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{{Infobox animanga/Header |
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| タイトル = ルックバック |
| タイトル = ルックバック |
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| 画像 = 漫画ルックバックロゴ.png |
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| ジャンル = [[ヒューマンドラマ]] |
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| サイズ = 220px |
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| 説明 = |
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| ジャンル = [[ヒューマンドラマ]]<br>[[青春]]<br>[[百合 (ジャンル)|百合]]<br>[[ホラー漫画|ホラー]]<ref name="VizOfficial">{{cite web|title=The Official Website for Look Back|url=https://www.viz.com/look-back|publisher=[[ビズメディア]]|access-date=September 9, 2022|archive-date=September 9, 2022|archive-url=https://web.archive.org/web/20220909213401/https://www.viz.com/look-back|url-status=live}}</ref><br>[[スリラー]]<ref name="VizOfficial"/>}} |
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{{Infobox animanga/Manga |
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| 作者 = [[藤本タツキ]] |
| 作者 = [[藤本タツキ]] |
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| 出版社 = [[集英社]] |
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| 掲載誌 = [[少年ジャンプ+]] |
| 掲載誌 = [[少年ジャンプ+]] |
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| レーベル = [[ジャンプ・コミックス]] |
| レーベル = [[ジャンプ・コミックス]]<br/>(JUMP COMICS PLUS.) |
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| 発表期間 = 2021年7月19日 |
| 発表期間 = 2021年7月19日 |
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| 巻数 = 全1巻 |
| 巻数 = 全1巻 |
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| その他 = |
| その他 = |
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| インターネット = 1 |
| インターネット = 1 |
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{{Infobox animanga/Movie |
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| 原作 = 藤本タツキ |
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| 監督 = [[押山清高]] |
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| 脚本 = 押山清高 |
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| キャラクターデザイン = 押山清高 |
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| メカニックデザイン = |
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| 音楽 = [[haruka nakamura]] |
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| 制作 = スタジオドリアン |
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| 製作 = 「ルックバック」製作委員会 |
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| 配給 = [[エイベックス・ピクチャーズ]] |
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| 封切日 = 2024年6月28日 |
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| 上映時間 = 58分 |
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| その他 = [[非映画コンテンツ|ODS作品]]<br />[[ドルビーアトモス]]・[[ドルビーシネマ]]順次上映 |
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『'''ルックバック'''』は、[[藤本タツキ]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[少年ジャンプ+]]』([[集英社]])にて |
『'''ルックバック'''』は、[[藤本タツキ]]による[[日本]]の[[漫画]]作品。『[[少年ジャンプ+]]』([[集英社]])にて2021年7月19日に公開された、全143ページからなる長編[[読み切り]]。小学4年生の藤野と、同校に在籍する不登校の京本の、漫画を描く女子2人の人生が描かれる<ref name="オリコン20210719">{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2200725/full/|title=『チェンソーマン』作者、久々の新作読切公開 『ルックバック』143ページの長編で話題「天才」「面白い!」|date=2021-07-18|accessdate=2021-08-02|website=ORICON NEWS|publisher=[[オリコン|oricon ME]]}}</ref><ref name="コラボカフェ20210719">{{Cite web|和書|url=https://collabo-cafe.com/events/collabo/fujimoto-tatsuki-look-back-one-shot-jump-plus2021/|title=藤本タツキ「ルックバック」鬼才が抉る140P超の新作読切登場!|date=2021-07-19|accessdate=2021-08-02|website=コラボカフェ|publisher=株式会社コラボカフェ}}</ref><ref name="コミックナタリー20210719">{{Cite web|和書|url=https://natalie.mu/comic/news/437450|title=藤本タツキが143ページの大ボリュームで描く青春読切、ジャンプ+で公開|accessdate=2021-08-02|date=2021-07-19|website=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|publisher=ナターシャ}}</ref>。 |
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2024年6月28日に劇場アニメ映画版が公開された<ref name="映画化オリコン" /><ref name="animatetimes20240629"/>。 |
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== あらすじ == |
