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「クラクション」(Klaxon) は多くの国で自動車用ホーン全般を意味するが、元は電気機械式ホーンの商品名である。[[鋼]]製の回転部品の衝突により「awooga」「ah-oo-gah」などと表現される独特の音を出す。[[自動車]]・[[オートバイ]]・[[鉄道車両]]・[[船舶]]・潜水艦などに使われたが、電磁式や電子式ホーンに取って代わられた。 |
「クラクション」(Klaxon) は多くの国で自動車用ホーン全般を意味するが、元は電気機械式ホーンの商品名である。[[鋼]]製の回転部品の衝突により「awooga」「ah-oo-gah」などと表現される独特の音を出す。[[自動車]]・[[オートバイ]]・[[鉄道車両]]・[[船舶]]・潜水艦などに使われたが、電磁式や電子式ホーンに取って代わられた。 |
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クラクションの機構は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の発明家{{仮リンク|ミラー・ハチソン|en|Miller Reese Hutchison}}が[[1908年]]に特許を取得した<ref>{{US patent |923048 |Mechanically-actuated Acoustic Apparatus and Method }} US Patent 923,048. Applied March 14, 1908, granted May 25, 1909.<br />{{US patent |923049 |Cam-operated Horn }} US Patent 923,049. Applied May 16, 1907, granted May 25, 1909.<br />{{US patent |923122 |Mechanically-actuated Horn or Alarm }} US Patent 923,122. Applied May 16, 1907, granted May 25, 1909.</ref>。[[ニューアーク (ニュージャージー州)|ニューアーク]]の自動車部品メーカー {{en|The Lovell-McConnell Manufacturing Co.}} が製品化し、その年のうちに自動車やオートバイに搭載された。その際、創業者でもある {{en| Franklyn Hallett Lovell Jr.}} が[[ギリシ |
クラクションの機構は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の発明家{{仮リンク|ミラー・ハチソン|en|Miller Reese Hutchison}}が[[1908年]]に特許を取得した<ref>{{US patent |923048 |Mechanically-actuated Acoustic Apparatus and Method }} US Patent 923,048. Applied March 14, 1908, granted May 25, 1909.<br />{{US patent |923049 |Cam-operated Horn }} US Patent 923,049. Applied May 16, 1907, granted May 25, 1909.<br />{{US patent |923122 |Mechanically-actuated Horn or Alarm }} US Patent 923,122. Applied May 16, 1907, granted May 25, 1909.</ref>。[[ニューアーク (ニュージャージー州)|ニューアーク]]の自動車部品メーカー {{en|The Lovell-McConnell Manufacturing Co.}} が製品化し、その年のうちに自動車やオートバイに搭載された。その際、創業者でもある {{en| Franklyn Hallett Lovell Jr.}} が[[古代ギリシア語]]の {{lang|grc|κλάζω}}({{lang|en|klazō}}、甲高い声を出す)から {{en|Klaxon}} と造語した<ref>{{Cite news |title=Signalling Methods Definitely Cared for |volume=22 |date=1910-01-13 |work=Automotive Industries magazine |publisher=Chilton company |location=New York |pages=125–126 }}</ref>。 |
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自動車の国際基準であるUN/ECE規則では警音器はAudible Warning Devicesと称する<ref name="jasic">[http://www.jasic.org/j/08_publication/pamphlets/pdf/harm.pdf 自動車の国際基準調和と相互承認の拡充にむけて] 自動車基準認証国際化研究センター</ref>。 |
自動車の国際基準であるUN/ECE規則では警音器はAudible Warning Devicesと称する<ref name="jasic">[http://www.jasic.org/j/08_publication/pamphlets/pdf/harm.pdf 自動車の国際基準調和と相互承認の拡充にむけて] 自動車基準認証国際化研究センター</ref>。 |
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=== 鉄道車両 === |
=== 鉄道車両 === |
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[[#鉄道車両_2|鉄道車両]]では蒸気で吹鳴するものを'''汽笛'''、圧縮空気で吹鳴するものは空気笛(または空笛)と称する<ref>富山県内の民鉄 |
[[#鉄道車両_2|鉄道車両]]では蒸気で吹鳴するものを'''汽笛'''、圧縮空気で吹鳴するものは空気笛(または空笛)と称する<ref>富山県内の民鉄における警笛吹鳴指示標識には「気笛」とあるものも存在するため、この表記も誤りとは言えない</ref>。これらはホイッスルとも呼ばれるが、これは1836年にアメリカの蒸気機関車に初めて汽笛を取り付けた{{仮リンク|ジョージ・ホイッスラー|en|George_Washington_Whistler}}の名前に由来する{{sfn|ヒトとクルマとエンジン|p=134}}{{sfn||ライフサイエンスライブラリー|1968|p=68}}。 |
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== 自動車 == |
== 自動車 == |
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本来は危険防止のために使用する警音器であるが、[[防犯]]上などのため安全装置の作動として警音器が鳴ることもある(後述)。 |
本来は危険防止のために使用する警音器であるが、[[防犯]]上などのため安全装置の作動として警音器が鳴ることもある(後述)。 |
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日本では1930年(昭和5年)に宮本喇叭製造所(現在の宮本警報器)の電気ホーン国産化により軍用車に採用されたのが始まりである。 |
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=== 装備に関する基準 === |
=== 装備に関する基準 === |
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==== 日本 ==== |
==== 日本 ==== |
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{{law|section=1}} |
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日本では、[[道路運送車両法]]第41条(自動車の装置)第14項にて、[[省令|国土交通省令]]で定める基準に適合するものでなければ設置し使用することができない旨が定められている<ref name="law_2_41">道路運送車両法第41条第14項 - {{Cite web |
日本では、[[道路運送車両法]]第41条(自動車の装置)第14項にて、[[省令|国土交通省令]]で定める基準に適合するものでなければ設置し使用することができない旨が定められている<ref name="law_2_41">道路運送車両法第41条第14項 - {{Cite web|和書|accessdate=2022-12-21 |url=https://laws.e-gov.go.jp/document?lawid=326AC0000000185#Mp-At_41 |title=道路運送車両法第41条 |publisher=e-Gov法令検索 }}</ref>。[[原動機付自転車]]においても、道路運送車両法第44条(原動機付自転車の構造及び装置)にて自動車の場合と同様の取り決めがなされている<ref name="law_2_44">道路運送車両法第44条 - {{Cite web|和書|accessdate=2022-12-21 |url=https://laws.e-gov.go.jp/document?lawid=326AC0000000185#Mp-At_44 |title=道路運送車両法第44条 |publisher=e-Gov法令検索 }}</ref>。 |
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さらに、道路運送車両の保安基準第43条(警音器)の第1項において自動車(ただし、被[[牽引自動車]]は除く)は警音器を備えなければならないと規定されている<ref name="law_3_43">道路運送車両の保安基準第43条第2項・第3項 - {{Cite web |
さらに、道路運送車両の保安基準第43条(警音器)の第1項において自動車(ただし、被[[牽引自動車]]は除く)は警音器を備えなければならないと規定されている<ref name="law_3_43">道路運送車両の保安基準第43条第2項・第3項 - {{Cite web|和書|accessdate=2022-12-21 |url=https://laws.e-gov.go.jp/document?lawid=326M50000800067#Mp-At_43 |title=道路運送車両の保安基準第43条 |publisher=e-Gov法令検索 }}</ref>。また、同条2項および3項にて警笛の音量や音色について規定されており、[[告示]]で定める基準に適合するものでなければならないとされている<ref name="law_3_43"/>。 |
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車検の際は警笛のスイッチを示すホーンのマークが存在しないと合格できない |
車検の際は警笛のスイッチを示すホーンのマークが存在しないと合格できない(手書きのラッパマーク<ref>{{Cite web|和書|url=https://sirabee.com/2019/12/19/20162219273/2/|title=「ラッパマークは手書きでも車検は通る」は本当か? 運輸局に聞いたところ…|page=2|work=[[しらべぇ]]|date=2019-12-19|accessdate=2024-01-05}}</ref>や、[[正露丸]]のもの<ref>{{Cite tweet|user=seirogan_cp|author=ラッパのマークの正露丸🎺[[大幸薬品]]公式|number=1277548412661927936|title=便利グッズとしても使える、正露丸…(笑)|date=2020-06-29|accessdate=2024-01-05}}</ref>でも警笛の一部として認められる)。 |
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=== 使用に関する基準 === |
=== 使用に関する基準 === |
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{{law|section=1}} |
{{law|section=1}} |
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[[ファイル:Nimaida-kansen-rindo 2.JPG|thumb|警笛区間の規制標識の設置例]] |
[[ファイル:Nimaida-kansen-rindo 2.JPG|thumb|警笛区間の規制標識の設置例]] |
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[[道路交通法]]第54条(警音器の使用等)第2項で規定されている通り、道路交通法第54条第1項各号で示されている警笛区間を通行する際には必ず使用しなければならず、それ以外の場合においては危険を防止するためにやむをえない場合以外には使用してはならない<ref name="law_1_54">道路交通法第54条第1項・第2項 - {{Cite web |
[[道路交通法]]第54条(警音器の使用等)第2項で規定されている通り、道路交通法第54条第1項各号で示されている警笛区間を通行する際には必ず使用しなければならず、それ以外の場合においては危険を防止するためにやむをえない場合以外には使用してはならない<ref name="law_1_54">道路交通法第54条第1項・第2項 - {{Cite web|和書|accessdate=2022-12-21 |url=https://laws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105#Mp-At_54 |title=道路交通法第54条 |publisher=e-Gov法令検索 }}</ref>。これに違反した場合の[[罰則]]が同法第121条第1項第7号で規定されており、2万円以下の[[罰金]]または[[科料]]に処するとされている<ref name="law_1_121">道路交通法第121条第7号 - {{Cite web|和書|accessdate=2022-12-21 |url=https://laws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105#Mp-At_121 |title=道路交通法第121条 |publisher=e-Gov法令検索 }}</ref>。 |
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このような制限や罰則があるのは、警笛のみだりな使用が[[騒音]]の原因となるほか、本当に危険な場合との区別が付かなくなるなどの問題があることによる<ref name="zurich_guide_horn">{{Cite web |
このような制限や罰則があるのは、警笛のみだりな使用が[[騒音]]の原因となるほか、本当に危険な場合との区別が付かなくなるなどの問題があることによる<ref name="zurich_guide_horn">{{Cite web|和書|accessdate=2022-12-21 |url=https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-sound-horn/ |title=クラクションを鳴らす意味とは。違法・トラブルになるケースもある? |publisher=[[チューリッヒ保険会社]] }}</ref>。 |
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ただし、例外として旅客自動車運送事業運輸規則第50条第2項第2号では、[[路線バス]]や[[観光バス]]等の運転者の遵守事項として「発車の直前に安全の確認ができた場合を除き警音器を吹鳴すること」と規定し、[[バス停]]等からの発車の際の、出発合図として吹鳴義務を定めている(観光バスの運転手がよく行なっているのを見かける事がある)。 |
ただし、例外として旅客自動車運送事業運輸規則第50条第2項第2号では、[[路線バス]]や[[観光バス]]等の運転者の遵守事項として「発車の直前に安全の確認ができた場合を除き警音器を吹鳴すること」と規定し、[[バス停]]等からの発車の際の、出発合図として吹鳴義務を定めている(観光バスの運転手がよく行なっているのを見かける事がある)。 |
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自動車の場合、警笛に端を発するトラブルが発生することもあり、[[傷害|傷害事件]]や[[殺人事件]]に発展してしまった事例もある。後者としては[[1977年]]([[昭和]]52年)に[[東大阪クラクション殺人事件|東大阪市で相手に射殺された事件]]と、[[2011年]]([[平成]]23年)に[[大阪市交通局]]の職員(警笛を鳴らした運転手とは別人)が殺害された事件がある<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121026/trl12102623200007-n1.htm 交通局職員刺殺、21歳被告に懲役20年 大阪地裁判決 msn産経ニュース]</ref>。 |
自動車の場合、警笛に端を発するトラブルが発生することもあり、[[傷害|傷害事件]]や[[殺人事件]]に発展してしまった事例もある。後者としては[[1977年]]([[昭和]]52年)に[[東大阪クラクション殺人事件|東大阪市で相手に射殺された事件]]と、[[2011年]]([[平成]]23年)に[[大阪市交通局]]の職員(警笛を鳴らした運転手とは別人)が殺害された事件がある<ref>[https://web.archive.org/web/20121027145117/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121026/trl12102623200007-n1.htm 交通局職員刺殺、21歳被告に懲役20年 大阪地裁判決 msn産経ニュース]</ref>。 |
