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「'''悲しみはぶっばせ'''」(かなしみはぶっとばせ、原題 : {{Lang|en|''You've Got to Hide Your Love Away''}})は、[[ビートルズ]]の楽曲である。1965年8月6日に発売された5作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『[[ヘルプ! (ビートルズのアルバム)|ヘルプ!]]』のA面3曲目に収録された。[[レノン=マッカートニー]]名義となっているが、[[ジョン・レノン]]によって書かれた楽曲で、[[ボーカル|リード・ボーカル]]もレノンが務めた{{Sfn|Halpin|2017|p=94}}。レコーディングにはフルート奏者として[[ジョン・スコット (作曲家)|ジョン・スコット]]が参加している。

「'''悲しみはぶっばせ'''」(かなしみはぶっとばせ、原題 : ''You've Got To Hide Your Love Away''}})は、[[ビートルズ]]の楽曲である。1965年8月6日に発売された5作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『[[ヘルプ! (ビートルズのアルバム)|ヘルプ!]]』のA面3曲目に収録された。[[レノン=マッカートニー]]名義となっているが、[[ジョン・レノン]]によって書かれた楽曲で、[[ボーカル|リード・ボーカル]]もレノンが務めた{{Sfn|Halpin|2017|p=94}}。レコーディングにはフルート奏者として[[ジョン・スコット (作曲家)|ジョン・スコット]]が参加している。


== 背景 ==
== 背景 ==
本作について、レノンは「これはぼくの-[[ボブ・ディラン|ディラン]]時代-の曲。ぼくはカメレオンだから、その時に流行っているものにならなんでも染まってしまう。[[エルヴィス・プレスリー|エルビス]]にできることなら、ぼくにだってできる、[[エヴァリー・ブラザーズ]]にできれば、ぼくと[[ポール・マッカートニー|ポール]]にもできる。ディランだって同じことさ」と語っている<ref>{{Cite book |和書 |title=ジョン・レノンPLAYBOYインタビュー |publisher=[[集英社]] |year=1981 |asin=B000J80BKM |page=189 }}</ref>{{Sfn|Sheff|1981|p=165}}。本作は、「[[アイム・ア・ルーザー]]」などのレノン作の楽曲にも見られる自省的な楽曲となっている{{Sfn|Thomas Brothers|2018|p=242}}。レノンは、映画『[[ヘルプ!4人はアイドル]]』のためにもう1曲欲しいと考え、自宅で本作を書いた{{Sfn|Everett|2001|p=287-288}}。
本作について、レノンは「これはぼくの-[[ボブ・ディラン|ディラン]]時代-の曲。ぼくはカメレオンだから、その時に流行っているものにならなんでも染まってしまう。[[エルヴィス・プレスリー|エルビス]]にできることなら、ぼくにだってできる、[[エヴァリー・ブラザーズ]]にできれば、ぼくと[[ポール・マッカートニー|ポール]]にもできる。ディランだって同じことさ」と語っている<ref>{{Cite book |和書 |title=ジョン・レノンPLAYBOYインタビュー |publisher=[[集英社]] |year=1981 |asin=B000J80BKM |page=189 }}</ref>{{Sfn|Sheff|1981|p=165}}。本作は、「[[アイム・ア・ルーザー]]」などのレノン作の楽曲にも見られる自省的な楽曲となっている{{Sfn|Thomas Brothers|2018|p=242}}。レノンは、映画『[[ヘルプ!4人はアイドル]]』のためにもう1曲欲しいと考え、自宅で本作を書いた{{Sfn|Everett|2001|pp=287-288}}。