== あらすじ == |
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; 序盤 |
; 序盤 |
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: 小学4年生の'''藤野'''は学年新聞で[[4コマ漫画]]を毎週連載し、同級生や家族から絶賛されていた<ref name=コラボカフェ20210719/><ref name=コミックナタリー20210719/>。ある日、教師から'''京本'''の漫画を掲載したいため、藤野の連載している内の1枠を譲って欲しいと告げられる<ref name=コラボカフェ20210719/>。 |
: 小学4年生の'''藤野'''は学年新聞で[[4コマ漫画]]を毎週連載し、同級生や家族から絶賛されていた<ref name="コラボカフェ20210719" /><ref name="コミックナタリー20210719" />。ある日、教師から'''京本'''の漫画を掲載したいため、藤野の連載している内の1枠を譲って欲しいと告げられる<ref name="コラボカフェ20210719" />。 |
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: 藤野は不登校児である京本を見下していたが、京本の画力は高く、掲載された京本の漫画は周囲の児童からも称賛され<ref name=成馬20210719/>比べて藤野の絵は普通だと掌を返すような反応をされる。 |
: 藤野は不登校児である京本を見下していたが、京本の画力は高く、掲載された京本の漫画は周囲の児童からも称賛され<ref name="成馬20210719">{{Cite web|和書|url=https://realsound.jp/book/2021/07/post-818174.html|title=藤本タツキが挑んだ短編漫画「ルックバック」 込められた切迫感と“漫画でしか描けない現実”|date=2021-07-19|accessdate=2021-08-03|author=成馬零一|website=リアルサウンドブック|publisher=blueprint}}</ref>比べて藤野の絵は普通だと掌を返すような反応をされる。 |
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: 藤野は屈辱を覚えながら絵の本格的な練習を開始 |
: 藤野は屈辱を覚えながら絵の本格的な練習を開始し<ref name="成馬20210719" />、友人・家族関係にも軋轢を生みながらも努力を重ねていく。だが、そうした研鑽の果てにも京本の画力には届かず、3年生の時から続けた連載を6年生の途中で辞めて、とうとうペンを折ることになる<ref name="hamatsu20210730" />。 |
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; 中盤 |
; 中盤 |
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: 小学校の卒業式の日になり、教師から卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、この日初めて対面し、 |
: 小学校の卒業式の日になり、教師から京本に卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、この日初めて彼女と対面し、藤野のファンだと告げられる。再び漫画を描き始めた藤野は京本に漫画のネームを読んでもらうようになり、やがて京本が作画に加わり、2人は'''藤野キョウ'''というペンネームで漫画賞の受賞を目指した漫画の創作を始める<ref name="成馬20210719" /><ref name="hamatsu20210730">{{Cite web|和書|url=https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/210730b|title=藤本タツキは『ルックバック』を“描かずにはいられなかった”のではないか?──「受け手に湧き上がる衝動によって駆動する物語」としての『ルックバック』を考える|author=hamatsu|accessdate=2021-08-02|date=2021-07-30|website=[[電ファミニコゲーマー]]|publisher=マレ}}</ref>。 |
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: 13歳で応募した作品が準入選となり<ref name=成馬20210719/>、17歳までに7本の読み切りを掲載<ref name=hamatsu20210730/>。アマチュアの漫画家として成功を収める2人であったが、高校卒業に際して2人の進路は分かれ、京本は[[ |
: 13歳で応募した作品が準入選となり<ref name="成馬20210719" />、17歳までに7本の読み切りを掲載<ref name="hamatsu20210730" />。アマチュアの漫画家として成功を収める2人であったが、高校卒業に際して2人の進路は分かれ、京本は[[山形市]]にある美術大学へ進学し、藤野は漫画雑誌での連載を開始してプロの漫画家になる。ここで両名のコンビは解消となる<ref name="成馬20210719" /><ref name="hamatsu20210730" />。 |
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: 一人になった藤野は順調に連載を続け、藤野の漫画は既刊11巻でアニメ化するまでになる。そんな藤野にとあるニュースが飛び込んでくる。 |
: 一人になった藤野は順調に連載を続け、藤野の漫画は既刊11巻でアニメ化するまでになる。そんな藤野にとあるニュースが飛び込んでくる。 |
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[[ファイル:Tohoku University of Art & Design. (48384895911).jpg|サムネイル|300px|美術大学のモデルとなった[[東北芸術工科大学]]]] |
[[ファイル:Tohoku University of Art & Design. (48384895911).jpg|サムネイル|300px|美術大学のモデルとなった[[東北芸術工科大学]]]] |
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; 終盤 |
; 終盤 |
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: 2016年1月10日、美術大学に精神的に不安定となった'''不審者'''が侵入して12人の学生を殺害する。京本はその最初の犠牲者であった<ref name="成馬20210719" />。藤野は京本の死の原因が、外の世界に彼女を導いた自分自身ではないかと苦悩する<ref name="hamatsu20210730" />。 |
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: この事件をきっかけに、物語は2つに枝分かれする。1つは「京本が死亡した本来の世界」、そしてもう1つは「小学生時代に漫画をやめた藤野が、藤野と出会わずに不登校を脱して美術大学へ進学した京本を |
: この事件をきっかけに、物語は2つに枝分かれする。1つは「京本が死亡した本来の世界」、そしてもう1つは「『小学生時代に漫画をやめた藤野が、藤野と出会わずに不登校を脱して美術大学へ進学した京本を凶行から救う。そして、また漫画を描き始める』という存在したかもしれない世界」である。 |
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: 別の過程で再会を果たした2人が描かれた後、視点は元の世界の藤野に戻り、彼女が漫画を描いている後ろ姿を映して物語は幕を下ろす<ref name=成馬20210719/><ref name=hamatsu20210730/>。 |
: 別の過程で再会を果たした2人が描かれた後、視点は元の世界の藤野に戻り、彼女が漫画を描いている後ろ姿を映して物語は幕を下ろす<ref name="成馬20210719" /><ref name="hamatsu20210730" />。 |
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== 舞台 == |