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===== 違反となる使用例 ===== |
===== 違反となる使用例 ===== |
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* お礼や挨拶でクラクションを鳴らす行為(サンキュークラクション、サンキューホーン)<ref name="chanto_221220">{{Cite web |
* お礼や挨拶でクラクションを鳴らす行為(サンキュークラクション、サンキューホーン)<ref name="chanto_221220">{{Cite web|和書|accessdate=2022-12-21 |date=2022-12-20 |url=https://chanto.jp.net/articles/-/1001907?display=b |title=「サンキュークラクション」他車への挨拶で鳴らすと法律的には罰金も【弁護士に聞く】 |publisher=CHANTO WEB }}</ref><ref name="zurich_guide_horn"/> |
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* 前を走る車が遅い時にクラクションを鳴らす行為<ref name="zurich_guide_horn"/> |
* 前を走る車が遅い時にクラクションを鳴らす行為<ref name="zurich_guide_horn"/> |
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* 青信号になっても動かない車に合図としてクラクションを鳴らす行為<ref name="zurich_guide_horn"/> |
* 青信号になっても動かない車に合図としてクラクションを鳴らす行為<ref name="zurich_guide_horn"/> |
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==== インド ==== |
==== インド ==== |
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[[インド]]ではクラクションの音が都市生活における環境音の1つになっているとさえいわれており、[[デリー]]では騒音公害の70%がクラクションによるものである<ref name="AFP20090102">[ |
[[インド]]ではクラクションの音が都市生活における環境音の1つになっているとさえいわれており、[[デリー]]では騒音公害の70%がクラクションによるものである<ref name="AFP20090102">[https://www.afpbb.com/articles/-/2553879?cx_position=17 「クラクションを鳴らさないで」、インドでドライバーに新年の誓い求める] AFP</ref>。 |
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法律上、病院や学校、[[交通信号機|信号機]]付近などはクラクションの禁止区域となっているほか、交通渋滞中にクラクションを鳴らす行為も禁止されており、罰金が定められているものの実際に科せられる例はほとんどないという<ref name="AFP20090102" />。 |
法律上、病院や学校、[[交通信号機|信号機]]付近などはクラクションの禁止区域となっているほか、交通渋滞中にクラクションを鳴らす行為も禁止されており、罰金が定められているものの実際に科せられる例はほとんどないという<ref name="AFP20090102" />。 |
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=== 自動車用ミュージックホーン === |
=== 自動車用ミュージックホーン === |
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自動車用品として、警笛でメロディを奏でるミュージックホーンが存在する。これは内部の円盤にスリットを刻み、モーターやエア圧で回転させることで音階の違うホーンを吹き分けて演奏する仕組みである。stebel社は[[愛のテーマ_(ゴッドファーザー)|ゴッドファーザー 愛のテーマ]]や[[ラ・クカラーチャ]]、fiamm社も同様の仕組みの製品を製造しており、製品ごとに様々な曲目が存在した。磁気テープや半導体メモリを使用した鉄道用ミュージックホーン(後述)とは異なり、動作時に円盤の回転に遅れが出るとリズムが狂う欠点がある。 |
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日本では昭和45年12月の[[道路運送車両法|保安基準]]改正により警音器の音は音量、音色が一定した連続音と定められた。これにより公道上での使用は違法となり{{sfn|道路運送車両の保安基準詳解|1977|p=311}}、三連や五連のホーンは[[暴走族]]のアイテムとなった{{sfn||武石|1986|p=207}}。 |
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== 船舶 == |
== 船舶 == |
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|description2 = C61 20の2012年ごろの汽笛の音。笛の前後で聞こえる音色が異なる場合もある。 |
|description2 = C61 20の2012年ごろの汽笛の音。笛の前後で聞こえる音色が異なる場合もある。 |
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一般に、エアタンクに蓄えた[[圧縮空気]]を送り込んで吹鳴する空気笛またはタイフォン(形状としては[[ラッパ]]に似ており、「ファーン」または、「プァーン」という余韻を持つ音を発するものが主流<ref>名鉄パノラマカー<!--仕様-->、[[伊豆急行8000系電車]]<!--沿線宿泊施設等からの申し立て-->などのように余韻を切る調整も可能</ref>)を用いるが、近年は騒音問題に配慮し、[[スピーカー]]から電気的に増幅させる[[電子音]](カナ転写で「ファーン」「パーン」「ジャーン」「ボー」など、余韻を持たせる音が多い)を採用したり、変わったものとしては音楽を使用するものもある。そのうち、電子音の警笛を「電子警笛(電笛、電気笛、電子警報など)」、音楽を鳴らすものを主に「ミュージックホーン(音楽笛、補助警報)」などという。 |
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同種の笛を複数(2タイフォン、2スピーカー)同時に吹鳴、または鳴動させる車両もある。[[国鉄113系電車|113系]]を代表とされる国鉄近郊形車両や、国鉄型の急行・特急形電車は、正面に大きな改造を施されていない限り、貫通路の左右横にそれぞれ1本ずつのAW-5形タイフォンを持ち、カナ転写で「リャーン」などと和音で形成されるケースもある。加えて[[国鉄115系電車|115系]]など勾配線区仕様車は、屋根上または運転室床下にAW-2形ホイッスル(カナ転写で「ピー」「ファー」など)を併設していて、AW-5形タイフォンと同時吹鳴する。また、[[九州旅客鉄道]](JR九州)が発注した特急車両の[[排障器|スカート]]部には、左右に1つずつ電子ホーンを装備<!--これらはフェイルセーフ-->しており、一般的な単数の電子ホーン鳴動と比較して重厚な音を奏でる。 |
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[[新幹線]]や[[京王電鉄]]、[[近畿日本鉄道]]の大半の車両などに代表される華やかな2[[和音]]の空気笛(「ダブルホーン」<ref>[[新幹線0系電車]]の項も参照</ref>)は、異なる音階の警笛を同時吹鳴する機構を持つ。また、事業者によっては鳴り分け可能として搭載する場合もある。加えて近鉄のほとんどの車両には、上記ダブルホーンとは別個に、通勤型車両<ref>[[近鉄7000系電車]]はペダル1本で浅踏み=電気笛、深く踏むと電気笛に加えダブルホーン吹鳴</ref>・従来型特急専用車には自動車の純正クラクションに類似した電気笛(「ビー」音)を2個、[[近鉄21000系電車|21000系]]以降の新造特急専用車などは、音階可変の電子ホーン<ref>扱い続けると音階が「ソ・ド♭・(以下繰り返し)」、ただし一般的に「ミュージックホーン」とは認識されない。[[近鉄生駒鋼索線]]のコ11形・コ15形(ブル・ミケ・ドレミ・スイート)も同様の電子ホーンを装備する</ref>を持つ。 |
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特殊な空気笛の例として、一部の地下鉄車両および路面電車などには、電気的なスピーカーに頼ることなく、若干かすれ気味の音色を吹鳴させる[[トロンボーン]]笛を搭載するものもある([[東京メトロ10000系電車]]、[[東京メトロ1000系電車]]、[[札幌市電]]の項も参照、豊橋鉄道では[[名鉄モ580形電車|モ3200形]]なども装備、過去には[[静岡鉄道清水市内線]]65形<ref>沿道市民より警笛音から「ピーポーでんしゃ」の愛称が付されていた</ref>など)。こちらの形状は、楽器としての[[笛]]により近い。 |
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蒸気機関車は構造上前方の視界が取りづらく、激しい走行音の中で、かつ制動まで時間を要する条件下でもより遠方まで確実に聞こえるよう、2-5和音の「ポー」や「ブォー」などという音を発する汽笛が使われている。他の鉄道車両よりも太く大きな重低音を発する。3和音(3室)はイギリスや一部の日本の機関車で、5和音(5室)のものは日本の昭和初期以降製造の機関車で採用された。3和音の場合、基本的に単調で鳴らし始めの段階から甲高く、強く鳴らすと音が割れてうまく吹鳴できないことがほとんどだった。この問題点を改善したのが5和音である。3和音の笛を装備する機関車は、一部が5和音の笛に取り替えられるなどの改良が行われた。5和音の笛は、気筒を回したり吹出バルブを回すなど隙間や蒸気量を調節することによって、吹鳴音階をある程度変えることが可能である。イベント列車用の[[動態保存]]として復活した機関車が多くなった現代では、それぞれに個性を持たせる目的で[[調律]]を行い、特徴的な音階を奏でる機関車もいる<ref>これを応用したのが、1975年12月31日および1987年3月31日([[日本国有鉄道|国鉄]]最終日)の[[京都鉄道博物館|梅小路時蒸気機関車館]]にて行われた「汽笛オーケストラ」で、8台の蒸気機関車を使ってそれぞれの音階に調律を行い、「[[汽車ぽっぽ (本居長世)|汽車ぽっぽ]]」や「[[蛍の光]]」を[[山本直純]]の指揮の下で演奏した。</ref>。 |
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現在、JR各社や貨物鉄道会社などが保有するほとんどの電気機関車およびディーゼル機関車、また[[JR貨物M250系電車]]ではAW-2形ホイッスルを搭載し、空気を用いて二和音の「フォー」、「ポー」や「ピー」という音を発する。AW-2形は2本の気筒と吹出ノズルの隙間を調節したり、吹鳴気圧を調整することによって、吹鳴音階をある程度変えることが可能である(気圧が高いほど甲高くなり、気圧が低いと音階も低くなる)。また数は少ないが、機関車にタイフォンを装備<ref>[[黒部峡谷鉄道]]ED9、ED10、ED11、EDS13以外の全機関車、[[大井川鉄道E10形電気機関車]]、[[大井川鐵道井川線]]のディーゼル機関車など</ref>したり、ホイッスルとタイフォンを併設する例もある([[国鉄EF64形電気機関車|EF64]]、[[国鉄EF81形電気機関車|EF81]]、[[国鉄ED75形電気機関車|ED75]]、EH500など<ref>正面右側屋根上にある蝶番の付いた道具箱様の箱にAW-5笛が内蔵されており、吹鳴時に下から上に向けて蓋が開く</ref>)。これは、AW-2形ホイッスルもAW-5形タイフォンも発音部の空気吹出ノズルの隙間が1 mm未満の精密構造であり、雪や水が侵入して凍結すると吹鳴不可能となってしまうので、温水ジャケットまたは電熱線入ジャケットを用いれば凍結防止が可能なAW-5形タイフォンを併設したものである。通常ホイッスルはむき出しだが、降雪の多い地域では上記と同じ理由で雪除けカバーを取り付ける。しかし、カバーを取り付けると空気の逃げ場が大幅に減るため、安全性を考慮して吹鳴気圧を高めに設定する。また、住宅地に近接する[[横浜羽沢駅]]に配属された[[国鉄DE11形ディーゼル機関車#2000番台|DE11形2000番台]]、製造初年が[[2010年]]のJR貨物[[JR貨物HD300形ディーゼル機関車|HD300形]]には、入換作業時に警笛扱いが必須となるため、運用場所の周辺環境に配慮して新製時からホイッスルと電気笛を併載している。 |
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事業者によっては、上り方と下り方の運転台の向きで意図的に空気笛の種類、音階を変えている路線、車両もある。[[京王電鉄]]の[[京王線]]で運用される車両の空気笛は、新宿方が低音、京王八王子方が高音となっており、新宿方が高いファ、京王八王子方は高いソの音を用いる。また、[[京阪電気鉄道]][[京阪本線]]で運用される車両では、一貫して高音と低音の2種類の空気笛が搭載され、これは[[イギリス国鉄]]の警笛と全く同じものである。また電子警笛では、[[横浜市営地下鉄]]<ref>[[西日本鉄道]]の近年の新製車両にも同音のものを装備</ref>や[[京阪京津線]]のように、その地域の環境(船の汽笛、寺院の鐘など)をイメージした独特な音色を採用している路線もある。 |
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南北緯度が大きく、多雪地帯も有する日本においては、国鉄時代に[[寒冷地]]へ投入された鉄道車両にはホイッスル、暖地で使用される車両にはタイフォン、広域に運用を持たせる車両([[国鉄485系電車|485系電車]]・[[国鉄165系電車|165系電車]]など)には、双方を併設しているものもある。一般的にホイッスルは着雪に強く(ただし、降雪時に音が遠方まで届きやすいのはタイフォンとされる)、タイフォンはひとたび吹鳴部の中心が氷結すると機能を果たさないとされる。これを回避するため、車体およびスカートにタイフォンを装備した車両は、吹鳴時のみ開く蓋の装備<ref>逆に、四国・九州島内に配属された車両は開閉蓋を省略した上、スリットカバーのみの装備などに換装</ref>を行ったり、警笛本体基部に温水を流す機構を持たせる、ホーン真正面に円形の鉄板を配する([[南海電気鉄道]]の車両など)、空気笛本体や蓋の周囲に[[ニクロム|電熱線]]を用いた保温回路や保温器を設けるなど、蓋を含めて警笛の故障とならないよう配意がなされている<!--JR東日本E751系電車のミュージックホーン鳴動時はスカートの蓋が開く。冬季にその部分のみ電熱線で着雪が融解しているところからの鳴動を記録した動画がweb上に存在する。http://www.youtube.com/watch?hl=ja&gl=JP&v=0JV59fhLdNs JR北海道の特急電車のホイッスルと電気笛は先頭車屋根上に設置されているが、厳冬期も着雪は見られず、何らかの方式で加温しているもの思われる。また、JR東海が保有・管理する車両の乗務員室スイッチは、通年「笛保温」スイッチの定位が「入」である-->車両もある。 |
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==== 吹鳴方法 ==== |
==== 吹鳴方法 ==== |
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通常、[[電車]]および[[気動車]]の空気笛は、[[操縦席|運転台]]の足元にある[[ペダル]]を踏むことによって吹鳴できる |
通常、[[電車]]および[[気動車]]の空気笛は、[[操縦席|運転台]]の足元にある[[ペダル]]を踏むことによって吹鳴できる。左や中央にもペダルがある場合は右のペダルが警笛用で、左や中央のペダルは通常、前灯ディマー(減光)スイッチである。空気弁ではなく、電気フットスイッチである場合は通常、ミュージックホーンや電気笛(電気/電子警笛)スイッチとして割り当てられている。 |
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そのため、電 |
そのため、電気笛またはミュージックホーンを装備した車両は、このペダルを浅く踏むと電気笛またはミュージックホーン、強く踏み込むと電気笛またはミュージックホーンに加え、空気笛を吹鳴させることができる。 |
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変わったところでは、[[名古屋鉄道]][[名鉄7000系電車|7000系]]「パノラマカー」では「空気笛」「電気笛」「音楽笛(ミュージックホーン)」にそれぞれ独立したペダルが割り当てられていた。[[阪急阪神ホールディングス]]に属する鉄道事業者([[阪神電気鉄道]]を除く)や[[山陽電気鉄道]]が導入(建造)した近年の車両は、足元に空気笛ペダル、電子笛が手押しボタン<ref>[[大阪市高速電気軌道|Osaka Metro]]においては、駅ホーム進入時と発車時の警笛呼鳴が内規とされているが、[[Osaka Metro堺筋線|堺筋線]]に乗務する運転士が'''阪急車'''に乗務する際、基本的には同局 |
変わったところでは、[[名古屋鉄道]][[名鉄7000系電車|7000系]]「パノラマカー」では「空気笛」「電気笛」「音楽笛(ミュージックホーン)」にそれぞれ独立したペダルが割り当てられていた。[[阪急阪神ホールディングス]]に属する鉄道事業者([[阪神電気鉄道]]を除く)や[[山陽電気鉄道]]が導入(建造)した近年の車両は、足元に空気笛ペダル、電子笛が手押しボタン<ref>[[大阪市高速電気軌道|Osaka Metro]]においては、駅ホーム進入時と発車時の警笛呼鳴が内規とされているが、[[Osaka Metro堺筋線|堺筋線]]に乗務する運転士が'''阪急車'''に乗務する際、基本的には同局の「走行中はブレーキハンドルから手を離してはならない」という内規に基づき、足元の空気笛ペダルを扱う(足ペダルで電気笛を扱える車両は「[[阪急電鉄#車両]]」も参照)。他2社の車両は足ペダルで電気笛を扱えるため、運転実務上の問題はない。</ref>という配置もある。また、[[東北本線]][[上野駅]] - [[尾久車両センター]]間では 「[[北斗星_(列車)|北斗星]]」などの回送時に[[国鉄24系客車|24系客車]]が先頭となる場合、[[推進運転]]を恒常的に実施するため可搬式警笛を用いていた。詳細は「[[尾久車両センター#推進回送]]」の項も参照。 |
