフトバンクホークス|南海ホークス→福岡ダイエーホークス]]がモデル)
:*[[野村克也|のむら]]('88)→のむり('89)
**[[野村克也|のむら]]('88)→のむり('89)
:*[[広瀬叔功|ひろせ]]('88)
**[[広瀬叔功|ひろせ]]('88)
:*[[香川照之|かぐあ]]('90)
**[[香川伸行|かぐあ]]('90)
*ファイアーズ([[北海道日本ハムファイターズ|日本ハムファイターズ]]がモデル)
*ファイアーズ([[北海道日本ハムファイターズ|日本ハムファイターズ]]がモデル)
:*[[張本勲|はりもと]]('88)→もとはり('89)
**[[張本勲|はりもと]]('88)→もとはり('89)
:*[[トニー・ソレイタ|それいた]]('88)
**[[トニー・ソレイタ|それいた]]('88)
:*[[岡持和彦|おこじ]]('90)
**[[岡持和彦|おこじ]]('90)
*オリエンツ([[千葉ロッテマリーンズ|ロッテオリオンズ]]がモデル)
*オリエンツ([[千葉ロッテマリーンズ|ロッテオリオンズ]]がモデル)
:*[[有藤道世|ありとう]]('88)→ありがと('89)あきとう('90)
**[[有藤道世|ありとう]]('88)→ありがと('89)→あきとう('90)
:*[[レロン・リー|りい]]('88)
**[[レロン・リー|りい]]('88)
*バッカルーズ([[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]がモデル)
*バッカルーズ([[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]がモデル)
:*[[チャーリー・マニエル|まにえる]]('88)→むにえる('89)
**[[チャーリー・マニエル|まにえる]]('88)→むにえる('89)
:*[[土井正博|どい]]('88)
**[[土井正博|どい]]('88)
:*[[有田修三|ないた]]('90)
**[[有田修三|ないた]]('90)
</div>{{clear|left}}
|}
; 応援歌
ランナーが得点圏にいる時のBGMが選手の個人テーマになる選手がいる(ガイアンツを除く)。ただし、Cチームの[[リック・ランセロッティ|らんす]]は87年に個人テーマが存在しなかったため広島カープの汎用テーマが流れる。


=== SUPERワルドスタアム ===
== 隠しメッセージ ==
アドレス「0x38E000」に「COPYRIGHT 1987 NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED. PROGRAM BY J.AMANAI」との隠しメッセージが仕込まれており、サウンドの[[川元義徳]](kawagen)と[[Oh!FM]]時代にコンビを組んでおり、後に[[テンゲン]]で「アタリ語」を生み出した天内潤が制作したことが分かる。
[[1991年]]より後継でリリースされた新バージョン。[[1993年]]まで4作品([[1992年]]は「'92」と「'92激闘版」の2タイトル)がリリースされた後、1993年末から[[1994年]]にかけてリリースされたリアル志向の「[[グレートスラッガーズ NEWワールドスタジアム]]」2タイトルを挟んで[[1995年]]より再度「SUPERワールドスタジアム」として復活し、[[1997年]]版まで作成された後に「'98」でゲームシステムの大幅な変更が加えられ「[[2001年|2001]]」まで作成された。
{{see|SUPERワールドスタジアム}}