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藤本の出身地である[[秋田県]][[にかほ市]]が主な舞台となっており、同市内に実在する店舗なども作品内にて登場している<ref>{{Cite web |title=『にかほを見てMAP』が完成しました! |url=https://www.city.nikaho.akita.jp/soshikikarasagasu/kankoka/gyomuannai/2/1/5603.html |website=にかほ市公式サイト |access-date=2024-11-12 |date=2024-08-19}}</ref><ref name=":0">{{Cite web |title=劇場アニメ「ルックバック」 本県出身harukaさんが曲担当 |url=https://mutsushimpo.com/news/vtxn5z6i/ |website=陸奥新報 |access-date=2024-11-12 |date=2024-08-22}}</ref>。また、[[山形県]]山形市の[[私立大学]]で藤本の出身校でもある[[東北芸術工科大学]]も登場している<ref name=":0" /><ref name="J-CAST20210719" />。 |
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== 展開 == |
== 展開 == |
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日本時間の2021年7月19日から『 |
日本時間の2021年7月19日から『少年ジャンプ+』で配信。配信開始から30分で[[Twitter]]上のトレンド2位に上った<ref name="オリコン20210719" />。同日の午前10時過ぎにはトレンド1位となり<ref name="ITmedia20210719">{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/19/news089.html|title=「チェンソーマン」作者の新作読み切り「ルックバック」、一晩で閲覧120万超え 「ジャンプ+」で無料公開中|date=2021-07-19|accessdate=2021-08-03|website=ITmedia NEWS|publisher=[[ITmedia]]}}</ref>、関連するワードもトレンドを独占した<ref name="ファミ通20210719">{{Cite web|和書|url=https://www.famitsu.com/news/202107/19227600.html |title=藤本タツキ『ルックバック』が大反響! ジャンプ+にて公開中、143ページの大長編読切マンガのタイトルに込められた意味とは?|author=小林白菜|accessdate=2021-08-02|date=2021-07-19|website=[[ファミ通|ファミ通.com]]|publisher=[[KADOKAWA Game Linkage]]}}</ref>{{Efn2|同年の[[#Twitterトレンド大賞|#Twitterトレンド大賞]]では、「ルックバック」が部門賞の審議委員会特別賞に選出された<ref>{{Cite news|title=Twitterトレンド大賞は「金メダル」 審議委員会特別賞に「ルックバック」|newspaper=ITmedia NEWS|publisher=ITmedia|date=2021-12-20|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/20/news166.html|accessdate=2022-06-23}}</ref>。}}。閲覧数は一晩で120万を超え<ref name="ITmedia20210719" />、24時間で250万を突破し、2日弱で400万に到達した<ref name="ファミ通20210721" />。7月30日には既に閲覧数500万を超えている<ref name="hamatsu20210730" />。 |
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同年 |
同年9月3日に単行本化された<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2200952/full/|date=2021-07-20|accessdate=2021-08-02|website=ORICON NEWS|publisher=[[オリコン|oricon ME]]|title=藤本タツキ氏の新作読切『ルックバック』早くもコミックス化、9・3発売 トレンド1位の話題作}}</ref><ref name="ファミ通20210721">{{Cite web|和書|url=https://www.famitsu.com/news/202107/21227849.html|title=藤本タツキ氏『ルックバック』単行本が9月3日に発売決定。話題の143ページ読切が早くもコミックス化|date=2021-07-20|accessdate=2021-08-02|website=[[ファミ通|ファミ通.com]]|publisher=[[KADOKAWA Game Linkage]]}}</ref>。 |
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== 評価 == |
== 評価 == |
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ウェブメディア『 |
ウェブメディア『[[リアルサウンド]]』では、反復構造に意味を仕込む手法や、時代性の高い作風、メッセージ性、作者自身の漫画愛が高く評価された<ref>{{Cite web|和書|url=https://realsound.jp/book/2021/07/post-818045.html|title=『チェンソーマン』藤本タツキの新作読切『ルックバック』に称賛の嵐 「天才」「泣ける」の声多数|website=リアルサウンドブック|publisher=blueprint|accessdate=2021-08-02|date=2021-07-19}}</ref>。同メディアの成馬零一は「レイアウトとコマ運びこそが藤本タツキ作品の最大の魅力」「極論を言うなら、2コマあれば世界の本質を表現できてしまう漫画家」と評した{{R|成馬20210719}}。 |
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2021年12月9日、[[宝島社]]発行のムック『[[このマンガがすごい!]]2022』において、本作がオトコ編1位に選出され、同誌に描き下ろしイラストが掲載された。同ランキングでは前年にも藤本タツキ作品である『[[チェンソーマン]]』がオトコ編1位を獲得しており、オトコ編における同一作者の2年連続受賞は今回が初めてとなった<ref>{{Cite news|title=このマンガがすごい!今年の1位は「ルックバック」と「海が走るエンドロール」|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-12-07|url=https://natalie.mu/comic/news/456425|accessdate=2021-12-07}}</ref>。 |
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また成馬は、[[2019年]][[7月18日]]の[[京都アニメーション放火殺人事件]]や[[2007年]][[1月15日]]の[[京都精華大学生通り魔殺人事件]]をモチーフにしているとも指摘し、京本ではなく藤野が被害を受けた可能性や、あるいは2人が加害者の立場に立った可能性を仄めかし、「漫画でしか描けない現実」を紡ぎ出していると賞賛した<ref name=成馬20210719>{{Cite web|url=https://realsound.jp/book/2021/07/post-818174.html |title=藤本タツキが挑んだ短編漫画「ルックバック」 込められた切迫感と“漫画でしか描けない現実” |date=2021-07-19 |accessdate=2021-08-03 |author=成馬零一 |publisher=Real Sound}}</ref>。 |