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[[自動列車運転装置]] (ATO) を搭載した車両などで自動運転を行う場合は、ペダル側を格納して手押しボタンのみを使用することもある。 |
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蒸気機関車の場合は、車種によって異なる。幹線用の大型テンダー機関車(D51形やC57形など)は本務[[動力車操縦者|機関士]]側のみにペダルが装備され、[[火夫|機関助士]]側からはテコ棒によって鳴らす構造であり、大型以外の機関車はテコ棒によって鳴らす構造である。 |
蒸気機関車の場合は、車種によって異なる。幹線用の大型テンダー機関車(D51形やC57形など)は本務[[動力車操縦者|機関士]]側のみにペダルが装備され、[[火夫|機関助士]]側からはテコ棒によって鳴らす構造であり、大型以外の機関車はテコ棒によって鳴らす構造である。 |
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電気機関車とディーゼル機関車は概ね、レバーハンドル付笛弁のレバーハンドルを押下することで吹鳴できる。また |
電気機関車とディーゼル機関車は概ね、レバーハンドル付笛弁のレバーハンドルを押下することで吹鳴できる。また、[[緊急列車防護装置]](TE装置)を扱うことにより電磁弁から給気されて60秒間自動吹鳴される。 |
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[[EF55]]型電気機関車などの場合、運転室上部に取り付けられた紐に赤い球体がついたものをした方向に引っ張ることで吹鳴できる。 |
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==== 吹鳴の場所 ==== |
==== 吹鳴の場所 ==== |
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*単線並列以上の線路本数があり、別線に先行列車が踏切通過している最中、または通過し終わった直後に踏切を自列車が通過する時(「すれ違い警笛」と呼ばれる) |
*単線並列以上の線路本数があり、別線に先行列車が踏切通過している最中、または通過し終わった直後に踏切を自列車が通過する時(「すれ違い警笛」と呼ばれる) |
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* ある程度以上の距離を持つトンネルや、鉄橋の通過前(これらの施設はジョイント音の反響、風速などが強いため、徒歩巡回を行う保線員へ列車の接近を確実に予告する意がある) |
* ある程度以上の距離を持つトンネルや、鉄橋の通過前(これらの施設はジョイント音の反響、風速などが強いため、徒歩巡回を行う保線員へ列車の接近を確実に予告する意がある) |
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* [[保線]]工事が行われている場合 |
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* [[保線]]工事が行われている場合<!--「×作業中」などの移設式汽笛吹鳴標識で指示される。緊急工事以外は、乗務前点呼で管理者と工事箇所、警笛吹鳴箇所も含め打ち合わせを実施する--> |
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* [[鉄道標識#気笛吹鳴標識|警笛吹鳴表示]]の存在する箇所(第4種踏切の手前など) |
* [[鉄道標識#気笛吹鳴標識|警笛吹鳴表示]]の存在する箇所(第4種踏切の手前など) |
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* [[停車場]]外(駅間)で停車していた列車が発車する場合([[信号機]]の停止現示からそれ以外の現示となり、発車する場合など) |
* [[停車場]]外(駅間)で停車していた列車が発車する場合([[鉄道信号機|信号機]]の停止現示からそれ以外の現示となり、発車する場合など) |
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* [[優等列車]]など通過列車が駅を通過する場合(都市近郊駅においては列車案内装置の普及により、この場合での吹鳴は定期列車では減少傾向にあるが、臨時・回送列車、ホーム上の混雑がある場合、列車案内装置などからの予告に反して点字ブロックより内側へ退避しない利用客を運転士が目視で認めた場合など、適宜適切、効果的に用いる) |
* [[優等列車]]など通過列車が駅を通過する場合(都市近郊駅においては列車案内装置の普及により、この場合での吹鳴は定期列車では減少傾向にあるが、臨時・回送列車、ホーム上の混雑がある場合、列車案内装置などからの予告に反して点字ブロックより内側へ退避しない利用客を運転士が目視で認めた場合など、適宜適切、効果的に用いる) |
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* 停車駅に到着する場合(主に[[ラッシュ時]]などで混雑している場合、地下駅で曲線、勾配の直上、直下、直後に駅ホームが配置されている場合など)。[[ホームドア]]が設置された駅では、警笛吹鳴の頻度は減っているが、フルスクリーンタイプ以外のホームドア設置駅では、ホームドアに沿って歩く者やもたれかかる者、ホームドアの上に乗り出して[[鉄道撮影|列車撮影]]をする者などがいるため、鳴らすこともある。また[[歩きスマホ]]やで前を見ていなかったり、[[ヘッドフォン]]の装着で入線[[放送|アナウンス]]や列車の音に気付かず、点字ブロック上やその外側を歩く者に対して鳴らすことも多い。 |
* 停車駅に到着する場合(主に[[ラッシュ時]]などで混雑している場合、地下駅で曲線、勾配の直上、直下、直後に駅ホームが配置されている場合など)。[[ホームドア]]が設置された駅では、警笛吹鳴の頻度は減っているが、フルスクリーンタイプ以外のホームドア設置駅では、ホームドアに沿って歩く者やもたれかかる者、ホームドアの上に乗り出して[[鉄道撮影|列車撮影]]をする者などがいるため、鳴らすこともある。また[[歩きスマホ]]やで前を見ていなかったり、[[ヘッドフォン]]の装着で入線[[放送|アナウンス]]や列車の音に気付かず、点字ブロック上やその外側を歩く者に対して鳴らすことも多い。 |
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* 駅構内・車庫における検査や試験を行う場合(機関車牽引列車の場合、前後に機関車を連結した[[動力集中方式#プッシュプル方式|プッシュプル方式]]や[[重連運転]]では、連結後に互いのブレーキテストを開始する際に吹鳴する) |
* 駅構内・車庫における検査や試験を行う場合(機関車牽引列車の場合、前後に機関車を連結した[[動力集中方式#プッシュプル方式|プッシュプル方式]]や[[重連運転]]では、連結後に互いのブレーキテストを開始する際に吹鳴する) |
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* 駅構内において、列車の編成を複数から1本の列車に連結する作業を要する場合の続行列車(駅ホーム到着後、先行列車との[[併結]]作業に入る場合<ref>[[東京駅#のりば|東京駅総武地下ホーム]]で増解結を行う[[成田エクスプレス]]の当該作業で、ミュージックホーンの扱いを比較的よく耳にすることができる</ref>) |
* 駅構内において、列車の編成を複数から1本の列車に連結する作業を要する場合の続行列車(駅ホーム到着後、先行列車との[[併結]]作業に入る場合<ref>[[東京駅#のりば|東京駅総武地下ホーム]]で増解結を行う[[成田エクスプレス]]の当該作業で、ミュージックホーンの扱いを比較的よく耳にすることができる</ref>) |
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* 上記に付随し、1本の列車から複数の列車編成として分割作業を済ませた後、[[増解結|解結]]作業後に同一ホームの後寄りから発車する列車の発車時 |
* 上記に付随し、1本の列車から複数の列車編成として分割作業を済ませた後、[[増解結|解結]]作業後に同一ホームの後寄りから発車する列車の発車時 |
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* [[気動車]]・[[ディーゼル機関車]]の[[エンジン]]始動時 |
* [[気動車]]・[[ディーゼル機関車]]の[[エンジン]]始動時 |
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* 開業一番列車(式典列車)<ref>『[[NHKニュース7]]』[[2013年]][[3月16日]]放送、東急東横線下り渋谷駅始発各停013051列車 元町・中華街行き発車式典模様</ref> |
* 開業一番列車(式典列車)<ref>『[[NHKニュース7]]』[[2013年]][[3月16日]]放送、東急東横線下り渋谷駅始発各停013051列車 元町・中華街行き発車式典模様</ref> |
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* [[鉄道人身障害事故|人身事故]]および[[踏切]]の無謀横断・[[事故]]、[[架空電車線方式|架線]]・信号機[[トラブル]]などで一時不通になった直後に、運転再開された列車が当該区間を通過する場合、万が一、線路上に残っている[[作業員]]や[[警察官]]、[[特別救助隊|レスキュー隊]]、[[救急隊|救急隊員]]に対し、列車の通過を知らせるため。 |
* [[鉄道人身障害事故|人身事故]]および[[踏切]]の無謀横断・[[事故]]、[[架空電車線方式|架線]]・信号機[[トラブル]]などで一時不通になった直後に、運転再開された列車が当該区間を通過する場合、万が一、線路上に残っている[[作業員]]や[[警察官]]、[[特別救助隊|レスキュー隊]]、[[救急隊|救急隊員]]に対し、列車の通過を知らせるため。 |
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* その他の危険回避のため、非常事態、駅頭停車中の場合は係員の非常呼集(いずれも非常時。[[汽笛合図]]の項も参照) |
* その他の危険回避のため、非常事態、駅頭停車中の場合は係員の非常呼集(いずれも非常時。[[汽笛合図]]の項も参照) |
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* [[哀悼]]の意([[西日本旅客鉄道|JR西日本]]では、[[2006年]]以降、毎年[[4月25日]]の9時18分前後に[[兵庫県]][[尼崎市]]の[[JR福知山線脱線事故|福知山線脱線事故]]の事故現場を通過する、[[尼崎駅 (JR西日本)|尼崎駅]]方面へ向かう電車は、ミュージックホーンをOFFにした状態で、必ず[[タイフォン]]を長く鳴らす(ただし、2020年、2021年は[[日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況|新型コロナウイルス]]の影響で追悼式典が中止され、警笛もなかった |
* [[哀悼]]の意([[西日本旅客鉄道|JR西日本]]では、[[2006年]]以降、毎年[[4月25日]]の9時18分前後に[[兵庫県]][[尼崎市]]の[[JR福知山線脱線事故|福知山線脱線事故]]の事故現場を通過する、[[尼崎駅 (JR西日本)|尼崎駅]]方面へ向かう電車は、ミュージックホーンをOFFにした状態で、必ず[[タイフォン]]を長く鳴らす(ただし、2020年、2021年は[[日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況|新型コロナウイルス]]の影響で追悼式典が中止され、警笛もなかった。2022年は追悼式典こそ行われたものの、2020年、2021年に続いて警笛は鳴らされなかった。また、[[信楽高原鐵道]]は[[1991年]]に発生した[[信楽高原鐵道列車衝突事故]]の慰霊の為に毎年[[5月14日]]の10時30分すぎに[[滋賀県]][[甲賀市]]の事故現場付近の慰霊碑を通過する列車が長めの汽笛を鳴らしている。 |
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* [[鉄道撮影]]者を嫌う[[運転士]]が[[威嚇]]するため。 |
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* [[鉄道ファン|鉄道愛好家]]や、小児(親子連れ)へのサービス(俗に「サービス警笛」などと呼ばれるもので、本来警笛を吹鳴する場所や状況でなくとも、撮影・録画者、沿線住民子息などへのサービスとして、発車時や通過時に警笛を(電子笛、ミュージックホーンなどが装備されていれば、こちらを優先して)比較的軽めに短く扱う場合がある。これは運転士・機関士の裁量による。蒸気機関車牽引列車は上述の構造上に加え、イベント列車でもある特性上、余程の苦情申し立てを恒常的に行う者の居所<ref>http://www.oigawa-railway.co.jp/20121120senronai_tatiirikinsi.html 【大井川鐵道からのお願い】「線路内への立入及び過度の接近はしないでください」(大井川鐵道株式会社、2012年12月22日閲覧)</ref>付近でなければ、比較的頻繁に汽笛の取扱いを行う傾向にある。 |
* [[鉄道ファン|鉄道愛好家]]や、小児(親子連れ)へのサービス(俗に「サービス警笛」などと呼ばれるもので、本来警笛を吹鳴する場所や状況でなくとも、撮影・録画者、沿線住民子息などへのサービスとして、発車時や通過時に警笛を(電子笛、ミュージックホーンなどが装備されていれば、こちらを優先して)比較的軽めに短く扱う場合がある。これは運転士・機関士の裁量による。蒸気機関車牽引列車は上述の構造上に加え、イベント列車でもある特性上、余程の苦情申し立てを恒常的に行う者の居所<ref>http://www.oigawa-railway.co.jp/20121120senronai_tatiirikinsi.html 【大井川鐵道からのお願い】「線路内への立入及び過度の接近はしないでください」(大井川鐵道株式会社、2012年12月22日閲覧)</ref>付近でなければ、比較的頻繁に汽笛の取扱いを行う傾向にある。 |
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* また、上記鉄道愛好家の中でも特に録音や音響を研究する者から、運転乗務前にホーム上で待機する交代要員に対し、録音・録画など記録行為の一環で発車時に警笛装備の取扱いを希望する旨「事前依頼」の申し出によるもの(これも上記と同じく、応否は運転士の裁量)。 |
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※かつて盛んに行われた貨物駅([[操車場]])における[[貨車]]の[[入換 (鉄道)|入れ換え]]作業であるが、現在でも機関車が移動、停止、連結などを行う際の警笛(汽笛)の鳴らし方が規定されている。また、東北地方や名古屋鉄道、京阪本線、阪神電気鉄道などにも線区それぞれ独特の鳴らし方(踏み方)、規定(規則)、複数搭載された空気笛の使い分け方が存在するが、本項においてこれらはいずれも割愛する。 |
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旧・[[日本国有鉄道]](国鉄)時代や、JR発足当初は[[鉄道駅|駅]]での発車時に警笛(汽笛)を吹鳴することが多く、私鉄でも駅通過列車では恒常的に吹鳴していた。しかし、近年は騒音をなるべく発生させない方向で各社局とも運営している<!--昨今では自動車交通同様、上述した大鐵の例のように重大なクレーム事案-勿論線路内立入・敷地過度接近といった原因を生む者に責があるが-となる場合が多く、駅頭やコールセンター、営業部署などが問題解決に多大な労力と時間を割くのが実情である-->ため、上述の吹鳴場所その他危険防止のためやむを得ない場合を除き吹鳴しない[[鉄道事業者|事業者]]が増えている(特に関東地方)。一方、[[Osaka Metro]]と[[京都市交通局]]のように、駅入線時と発車時、駅間のトンネル内であっても[[曲線|カーブ]]進入する前など、運転取扱い上において吹鳴義務が存在する事業者、[[小湊鉄道]]、[[黒部峡谷鉄道]]など、駅発車時に警笛吹鳴を現在も必須義務として有する事業者、近鉄のように駅入線時に警笛を扱う事業者、阪急のように[[乗務員]]交替駅発車時に作動確認も含め吹鳴する事業者もある。また[[福岡市交通局]]の場合は、地下鉄に乗り入れる[[九州旅客鉄道|JR九州]]の[[国鉄103系電車|103系]]に限って駅到着時に吹鳴している(かつてはすべての車両が吹鳴していたが、ホームドアが取り付けられてからは旅客への安全面の問題が向上したため、103系以外の車両が鳴らすことは稀である)。 |
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==== 警笛のメーカー<!--廃品・放出品・メーカーウェブサイトなどから推定・抜粋--> ==== |
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* [[三菱電機]] |
* [[三菱電機]] |
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* [[クラリオン]] |
* [[フォルシアクラリオン・エレクトロニクス|クラリオン]] |
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* [[ナブテスコ]] |
* [[ナブテスコ]] |
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* オジデン(電気笛ペダル部品) |
