コンテンツにスキップ

「576i」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Mikuaxe (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
m top: lk
 
(7人の利用者による、間の9版が非表示)
1行目: 1行目:
'''576i'''とはユーラシア大陸で最も使用されていた動画の解像度。それらの国における標準画質である。有効垂直解像度576本かつ、[[インターレース|インターレース(飛越走査)]]の動画を指す略称である。これはヨーロッパやソビエト連邦、中華人民共和国で使用されていた放送方式[[PAL]]や[[SECAM]]の有効垂直解像度が576本だったためで、それを放送、録画、再生するために使われた。[[画面アスペクト比#テレビの画面サイズ|画面アスペクト比]]は4:3もしくは16:9である。576iは欧州の放送規格[[DVB-T]]で放送できる。フレームレートは50がよく使われる。その後、世界的に480iの約2倍の垂直解像度を持つ1080i(HD)に少しつ移行した。[[D1]]においては720x576ピクセルである。<ref>http://www.axis.com/ja/products/video/about_networkvideo/resolution.htm 解像度 Axis</ref>
'''576i'''とはユーラシア大陸で最も使用されていた動画の解像度。それらの国における標準画質である。有効垂直解像度576本かつ、[[インターレース|インターレース(飛越走査)]]の動画を指す略称である。これはヨーロッパやソビエト連邦、中華人民共和国で使用されていた放送方式有効垂直解像度が576本だったためで、それを放送、録画、再生するために使われた。[[画面アスペクト比#テレビの画面サイズ|画面アスペクト比]]は[[フルスクリーン|4:3]]もしくは[[16:9のアスペクト比|16:9]]である。576iは欧州の放送規格[[DVB-T]]で放送できる。フレームレートは50がよく使われる。その後、世界的に480iの約2倍の垂直解像度を持つ1080i(HD)に少しつ移行した。[[D1-VTR]]においては720x576ピクセルである。<ref>http://www.axis.com/ja/products/video/about_networkvideo/resolution.htm 解像度 Axis</ref>D1端子で伝送できるが、これらの地域では[[コンポーネント端子]]が使われている。

[[ピクセルアスペクト比|正方形ピクセル]]において''768×576''(4:3)、44万2368画素の動画となる。ワイド画面にて''1024×576''(16:9)、58万9824画素となる。

主に使われている解像度は、[[DVD]]や[[DVB-T]]における''720x576''、''704x576''である。

[[file:PAL-NTSC-SECAM.svg|300px|thumb|グリーンとブラジルを除く地域が576i]]


[[ピクセルアスペクト比|正方形比率ピクセル]]において''576×768''(4:3)、44万2368画素の動画となる。
[[file:PAL-NTSC-SECAM.svg|300px|thumb|グリーンを除く地域が576i]]
== 由来 ==
== 由来 ==
世界のテレビ方式には大きく分けて2つの方式があった。日本やアメリカや南米で採用された60フィールド、もう一つが50フィールドである。これらの地域ではデジタル化された後も有効垂直解像度576、50フィールドの映像が使用された。
西側ヨーロッパで使用されていた[[PAL]]と<ref>南米を除く。詳しくは[[PAL]]参照</ref>、[[フランス]]と[[ソビエト連邦]]とその友好国で使用されていた[[SECAM]]は異なる放送方式である。しかし垂直解像度やインターレス50フィールドという点は同じであり映像素材の交換は容易であった。[[DVD]]や[[DVB-T]]などデジタル化した媒体が登場して、それらの地域の受像機に合わせた有効垂直解像度576本の映像が使われた。つまりデジタル化した際には規格の違いを気にする必要は少なくなった。それが576iである。そして、現在では[[NTSC]]を採用していた地域とともに1080iへ移行した。

しかしカラーテレビ時代には、50フィールド地域でも異なる2つのカラー信号方式が採用されていた。西側ヨーロッパで使用されていた[[PAL]]と、[[フランス]]と[[ソビエト連邦]]とその友好国で使用されていた[[SECAM]]である。[[DVD]]や[[DVB-T]]などデジタル化した媒体が登場して、それらの地域の受像機に合わせた有効垂直解像度576本の映像が使われた。つまりデジタル化した際にはカラー信号の違いをあまり気にする必要は少なくなった。そして、現在では[[NTSC]]を採用していた地域とともに1080iへ移行した。


== 解像度比較 ==
== 解像度比較 ==
[[Image:Common Video Resolutions 2.svg|350px|1080(シアン)720(グリーン)480(レッド)576(レッドとイエロー)]]
[[Image:Common Video Resolutions 2.svg|350px]]
*576i/p(レッドとイエロー)1080i/p(シアン)720p(グリーン)480i/p(レッド)
{{-}}


== 出典 ==
== 出典 ==
14行目: 20行目:


{{Video formats}}
{{Video formats}}
{{Template:TV resolution}}
{{TV resolution}}


[[Category:テレビ技術]]
[[Category:テレビ技術]]
[[Category:映像技術]]
[[Category:ディスプレイ技術]]

[[de:576i]]
[[en:576i]]
[[es:576i]]
[[fr:576i]]
[[hi:५७६आई]]
[[it:576i]]
[[no:576i]]
[[pl:576i]]
[[pt:576i]]
[[ru:576i]]
[[zh:576i]]

2021年6月18日 (金) 12:33時点における最新版

576iとはユーラシア大陸で最も使用されていた動画の解像度。それらの国における標準画質である。有効垂直解像度576本かつ、インターレース(飛越走査)の動画を指す略称である。これはヨーロッパやソビエト連邦、中華人民共和国で使用されていた放送方式が有効垂直解像度が576本だったためで、それを放送、録画、再生するために使われた。画面アスペクト比4:3もしくは16:9である。576iは欧州の放送規格DVB-Tで放送できる。フレームレートは50がよく使われる。その後、世界的に480iの約2倍の垂直解像度を持つ1080i(HD)に少しずつ移行した。D1-VTRにおいては720x576ピクセルである。[1]D1端子で伝送できるが、これらの地域ではコンポーネント端子が使われている。

正方形ピクセルにおいて768×576(4:3)、44万2368画素の動画となる。ワイド画面にて1024×576(16:9)、58万9824画素となる。

主に使われている解像度は、DVDDVB-Tにおける720x576704x576である。

グリーンとブラジルを除く地域が576i

由来

[編集]

世界のテレビ方式には大きく分けて2つの方式があった。日本やアメリカや南米で採用された60フィールド、もう一つが50フィールドである。これらの地域ではデジタル化された後も有効垂直解像度576、50フィールドの映像が使用された。

しかしカラーテレビ時代には、50フィールド地域でも異なる2つのカラー信号方式が採用されていた。西側ヨーロッパで使用されていたPALと、フランスソビエト連邦とその友好国で使用されていたSECAMである。DVDDVB-Tなどデジタル化した媒体が登場して、それらの地域の受像機に合わせた有効垂直解像度576本の映像が使われた。つまりデジタル化した際にはカラー信号の違いをあまり気にする必要は少なくなった。そして、現在ではNTSCを採用していた地域とともに1080iへ移行した。

解像度比較

[編集]

  • 576i/p(レッドとイエロー)1080i/p(シアン)720p(グリーン)480i/p(レッド)

出典

[編集]
  1. ^ http://www.axis.com/ja/products/video/about_networkvideo/resolution.htm 解像度 Axis