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本作には、[[漫画家]]や漫画関係者が多く反応した。漫画家では[[渡辺潤]]が本作と藤本を絶賛し、[[大童澄瞳]]も今後の抱負を決意した<ref name="J-CAST20210719">{{Cite news|和書 |title=藤本タツキ「ルックバック」が与えた衝撃 「心臓の奥から泣いた」同業者・著名人・母校...止まぬ絶賛の声 |url=https://www.j-cast.com/2021/07/19416506.html?p=all |date=2021-07-19 |accessdate=2021-08-03 |newspaper=J-CASTニュース |publisher=ジェイ・キャスト}}</ref>。[[浅野いにお]]も反応を見せた<ref name="ファッションスナップ20210719">{{Cite web|和書|url=https://www.fashionsnap.com/article/2021-07-19/look-back/|title=チェンソーマン作者による読切漫画「ルックバック」が話題、奈良美智や村上隆らアーティストからも反響|accessdate=2021-08-02 |date=2021-07-19|website=[[Fashionsnap.com]]|publisher=レコオーランド}}</ref>。劇中の舞台でもある東北芸術工科大学も反応を示した<ref name=J-CAST20210719/>。その他、本作に言及した著名人を下記に挙げる。 |
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2021年12月9日、[[宝島社]]発行のムック『[[このマンガがすごい!]]2022』において、本作がオトコ編1位に選出され、同誌に描き下ろしイラストが掲載された。同ランキングでは前年にも藤本タツキ作品である『[[チェンソーマン]]』がオトコ編1位を獲得しており、オトコ編における同一作者の2年連続受賞は今回が初めてとなった<ref>{{Cite news|title=このマンガがすごい!今年の1位は「ルックバック」と「海が走るエンドロール」|newspaper=コミックナタリー|date=2021-12-07|url=https://natalie.mu/comic/news/456425|accessdate=2021-12-07}}</ref>。 |
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本作には、[[漫画家]]や漫画関係者が多く反応した。漫画家では[[渡辺潤]]が本作と藤本を絶賛し、[[大童澄瞳]]も今後の抱負を決意した<ref name=J-CAST20210719>{{Cite news|和書|title=藤本タツキ「ルックバック」が与えた衝撃 「心臓の奥から泣いた」同業者・著名人・母校...止まぬ絶賛の声 |url=https://www.j-cast.com/2021/07/19416506.html |date=2021-07-19 |accessdate=2021-08-03 |newspaper=J-CASTニュース}}</ref>。[[浅野いにお]]も反応を見せた<ref name=ファッションスナップ20210719>{{Cite web|url=https://www.fashionsnap.com/article/2021-07-19/look-back/ |title=チェンソーマン作者による読切漫画「ルックバック」が話題、奈良美智や村上隆らアーティストからも反響 |accessdate=2021-08-02 |date=2021-07-19 |website=[[Fashionsnap.com]] |publisher=レコオーランド}}</ref>。劇中の舞台かつ藤本の出身校でもある[[東北芸術工科大学]]も反応を示した<ref name=J-CAST20210719/>。その他、本作に言及した著名人を下記に挙げる。 |
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* [[手塚るみ子]]([[手塚プロダクション]]取締役)<ref name=J-CAST20210719/> |
* [[手塚るみ子]]([[手塚プロダクション]]取締役)<ref name=J-CAST20210719/> |
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* [[最果タヒ]]([[詩人]]・[[小説家]])<ref name=ファッションスナップ20210719/> |
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* [[犬山紙子]]([[随筆家]])<ref name=ファッションスナップ20210719/> |
* [[犬山紙子]]([[随筆家]])<ref name=ファッションスナップ20210719/> |
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2023年5月9日に発表された「楽天Kobo電子書籍Award 2023」一巻完結!読み切りコミック部門にて、第1位を獲得<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/523882|title=荒川弘「黄泉のツガイ」が注目コミック1位に、楽天Kobo電子書籍Awardの結果発表|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2023-05-09|accessdate=2023-05-09}}</ref>。 |
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== オマージュを始めとした作品表現について == |
== オマージュを始めとした作品表現について == |
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本作については、多くの読者から「既存作品からのオマージュではないか?」と指摘されている作品が存在している。 |
本作については、多くの読者から「既存作品からのオマージュではないか?」と指摘されている作品が存在している。 |
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ライターの小林白菜は、2ページ目の"Don't"と最終ページの文字およびタイトルを組み合わせると[[オアシス (バンド)|オアシス]]の「[[ドント・ルック・バック・イン・アンガー]]」のタイトルになること、また最終ページには映画『[[ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド]]』の[[Blu-ray Disc|ブルーレイ]]版のパッケージに似たものが描かれていることを指摘している<ref name="ファミ通20210719" />。 |
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編集者の天野龍太郎も『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が描かれていることに同意し、また映画が[[1969年]]の[[シャロン・テート]]殺害事件を未然に防ぐストーリーであることにも触れ、『ルックバック』の全体的なストーリーと共通しているとも述べた<ref name="Mikki20210719">{{Cite web|和書|url=https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/29152?page=2|title=藤本タツキ衝撃の漫画「ルックバック」に見る数々の映画との共通点|author=天野龍太郎|website=Mikiki|publisher=[[タワーレコード]]|accessdate=2021-08-03|date=2021-07-19}}</ref>。 |
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天野はこの他にも、藤野が雨に打たれながら喜んでいる場面を『[[雨に唄えば]]』や『[[ショーシャンクの空に]]』や『[[台風クラブ]]』、パラレルワールドが描写されている点を『[[ラ・ラ・ランド]]』、漫画が藤野と京本の未来に大きく影響している点を『[[バタフライ・エフェクト (映画)|バタフライ・エフェクト]]』、事件発生後の藤野と事件発生前の京本がドアの隙間をすり抜けた4コマ漫画を介して繋がっている描写を『[[インターステラー (映画)|インターステラー]]』との共通点として挙げている<ref name=Mikki20210719/>。 |
天野はこの他にも、藤野が雨に打たれながら喜んでいる場面を『[[雨に唄えば]]』や『[[ショーシャンクの空に]]』や『[[台風クラブ]]』、パラレルワールドが描写されている点を『[[ラ・ラ・ランド]]』、漫画が藤野と京本の未来に大きく影響している点を『[[バタフライ・エフェクト (映画)|バタフライ・エフェクト]]』、事件発生後の藤野と事件発生前の京本がドアの隙間をすり抜けた4コマ漫画を介して繋がっている描写を『[[インターステラー (映画)|インターステラー]]』との共通点として挙げている<ref name=Mikki20210719/>。 |