== PCエンジン版 ==
== X68000版 ==
エス・ピー・エスから1990年に発売。第1作を選手データを含めて忠実に移植しているが、選手データ部分は12球団全てプレイヤーが自由にエディット可能となっている。
{{コンピュータゲーム
|Title = プロ野球ワールドスタジアム
|Genre = [[野球ゲーム]]
|Plat = [[アーケードゲーム]]
|Dev = [[ナムコ]]
|Pub = [[ナムコ]]
|Play = 1人 - 2人(対戦プレイ)
|Media= [[Huカード]]
|Date = 1988年5月20日
|Price = 4900円(税抜)
|Device =
|Rating =
}}
PCエンジン版「'''プロ野球ワールドスタジアム'''」は、[[1988年]][[5月20日]]にナムコより発売された。先行して同タイトルでリリースされたアーケード版よりもFC版に近く、以下のような特徴がある。
; ブラボーズのレイルウェイズへの再統合
: ファミスタ'87で一旦、独立したブラボーズが再度、レイルウェイズへ統合されている。なお、フーズフーズも健在であるがファミスタ'87でデモ画面のみ登場していたオリエンツは隠しチームとして登場する(後述)。
; 隠しチームの充実
: ナムコスターズ及びファミスタ'87に登場したメジャーリーガーズに加え、以下の隠しチームが新たに登場している。なお、これらの隠しチームは基本的にCPU専用となっておりプレイヤーが使用することは出来ないが、対戦モードでは隠しコマンドの入力により2P側で選択・操作が可能になる。
*オールドスターズ
: 略称「O」。プレイヤーが選択可能なチーム全てに勝利すると登場する。OB選手により構成される球団であるが、必ずしも[[昭和名球会|名球会]]加入選手のみを対象としている訳ではなく選考基準は不明確。ファミスタ'88以降はオリエンツ(略称「O」)がフーズフーズから正式に独立した関係で[[MSX2]]版([[1989年]]発売)では「オールドボーイズ」(略称「OB」)に、ファミスタ'89開幕版以降では「プロスターズ」(略称「P」)に球団名が変更された。
: なお、OB選手により構成される球団としては本作よりも早い[[1987年]]に発売された「[[燃えろ!!プロ野球]]」([[ジャレコ]])の「'''ST CLUB'''」が存在する。
*オールドリームス
: 略称「A」。[[野球漫画]]に登場する架空の選手とおぼしき名称の選手により構成される球団。ファミスタ'89開幕版以降では「[[アニメスターズ]]」の名称で登場する。
: 特徴的な選手としては、エースの「ほし」([[星飛雄馬]]がモデル)が[[星飛雄馬#大リーグボール2号|大リーグボール2号]](消える魔球)を投げることや1番打者の「はやみ」([[巨人の星の登場人物一覧#その他のライバルたち|速水譲次]]がモデル)はナムコスターズの[[ピノ (ゲームキャラクター)|ぴの]]を凌ぐ俊足の持ち主であることが挙げられる。
以下は通常のプレイでは出現せず、特定のパスワードを入力することによって登場する隠しチームである。
*黒チーム・赤チーム
:略称の部分には何も表示されず、選手の全身が黒一色・赤一色のシルエットで覆われている。黒チームはナムコ以外のメーカーから発売されているファミコン用のゲームソフト、赤チームは同じくナムコ以外のメーカーからリリースされているアーケードゲームとおぼしき名前が付けられている。選手データはオールドリームスのものを流用。
*白チーム(オリエンツ)
:黒チーム・赤チームと同様、略称の部分には何も表示されず選手の全身が白一色のシルエットで覆われている。但し、選手名やデータは明らかにロッテオリオンズ(当時)がモデルと見られることから、他のシルエット2チームとは一線を画した存在である。
; 球場のドーム化
: 発売年に東京ドームが開場したことを反映してか、球場が[[ピッカリスタジアム|ピッカリ球場]]からピッカリドームへ変更されている。場外ホームランを打つと、屋根に穴が開く。


[[パソコンゲーム]]では他にいわゆる「[[プロ野球ファミリースタジアム (ゲームアーツ)|ゲームアーツ版]]」と呼ばれる[[ゲームアーツ]]開発・発売の[[PC-88VA]]版及び[[FM TOWNS]]版、[[コンパイル (企業)|コンパイル]]開発・ナムコ発売の[[プロ野球ファミリースタジアム (MSX2)|MSX2版]]が存在するが、タイトルはいずれも「ファミリースタジアム」であり「ワールドスタジアム」を冠しているのは本作のみである。
===プロ野球ワールドスタジアム'91===
{{コンピュータゲーム
|Title = プロ野球ワールドスタジアム'91
|Genre = [[野球ゲーム]]
|Plat = [[アーケードゲーム]]
|Dev = [[ナムコ]]
|Pub = [[ナムコ]]
|Play = 1人 - 2人(対戦プレイ)
|Media= [[Huカード]]
|Date = 1991年3月21日
|Price = 5800円(税抜)
|Device =
|Rating =
}}
前作から約3年のブランクを経て[[1991年]][[3月21日]]に発売された続編。アーケード版は同年よりSUPERワールドスタジアムへ移行しているため、前作と異なり「同名のアーケード版」は存在しない。