本作は、ディランの楽曲を彷彿とさせる複音の[[アコースティック・ギター]]による2拍子の音型、アコースティックを主とした伴奏など、[[フォークソング]]の[[有節歌曲形式]]に似ている。演奏ではブラシで叩いた[[スネアドラム]]、[[タンバリン]]、[[マラカス]]などの[[打楽器|パーカッション]]のほか、ディランの楽曲の特徴となる[[ハーモニカ]]の代替となる[[フルート]]が含まれている{{Sfn|Stevens|2002|p=112-120}}。
本作は、ディランの楽曲を思わせる複音の[[アコースティック・ギター]]による2拍子の音型、アコースティックを主とした伴奏など、[[フォークソング]]の[[有節歌曲形式]]に似ている。演奏ではブラシで叩いた[[スネアドラム]]、[[タンバリン]]、[[マラカス]]などの[[打楽器|パーカッション]]のほか、ディランの楽曲の特徴となる[[ハーモニカ]]の代替となる[[フルート]]が含まれている{{Sfn|Stevens|2002|pp=112-120}}。


== レコーディング・リリース ==
== レコーディング・リリース ==
「悲しみはぶっばせ」のレコーディングは、1965年2月18日に[[アビ・ロードスタジオ|EMIスタジオ]]の第2スタジオで行なわれた{{Sfn|Winn|2008|p=299}}{{Sfn|Lewisohn|1988|p=55}}。バッキング・トラックは、レノンが[[12弦ギター|12弦]][[アコースティック・ギター]]、マッカートニーが[[エレクトリックベース|ベース]]、[[ジョージ・ハリスン]]が[[クラシック・ギター|スパニッシュ・ギター]]、[[リンゴ・スター]]が[[ドラムセット|ドラム]]([[ブラシ]]を使用)という編成で録音され、トラック2にはレノンのガイド・ボーカルが収録された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。
「悲しみはぶっばせ」のレコーディングは、1965年2月18日に[[EMIレコディング・スタジオ]]のスタジオ2で行なわれた{{Sfn|Lewisohn|1988|p=55}}{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。バッキング・トラックは、レノンが[[12弦ギター|12弦]][[アコースティック・ギター]]、マッカートニーが[[エレクトリックベース|ベース]]、[[ジョージ・ハリスン]]が[[クラシック・ギター|スパニッシュ・ギター]]、[[リンゴ・スター]]が[[ドラムセット|ドラム]]([[ブラシ]]を使用)という編成で録音され、トラック2にはレノンのガイド・ボーカルが収録された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。


テイク9がベストテイクと判断され、レノンのリード・ボーカルが録り直された後、マッカートニーの[[マラカス]]、ハリスンの12弦アコースティック・ギター、スターの[[タンバリン]]が[[オーバー・ダビング]]された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。本作のレコーディングでは、外部ミュージシャンとして[[ジョン・スコット (作曲家)|ジョン・スコット]]も参加しており、スコットは[[アルトフルート]]と[[フルート|テナーフルート]]のソロを演奏し、本作はこれで完成となった{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。[[ジョージ・マーティン]]のプロダクション・ノートによると、フルート・ソロのオーバー・ダビングは、2月20日に行なわれたとのこと{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。
テイク9がベストテイクと判断され、レノンのリード・ボーカルが録り直された後、マッカートニーの[[マラカス]]、ハリスンの12弦アコースティック・ギター、スターの[[タンバリン]]が[[オーバー・ダビング]]された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。本作のレコーディングでは、外部ミュージシャンとして[[ジョン・スコット (作曲家)|ジョン・スコット]]も参加しており、スコットは[[アルトフルート]]と[[フルート|テナーフルート]]のソロを演奏し、本作はこれで完成となった{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。[[ジョージ・マーティン]]のプロダクション・ノートによると、フルート・ソロのオーバー・ダビングは、2月20日に行なわれたとのこと{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。


2月20日にモノラル・ミックス、23日にステレオ・ミックスが作成され、それぞれオリジナル・アルバム『ヘルプ!』に収録された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。なお、モノラル・ミックスではレノンのボーカルにかながらエコーがかかっており、1987年のCD化に際してマーティンによってリミックスされたステレオ・ミックスではさらにエコーがかけられている{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。
2月20日にモノラル・ミックス、23日にステレオ・ミックスが作成され、それぞれオリジナル・アルバム『ヘルプ!』に収録された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。なお、モノラル・ミックスではレノンのボーカルにわずかながらエコーがかかっており、1987年のCD化に際してマーティンによってリミックスされたステレオ・ミックスではさらにエコーがかけられている{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。