* オジデン(電気笛ペダル部品) |
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** [[小田急10000形電車|10000形「HiSE」車]] |
** [[小田急10000形電車|10000形「HiSE」車]] |
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** [[小田急20000形電車|20000形「RSE」車]] |
** [[小田急20000形電車|20000形「RSE」車]] |
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<!--30000形「EXE」車においては、新製以降2020年現在までオルゴールに関連する動きはないためコメントアウト--> |
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==== 京王電鉄 ==== |
==== 京王電鉄 ==== |
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==== 名古屋鉄道 ==== |
==== 名古屋鉄道 ==== |
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ミュージックホーンという機構や着想について小田急電鉄に先を越された[[名古屋鉄道]](名鉄)では、小田急のテープ式とは異なり、当時の最新技術である[[トランジスタ]]を採用した警笛であることを強調するため、ミュージックホーンを「トランジスタホーン」と謳い宣伝した。かつての名鉄では、[[高山本線]]直通列車用の[[名鉄キハ8000系気動車|キハ8000系]]を間合いで使用していた早朝の[[名鉄名古屋本線|名古屋本線]]豊橋方面行き[[特 |
ミュージックホーンという機構や着想について小田急電鉄に先を越された[[名古屋鉄道]](名鉄)では、小田急のテープ式とは異なり、当時の最新技術である[[トランジスタ]]を採用した警笛であることを強調するため、ミュージックホーンを「トランジスタホーン」と謳い宣伝した。かつての名鉄では、[[高山本線]]直通列車用の[[名鉄キハ8000系気動車|キハ8000系]]を間合いで使用していた早朝の[[名鉄名古屋本線|名古屋本線]]豊橋方面行き[[名鉄特急|特急列車]]が、ミュージックホーンを連続で鳴動させながら走行していたことから、沿線住人はキハ8000系が奏でるミュージックホーンを毎日の[[時報]]代わりにしていたという逸話が残っている。また、沿線の学校では[[ドップラー効果]]の説明にミュージックホーンを用いることもあったという。 |
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乗務員室の警笛類に関する機構は、「2連空気笛」(1000系列)または「電子ホーン+深踏みで2連空気笛」(2000系以降)の警笛ペダルと別個に、独立したミュージックホーンペダルが用意される。2000系およびそれ以降に就役した特急車両の場合は、ミュージックホーン演奏中に警笛ペダルを取り扱うと演奏キャンセル(鳴動中止)となる。これは、ミュージックホーンと電子ホーンの鳴動を1基のスピーカーで共用していることによる。 |
乗務員室の警笛類に関する機構は、「2連空気笛」(1000系列)または「電子ホーン+深踏みで2連空気笛」(2000系以降)の警笛ペダルと別個に、独立したミュージックホーンペダルが用意される。2000系およびそれ以降に就役した特急車両の場合は、ミュージックホーン演奏中に警笛ペダルを取り扱うと演奏キャンセル(鳴動中止)となる。これは、ミュージックホーンと電子ホーンの鳴動を1基のスピーカーで共用していることによる。 |
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基本的な旋律に関しては、[[名鉄7000系電車|7000系]]デビューでの装備以降変わらないものとなっており(編成による「個体差」も数多い)、沿線住民や愛好家からは'''「どけよホーン」'''と呼ばれ親しまれている。これは、ミュージックホーンを大音量で鳴らしながら高速運転する特急の姿を見て、地元住民がいつしか「どーけーよー……」という、揶揄するような歌詞を付けるようになったものとされている<ref> |
基本的な旋律に関しては、[[名鉄7000系電車|7000系]]デビューでの装備以降変わらないものとなっており(編成による「個体差」も数多い)、沿線住民や愛好家からは'''「どけよホーン」'''と呼ばれ親しまれている。これは、ミュージックホーンを大音量で鳴らしながら高速運転する特急の姿を見て、地元住民がいつしか「どーけーよー……」という、揶揄するような歌詞を付けるようになったものとされている<ref name="西上いつき">{{Cite web|和書|author=西上いつき|authorlink=西上いつき|url=https://trafficnews.jp/post/92008 |title=名鉄特急「ミュージックホーン」の魅力 「パノラマカー」から半世紀以上 なぜ浸透? |date=2019-12-17 |website=乗りものニュース |publisher=[[メディア・ヴァーグ]]|accessdate=2020-03-14}}</ref>。旋律の作者は、ミュージックホーンの製作を担当した小糸工業(現・[[コイト電工]])に依頼された作曲家であるとされる。名鉄は「旋律の著作権は自社にある」として具体的な氏名は伏せているが、7000系の開発に携わった名鉄OBの[[白井昭]]によれば「相当有名な人物」であるという<ref name="大森準">{{Cite news|和書 |title=時流の先へ 中部財界ものがたり 第5部 走りだす名鉄(番外編)心とらえたあの音色 ミュージックホーン 最新技術で極秘開発 |newspaper=[[中日新聞]] |date=2013-03-22 |edition=朝刊 |author=大森準 |publisher=[[中日新聞社]] |page=11 |language=ja}}</ref>。 |
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その後、8800系から1230系までは大型スピーカー機器 |
その後、8800系から1230系までは大型スピーカー機器からビブラートを効かせたスローテンポな[[シンセサイザー]]調の旋律を奏でるものとなり、さらに1600系以降は一般的な電子ホーン機器から[[オクターブ]]の高い[[トランペット]]調の旋律を奏でるものとなった。 |
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前述の |
前述の白井によると、ミュージックホーンの使用を開始してから10年ほど経った頃、名鉄社内で「10年一途では時代遅れ」との意見があり、旋律を変更するよう指示され[[ビューグル|進軍ラッパ]]調の旋律に変更した。しかし、乗客や沿線住民らから「このような曲はけしからん」と苦情が殺到し、すぐに元の旋律に戻したという<ref name="大森準"></ref>。 |
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また、名古屋鉄道創業100周年を記念して特別塗装を施した1000系1007編成「[[名鉄ブルーライナー|ブルーライナー]]」には、ミュージックホーンにも同社イメージソング『しなやかな風』の一節をアレンジした旋律が用いられ、通常運用では鳴動させることのない小駅(例:[[富貴駅]]など)を含む各駅への入線、発車加速時、駅間など、運転中における数多くの場面において、早朝・深夜以外は盛んに演奏の扱いをしていた。その後、特別塗装期間の終了時にミュージックホーンも標準の旋律に戻されている。 |
また、名古屋鉄道創業100周年を記念して特別塗装を施した1000系1007編成「[[名鉄ブルーライナー|ブルーライナー]]」には、ミュージックホーンにも同社イメージソング『[[しなやかな風]]』の一節をアレンジした旋律が用いられ、通常運用では鳴動させることのない小駅(例:[[富貴駅]]など)を含む各駅への入線、発車加速時、駅間など、運転中における数多くの場面において、早朝・深夜以外は盛んに演奏の扱いをしていた。その後、特別塗装期間の終了時にミュージックホーンも標準の旋律に戻されている。 |
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元々は遮断機などの保安機器が未整備の踏切が多い中、列車の接近を遠方から告知する目的で、走行中は常に演奏させることを前提に採用されたミュージックホーンではあったが、近年は騒音問題に加えて前照灯の[[昼間点灯]]が広まり、接近する列車の被視認性がある程度解決され、その必要性は薄まりつつある。そのため、名鉄の看板車両におけるシンボル的装備でありながら、演奏させる機会は現状では主要ターミナル駅の[[プラットホーム]]への進入や、混雑した駅を高速で通過する必要がある場合などに限られつつある。基幹駅の[[名鉄名古屋駅]]においてもかつては盛んに演奏を聞くことができたが、近年はその回数が減少、または演奏タイミングを早める(ホーム上にかからないよう、旋律を手前で演奏停止できるように取扱う)など、年を追うごとに使用する場面は減少傾向にある。 |
元々は遮断機などの保安機器が未整備の踏切が多い中、列車の接近を遠方から告知する目的で、走行中は常に演奏させることを前提に採用されたミュージックホーンではあったが、近年は騒音問題に加えて前照灯の[[昼間点灯]]が広まり、接近する列車の被視認性がある程度解決され、その必要性は薄まりつつある。そのため、名鉄の看板車両におけるシンボル的装備でありながら、演奏させる機会は現状では主要ターミナル駅の[[プラットホーム]]への進入や、混雑した駅を高速で通過する必要がある場合などに限られつつある。基幹駅の[[名鉄名古屋駅]]においてもかつては盛んに演奏を聞くことができたが、近年はその回数が減少、または演奏タイミングを早める(ホーム上にかからないよう、旋律を手前で演奏停止できるように取扱う)など、年を追うごとに使用する場面は減少傾向にある<ref name="西上いつき"></ref>。 |
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通常の警笛からは独立している機構上、小田急ロマンスカーの儀礼的演奏や静岡鉄道の優等列車途中駅における使用といった他事業者の同様装備と比較すると「装備車両において必ず耳にすることができる」とは限らなくなってきており、使用の一切をハンドル扱いを行う運転士の裁量に任された、いわば特殊な警笛であるといえる。過去には[[2000年]]まで道路との併用区間であった[[犬山橋]]のある[[名鉄犬山線|犬山線]]・[[犬山遊園駅]] - [[新鵜沼駅]]間で、比較的高い頻度かつ連続した演奏・使用を聞くことができた。 |
通常の警笛からは独立している機構上、小田急ロマンスカーの儀礼的演奏や静岡鉄道の優等列車途中駅における使用といった他事業者の同様装備と比較すると「装備車両において必ず耳にすることができる」とは限らなくなってきており、使用の一切をハンドル扱いを行う運転士の裁量に任された、いわば特殊な警笛であるといえる。過去には[[2000年]]まで[[鉄道道路併用橋|道路との併用区間]]であった[[犬山橋]]のある[[名鉄犬山線|犬山線]]・[[犬山遊園駅]] - [[新鵜沼駅]]間で、比較的高い頻度かつ連続した演奏・使用を聞くことができた<ref name="西上いつき"></ref>。 |
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いずれも基本的に全線で使用可能であるが、名古屋本線との共用区間として乗り入れるJR[[飯田線]]内([[豊橋駅]] - [[平井信号場]]間)では後述の[[#東海旅客鉄道(JR東海)|JR東海との規定]]の関係上、ミュージックホーンは使用されない。 |
いずれも基本的に全線で使用可能であるが、名古屋本線との共用区間として乗り入れるJR[[飯田線]]内([[豊橋駅]] - [[平井信号場]]間)では後述の[[#東海旅客鉄道(JR東海)|JR東海との規定]]の関係上、ミュージックホーンは使用されない<ref name="西上いつき"></ref>。 |
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[[中京競馬場]]で行われる[[名鉄杯]](オープン特別)では、ミュージックホーンをアレンジした[[ファンファーレ (競馬)|ファンファーレ]]が演奏される。このファンファーレは名鉄ブラスバンド部による生演奏となっているが、通常ファンファーレを生演奏する競馬のレースはGI競走が中心となる。また、中央競馬で独自のファンファーレが用いられるのも名鉄杯以外では[[宝塚記念]]のみである。その他、かつての[[CBCラジオ]]の番組「[[おはようCBC]]」内のコーナーでは、名鉄の生CMの冒頭でミュージックホーンが流れていた。 |
[[中京競馬場]]で行われる[[名鉄杯]](オープン特別)では、ミュージックホーンをアレンジした[[ファンファーレ (競馬)|ファンファーレ]]が演奏される。このファンファーレは名鉄ブラスバンド部による生演奏となっているが、通常ファンファーレを生演奏する競馬のレースはGI競走が中心となる。また、中央競馬で独自のファンファーレが用いられるのも名鉄杯以外では[[宝塚記念]]のみである。その他、かつての[[CBCラジオ]]の番組「[[おはようCBC]]」内のコーナーでは、名鉄の生CMの冒頭でミュージックホーンが流れていた。[[プロ野球]]の[[私設応援団]]が試合中に演奏することもある。 |
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[[2016年]][[1月14日]]付けでその旋律を「'''音'''」の[[商標]]として出願していたが、2018年2月に特許庁から却下された |
[[2016年]][[1月14日]]付けでその旋律を「'''音'''」の[[商標]]として出願していたが、2018年2月に特許庁から却下された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2016-003598/7AFD41B486957B3901DEB069A5BCA0DF062E5238438336B35EDFFD24F4459C2E/40/ja|title=商願2016-3598(J-PlatPat)|accessdate=2020-05-16}}</ref><ref>[https://opi-rina.chunichi.co.jp/topic/20180313-2.html 名鉄の電子警笛 商標「不調和」 登録申請も特許庁は却下] オピ・リーナ、2019年6月21日閲覧</ref>。 |
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* 就役中の搭載車両 |
* 就役中の搭載車両 |
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** [[名鉄1000系電車|1200系 |
** [[名鉄1000系電車#1200系|1200系]] |
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** [[名鉄2000系電車|2000系 |
** [[名鉄2000系電車|2000系]] |
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** [[名鉄2200系電車|2200系 |
** [[名鉄2200系電車|2200系]] |
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⚫ | |||
** [[名鉄2200系電車#2330系|2300系(一般車)]] |
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* 過去の車両 |
* 過去の車両 |
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** [[名鉄7000系電車|7000系 |
** [[名鉄7000系電車|7000系]] |
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** [[名鉄 |
** [[名鉄7500系電車|7500系]] |
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** [[名鉄 |
** [[名鉄7300系電車|7300系]] |
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** [[名鉄 |
** [[名鉄8800系電車|8800系]] |
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** [[名鉄 |
** [[名鉄1000系電車|1000系]] |
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** [[名鉄1000系電車| |
** [[名鉄1000系電車#1030系・1230系|1030系・1230系]] |
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** [[名鉄 |
** [[名鉄1600系電車|1600系]] |
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** [[名鉄 |
** [[名鉄2200系電車#1700系|1700系]] - 1600系からの改造車 |
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** [[名鉄キハ8000系気動車|キハ8000系]] |
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** [[名鉄1700系電車|1700系]] - [[名鉄1600系電車|1600系パノラマスーパー]]からの改造車 |
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** [[名鉄 |
** [[名鉄7700系電車|7700系]] |
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** [[知多鉄道デハ910形電車|モ900形]]・[[愛知電気鉄道電7形電車|ク2300形・ク2320形]] - [[名鉄瀬戸線|瀬戸線]]特急 |