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また、映画作品の他に、小学校の同級生同士で漫画を描く展開や友人が亡くなりパラレルワールドが描写されている点、海辺で構図を探す場面などから、 |
また、映画作品の他に、小学校の同級生同士で漫画を描く展開や友人が亡くなりパラレルワールドが描写されている点、海辺で構図を探す場面などから、2021年に放送された日本のドラマ『[[大豆田とわ子と三人の元夫]]』との共通点も挙げられている{{R|hamatsu20210730}}。 |
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=== モチーフとなったと思われる事件 === |
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本作における美術大学襲撃は、2019年の「[[京都アニメーション放火殺人事件]]」と2007年の「[[京都精華大学生通り魔殺人事件]]」がモチーフになっていると指摘されている。前者の事件発生の日付は本作公開の前日であり<ref name=成馬20210719/><ref name=ITmedia20210802/>、後者の日付は京本の命日に近い<ref name=成馬20210719/>。 |
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=== 犯人の表現を巡って === |
=== 犯人の表現を巡って === |
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[[精神科医]]の[[斎藤環]]は本作を「類まれな傑作」と高く評価した一方で、精神障害を抱えた犯罪者の「意思疎通が不可能な狂人」としての描写は読者に誤った認識を定着させてしまうと懸念した<ref name="森田20210802" />。 |
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京本を襲った犯人の描写については、[[統合失調症]]をはじめとする[[精神障害]]の[[ステレオタイプ]]に見える点、また京都アニメーション放火殺人事件を連想させ事件関係者への配慮が欠けている点が一部の読者から指摘されていた<ref name=成馬20210719/><ref name=森田20210802/>。 |
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2021年8月2日、『少年ジャンプ+』編集部は、本作に不適切なシーンとして読者から指摘があったため表現を修正したと発表した。修正が行われたのは犯人の台詞や報道のテキストで、患者への差別を助長しないための措置であった<ref name="ITmedia20210802">{{Cite web|和書|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/02/news098.html|title= Web漫画「ルックバック」、読者の指摘で表現を修正 「チェンソーマン」作者の読み切り ネットは賛否|date=2021-08-02|accessdate=2021-08-02|website=ITmedia NEWS|publisher=[[ITmedia]]}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1341645.html|title=漫画「チェンソーマン」作者・藤本タツキ氏の読切「ルックバック」一部修正|date=2021-08-02|accessdate=2021-08-02|publisher=[[インプレス|Impress]]|website=Game Watch|author=日下弘樹}}</ref><ref name=森田20210802>{{Cite web|和書|url= https://kai-you.net/article/81062|title=藤本タツキ『ルックバック』表現を変更へ 「通り魔」の描き方で議論が紛糾|date=2021-08-02|accessdate=2021-08-02|website=KAI-YOU.net|publisher=[[KAI-YOU]]|author=森田将輝}}</ref>。 |
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[[精神科医]]の[[斎藤環]]は本作を「類まれな傑作」と高く評価した一方で、精神障害を抱えた犯罪者の「意思疎通が不可能な狂人」としての描写は読者に誤った認識を定着させてしまうと懸念した<ref name=森田20210802/>。 |
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== 書誌情報 == |
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2021年[[8月2日]]、『少年ジャンプ+』編集部は、本作に不適切なシーンとして読者から指摘があったため表現を修正したと発表した。修正が行われたのは犯人の台詞や報道のテキストで、患者への差別を助長しないための措置であった<ref name=ITmedia20210802>{{Cite web|url= https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/02/news098.html |title= Web漫画「ルックバック」、読者の指摘で表現を修正 「チェンソーマン」作者の読み切り ネットは賛否 |date=2021-08-02 |accessdate=2021-08-02 |publisher=[[ITmedia]]}}</ref><ref>{{Cite web|url= https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1341645.html |title=漫画「チェンソーマン」作者・藤本タツキ氏の読切「ルックバック」一部修正 |date=2021-08-02 |accessdate=2021-08-02 |publisher=[[Impress]] |website=Game Watch |author=日下弘樹}}</ref><ref name=森田20210802>{{Cite web|url= https://kai-you.net/article/81062 |title=藤本タツキ『ルックバック』表現を変更へ 「通り魔」の描き方で議論が紛糾 |date=2021-08-02 |accessdate=2021-08-02 |publisher=[[KAI-YOU]] |author=森田将輝}}</ref>。 |
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* 藤本タツキ『ルックバック』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2021年9月3日発売<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/443631|title=藤本タツキ「ルックバック」が単行本に、マンガを通じて出会った2人の少女の物語|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-09-03|accessdate=2021-09-03}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-882782-7|title=ルックバック/藤本 タツキ|publisher=[[集英社]]|accessdate=2024-03-15}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882782-7}} |
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== 劇場アニメ == |
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なお、作中の犯人が疾患者と具体的に書かれてはおらず、運命のメタファーとしての表現であり、[[まいじつ]]ライターの野木は創作表現に対して「配慮すべきというルールを押し付けるのも、また暴力的」と記述している<ref>{{Cite web|title=藤本タツキ新作『ルックバック』に抗議殺到!? 果たして「心を傷つける作品」だったのか|url=https://myjitsu.jp/enta/archives/93136|website=まいじつエンタ|date=2021-07-23|accessdate=2021-08-03|language=ja}}</ref>。 |
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{{Infobox Film |