==脚注==
前作からのブランクが長かったにも関わらずシステム面の変更はほとんど無く、発売時にPCエンジンで主流の野球ゲームとなっていた「[[パワーリーグ]]」([[ハドソン]])の最新作「パワーリーグIII」([[1990年]][[8月10日]]発売)と比較しても球場が1種類しか無い点を始めとして見劣り感が否めなかった。
<references />

球団はFC版のファミスタ'88以降と同様にレイルウェイズ・フーズフーズの統合2チームが解消されており、実在の球団をモデルにした12球団とナムコスターズ・メジャーリーガーズの計14球団が使用可能になっている。なお、オリックス・ブレーブスがこの年からオリックス・ブルーウェーブに改称したことに伴いブラボーズの球団名は「ブルーウィンド」に変更されているが、アーケード版のSUPERワールドスタジアムでは「ブルアローズ」であり相違が生じている(また、SUPERワールドスタジアムでは他作品では全て「ホーネッツ」である福岡ダイエーホークスをモデルにした球団の名称が「ホームズ」に変更されている)。

細部では、球場が前作に引き続きピッカリドーム1種類のみであるが屋根が最新鋭の開閉式となっている点や[[野茂英雄]]のトルネード投法・[[村田兆治]]のマサカリ投法など特徴的なアクションの再現に重点が置かれている。また、前作のオールドリームスに代わって以下の隠しチームが登場している。
*チャンバラヒーローズ
: 略称「CH」。[[時代劇]]の登場人物とおぼしき選手が登場するチームで「やしち」([[風車の弥七]]がモデル)が事実上、前作における「はやみ」の代役となっている他、エースの「へいじ」([[銭形平次]]がモデル)は驚異的なカーブを投げる。

== X68000版 ==
{{コンピュータゲーム
|Title = プロ野球ワールドスタジアム
|Genre = [[野球ゲーム]]
|Plat = [[X68000]]
|Dev = [[エス・ピー・エス]]
|Pub = [[エス・ピー・エス]]
|Play = 1人 - 2人(対戦プレイ)
|Media= 5インチ[[フロッピーディスク|FD]]/2枚組
|Date = 1990年12月
|Price = 8800円(税抜)
|Device =
|Rating =
}}
[[エス・ピー・エス]]から[[1990年]]に発売された移植版。[[パソコンゲーム]]では他に[[ゲームアーツ]]開発・発売の[[PC-88VA]]版及び[[FM TOWNS]]版、[[コンパイル (企業)|コンパイル]]開発・ナムコ発売のMSX2版が存在するが、タイトルはいずれも「ファミリースタジアム」であり「ワールドスタジアム」を冠しているのは本作のみである。

内容は基本的にアーケード版を踏襲しているが、選手データは自由にエディット可能であり既存のチームとは別にオリジナルチームを作成することも出来るようになっている。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[ファミスタオンライン]]
* [[SUPERワールドスタジアム]]
* [[グレートスラッガーズ NEWワールドスタジアム]]
* [[ナムコスポーツ]]


{{ナムコ野球ゲーム}}
{{DEFAULTSORT:ふろやきゆうわあるとすたしあむ}}
{{DEFAULTSORT:ふろやきゆうわあるとすたしあむ}}

[[Category:プロ野球ファミリースタジアム|わあるとすたしあむ]]
[[Category:ケードゲーム]]
[[Category:ファミスタシリズ|わあるとすたしあむ]]
[[Category:PCエンジン用ソフト]]
[[Category:X68000用ゲームソフト]]
[[Category:X68000用ゲームソフト]]
[[Category:1988年のコンピュゲーム]]
[[Category:1988年のケードゲーム]]
{{Video-game-stub}}

[[en:World Stadium]]

2023年4月21日 (金) 12:31時点における最新版

プロ野球ワールドスタジアム
World Stadium
ジャンル 野球ゲーム
対応機種 アーケードゲーム
開発元 [AC] ナムコ
[X68] エス・ピー・エス
発売元 ナムコ
[X68] エス・ピー・エス
プログラマー 天内潤
音楽 川元義徳
人数 1人 - 2人(対戦プレイ)
メディア [X68] 5インチFD/2枚組
発売日 [AC] 1988年3月
[X68] 1990年12月14日
システム基板 SYSTEM I
テンプレートを表示