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** [[名鉄7700系電車|7700系パノラマカー(展望席なし)]] |
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** [[知多鉄道デハ910形電車|モ900形]]・[[愛知電気鉄道電7形電車|ク2300形・ク2320形]] - 瀬戸線特急<!--300系電車納入の際の自力回送時、JR東日本の特急車汎用ミュージックホーンを鳴動した記録がweb上に存在するが、これは日本車輌製造からの出荷時において八幡電気産業製電子笛のROM書き換えを失念したため。後日、2000系ほかと同様の単音電気笛に上書きされている。また、タイトーのプレイステーション向けゲームソフト「電車でGO!名古屋鉄道編」で8500系気動車選択時にMHを鳴動可能である。しかし実際にはJRの苦情を受けすぐに取り外された。実車は空気笛(ダブルホーン)のみ搭載--> |
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==== 近畿日本鉄道 ==== |
==== 近畿日本鉄道 ==== |
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* [[静岡鉄道1000形電車|1000形]] |
* [[静岡鉄道1000形電車|1000形]] |
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* [[静岡鉄道A3000形電車|A3000形]] |
* [[静岡鉄道A3000形電車|A3000形]] |
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** 急行運転する場合に途中駅で使用。オリジナルの旋律を奏でる |
** 急行運転する場合に途中駅で使用。オリジナルの旋律を奏でる。2011年10月、平日ダイヤ朝の通勤通学時間帯において15年ぶりに「急行」(下り[[新清水駅|新清水]]行き)が再設定され、同時に「通勤急行」(上り[[新静岡駅|新静岡]]行き)が新設されたことにより、途中駅進入時において乗客への識別・注意喚起目的で使用されているが、沿線周辺住民から騒音問題として惹起されたため、午前7時以降に使用することとし、音量は往時と比較して抑え気味の設定としている。1996年の急行列車廃止に伴い一度は使用されなくなったミュージックサイレンを「復活」させたものである。1000形乗務員室の機器配置については、デビュー当時は足元に専用のペダルが割り当てられていたものの、急行列車の設定廃止で単音鳴動の電気笛ペダルとして回路変更されたため、現在では乗務員室コンソールスイッチの「急行」および清水寄りエンドの「電子警報」を「ON」位置にした上、運転席デスク上に配置された黄色ボタンを指で1度押すことで、自動的に旋律を2連奏して鳴動停止する。上り通勤急行[[日吉町駅]]入線時は、次停車駅が終着の新静岡であるため使用を省略する場合がある。また、両端駅進入時および、駅施設直近以外の駅間において取り扱うことは通常ない。過去には[[静岡鉄道300形電車|300形]]ほかにも搭載されていた。 |
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==== 日本国有鉄道およびJRグループ ==== |
==== 日本国有鉄道およびJRグループ ==== |
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[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]では、次のような車両に搭載されている。 |
[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]では、次のような車両に搭載されている。 |
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* <!--* [[ひたち (列車)|スーパーひたち]]」ほか用[[JR東日本651系電車|651系電車]] 同車のミュージックホーンは、過去に発生した人身事故の対象者に関係する諸事情で、設定スイッチ切とされていた--> |
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*就役中の搭載車両 |
*就役中の搭載車両 |
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** [[日光 (列車)|日光 |
** [[日光 (列車)|日光・きぬがわ]]用[[JR東日本253系電車|253系]] |
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** [[踊り子 (列車)|踊り子]]用[[JR東日本E257系電車|E257系]] |
** [[踊り子 (列車)|踊り子]]用[[JR東日本E257系電車|E257系]] |
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** [[成田エクスプレス]]用[[JR東日本E259系電車|E259系]] |
** [[成田エクスプレス]]用[[JR東日本E259系電車|E259系]] |
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上記の車両は「レ・ラ・ファ#・レ・ラ・ファ#・ラ・レ」の旋律を奏でる。 |
上記の車両は「レ・ラ・ファ#・レ・ラ・ファ#・ラ・レ」の旋律を奏でる。 |
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* [[しおさい]]・[[さざなみ]]・[[わかしお]]用[[JR東日本255系電車|255系]] |
* [[しおさい (列車)|しおさい]]・[[さざなみ (列車)|さざなみ]]・[[わかしお (列車)|わかしお]]用[[JR東日本255系電車|255系]] |
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* スーパーあずさ用[[JR東日本E351系電車|E351系]] |
* スーパーあずさ用[[JR東日本E351系電車|E351系]] |
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上記の車両は「ファ・シ♭・レ・ファ・シ♭・レ・シ♭」の旋律を奏でる。 |
上記の車両は「ファ・シ♭・レ・ファ・シ♭・レ・シ♭」の旋律を奏でる。 |
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上記の車両は、他の車両とは異なる「ミ・レ・ミ・シ・ド♯・ミ・ラ」の旋律を奏でる(作曲は[[福嶋尚哉]])。 |
上記の車両は、他の車両とは異なる「ミ・レ・ミ・シ・ド♯・ミ・ラ」の旋律を奏でる(作曲は[[福嶋尚哉]])。 |
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一部の車両には補助警報の他に通勤・近郊型電車と同様の電気笛も鳴動可能であり、運転台のスイッチで、補助警報・電気笛の切り替えを行う。 |
一部の車両には補助警報の他に通勤・近郊型電車と同様の電気笛も鳴動可能であり、運転台のスイッチで、補助警報・電気笛の切り替えを行う。 |
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いずれの機構も、乗務員室警笛ペダルの浅踏みで「補助警報演奏」、深く踏みこむと「補助警報+空気笛」。 |
いずれの機構も、乗務員室警笛ペダルの浅踏みで「補助警報演奏」、深く踏みこむと「補助警報+空気笛」。 |
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===== 西日本旅客鉄道(JR西日本) ===== |
===== 西日本旅客鉄道(JR西日本) ===== |
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<!--同社は内規でミュージックホーンを「警笛」としていない。また毎年4月25日は、2007年に起こした福知山線脱線事故の発生時刻直近前後に事故現場を通過する、宝塚方面発・JR東西線直通・学研都市線方面行き207系・321系快速の先頭部乗務員室に制服・白手袋の役員を同乗させ、犠牲者に鎮魂の意を込め、事故地点で役員は全員敬礼、運転士は徐行のうえ長緩汽笛を扱うが、機器設定上同時に補助警報が鳴動するときわめて不適当である(汽笛吹鳴のタイミング次第では補助警報部分が残響する)ため、予め電気笛スイッチを切る--> |
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* [[サンダーバード_(列車)|サンダーバード]]・[[しらさぎ (列車)|しらさぎ]]・[[ダイナスター (列車)|ダイナスター]]・[[能登かがり火]]・[[おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス]]・[[びわこエクスプレス]]用[[JR西日本681系電車|681系]]・[[JR西日本683系電車|683系]](元北越急行車を含む) |
* [[サンダーバード_(列車)|サンダーバード]]・[[しらさぎ (列車)|しらさぎ]]・[[ダイナスター (列車)|ダイナスター]]・[[能登かがり火]]・[[おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス]]・[[びわこエクスプレス]]用[[JR西日本681系電車|681系]]・[[JR西日本683系電車|683系]](元北越急行車を含む) |
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* [[はるか_(列車)|はるか]]用[[JR西日本281系電車|281系]]・[[JR西日本271系電車|271系]] |
* [[はるか_(列車)|はるか]]用[[JR西日本281系電車|281系]]・[[JR西日本271系電車|271系]] |
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* [[サンライズ瀬戸]]・[[サンライズ出雲]]用[[JR西日本285系電車|285系0番台]] |
* [[サンライズ瀬戸]]・[[サンライズ出雲]]用[[JR西日本285系電車|285系0番台]] |
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* [[TWILIGHT EXPRESS 瑞風]]用キハ87系寝台気動車 |
* [[TWILIGHT EXPRESS 瑞風]]用キハ87系寝台気動車 |
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* [[JR西日本207系電車|207系]]以降の |
* [[JR西日本207系電車|207系]]以降の通勤・近郊形電車([[JR西日本321系電車|321系]]・[[JR西日本323系電車|323系]]・[[JR西日本125系電車|125系]]・[[JR西日本223系電車|223系]]・[[JR西日本225系電車|225系]]・[[JR西日本227系電車|227系]]・[[JR西日本521系電車|521系]]などの[[通勤形車両 (鉄道)|通勤]]・[[近郊形車両|近郊]]・[[一般形車両 (鉄道)|一般形電車]])など、京阪神・北陸・岡山・広島地区路線に配属された、同社発足後に就役した[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ]]制御車の全系列。 |
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** 補助警報のスイッチを切って空気笛のみを鳴らすことも可能([[#吹鳴の場所|前述]])。 |
** 補助警報のスイッチを切って空気笛のみを鳴らすことも可能([[#吹鳴の場所|前述]])。 |
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** TWILIGHT EXPRESS 瑞風用キハ87系寝台気動車は落成時は他系列の特急型車両と同じミュージックホーンを搭載していたが、営業開始時にホイッスル風の電子警笛に変更された。この電子警笛は初代「トワイライトエクスプレス」の牽引機である[[国鉄EF81形電気機関車|EF81形]]の汽笛を録音したものである。 |
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いずれの機構も、乗務員室警笛ペダルの浅踏みで「補助警報演奏」、深く踏みこむと「補助警報+空気笛」。 |
いずれの機構も、乗務員室警笛ペダルの浅踏みで「補助警報演奏」、深く踏みこむと「補助警報+空気笛」。 |
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==== 天竜浜名湖鉄道 ==== |
==== 天竜浜名湖鉄道 ==== |
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* [[天竜浜名湖鉄道TH2000形気動車|TH9200形]] |
* [[天竜浜名湖鉄道TH2000形気動車|TH9200形]] |
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** 同型式はイベント対応車両でもある。[[パトライト|PATLITE]]製の電子音報知器が搭載されており、内蔵されている[[メロディIC]](PATLITEのBA0060。[[セイコーエプソン|EPSON]]のSVM7571のOEM品)には「[[アマリリス (みんなのうた)|アマリリス]]」「[[交響曲第40番 (モーツァルト)|交響曲第40番]]」「[[静かな湖畔の森の影から|静かな湖畔]]」「[[山の音楽家]]」「[[愛のロマンス|愛のロマンス(禁じられた遊び)]]」「[[カチューシャ (曲)|カチューシャ]]」「ピンポン」「ピピピピピピ」が収められている<ref>https://www.patlite.co.jp/support/enddata/catalog/bt_200903.pdf</ref>。運行中の楽曲変更はできない |
** 同型式はイベント対応車両でもある。[[パトライト|PATLITE]]製の電子音報知器が搭載されており、内蔵されている[[メロディIC]](PATLITEのBA0060。[[セイコーエプソン|EPSON]]のSVM7571のOEM品)には「[[アマリリス (みんなのうた)|アマリリス]]」「[[交響曲第40番 (モーツァルト)|交響曲第40番]]」「[[静かな湖畔の森の影から|静かな湖畔]]」「[[山の音楽家]]」「[[愛のロマンス|愛のロマンス(禁じられた遊び)]]」「[[カチューシャ (曲)|カチューシャ]]」「ピンポン」「ピピピピピピ」が収められている<ref>https://www.patlite.co.jp/support/enddata/catalog/bt_200903.pdf</ref>。運行中の楽曲変更はできない。同型式はミュージックホーン搭載と引き換えに、同社他車両に標準装備される電気笛の装備が省略されている。同装置が東武鉄道の[[葛生駅]]の信号開通メロディで使われているほか、同社他駅でもかつて使用されていた。 |
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⚫ | ** 2両ともイベントや貸切専用車両として製造されたために装備されており、曲目は151川内側は「[[おもちゃのチャチャチャ]]」、151八代側.152は「[[ハッピーバースデー]]」が流れる。現在では一般運用に就いている。スイッチは運転台にあり、ONにするとOFFにするまで流れ続ける仕組みである。音源はセイコーエプソンのSVM7571C6Hであり、他に「[[ミッキーマウス・マーチ|ミッキーマウスマーチ]]」「[[小さな世界]]」「[[森のくまさん (曲)|森のくまさん]]」「[[こんなこいるかな]]」「[[子守歌 (シューベルト)|シューベルトの子守歌]]」「[[赤鼻のトナカイ]]」が内蔵されている<ref>https://www.mikesarcade.com/estore/datasheets/SVM7910.pdf</ref>。 |
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==== 首都圏新都市鉄道 ==== |
==== 首都圏新都市鉄道 ==== |
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* [[京成AE形電車 (2代)|新AE形]] |
* [[京成AE形電車 (2代)|新AE形]] |
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** 作曲は向谷実。乗務員室の警笛ペダルは1本のみで、運転席にある切り替えスイッチにより、電気笛とミュージックホーンの鳴動を選択する。 |
** 作曲は向谷実。乗務員室の警笛ペダルは1本のみで、運転席にある切り替えスイッチにより、電気笛とミュージックホーンの鳴動を選択する。 |
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<!--工場入場時などで3700形などが同じ旋律を鳴動させる動画がwebに出回っているが、当然ながら実運用では用いられないのでコメントアウト--> |
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==== 京王電鉄 ==== |
==== 京王電鉄 ==== |
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==== 長野電鉄 ==== |
==== 長野電鉄 ==== |
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* [[長野電鉄2100系電車|2100系]]「スノーモンキー」 |
* [[長野電鉄2100系電車|2100系]]「スノーモンキー」 |
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** 元[[JR東日本253系電車|JR東日本253系]]に搭載されていたものを機構、旋律ともに無改造 |