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| 作品名 = ルックバック |
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| 画像解説 = |
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| 監督 = [[押山清高]] |
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| 脚本 = 押山清高 |
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| 原作 = [[藤本タツキ]] |
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| 出演者 = [[河合優実]]<br />[[吉田美月喜]] |
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| 音楽 = [[haruka nakamura]] |
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| 主題歌 = urara<br />「LIght song」by haruka nakamura |
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| 撮影 = 出水田和人 |
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| 編集 = 廣瀬清志 |
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| 制作会社 = スタジオドリアン |
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| 製作会社 = 「ルックバック」製作委員会 |
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| 上映時間 = 58分 |
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2024年2月14日に劇場アニメ化が発表され<ref name="映画化オリコン">{{Cite news|url=https://www.oricon.co.jp/news/2314329/full/|title=漫画『ルックバック』劇場アニメ化決定で6月公開 『チェンソーマン』作者が描く話題の長編読切|newspaper=ORICON NEWS|publisher=oricon ME|date=2024-02-14|accessdate=2024-02-14}}</ref>、同年6月28日より公開された<ref name="animatetimes20240629">{{Cite news|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1719647558|title=『ルックバック』公開記念舞台挨拶より公式レポート到着!|newspaper=アニメイトタイムズ|date=2024-06-29|accessdate=2024-07-17}}</ref>。また、同年9月13日から[[ドルビーアトモス|Dolby Atmos]](全国28館)と[[ドルビーシネマ|Dolby Cinema]](全国10館)での上映も実施された<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/eiga/news/589553|title=「ルックバック」Dolby Cinemaでの上映決定、第4弾の入場者特典も発表|newspaper=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-09-04|accessdate=2024-09-05}}</ref>。監督・脚本・キャラクターデザインは[[押山清高]]、アニメーション制作はスタジオドリアン<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/560940|title=藤本タツキ「ルックバック」が劇場アニメ化 6月28日に全国公開|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-02-14|accessdate=2024-02-14}}</ref>。なお、本作は映画鑑賞料金の割引が適用されない[[非映画コンテンツ|ODS作品]]となる<ref>{{Cite news|url=https://moviewalker.jp/news/article/1206965/|title=公開2週目でNo. 1に立った『ルックバック』“1700円均一”の入場料金、ODSの意味を考える|newspaper=MOVIE WALKER PRESS|publisher=ムービーウォーカー|date=2024-07-08|accessdate=2024-07-31}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://realsound.jp/movie/2024/07/post-1732524_2.html|title=『ルックバック』チケット料金問題とヒットの理由を紐解く 海外からも熱烈な支持?|newspaper=リアルサウンド映画部|publisher=blueprint|date=2024-07-28|accessdate=2024-07-31}}</ref>。 |
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[[Amazon.com]]傘下の映画スタジオである[[Amazon MGMスタジオ]]が日本のアニメ[[製作委員会方式|製作委員会]]に初参加している。2024年11月8日、同社傘下の[[定額制動画配信サービス]]である[[Amazon Prime Video]]にて世界独占配信が開始された<ref>{{Cite web|title=Amazon Prime Videoが映画「ルックバック」を世界独占配信 11月8日より|url=https://ascii.jp/elem/000/004/229/4229983/|website=ASCII.jp|accessdate=2024-10-23|date=2024-10-23|author=ヤマ}}</ref><ref>{{Cite web |title=アニメ映画『ルックバック』アマプラにて本日(11/8)より独占配信。『チェンソーマン』藤本タツキ原作、漫画にひたむきなふたりの少女の青春物語 |url=https://www.famitsu.com/article/202411/23520 |website=ファミ通.com |access-date=2024-11-09 |language=ja}}</ref>。 |
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== 書誌情報 == |
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* 藤本タツキ『ルックバック』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2021年9月3日発売<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/comic/news/443631|title=藤本タツキ「ルックバック」が単行本に、マンガを通じて出会った2人の少女の物語|newspaper=コミックナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-09-03|accessdate=2021-09-03}}</ref>、{{ISBN2|978-4-08-882782-7}} |
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=== 声の出演 === |
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* 藤野:[[河合優実]]<ref name="oricon240314">{{Cite web|和書|url=https://www.oricon.co.jp/news/2318375/full/|title=映画『ルックバック』河合優実&吉田美月喜のW主演で声優初挑戦【コメント全文】|website=ORICON NEWS|publisher=oricon ME|date=2024-03-14|accessdate=2024-03-15}}</ref> |