1996年に発売された『[[ザ・ビートルズ・アンソロジー2]]』には、テイク1、テイク2、そしてテイク5を編集した音源が収録された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。この音源には、テイク1でのスタートミスやマッカートニーがグラスを割る音{{Sfn|Winn|2008|p=299}}、「Paul's broken a glass, broken a glass, Paul's broken a glass, a glass, a glass, he's broke today.」というレノンの[[チャント]]{{Sfn|Sounes|2010|p=76}}も含まれている。
1996年に発売された『[[ザ・ビートルズ・アンソロジー2]]』には、テイク1、テイク2、そしてテイク5を編集したものが収録された{{Sfn|Winn|2008|p=299}}。このバージョンには、テイク1でのスタートミスやマッカートニーがグラスを割る音{{Sfn|Winn|2008|p=299}}、「{{Lang|en|Paul's broken a glass, broken a glass, Paul's broken a glass, a glass, a glass, he's broke today.}}」というレノンの[[チャント]]{{Sfn|Sounes|2010|p=76}}も含まれている。


== 演奏 ==
== クレジット ==
※出典{{Sfn|Winn|2008|p=299}}
※出典{{Sfn|Winn|2008|p=299}}
* [[ジョン・レノン]] - [[ボーカル|リード・ボーカル]]、[[12弦ギター|12弦]][[アコースティック・ギター]]
* [[ジョン・レノン]] - [[ボーカル|リード・ボーカル]]、[[12弦ギター|12弦]][[アコースティック・ギター]]
* [[ポール・マッカートニー]] - [[エレクトリックベース|ベース]]、[[マラカス]]
* [[ポール・マッカートニー]] - [[エレクトリックベース|ベース]]、[[マラカス]]
* [[ジョージ・ハリスン]] - [[クラシック・ギター|スパニッシュ・ギター]]、12弦アコースティック・ギター
* [[ジョージ・ハリスン]] - [[クラシック・ギター|スパニッシュ・ギター]]、12弦アコースティック・ギター
* [[リンゴ・スター]] - [[ブラシ]]で叩いた[[ドラムセット|ドラム]]、[[タンバリン]]
* [[リンゴ・スター]] - [[ブラシ]]で叩いた[[ドラムセット|ドラム]]、[[タンバリン]]
* [[ジョン・スコット (作曲家)|ジョン・スコット]] - [[アルトフルート]]、[[フルート|テナーフルート]]
* [[ジョン・スコット (作曲家)|ジョン・スコット]] - [[アルトフルート]]、[[フルート|テナーフルート]]