** 元[[JR東日本253系電車|JR東日本253系]]に搭載されていたものを機構、旋律ともに無改造で引き継いだ。 |
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==== IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道 ==== |
==== IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道 ==== |
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370行目: | 352行目: | ||
==== 軌道事業者など ==== |
==== 軌道事業者など ==== |
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===== 宇都宮ライトレール ===== |
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* [[宇都宮ライトレールHU300形電車|HU300形]] |
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** 曲名は「Light Summer(らいさま)」。作曲は福嶋尚哉。 |
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===== その他 ===== |
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* 以下の軌道形車両は、すべて同一旋律の補助警報を持つ。小田急電鉄のものと比較すると、より「オルゴール」に近く、短く簡潔なメロディである。 |
* 以下の軌道形車両は、すべて同一旋律の補助警報を持つ。小田急電鉄のものと比較すると、より「オルゴール」に近く、短く簡潔なメロディである。 |
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**[[札幌市交通局]]・[[札幌市電|市内電車]]の旅客用全車両。 |
**[[札幌市交通局]]・[[札幌市電|市内電車]]の旅客用全車両。 |
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** [[とさでん交通]]の旅客用一般電車 |
** [[とさでん交通]]の旅客用一般電車。 |
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** [[伊予鉄道]]・[[伊予鉄道松山市内線|松山市内線]]すべての'''電車''' |
** [[伊予鉄道]]・[[伊予鉄道松山市内線|松山市内線]]すべての'''電車'''。 |
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** [[鉄道総研LH02形電車]] |
** [[鉄道総研LH02形電車]] |
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** [[SWIMO]] |
** [[SWIMO]] |
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===== 江ノ島電鉄 ===== |
===== 江ノ島電鉄 ===== |
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* [[江ノ島鎌倉観光1000形電車|1000形]]2次車(1101F) |
* [[江ノ島鎌倉観光1000形電車|1000形]]2次車(1101F) |
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** 2012年春ごろ試験的に一時期搭載され、道路との併用区間である[[江ノ島駅]] - [[腰越駅]]間で用いられるも同年中に撤去済み。旋律は楽曲「好きです江ノ電」の歌い出し部をループさせたオルゴール調のものであった。 |
** 2012年春ごろ試験的に一時期搭載され、道路との併用区間である[[江ノ島駅]] - [[腰越駅]]間で用いられるも同年中に撤去済み。旋律は楽曲「好きです江ノ電」の歌い出し部をループさせたオルゴール調のものであった。 |
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===== 富山地方鉄道 ===== |
===== 富山地方鉄道 ===== |
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* [[富山地方鉄道10020形電車|10020形]] |
* [[富山地方鉄道10020形電車|10020形]] |
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* [[富山地方鉄道14760形電車|14760形]] |
* [[富山地方鉄道14760形電車|14760形]] |
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** それぞれ一部の編成に搭載されたが、1990年代後半までに撤去されている。機器は[[名鉄キハ8000系気動車]]のものと似た形状の筺体を先頭部屋根上に設置、オリジナルの旋律であった。 |
** それぞれ一部の編成に搭載されたが、1990年代後半までに撤去されている。機器は[[名鉄キハ8000系気動車]]のものと似た形状の筺体を先頭部屋根上に設置、オリジナルの旋律であった。 |
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===== 福井鉄道 ===== |
===== 福井鉄道 ===== |
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* [[JR九州883系電車|883系]]以降の振り子式特急用電車 |
* [[JR九州883系電車|883系]]以降の振り子式特急用電車 |
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** 営業運転での使用はなく、業務・催事時(振り子機能を観衆の前で強制実演する際など)にのみ使用。この音楽は、ペダルで鳴らすのではなく、助手席側のコンソールボックス内にスイッチがある。 |
** 営業運転での使用はなく、業務・催事時(振り子機能を観衆の前で強制実演する際など)にのみ使用。この音楽は、ペダルで鳴らすのではなく、助手席側のコンソールボックス内にスイッチがある。 |
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⚫ | ** 2両ともイベントや貸切専用車両として製造されたために装備されており、曲目は151は「[[おもちゃのチャチャチャ]]」、152は「ハッピーバースデー」が流れる。 |
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==== 北越急行 ==== |
==== 北越急行 ==== |
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=== 注釈・出典 === |
=== 注釈・出典 === |
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<references /> |
<references /> |
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* {{Cite book|和書|author=|year=1968 |
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|title=ライフサイエンスライブラリー|volume=19 |
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|publisher=ライフ編集部|page=|chapter=米英の技術競争 |
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}} |
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* {{Cite book|和書|author=原系之助|year=1970 |
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|title=ヒトとクルマとエンジン -その考古学から未来学まで- |
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|publisher=八重洲出版|page=|chapter=リズミカル・ノイズによる発展 |
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}} |
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* {{Cite book|和書|editor=車両管理研究会|year=1977-11-05 |
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|edition=10 |
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|title=道路運送車両の保安基準詳解 |
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|publisher=交文社|page=311|chapter=第43条(警音器) |
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|ref={{harvid|道路運送車両の保安基準詳解|1977}} |
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}} |
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* {{Cite book|和書|author=武石道男|year=1986 |
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|title=少年警察の実務101問 |
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|publisher=立花書房|page=206-207|chapter=第99問 暴走族の特性は何か |
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}} |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2024年11月26日 (火) 23:29時点における最新版
警笛(けいてき)は、交通機関等で自らが近づくことを他の通行対象に知らせるための音(警告音)またはそれを発する保安用具。
自動車や鉄道車両、船舶等において警告音を発する装置は警音器(けいおんき)ともいう。特に自動車では一般にクラクション(klaxon)やホーン(horn)と呼ぶ。
このほか、警察官が警告時などで用いるホイッスル(呼子笛)も警笛という(ホイッスルまたは呼子笛を参照)。
名称
[編集]自動車
[編集]「クラクション」(Klaxon) は多くの国で自動車用ホーン全般を意味するが、元は電気機械式ホーンの商品名である。鋼製の回転部品の衝突により「awooga」「ah-oo-gah」などと表現される独特の音を出す。自動車・オートバイ・鉄道車両・船舶・潜水艦などに使われたが、電磁式や電子式ホーンに取って代わられた。
クラクションの機構は、アメリカの発明家ミラー・ハチソンが1908年に特許を取得した[1]。ニューアークの自動車部品メーカー The Lovell-McConnell Manufacturing Co. が製品化し、その年のうちに自動車やオートバイに搭載された。その際、創業者でもある Franklyn Hallett Lovell Jr. が古代ギリシア語の κλάζω(klazō、甲高い声を出す)から Klaxon と造語した[2]。
自動車の国際基準であるUN/ECE規則では警音器はAudible Warning Devicesと称する[3]。
船舶
[編集]船舶では汽笛(きてき)という。ちなみに「霧笛」とは、船舶の汽笛による霧中信号を指すこともあるが、正式には霧信号所による音波信号のことである。
鉄道車両
[編集]鉄道車両では蒸気で吹鳴するものを汽笛、圧縮空気で吹鳴するものは空気笛(または空笛)と称する[4]。これらはホイッスルとも呼ばれるが、これは1836年にアメリカの蒸気機関車に初めて汽笛を取り付けたジョージ・ホイッスラーの名前に由来する[5][6]。
自動車
[編集]自動車では「クラクション」または「ホーン」と呼ばれることがある。ホーンスイッチ部のトランペットマークから俗にラッパとも。
警笛を鳴らすためには警笛用のスイッチを操作する。警笛用スイッチは運転中に手の届く範囲に設置されており、大抵はステアリングのどこかに取り付けられている。警笛用のスイッチは、操作している間のみ通電し電気的・電磁的に音を発生させ続けるものが主流である。通常、取付位置はボンネット内先頭部に取り付けられている。不協和音を出すことにより危険を回避するものである[7]。また、取り付け位置を大規模に衝突させたり、車両火災が発生した場合に回路が残存している場合、バッテリーが切れたり回路が焼け切れる、あるいは措置をするまで鳴動し続けることがある[8]。
本来は危険防止のために使用する警音器であるが、防犯上などのため安全装置の作動として警音器が鳴ることもある(後述)。
日本では1930年(昭和5年)に宮本喇叭製造所(現在の宮本警報器)の電気ホーン国産化により軍用車に採用されたのが始まりである。
装備に関する基準
[編集]欧州
[編集]国連欧州委員会(UN/ECE)の多国間協定である自動車の構造及び装置に関する規則(UN/ECE規則)には127の項目があり(2010年2月現在)、そこには警音器(警音器はAudible Warning Devices)の項目もある[3]。1995年からは欧州域外からの参加も可能となっている[3]。日本では2009年までに約40項目でUN/ECE規則が国内基準として採用されている[3]。
日本
[編集]この節は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 |
日本では、道路運送車両法第41条(自動車の装置)第14項にて、国土交通省令で定める基準に適合するものでなければ設置し使用することができない旨が定められている[9]。原動機付自転車においても、道路運送車両法第44条(原動機付自転車の構造及び装置)にて自動車の場合と同様の取り決めがなされている[10]。
さらに、道路運送車両の保安基準第43条(警音器)の第1項において自動車(ただし、被牽引自動車は除く)は警音器を備えなければならないと規定されている[11]。また、同条2項および3項にて警笛の音量や音色について規定されており、告示で定める基準に適合するものでなければならないとされている[11]。
車検の際は警笛のスイッチを示すホーンのマークが存在しないと合格できない(手書きのラッパマーク[12]や、正露丸のもの[13]でも警笛の一部として認められる)。
使用に関する基準
[編集]日本
[編集]この節は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。 |
道路交通法第54条(警音器の使用等)第2項で規定されている通り、道路交通法第54条第1項各号で示されている警笛区間を通行する際には必ず使用しなければならず、それ以外の場合においては危険を防止するためにやむをえない場合以外には使用してはならない[14]。これに違反した場合の罰則が同法第121条第1項第7号で規定されており、2万円以下の罰金または科料に処するとされている[15]。
このような制限や罰則があるのは、警笛のみだりな使用が騒音の原因となるほか、本当に危険な場合との区別が付かなくなるなどの問題があることによる[16]。
ただし、例外として旅客自動車運送事業運輸規則第50条第2項第2号では、路線バスや観光バス等の運転者の遵守事項として「発車の直前に安全の確認ができた場合を除き警音器を吹鳴すること」と規定し、バス停等からの発車の際の、出発合図として吹鳴義務を定めている(観光バスの運転手がよく行なっているのを見かける事がある)。
自動車の場合、警笛に端を発するトラブルが発生することもあり、傷害事件や殺人事件に発展してしまった事例もある。後者としては1977年(昭和52年)に東大阪市で相手に射殺された事件と、2011年(平成23年)に大阪市交通局の職員(警笛を鳴らした運転手とは別人)が殺害された事件がある[17]。
違反となる使用例
[編集]- お礼や挨拶でクラクションを鳴らす行為(サンキュークラクション、サンキューホーン)[18][16]
- 前を走る車が遅い時にクラクションを鳴らす行為[16]
- 青信号になっても動かない車に合図としてクラクションを鳴らす行為[16]
インド
[編集]インドではクラクションの音が都市生活における環境音の1つになっているとさえいわれており、デリーでは騒音公害の70%がクラクションによるものである[19]。
法律上、病院や学校、信号機付近などはクラクションの禁止区域となっているほか、交通渋滞中にクラクションを鳴らす行為も禁止されており、罰金が定められているものの実際に科せられる例はほとんどないという[19]。
対策も検討されており、例としてムンバイの主要交差点では、クラクションによる騒音が85デシベルを超えると赤信号の待ち時間がリセットされる信号機を、2019年より試験的に導入している[20]。
安全装置等による作動
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近年では、防犯面および小児の車内放置死亡事故対策として、車両ドアロックを窃盗目的でこじ開けるなど不正解錠した場合、施錠後にエンジンフードやトランクリッドが開けられた場合[21]予備キーなどリモコンキー以外で解錠して一定時間内にエンジンを始動しない場合、ドアロックされた後に運転席以外の部分で車両の内部振動を感知したり、車内側でドアロックが解除された場合[22]、など、車両機器の不正操作などを起こした場合などに、15秒ないし30秒間、断続的に鳴動[23]する機構を備えた車両も増加している。