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* 京本:[[吉田美月喜]]{{R|oricon240314}} |
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=== スタッフ === |
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* 原作:[[藤本タツキ]]『ルックバック』([[集英社]][[ジャンプ コミックス|ジャンプコミックス]]刊) |
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* 監督・脚本・キャラクターデザイン:[[押山清高]] |
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* 音楽:[[haruka nakamura]]<ref name=eiga.com101249>{{Cite news|url=https://eiga.com/movie/101249/|title=ルックバック:作品情報|newspaper=映画.com|publisher=エイガ・ドット・コム|accessdate=2024-07-31}}</ref> |
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* 主題歌:urara「Light song」by haruka nakamura<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/music/news/569730|title=藤本タツキ原作「ルックバック」主題歌はharuka nakamura作曲、歌っているのは|newspaper=音楽ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2024-04-17|accessdate=2024-07-31}}</ref> |
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* 美術監督:さめしまきよし{{R|eiga.com101249}} |
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* 美術監督補佐:針﨑義士、大森崇{{R|eiga.com101249}} |
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* 色彩設計:楠本麻耶{{R|eiga.com101249}} |
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* 撮影監督:出水田和人{{R|eiga.com101249}} |
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* 編集:廣瀬清志{{R|eiga.com101249}} |
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* 音響監督:[[木村絵理子]]{{R|eiga.com101249}} |
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* 配給:[[エイベックス・アニメーションレーベルズ|エイベックス・ピクチャーズ]]{{R|eiga.com101249}} |
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* アニメーション制作:スタジオドリアン |
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* 製作:「ルックバック」製作委員会(エイベックス・ピクチャーズ、集英社、スタジオドリアン、[[Amazon MGMスタジオ|Amazon MGM Studios]]) |
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== 脚注 == |
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== 外部リンク == |
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* [https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496401369355 ルックバック] - [[少年ジャンプ+]] |
* [https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496401369355 ルックバック - 藤本タツキ] - [[少年ジャンプ+]] |
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* [https://lookback-anime.com/ 劇場アニメ『ルックバック』] |
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[[Category:Amazon MGMスタジオの映画作品]] |
2024年11月25日 (月) 10:58時点における最新版
ルックバック | |
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ジャンル | ヒューマンドラマ 青春 百合 ホラー[1] スリラー[1] |
漫画 | |
作者 | 藤本タツキ |
出版社 | 集英社 |
掲載サイト | 少年ジャンプ+ |
レーベル | ジャンプ・コミックス (JUMP COMICS PLUS.) |
発表期間 | 2021年7月19日 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 全1話 |
映画 | |
原作 | 藤本タツキ |
監督 | 押山清高 |
脚本 | 押山清高 |
キャラクターデザイン | 押山清高 |
音楽 | haruka nakamura |
制作 | スタジオドリアン |
製作 | 「ルックバック」製作委員会 |
配給 | エイベックス・ピクチャーズ |
封切日 | 2024年6月28日 |
上映時間 | 58分 |
その他 | ODS作品 ドルビーアトモス・ドルビーシネマ順次上映 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
『ルックバック』は、藤本タツキによる日本の漫画作品。『少年ジャンプ+』(集英社)にて2021年7月19日に公開された、全143ページからなる長編読み切り。小学4年生の藤野と、同校に在籍する不登校の京本の、漫画を描く女子2人の人生が描かれる[2][3][4]。
2024年6月28日に劇場アニメ映画版が公開された[5][6]。
あらすじ
[編集]- 序盤
- 小学4年生の藤野は学年新聞で4コマ漫画を毎週連載し、同級生や家族から絶賛されていた[3][4]。ある日、教師から京本の漫画を掲載したいため、藤野の連載している内の1枠を譲って欲しいと告げられる[3]。
- 藤野は不登校児である京本を見下していたが、京本の画力は高く、掲載された京本の漫画は周囲の児童からも称賛され[7]比べて藤野の絵は普通だと掌を返すような反応をされる。
- 藤野は屈辱を覚えながら絵の本格的な練習を開始し[7]、友人・家族関係にも軋轢を生みながらも努力を重ねていく。だが、そうした研鑽の果てにも京本の画力には届かず、3年生の時から続けた連載を6年生の途中で辞めて、とうとうペンを折ることになる[8]。
- 中盤
- 小学校の卒業式の日になり、教師から京本に卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、この日初めて彼女と対面し、藤野のファンだと告げられる。再び漫画を描き始めた藤野は京本に漫画のネームを読んでもらうようになり、やがて京本が作画に加わり、2人は藤野キョウというペンネームで漫画賞の受賞を目指した漫画の創作を始める[7][8]。
- 13歳で応募した作品が準入選となり[7]、17歳までに7本の読み切りを掲載[8]。アマチュアの漫画家として成功を収める2人であったが、高校卒業に際して2人の進路は分かれ、京本は山形市にある美術大学へ進学し、藤野は漫画雑誌での連載を開始してプロの漫画家になる。ここで両名のコンビは解消となる[7][8]。
- 一人になった藤野は順調に連載を続け、藤野の漫画は既刊11巻でアニメ化するまでになる。そんな藤野にとあるニュースが飛び込んでくる。
- 終盤
- 2016年1月10日、美術大学に精神的に不安定となった不審者が侵入して12人の学生を殺害する。京本はその最初の犠牲者であった[7]。藤野は京本の死の原因が、外の世界に彼女を導いた自分自身ではないかと苦悩する[8]。
