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「EDRAM」の版間の差分

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== 概要 ==
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== 「eDRAM」を搭載しているプロセッサ ==
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* [[IBM]] - [[POWER7]]
* [[インテル]] - [[Intel Core i7|Core i7]] (第4世代以降)、 [[Intel Core i5|Core i5]] (第5世代以降)、 [[Intel Core i3|Core i3]] (第6世代以降)のIris搭載一部CPU<ref group="脚注">「Intel Iris (Plus) Graphics xxx」(xxxの中には任意の数字が入る)という表記で、Grahicsの表記の後に数字が入るIrisがeDRAM搭載となる。数字のないIrisはeDRAM非搭載。</ref>


== 「eDRAM」を搭載している機器 ==
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;ゲーム機 ([[ゲーム機|家庭用ゲーム機]])
* [[ソニー・コンピュータエンタテインメント]] - [[PlayStation 2]]、[[PlayStation Portable]]
* [[任天堂]] - [[Wii]]、[[ニンテンドーゲームキューブ|ゲームキューブ]]
* [[マイクロソフト]] - [[Xbox 360]]
;パーソナルコンピュータ
* [[オンボードグラフィック#Display_Cache|Intel 810DC]](チップセット内蔵グラフィックに4MBのeDRAMを搭載)
* YAMAHA YMF704C(DSPに1MBのeDRAMを搭載)
など。


== 脚注 ==
[[Category:半導体メモリ]]
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== 出典 ==
[[ar:ذاكرة الوصول العشوائي الديناميكية المضمنة]]
<!-- eDRAMの参考文献/出典のみ -->
[[de:EDRAM]]

[[en:EDRAM]]
== 関連項目 ==
[[fr:EDRAM]]
* [[High Bandwidth Memory|HBM (High Bandwidth Memory)]]
[[sv:EDRAM]]
* [[半導体メモリ]]
[[uk:EDRAM]]
* [[Dynamic Random Access Memory|DRAM (Dynamic Random Access Memory)]]
* [[マイクロプロセッサ]]

== 外部リンク ==
* [http://www.ibm.com/jp/ja/?lnk=m 日本アイ・ビー・エム株式会社 - ホームページ] {{ja icon}}
* [http://www.intel.co.jp インテル株式会社 - ホームページ] {{ja icon}}
{{DRAM}}
{{半導体メモリ}}
{{Computer-stub}}
[[Category:半導体メモリ]]

2022年6月22日 (水) 10:46時点における最新版


eDRAM(Embedded DRAM)、混載DRAMは、メインのASICプロセッサと同じダイまたはパッケージに統合された、キャパシタベースのDRAMである。

概要

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外部DRAMモジュールや、主にキャッシュとして使われるトランジスタベースのSRAMと対比される。 DRAMを混載することで、バス幅を広げ、処理速度を向上させることができる。DRAMはSRAMに比べて集積度が高いため、潜在的にはより大容量のメモリを使用可能である。しかし、製造工程の違いにより単一ダイへの統合は難しく、複数のダイを1チップに封入する必要があるため、コストを押し上げる要因となっている。最近では、1T-SRAMなどのように、標準CMOSプロセスを使ってeDRAMを製造することで、この問題を回避しつつある。

「eDRAM」を搭載しているプロセッサ

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「eDRAM」を搭載している機器

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ゲーム機 (家庭用ゲーム機
パーソナルコンピュータ
  • Intel 810DC(チップセット内蔵グラフィックに4MBのeDRAMを搭載)
  • YAMAHA YMF704C(DSPに1MBのeDRAMを搭載)

など。

脚注

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  1. ^ 「Intel Iris (Plus) Graphics xxx」(xxxの中には任意の数字が入る)という表記で、Grahicsの表記の後に数字が入るIrisがeDRAM搭載となる。数字のないIrisはeDRAM非搭載。

出典

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関連項目

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外部リンク

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