また、箱型トラックの荷台に取り残され施錠されると、過失の有無にかかわらず脱出する術がなくなるため[24]、安全対策として荷台後部にドアチャイム部品などの押しボタンを装備し、万一の取り残しの際に取り扱うと車両前部の警笛が鳴動する機構になっている[25]。
自動車用ミュージックホーン
[編集]自動車用品として、警笛でメロディを奏でるミュージックホーンが存在する。これは内部の円盤にスリットを刻み、モーターやエア圧で回転させることで音階の違うホーンを吹き分けて演奏する仕組みである。stebel社はゴッドファーザー 愛のテーマやラ・クカラーチャ、fiamm社も同様の仕組みの製品を製造しており、製品ごとに様々な曲目が存在した。磁気テープや半導体メモリを使用した鉄道用ミュージックホーン(後述)とは異なり、動作時に円盤の回転に遅れが出るとリズムが狂う欠点がある。
日本では昭和45年12月の保安基準改正により警音器の音は音量、音色が一定した連続音と定められた。これにより公道上での使用は違法となり[26]、三連や五連のホーンは暴走族のアイテムとなった[27]。
船舶
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日本の船舶
[編集]鉄道車両
[編集]鉄道車両における警笛の概要を以下に述べる。
日本の鉄道車両
[編集]吹鳴方法
[編集]通常、電車および気動車の空気笛は、運転台の足元にあるペダルを踏むことによって吹鳴できる。左や中央にもペダルがある場合は右のペダルが警笛用で、左や中央のペダルは通常、前灯ディマー(減光)スイッチである。空気弁ではなく、電気フットスイッチである場合は通常、ミュージックホーンや電気笛(電気/電子警笛)スイッチとして割り当てられている。
そのため、電気笛またはミュージックホーンを装備した車両は、このペダルを浅く踏むと電気笛またはミュージックホーン、強く踏み込むと電気笛またはミュージックホーンに加え、空気笛を吹鳴させることができる。
変わったところでは、名古屋鉄道7000系「パノラマカー」では「空気笛」「電気笛」「音楽笛(ミュージックホーン)」にそれぞれ独立したペダルが割り当てられていた。阪急阪神ホールディングスに属する鉄道事業者(阪神電気鉄道を除く)や山陽電気鉄道が導入(建造)した近年の車両は、足元に空気笛ペダル、電子笛が手押しボタン[28]という配置もある。また、東北本線上野駅 - 尾久車両センター間では 「北斗星」などの回送時に24系客車が先頭となる場合、推進運転を恒常的に実施するため可搬式警笛を用いていた。詳細は「尾久車両センター#推進回送」の項も参照。
自動列車運転装置 (ATO) を搭載した車両などで自動運転を行う場合は、ペダル側を格納して手押しボタンのみを使用することもある。
蒸気機関車の場合は、車種によって異なる。幹線用の大型テンダー機関車(D51形やC57形など)は本務機関士側のみにペダルが装備され、機関助士側からはテコ棒によって鳴らす構造であり、大型以外の機関車はテコ棒によって鳴らす構造である。
電気機関車とディーゼル機関車は概ね、レバーハンドル付笛弁のレバーハンドルを押下することで吹鳴できる。また、緊急列車防護装置(TE装置)を扱うことにより電磁弁から給気されて60秒間自動吹鳴される。
EF55型電気機関車などの場合、運転室上部に取り付けられた紐に赤い球体がついたものをした方向に引っ張ることで吹鳴できる。
吹鳴の場所
[編集]警笛(汽笛)を鳴らす場面としては、次のような場合が挙げられる。
- 駅を発車する場合(通常の列車では、下に挙げるごく一部の事業者を除き省略されているが、臨時・回送列車では耳にすることもある。JRのローカル線や地方私鉄など、利用者が比較的少なく本数設定も僅少な路線であると、発車や到着の合図として扱う場合もある)小田急ロマンスカーの補助警報音が吹鳴できる形式では、駅到着時と発車時に吹鳴されることが多い。それに対して小田急30000形電車など、補助警報音を吹鳴出来ない形式は、警笛を吹鳴可能だが、吹鳴しないことが多い。
- 交通量の多い踏切や警報機、遮断機の設備がない踏切、対向列車とのすれ違い直後に通過せざるを得ない瞬間
(「離合負け防止」などと呼ばれる)
- 単線並列以上の線路本数があり、別線に先行列車が踏切通過している最中、または通過し終わった直後に踏切を自列車が通過する時(「すれ違い警笛」と呼ばれる)
- ある程度以上の距離を持つトンネルや、鉄橋の通過前(これらの施設はジョイント音の反響、風速などが強いため、徒歩巡回を行う保線員へ列車の接近を確実に予告する意がある)
- 保線工事が行われている場合
- 警笛吹鳴表示の存在する箇所(第4種踏切の手前など)
- 停車場外(駅間)で停車していた列車が発車する場合(信号機の停止現示からそれ以外の現示となり、発車する場合など)
- 優等列車など通過列車が駅を通過する場合(都市近郊駅においては列車案内装置の普及により、この場合での吹鳴は定期列車では減少傾向にあるが、臨時・回送列車、ホーム上の混雑がある場合、列車案内装置などからの予告に反して点字ブロックより内側へ退避しない利用客を運転士が目視で認めた場合など、適宜適切、効果的に用いる)
- 停車駅に到着する場合(主にラッシュ時などで混雑している場合、地下駅で曲線、勾配の直上、直下、直後に駅ホームが配置されている場合など)。ホームドアが設置された駅では、警笛吹鳴の頻度は減っているが、フルスクリーンタイプ以外のホームドア設置駅では、ホームドアに沿って歩く者やもたれかかる者、ホームドアの上に乗り出して列車撮影をする者などがいるため、鳴らすこともある。また歩きスマホやで前を見ていなかったり、ヘッドフォンの装着で入線アナウンスや列車の音に気付かず、点字ブロック上やその外側を歩く者に対して鳴らすことも多い。
- 推進運転、停止位置の修正に入る場合(逆行する場合も、順方向へ吹鳴する)
- 駅構内・車庫で入換を行う場合
- 駅構内・車庫における検査や試験を行う場合(機関車牽引列車の場合、前後に機関車を連結したプッシュプル方式や重連運転では、連結後に互いのブレーキテストを開始する際に吹鳴する)
- 駅構内において、列車の編成を複数から1本の列車に連結する作業を要する場合の続行列車(駅ホーム到着後、先行列車との併結作業に入る場合[29])
- 上記に付随し、1本の列車から複数の列車編成として分割作業を済ませた後、解結作業後に同一ホームの後寄りから発車する列車の発車時
- 気動車・ディーゼル機関車のエンジン始動時
- 開業一番列車(式典列車)[30]
- 災害等で長期運休した後の試運転一番列車、復旧一番(式典)列車[31]
- 両車に運転士が乗務し、無線を用いない・または使用できない状況における機関車の重連運転やプッシュプル運転時、前方の機関車運転士から後方の機関車運転士へ指示を送る場合
- 非常制動時
- 人身事故および踏切の無謀横断・事故、架線・信号機トラブルなどで一時不通になった直後に、運転再開された列車が当該区間を通過する場合、万が一、線路上に残っている作業員や警察官、レスキュー隊、救急隊員に対し、列車の通過を知らせるため。
- その他の危険回避のため、非常事態、駅頭停車中の場合は係員の非常呼集(いずれも非常時。汽笛合図の項も参照)
- 哀悼の意(JR西日本では、2006年以降、毎年4月25日の9時18分前後に兵庫県尼崎市の福知山線脱線事故の事故現場を通過する、尼崎駅方面へ向かう電車は、ミュージックホーンをOFFにした状態で、必ずタイフォンを長く鳴らす(ただし、2020年、2021年は新型コロナウイルスの影響で追悼式典が中止され、警笛もなかった。2022年は追悼式典こそ行われたものの、2020年、2021年に続いて警笛は鳴らされなかった。また、信楽高原鐵道は1991年に発生した信楽高原鐵道列車衝突事故の慰霊の為に毎年5月14日の10時30分すぎに滋賀県甲賀市の事故現場付近の慰霊碑を通過する列車が長めの汽笛を鳴らしている。
- 鉄道愛好家や、小児(親子連れ)へのサービス(俗に「サービス警笛」などと呼ばれるもので、本来警笛を吹鳴する場所や状況でなくとも、撮影・録画者、沿線住民子息などへのサービスとして、発車時や通過時に警笛を(電子笛、ミュージックホーンなどが装備されていれば、こちらを優先して)比較的軽めに短く扱う場合がある。これは運転士・機関士の裁量による。蒸気機関車牽引列車は上述の構造上に加え、イベント列車でもある特性上、余程の苦情申し立てを恒常的に行う者の居所[32]付近でなければ、比較的頻繁に汽笛の取扱いを行う傾向にある。
警笛のメーカー
[編集]- 三菱電機
- クラリオン
- ナブテスコ
- オジデン(電気笛ペダル部品)
- 日本電音
- 八幡電気産業
- TOAエンジニアリング
- ミツバ(JR北海道・関東鉄道など近年製作の各種気動車、阪急阪神HD鉄道事業者が装備する車両の電気笛) など
イギリスの鉄道車両
[編集]鉄道発祥の地・イギリスの郊外列車・都市間列車・貨物列車で運用される車両においては、高音と低音のものが1本ずつ鳴り分け可能として装備されているのを耳にすることができる。同国の鉄道車両に範を得ているこの鳴り分け様式は日本でも京阪電気鉄道京阪本線系統の車両で採用例がある。
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中国の鉄道車両
[編集]中華人民共和国
[編集]中華人民共和国の鉄道においては、3和音(3連)の空気笛が主流。過去には、蒸気機関車にも3和音の空気笛(汽笛でなく、3連ホーン)を搭載するものが在籍した。
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香港
[編集]香港MTRの鉄道線においては、上水以北のごく一部を除き他の交通との立体交差が実現済みであること、乗務員室と客室との仕切りは全面が窓なしの壁であること、TASCと類似のシステムが導入されている路線や車両もあり、始終着駅ホームであっても運転士(当地では「車長」)は、一般客ホーム先の柵・ガラス扉などで囲われた場所にて乗務開始、交替、引き上げを行う業務運行が確立しており、基本的に旅客への接遇・案内は行わないため、事実上「依頼警笛」が不可能なことに加え、ホームドアの設置も進捗していることから、香港域内を走行する電車の場合、警笛の取扱いは保線施工区間手前、ホームドアなし駅の混雑時などに限られ、旅行者が意識して耳にできる機会は多くない。いっぽう香港トラム・軽鉄はフートゴングも搭載し、軽めの警告には前者、危急時あるいはフートゴング鳴動にも無反応と判断した場合は、強い警告を警笛で―といった要領で、車長の裁量で使い分けを行っている。併用軌道を持つこれら軌道系電車線は、比較的頻繁に警笛類の取扱いを行う傾向にある。いずれも装備するものは電気笛で、日本のダンプカーのものと似通った甲高い警告音である。
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ミュージックホーン
[編集]ミュージックホーンとは、複数の音色で音楽を奏でる警笛を指す。日本の鉄道車両においては、小田急ロマンスカーの3000形「SE」車にオルゴールとして採用されたのが最初の例である。のちに名古屋鉄道の7000系「パノラマカー」や小田急電鉄の3100形「NSE」車以降の特急車の大半にも搭載されたほか、地方私鉄でも富山地方鉄道、遠州鉄道、静岡鉄道などで採用された。近年においては、事業者の方針によって空気笛の補助機能として新規に採用する例もある。
エンドレステープ式を採用した小田急「SE車」以外のミュージックホーンは「トランジスタ式」「IC式」の違いこそあれ、すべて電子装置による演奏である。
小田急電鉄
[編集]先駆けとなった3000形「SE」車ではエンドレステープを用いていた。小田急電鉄では「ミュージックホーン」とは呼ばず「オルゴール」と称している。導入の経緯については「小田急3000形電車_(初代)#補助警報装置」も参照。
同社では騒音問題を鑑み、一度はオルゴール装置の使用停止・装置自体の取り外しが進められた(詳しくは「小田急ロマンスカーのSE・NSE時代」も参照)が、50000形「VSE」車で復活した。2012年現在では、下記で述べる稼働中の搭載車両であれば、同社線および箱根登山線内の始発駅・停車駅・終着駅において、入線・発車時に、儀礼的な鳴動を比較的耳にすることができる(旋律の2連奏が多い。60000形「MSE」車の場合、東京メトロ千代田線内での使用制限もない模様。逆にJR御殿場線内では、後述のJR東海の規定で認めていない。無論、使用するか否かは、ハンドル扱いを行う運転士の裁量による)。
1983年に大井川鉄道(現・大井川鐵道)に譲渡された3000形「SSE」車は、同社の産業遺産保存方針から小田急時代のサービスのほとんどを復活させ、オルゴールも復活したが、わずか4年後の1987年に運用を離脱している。
- 就役中の搭載車両(すべて特急車両のみ)
- 過去の車両(すべて特急車両のみ)
京王電鉄
[編集]2017年に運行を開始した京王新5000系(以下京王5000系)が2018年2月22日に登場した有料特急である「京王ライナー」運用時に鳴らされる。京王5000系は2022年12月現在で現在6編成導入されており、当時(2018年)、まだ5編成導入の時に、一編成目である5731Fは登場時には現在のものとは音色の違う音源を使用していた。だが、京王ライナー運行開始直後の2018年3月頃に、「京王ライナーは夜間走行時に多く運用に充てられるため、大きい音を立ててミュージックホーンを鳴らすのは迷惑だ」と判断され、5731Fのミュージックホーンは5732~5735の物に変更された。2019年に新編成として5736Fが登場したが、ミュージックホーンは従来の物と変化はなかった。
吹鳴方法は、運転台のマスコン横のボタンを一度押すともう一度押すまで鳴り続ける。途中で止めることはできず、最後まで鳴り続けるのが特徴。足で弱く踏むと電子ホーン、足で強く踏むと大電子ホーンが鳴る。
名古屋鉄道
[編集]ミュージックホーンという機構や着想について小田急電鉄に先を越された名古屋鉄道(名鉄)では、小田急のテープ式とは異なり、当時の最新技術であるトランジスタを採用した警笛であることを強調するため、ミュージックホーンを「トランジスタホーン」と謳い宣伝した。かつての名鉄では、高山本線直通列車用のキハ8000系を間合いで使用していた早朝の名古屋本線豊橋方面行き特急列車が、ミュージックホーンを連続で鳴動させながら走行していたことから、沿線住人はキハ8000系が奏でるミュージックホーンを毎日の時報代わりにしていたという逸話が残っている。また、沿線の学校ではドップラー効果の説明にミュージックホーンを用いることもあったという。
乗務員室の警笛類に関する機構は、「2連空気笛」(1000系列)または「電子ホーン+深踏みで2連空気笛」(2000系以降)の警笛ペダルと別個に、独立したミュージックホーンペダルが用意される。2000系およびそれ以降に就役した特急車両の場合は、ミュージックホーン演奏中に警笛ペダルを取り扱うと演奏キャンセル(鳴動中止)となる。これは、ミュージックホーンと電子ホーンの鳴動を1基のスピーカーで共用していることによる。
基本的な旋律に関しては、7000系デビューでの装備以降変わらないものとなっており(編成による「個体差」も数多い)、沿線住民や愛好家からは「どけよホーン」と呼ばれ親しまれている。これは、ミュージックホーンを大音量で鳴らしながら高速運転する特急の姿を見て、地元住民がいつしか「どーけーよー……」という、揶揄するような歌詞を付けるようになったものとされている[33]。旋律の作者は、ミュージックホーンの製作を担当した小糸工業(現・コイト電工)に依頼された作曲家であるとされる。名鉄は「旋律の著作権は自社にある」として具体的な氏名は伏せているが、7000系の開発に携わった名鉄OBの白井昭によれば「相当有名な人物」であるという[34]。
その後、8800系から1230系までは大型スピーカー機器からビブラートを効かせたスローテンポなシンセサイザー調の旋律を奏でるものとなり、さらに1600系以降は一般的な電子ホーン機器からオクターブの高いトランペット調の旋律を奏でるものとなった。
前述の白井によると、ミュージックホーンの使用を開始してから10年ほど経った頃、名鉄社内で「10年一途では時代遅れ」との意見があり、旋律を変更するよう指示され進軍ラッパ調の旋律に変更した。しかし、乗客や沿線住民らから「このような曲はけしからん」と苦情が殺到し、すぐに元の旋律に戻したという[34]。
また、名古屋鉄道創業100周年を記念して特別塗装を施した1000系1007編成「ブルーライナー」には、ミュージックホーンにも同社イメージソング『しなやかな風』の一節をアレンジした旋律が用いられ、通常運用では鳴動させることのない小駅(例:富貴駅など)を含む各駅への入線、発車加速時、駅間など、運転中における数多くの場面において、早朝・深夜以外は盛んに演奏の扱いをしていた。その後、特別塗装期間の終了時にミュージックホーンも標準の旋律に戻されている。
元々は遮断機などの保安機器が未整備の踏切が多い中、列車の接近を遠方から告知する目的で、走行中は常に演奏させることを前提に採用されたミュージックホーンではあったが、近年は騒音問題に加えて前照灯の昼間点灯が広まり、接近する列車の被視認性がある程度解決され、その必要性は薄まりつつある。そのため、名鉄の看板車両におけるシンボル的装備でありながら、演奏させる機会は現状では主要ターミナル駅のプラットホームへの進入や、混雑した駅を高速で通過する必要がある場合などに限られつつある。基幹駅の名鉄名古屋駅においてもかつては盛んに演奏を聞くことができたが、近年はその回数が減少、または演奏タイミングを早める(ホーム上にかからないよう、旋律を手前で演奏停止できるように取扱う)など、年を追うごとに使用する場面は減少傾向にある[33]。
通常の警笛からは独立している機構上、小田急ロマンスカーの儀礼的演奏や静岡鉄道の優等列車途中駅における使用といった他事業者の同様装備と比較すると「装備車両において必ず耳にすることができる」とは限らなくなってきており、使用の一切をハンドル扱いを行う運転士の裁量に任された、いわば特殊な警笛であるといえる。過去には2000年まで道路との併用区間であった犬山橋のある犬山線・犬山遊園駅 - 新鵜沼駅間で、比較的高い頻度かつ連続した演奏・使用を聞くことができた[33]。
いずれも基本的に全線で使用可能であるが、名古屋本線との共用区間として乗り入れるJR飯田線内(豊橋駅 - 平井信号場間)では後述のJR東海との規定の関係上、ミュージックホーンは使用されない[33]。
中京競馬場で行われる名鉄杯(オープン特別)では、ミュージックホーンをアレンジしたファンファーレが演奏される。このファンファーレは名鉄ブラスバンド部による生演奏となっているが、通常ファンファーレを生演奏する競馬のレースはGI競走が中心となる。また、中央競馬で独自のファンファーレが用いられるのも名鉄杯以外では宝塚記念のみである。その他、かつてのCBCラジオの番組「おはようCBC」内のコーナーでは、名鉄の生CMの冒頭でミュージックホーンが流れていた。プロ野球の私設応援団が試合中に演奏することもある。