- この事件をきっかけに、物語は2つに枝分かれする。1つは「京本が死亡した本来の世界」、そしてもう1つは「『小学生時代に漫画をやめた藤野が、藤野と出会わずに不登校を脱して美術大学へ進学した京本を凶行から救う。そして、また漫画を描き始める』という存在したかもしれない世界」である。
- 別の過程で再会を果たした2人が描かれた後、視点は元の世界の藤野に戻り、彼女が漫画を描いている後ろ姿を映して物語は幕を下ろす[7][8]。
舞台
[編集]藤本の出身地である秋田県にかほ市が主な舞台となっており、同市内に実在する店舗なども作品内にて登場している[9][10]。また、山形県山形市の私立大学で藤本の出身校でもある東北芸術工科大学も登場している[10][11]。
展開
[編集]日本時間の2021年7月19日から『少年ジャンプ+』で配信。配信開始から30分でTwitter上のトレンド2位に上った[2]。同日の午前10時過ぎにはトレンド1位となり[12]、関連するワードもトレンドを独占した[13][注 1]。閲覧数は一晩で120万を超え[12]、24時間で250万を突破し、2日弱で400万に到達した[15]。7月30日には既に閲覧数500万を超えている[8]。
評価
[編集]ウェブメディア『リアルサウンド』では、反復構造に意味を仕込む手法や、時代性の高い作風、メッセージ性、作者自身の漫画愛が高く評価された[17]。同メディアの成馬零一は「レイアウトとコマ運びこそが藤本タツキ作品の最大の魅力」「極論を言うなら、2コマあれば世界の本質を表現できてしまう漫画家」と評した[7]。
2021年12月9日、宝島社発行のムック『このマンガがすごい!2022』において、本作がオトコ編1位に選出され、同誌に描き下ろしイラストが掲載された。同ランキングでは前年にも藤本タツキ作品である『チェンソーマン』がオトコ編1位を獲得しており、オトコ編における同一作者の2年連続受賞は今回が初めてとなった[18]。
本作には、漫画家や漫画関係者が多く反応した。漫画家では渡辺潤が本作と藤本を絶賛し、大童澄瞳も今後の抱負を決意した[11]。浅野いにおも反応を見せた[19]。劇中の舞台でもある東北芸術工科大学も反応を示した[11]。その他、本作に言及した著名人を下記に挙げる。
- 手塚るみ子(手塚プロダクション取締役)[11]
- けんすう(アル株式会社代表取締役)[11]
- 上田慎一郎(映画監督)[11]
- 古賀隼斗(ミュージシャン、ロックバンド「KANA-BOON」のギター担当)[11]
- 野田クリスタル(マヂカルラブリー、お笑い芸人)[11]
- ファーストサマーウイカ(タレント、歌手)
- 最果タヒ(詩人・小説家)[19]
- 犬山紙子(随筆家)[19]
2023年5月9日に発表された「楽天Kobo電子書籍Award 2023」一巻完結!読み切りコミック部門にて、第1位を獲得[20]。
オマージュを始めとした作品表現について
[編集]既存作品からのオマージュ
[編集]本作については、多くの読者から「既存作品からのオマージュではないか?」と指摘されている作品が存在している。
ライターの小林白菜は、2ページ目の"Don't"と最終ページの文字およびタイトルを組み合わせるとオアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」のタイトルになること、また最終ページには映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブルーレイ版のパッケージに似たものが描かれていることを指摘している[13]。
編集者の天野龍太郎も『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が描かれていることに同意し、また映画が1969年のシャロン・テート殺害事件を未然に防ぐストーリーであることにも触れ、『ルックバック』の全体的なストーリーと共通しているとも述べた[21]。
天野はこの他にも、藤野が雨に打たれながら喜んでいる場面を『雨に唄えば』や『ショーシャンクの空に』や『台風クラブ』、パラレルワールドが描写されている点を『ラ・ラ・ランド』、漫画が藤野と京本の未来に大きく影響している点を『バタフライ・エフェクト』、事件発生後の藤野と事件発生前の京本がドアの隙間をすり抜けた4コマ漫画を介して繋がっている描写を『インターステラー』との共通点として挙げている[21]。
また、映画作品の他に、小学校の同級生同士で漫画を描く展開や友人が亡くなりパラレルワールドが描写されている点、海辺で構図を探す場面などから、2021年に放送された日本のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』との共通点も挙げられている[8]。
犯人の表現を巡って
[編集]精神科医の斎藤環は本作を「類まれな傑作」と高く評価した一方で、精神障害を抱えた犯罪者の「意思疎通が不可能な狂人」としての描写は読者に誤った認識を定着させてしまうと懸念した[22]。
2021年8月2日、『少年ジャンプ+』編集部は、本作に不適切なシーンとして読者から指摘があったため表現を修正したと発表した。修正が行われたのは犯人の台詞や報道のテキストで、患者への差別を助長しないための措置であった[23][24][22]。
書誌情報
[編集]- 藤本タツキ『ルックバック』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2021年9月3日発売[25][26]、ISBN 978-4-08-882782-7
劇場アニメ
[編集]ルックバック | |
---|---|
監督 | 押山清高 |
脚本 | 押山清高 |
原作 | 藤本タツキ |
出演者 |
河合優実 吉田美月喜 |
音楽 | haruka nakamura |
主題歌 |
urara 「LIght song」by haruka nakamura |
撮影 | 出水田和人 |
編集 | 廣瀬清志 |
制作会社 | スタジオドリアン |
製作会社 | 「ルックバック」製作委員会 |
配給 | エイベックス・ピクチャーズ |
公開 | 2024年6月28日 |
上映時間 | 58分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2024年2月14日に劇場アニメ化が発表され[5]、同年6月28日より公開された[6]。また、同年9月13日からDolby Atmos(全国28館)とDolby Cinema(全国10館)での上映も実施された[27]。監督・脚本・キャラクターデザインは押山清高、アニメーション制作はスタジオドリアン[28]。なお、本作は映画鑑賞料金の割引が適用されないODS作品となる[29][30]。
Amazon.com傘下の映画スタジオであるAmazon MGMスタジオが日本のアニメ製作委員会に初参加している。2024年11月8日、同社傘下の定額制動画配信サービスであるAmazon Prime Videoにて世界独占配信が開始された[31][32]。
声の出演
[編集]スタッフ
[編集]- 原作:藤本タツキ『ルックバック』(集英社ジャンプコミックス刊)
- 監督・脚本・キャラクターデザイン:押山清高
- 音楽:haruka nakamura[34]
- 主題歌:urara「Light song」by haruka nakamura[35]
- 美術監督:さめしまきよし[34]
- 美術監督補佐:針﨑義士、大森崇[34]
- 色彩設計:楠本麻耶[34]
- 撮影監督:出水田和人[34]
- 編集:廣瀬清志[34]
- 音響監督:木村絵理子[34]
- 配給:エイベックス・ピクチャーズ[34]
- アニメーション制作:スタジオドリアン
- 製作:「ルックバック」製作委員会(エイベックス・ピクチャーズ、集英社、スタジオドリアン、Amazon MGM Studios)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 同年の#Twitterトレンド大賞では、「ルックバック」が部門賞の審議委員会特別賞に選出された[14]。
出典
[編集]- ^ a b “The Official Website for Look Back”. ビズメディア. September 9, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。September 9, 2022閲覧。
- ^ a b “『チェンソーマン』作者、久々の新作読切公開 『ルックバック』143ページの長編で話題「天才」「面白い!」”. ORICON NEWS. oricon ME (2021年7月18日). 2021年8月2日閲覧。
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関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ルックバック - 藤本タツキ - 少年ジャンプ+
- 劇場アニメ『ルックバック』
- ルックバック【劇場アニメ公式】 (@lookback_anime) - X(旧Twitter)