プロ野球ワールドスタジアム』(プロやきゅうワールドスタジアム)は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント、アーケードゲーム部門は2018年3月にバンダイナムコアミューズメントに移管)が1988年日本でリリースしたアーケード野球ゲーム。1986年ファミコン用ソフト『プロ野球ファミリースタジアム』を第1作とするファミスタシリーズから派生した、ワールドスタジアム(ワースタ)シリーズの第1作。1990年12月14日には、エス・ピー・エスX68000版を発売している。

なお、1988年5月にはPCエンジンで本作と同名の『プロ野球ワールドスタジアム』が発売されているが、ゲームシステムはファミコン版に近くアーケード版との共通点は少ない。

概要

[編集]

1988年3月稼働開始。ファミコンからより高性能なアーケード基板への移植となるためグラフィック・サウンド・演出が強化されている。1989年1990年にバランス調整と選手データを入れ替えた「プロ野球ワールドスタジアム'89開幕版」及び「プロ野球ワールドスタジアム'90激闘版」がリリースされている。初代ファミスタ及び続編・ファミスタ'87年度版で完成されたゲームシステムをほぼそのまま踏襲しているが、本作のリリース前後から肖像権や選手無断使用に関するクレームが厳しくなったためか[1]、1作目ではガイアンツ所属選手のみ「くわがた」や「ほそずか」のような架空の選手名に変更されており『'89』以降は全球団とも架空の選手名に変更されている。

その他、初代ファミスタ及び'87とは以下のような相違点がある。

統合チーム(レイルウェイズフーズフーズ)の解消
これに伴い、実際の日本プロ野球と同様にセントラル・リーグをモデルにした「アーバンリーグ」とパシフィック・リーグをモデルにした「カントリーリーグ」の2リーグ各6球団、合計12球団が出揃うことになり、ファミスタ'87でレイルウェイズを構成していた2チームは南海ホークスがモデルの「ホーネッツ」と近鉄バファローズがモデルの「バッカルーズ」に、フーズフーズを構成していた2チームは日本ハムファイターズがモデルの「ファイアーズ」とロッテオリオンズがモデルの「オリエンツ」にそれぞれ(隠しチームなどではなく、プレイヤーが使用可能なチームとして)、独立を果たすことになった。
但し、リーグ戦モードやDH制などの相違は存在しないため、このリーグ分けはゲーム中ほとんど意味を為していない。なお、ナムコスターズを始め実在する特定の球団をモデルとしない架空の球団は、本作には登場しない。
複数の球場選択が可能に
以下の3球場が選択可能になっている。
打順編成が可能に
それまでは固定されていたスターティングメンバーの打順入れ替えが可能になっている。但し、スターティングメンバーと控え選手の入れ替えは出来ない。
各球団のOBが代打で登場
初代ファミスタではガイアンツの代打に「おう」という選手が登録されていたが、本作では全球団ともOB選手が2名ずつ代打で登録されている。このOB選手枠は続編の「'89開幕版」「'90激闘版」では各球団1名ずつに減らされた後、後継作品のSUPERワールドスタジアムでは廃止されている。
応援歌

ランナーが得点圏にいる時のBGMが選手の個人テーマになる選手がいる(ガイアンツを除く)。ただし、Cチームのらんすは87年に個人テーマが存在しなかったため広島カープの汎用テーマが流れる。

隠しメッセージ

[編集]

アドレス「0x38E000」に「COPYRIGHT 1987 NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED. PROGRAM BY J.AMANAI」との隠しメッセージが仕込まれており、サウンドの川元義徳(kawagen)とOh!FM時代にコンビを組んでおり、後にテンゲンで「アタリ語」を生み出した天内潤が制作したことが分かる。

X68000版

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エス・ピー・エスから1990年に発売。第1作を選手データを含めて忠実に移植しているが、選手データ部分は12球団全てプレイヤーが自由にエディット可能となっている。

パソコンゲームでは他にいわゆる「ゲームアーツ版」と呼ばれるゲームアーツ開発・発売のPC-88VA版及びFM TOWNS版、コンパイル開発・ナムコ発売のMSX2版が存在するが、タイトルはいずれも「ファミリースタジアム」であり「ワールドスタジアム」を冠しているのは本作のみである。

脚注

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  1. ^ 2004年発売の雑誌「CONTINUE」で、「燃えろ!!プロ野球」(1987年)の開発者・関雅行が肖像権に関するクレームを一部球団から受けたことについて語っている。

関連項目

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