2016年1月14日付けでその旋律を「音」の商標として出願していたが、2018年2月に特許庁から却下された[35][36]。
- 就役中の搭載車両
- 過去の車両
近畿日本鉄道
[編集]- 16200系電車
- 現在同車のみに装備されており[37]、曲目はハイドン:交響曲第101番「時計」第2楽章をアレンジしたものである。しかし、ミュージックホーンは約30秒と長い時間流れるため、走行中は通常装備の電気笛・空気笛のみ使用され、ミュージックホーンは駅停車中に繰り返し鳴らされているだけである。このため、これは厳密にはミュージックホーンと言えないもので、どちらかというとBGMスピーカーのようなものである。
静岡鉄道
[編集]- 1000形
- A3000形
- 急行運転する場合に途中駅で使用。オリジナルの旋律を奏でる。2011年10月、平日ダイヤ朝の通勤通学時間帯において15年ぶりに「急行」(下り新清水行き)が再設定され、同時に「通勤急行」(上り新静岡行き)が新設されたことにより、途中駅進入時において乗客への識別・注意喚起目的で使用されているが、沿線周辺住民から騒音問題として惹起されたため、午前7時以降に使用することとし、音量は往時と比較して抑え気味の設定としている。1996年の急行列車廃止に伴い一度は使用されなくなったミュージックサイレンを「復活」させたものである。1000形乗務員室の機器配置については、デビュー当時は足元に専用のペダルが割り当てられていたものの、急行列車の設定廃止で単音鳴動の電気笛ペダルとして回路変更されたため、現在では乗務員室コンソールスイッチの「急行」および清水寄りエンドの「電子警報」を「ON」位置にした上、運転席デスク上に配置された黄色ボタンを指で1度押すことで、自動的に旋律を2連奏して鳴動停止する。上り通勤急行日吉町駅入線時は、次停車駅が終着の新静岡であるため使用を省略する場合がある。また、両端駅進入時および、駅施設直近以外の駅間において取り扱うことは通常ない。過去には300形ほかにも搭載されていた。
日本国有鉄道およびJRグループ
[編集]国鉄時代においては、四国総局に配置されたキハ58系気動車の一部に1963年から1969年頃まで、第4種踏切の事故対策として「ミュージックサイレン」を搭載していた。この「ミュージックサイレン」装備車は、識別のために車体前面にキハ82系に似たヒゲ状の朱色の帯が塗装されていたが、装置の撤去後は塗装も元に戻された。2008年に四国でキハ58系が営業運行を終えるのを前に、残っていたキハ58の1両にこの「ヒゲ付塗装」が再現された。
北海道旅客鉄道(JR北海道)
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東日本旅客鉄道(JR東日本)
[編集]JR東日本では、次のような車両に搭載されている。
に採用している。同社の電車型ジョイフルトレインも、253系等と同様の旋律を鳴動可能。
- 過去の車両
- スーパービュー踊り子用251系
- きらきらうえつ用485系700番台
上記の車両は「レ・ラ・ファ#・レ・ラ・ファ#・ラ・レ」の旋律を奏でる。
上記の車両は「ファ・シ♭・レ・ファ・シ♭・レ・シ♭」の旋律を奏でる。
上記の車両は、他の車両とは異なる「ミ・レ・ミ・シ・ド♯・ミ・ラ」の旋律を奏でる(作曲は福嶋尚哉)。
一部の車両には補助警報の他に通勤・近郊型電車と同様の電気笛も鳴動可能であり、運転台のスイッチで、補助警報・電気笛の切り替えを行う。
いずれの機構も、乗務員室警笛ペダルの浅踏みで「補助警報演奏」、深く踏みこむと「補助警報+空気笛」。
西日本旅客鉄道(JR西日本)
[編集]- サンダーバード・しらさぎ・ダイナスター・能登かがり火・おはようエクスプレス・おやすみエクスプレス・びわこエクスプレス用681系・683系(元北越急行車を含む)
- はるか用281系・271系
- くろしお用283系
- こうのとり・きのさき・まいづる・はしだて・くろしお用287系・289系
- サンライズ瀬戸・サンライズ出雲用285系0番台
- TWILIGHT EXPRESS 瑞風用キハ87系寝台気動車
- 207系以降の通勤・近郊形電車(321系・323系・125系・223系・225系・227系・521系などの通勤・近郊・一般形電車)など、京阪神・北陸・岡山・広島地区路線に配属された、同社発足後に就役したVVVFインバータ制御車の全系列。
いずれの機構も、乗務員室警笛ペダルの浅踏みで「補助警報演奏」、深く踏みこむと「補助警報+空気笛」。
東海旅客鉄道(JR東海)
[編集]- サンライズ瀬戸・サンライズ出雲用285系3000番台
- JR西日本と共同開発し、保守・管理・検査も同社に委託の同系同番台にのみ搭載。旋律および乗務員室警笛ペダルの機構は、同系0番台と同一。
同社は内規・協定で、同社線へ乗り入れあるいは線路の共用を行う他社車両の電気笛・ミュージックホーン(JR東日本・JR西日本・小田急電鉄・名古屋鉄道の車両)の鳴動を「警笛を取り扱った」とは認めていない(自社発注・自社管理の車両に、電子警笛・電気笛類の搭載が皆無なのはこのため)。名古屋鉄道の名古屋本線東端を運転する列車を例に取ると、JRとの共用区間である飯田線・豊橋駅 - 平井信号場間でミュージックホーンや電子警笛を単独で扱うことは(誤用を除き)なく、作業中標識や列車見張員に警笛の使用を求められる場合は、空気笛が吹鳴するまで警笛ペダルを強く踏み込むのが正規の運転取扱いである。また、名鉄パノラマカー運用時は同車の構造上、運転席から先頭下部に死角ができるため、対策として発車時に電気笛を扱うことが義務付けられていたが、豊橋駅発車時は上述の協定どおり空気笛の吹鳴であった。
四国旅客鉄道(JR四国)
[編集]- 快速「マリンライナー」用5000系
- JR西日本223系5000番台とは系列付番こそ異なるものの、共通設計の車両であり、混結運用も有し、運転取扱い上も同一機構とする必要上で搭載。旋律および乗務員室警笛ペダルの機構は、JR西日本223系と同一。
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出発時と駅到着時に用いる。警笛よりもBGMに近い。それぞれ旋律は別のもの。
九州旅客鉄道(JR九州)
[編集]- 「海幸山幸」用キハ125形400番台
- 出発用と到着用の2種類が用意されている。出発用は発車メロディーとしても用いる。作曲は向谷実。
秋田内陸縦貫鉄道
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天竜浜名湖鉄道
[編集]肥薩おれんじ鉄道
[編集]- HSOR-100形のHSOR-151・152
- 2両ともイベントや貸切専用車両として製造されたために装備されており、曲目は151川内側は「おもちゃのチャチャチャ」、151八代側.152は「ハッピーバースデー」が流れる。現在では一般運用に就いている。スイッチは運転台にあり、ONにするとOFFにするまで流れ続ける仕組みである。音源はセイコーエプソンのSVM7571C6Hであり、他に「ミッキーマウスマーチ」「小さな世界」「森のくまさん」「こんなこいるかな」「シューベルトの子守歌」「赤鼻のトナカイ」が内蔵されている[39]。
首都圏新都市鉄道
[編集]- TX-1000系
- TX-2000系
- TX-3000系
- 「ド・ミ・ソ・ド・ソ・ラ・ファ・ソー」の旋律(モーツァルト作曲のオペラ『魔笛』の中の「夜の女王のアリア」の2曲目「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」からの引用)を奏でる。鳴動を電気笛か補助警報とするかは、運転士の裁量による。
京成電鉄
[編集]- 新AE形
- 作曲は向谷実。乗務員室の警笛ペダルは1本のみで、運転席にある切り替えスイッチにより、電気笛とミュージックホーンの鳴動を選択する。
京王電鉄
[編集]長野電鉄
[編集]IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道
[編集]- 521系
- 元JR西日本521系に搭載されていたものを機構、旋律ともに無改造で引き継いだ(自社発注の新造車にも搭載)。
軌道事業者など
[編集]宇都宮ライトレール
[編集]- HU300形
- 曲名は「Light Summer(らいさま)」。作曲は福嶋尚哉。
その他
[編集]- 以下の軌道形車両は、すべて同一旋律の補助警報を持つ。小田急電鉄のものと比較すると、より「オルゴール」に近く、短く簡潔なメロディである。
現在は聴取困難・聴取不可なミュージックホーン
[編集]遠州鉄道
[編集]- 30形34F
- 搭載されたが、すぐに撤去された。同編成は既に廃車となっている。旋律と音色は名鉄パノラマカーと同一のものであった。
上信電鉄
[編集]東京都交通局
[編集]江ノ島電鉄
[編集]- 1000形2次車(1101F)
富山地方鉄道
[編集]- 10020形
- 14760形
- それぞれ一部の編成に搭載されたが、1990年代後半までに撤去されている。機器は名鉄キハ8000系気動車のものと似た形状の筺体を先頭部屋根上に設置、オリジナルの旋律であった。
福井鉄道
[編集]WILLER TRAINS
[編集]- 特急「タンゴエクスプローラー」用KTR001形(所有は北近畿タンゴ鉄道)
九州旅客鉄道(JR九州)
[編集]- 883系以降の振り子式特急用電車
- 営業運転での使用はなく、業務・催事時(振り子機能を観衆の前で強制実演する際など)にのみ使用。この音楽は、ペダルで鳴らすのではなく、助手席側のコンソールボックス内にスイッチがある。
北越急行
[編集]- 681系2000番台・683系8000番台
- JR西日本が所有する同系列と共通設計の車両であり、運用も特急「はくたか」を中心に混用、運転取扱い上も同一機構とする必要上で搭載。旋律および乗務員室警笛ペダルの機構は、JR西日本所有の同系車両と同一。「はくたか」の運用終了後は全車JR西日本に譲渡。
韓国の鉄道車両におけるミュージックホーン
[編集]首都圏電鉄、ソウルメトロで近年就役した車両、200000系ムグンファ形などに、日本でも耳にすることのできる一般的なAW-5(類似)空気笛などと併載した装備例がある。旋律となる原曲は、いずれも韓国童謡「自転車」。「タルルン、タルルン、ピキョガセヨ」、「チャジョンゴガ、ナガムニダ、タルルルルン」(日本語カナ転写歌詞)のすべてを鳴動させるもの、前半のみで後半部の鳴動は無い車両、テンポ違い、音階・音色違いなど、いくつかのバージョンが存在する。
脚注
[編集]注釈・出典
[編集]- ^ Mechanically-actuated Acoustic Apparatus and Method US Patent 923,048. Applied March 14, 1908, granted May 25, 1909.
Cam-operated Horn US Patent 923,049. Applied May 16, 1907, granted May 25, 1909.
Mechanically-actuated Horn or Alarm US Patent 923,122. Applied May 16, 1907, granted May 25, 1909. - ^ “Signalling Methods Definitely Cared for”. Automotive Industries magazine (New York: Chilton company) 22: pp. 125–126. (1910年1月13日)
- ^ a b c d 自動車の国際基準調和と相互承認の拡充にむけて 自動車基準認証国際化研究センター
- ^ 富山県内の民鉄における警笛吹鳴指示標識には「気笛」とあるものも存在するため、この表記も誤りとは言えない
- ^ ヒトとクルマとエンジン, p. 134.
- ^ & ライフサイエンスライブラリー 1968, p. 68.
- ^ 低価格の車両や、用途によって単音のものや、高音と低音の2つを取り付けている車種もある。また、単音、和音共にその周波数は車種によって差異がある。
- ^ いわゆる警察ものなどのテレビドラマ、映画作品などで車両が爆発する場面においても、爆音以外に音効演出上は付加しないが、これは大抵の場合実情と異なる。
- ^ 道路運送車両法第41条第14項 - “道路運送車両法第41条”. e-Gov法令検索. 2022年12月21日閲覧。
- ^ 道路運送車両法第44条 - “道路運送車両法第44条”. e-Gov法令検索. 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b 道路運送車両の保安基準第43条第2項・第3項 - “道路運送車両の保安基準第43条”. e-Gov法令検索. 2022年12月21日閲覧。
- ^ “「ラッパマークは手書きでも車検は通る」は本当か? 運輸局に聞いたところ…”. しらべぇ. p. 2 (2019年12月19日). 2024年1月5日閲覧。
- ^ ラッパのマークの正露丸🎺大幸薬品公式 [@seirogan_cp] (2020年6月29日). "便利グッズとしても使える、正露丸…(笑)". X(旧Twitter)より2024年1月5日閲覧。
- ^ 道路交通法第54条第1項・第2項 - “道路交通法第54条”. e-Gov法令検索. 2022年12月21日閲覧。
- ^ 道路交通法第121条第7号 - “道路交通法第121条”. e-Gov法令検索. 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b c d “クラクションを鳴らす意味とは。違法・トラブルになるケースもある?”. チューリッヒ保険会社. 2022年12月21日閲覧。
- ^ 交通局職員刺殺、21歳被告に懲役20年 大阪地裁判決 msn産経ニュース
- ^ “「サンキュークラクション」他車への挨拶で鳴らすと法律的には罰金も【弁護士に聞く】”. CHANTO WEB (2022年12月20日). 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b 「クラクションを鳴らさないで」、インドでドライバーに新年の誓い求める AFP
- ^ “クラクション鳴らすと赤が続く信号、ムンバイで実証実験 インド”. CNN. (2020年2月6日) 2020年7月10日閲覧。
- ^ 主に高級車。
- ^ 休憩中の運転者以外の者、小児・幼児などを想定
- ^ メーカー標準の警笛装備車であれば「ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ…」など。二輪車の防犯装置装備車であれば、施錠後おおむね1分以降程度以降に大きな振動を感知すると一定秒数「ビビビビビビ…」など)
- ^ (携帯電話などを所持していない限り、外部に助けを求めることはできず、これが冷凍機を稼働させた冷蔵・冷凍車であれば最終的に凍死する)
- ^ (通常時も施錠・無施錠、イグニッションキーのオン・オフにかかわらず取り扱うことは可能。装備車にはドア、取扱書などに「警笛が鳴り止まない場合、荷台内に人が取り残されていないか確認してください」旨の注意書きがある)
- ^ 道路運送車両の保安基準詳解 1977, p. 311.
- ^ & 武石 1986, p. 207.
- ^ Osaka Metroにおいては、駅ホーム進入時と発車時の警笛呼鳴が内規とされているが、堺筋線に乗務する運転士が阪急車に乗務する際、基本的には同局の「走行中はブレーキハンドルから手を離してはならない」という内規に基づき、足元の空気笛ペダルを扱う(足ペダルで電気笛を扱える車両は「阪急電鉄#車両」も参照)。他2社の車両は足ペダルで電気笛を扱えるため、運転実務上の問題はない。
- ^ 東京駅総武地下ホームで増解結を行う成田エクスプレスの当該作業で、ミュージックホーンの扱いを比較的よく耳にすることができる
- ^ 『NHKニュース7』2013年3月16日放送、東急東横線下り渋谷駅始発各停013051列車 元町・中華街行き発車式典模様
- ^ この場合は要所要所で発進、停止あるいは最徐行などを繰り返す必要性がある。沿線住民からは復旧・復興への希望として、単なる騒音としてではなく、比較的好意的に受け止められることが多い
- ^ http://www.oigawa-railway.co.jp/20121120senronai_tatiirikinsi.html 【大井川鐵道からのお願い】「線路内への立入及び過度の接近はしないでください」(大井川鐵道株式会社、2012年12月22日閲覧)
- ^ a b c d 西上いつき (2019年12月17日). “名鉄特急「ミュージックホーン」の魅力 「パノラマカー」から半世紀以上 なぜ浸透?”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b 大森準「時流の先へ 中部財界ものがたり 第5部 走りだす名鉄(番外編)心とらえたあの音色 ミュージックホーン 最新技術で極秘開発」『中日新聞』中日新聞社、2013年3月22日、朝刊、11面。
- ^ “商願2016-3598(J-PlatPat)”. 2020年5月16日閲覧。
- ^ 名鉄の電子警笛 商標「不調和」 登録申請も特許庁は却下 オピ・リーナ、2019年6月21日閲覧
- ^ 〜ゆったりとした時間を楽しむ、上質な大人旅へ〜南大阪線・吉野線観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」が平成28年9月10日デビュー (PDF) - 近畿日本鉄道、2016年2月17日
- ^ https://www.patlite.co.jp/support/enddata/catalog/bt_200903.pdf
- ^ https://www.mikesarcade.com/estore/datasheets/SVM7910.pdf
- ^ SUPER BELL"Z TETSUON HOUR-鉄音アワー26号発車~~ファーーーーーン!!汽笛特集第一弾!!(スーパーベルズ、2012年12月20日閲覧・聴取)
- 「米英の技術競争」『ライフサイエンスライブラリー』 19巻、ライフ編集部、1968年。NDLJP:1383458/1/36。
- 原系之助「リズミカル・ノイズによる発展」『ヒトとクルマとエンジン -その考古学から未来学まで-』八重洲出版、1970年。NDLJP:12672055/71。
- 車両管理研究会 編「第43条(警音器)」『道路運送車両の保安基準詳解』(10版)交文社、1977年11月5日、311頁。
- 武石道男「第99問 暴走族の特性は何か」『少年警察の実務101問』立花書房、1986年、206-207頁。NDLJP:12013313/114。