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* [[ジャン&ディーン]] - 1966年に発売されたアルバム『Filet of Soul』に収録<ref>{{AllMusic |first=Bruce |last=Eder |title=Filet of Soul - Jan & Dean {{!}} Songs, Reviews, Credits |class=album |id=filet-of-soul-mw0001880158 |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[ジャン&ディーン]] - 1966年に発売されたアルバム『Filet of Soul』に収録<ref>{{AllMusic |first=Bruce |last=Eder |title=Filet of Soul - Jan & Dean {{!}} Songs, Reviews, Credits |class=album |id=filet-of-soul-mw0001880158 |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[エルヴィス・コステロ]]&ジ・アトラクションズ - 1994年に発売されたシングル盤『You Tripped At Every Step』のB面に収録<ref>{{AllMusic |title=You Tripped at Every Step - Elvis Costello, Elvis Costello & the Attractions {{!}} Songs, Reviews, Credits |class=album |id=you-tripped-at-every-step-mw0001882729 |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[エルヴィス・コステロ]]&ジ・アトラクションズ - 1994年に発売されたシングル盤『You Tripped At Every Step』のB面に収録<ref>{{AllMusic |title=You Tripped at Every Step - Elvis Costello, Elvis Costello & the Attractions {{!}} Songs, Reviews, Credits |class=album |id=you-tripped-at-every-step-mw0001882729 |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[オアシス (バンド)|オアシス]] - 1995年に発売されたシングル『[[サム・マイト・セイ]]』の日本盤に収録。邦題は「悲しみ'''を'''ぶっとばせ」となっている<ref>{{Cite web |title=オアシス / サム・マイト・セイ |url=https://artist.cdjournal.com/d/-/1195090093 |website=CDJournal |publisher=株式会社シーディージャーナル
* [[オアシス (バンド)|オアシス]] - 1995年に発売されたシングル『[[サム・マイト・セイ]]』の日本盤に収録。邦題は「悲しみ'''を'''ぶっとばせ」となっている<ref>{{Cite web|和書|title=オアシス / サム・マイト・セイ |url=https://artist.cdjournal.com/d/-/1195090093 |website=CDJournal |publisher=株式会社シーディージャーナル
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* [[タケカワユキヒデ]] - 2007年に発売された[[CHRONICLE (タケカワユキヒデのアルバム)|CHRONICLE 1&2+2]]』に収録<ref>{{Cite web |title=CHRONICLE 1&2/+2 {{!}} タケカワユキヒデ |url=https://www.oricon.co.jp/prof/100391/products/719743/2/ |website=ORICON NEWS |publisher=[[オリコン]] |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[つんく♂]] - 2000年に発売された[[NHK-BS]]で企画によるビートルズのカバー・アルバム『A HARD DAY'S NIGHT つんくが完コピーやっちゃったヤァ!ヤァ!ヤァ! Vol.1』に収録<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.up-front-works.jp/release/detail/EPCE-5083 |title=RELEASE / リリース |work=[[アップフロトワークス|UP-FRONT WORKS]] |publisher=UP-FRONT WORKS Co.,Ltd. |language=ja-p |date= |accessdate=2021-12-08}}</ref>。
* [[西慎嗣]] - 2008年に発売された『[[SHINJI BACK TO THE ROOTS]]』に収録<ref>{{Cite web |title=西 慎嗣 | SHINJI BACK TO THE ROOTS |url=https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A021868/VICL-62979.html |publisher=[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント|ビクターエンタテインメ]] |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[タケカワユキヒデ]] - 2007年に発売された『[[CHRONICLE (タケカワユキヒデのアルバム)|CHRONICLE 1&2+2]]』に収録<ref>{{Cite web|和書|title=CHRONICLE 1&2/+2 {{!}} タケカワユキヒデ |url=https://www.oricon.co.jp/prof/100391/products/719743/2/ |website=ORICON NEWS |publisher=[[オリコン]] |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[高橋幸宏]] - 2009年に発売されたアルバム『[[Page By Page]]』に収録<ref>{{Cite web |title=Page By Page<nowiki>[CD]</nowiki> - 高橋幸宏 |url=https://www.universal-music.co.jp/takahashi-yukihiro/products/toct-26798/ |publisher=[[ユニバーサルミュージック (日本)|UNIVERSAL MUSIC JAPAN]] |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[西慎嗣]] - 2008年に発売された『[[SHINJI BACK TO THE ROOTS]]』に収録<ref>{{Cite web|和書|title=西 慎嗣 | SHINJI BACK TO THE ROOTS |url=https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A021868/VICL-62979.html |publisher=[[JVCケンウド・ビターエンタテインメント|ビクターエンタテインメント]] |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。
* [[高橋幸宏]] - 2009年に発売されたアルバム『[[Page By Page]]』に収録<ref>{{Cite web|和書|title=Page By Page<nowiki>[CD]</nowiki> - 高橋幸宏 |url=https://www.universal-music.co.jp/takahashi-yukihiro/products/toct-26798/ |publisher=[[ユニバーサルミュージック (日本)|UNIVERSAL MUSIC JAPAN]] |accessdate=2021-05-08 }}</ref>。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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=== 出典 ===
=== 出典 ===
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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
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* {{Cite book |first=Brooke |last=Halpin |title=Experiencing the Beatles: A Listener's Companion |publisher=Rowman & Littlefield Publishers |year=2017 |isbn=1-4422-7144-2 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=Brooke |last=Halpin |title=Experiencing the Beatles: A Listener's Companion |publisher=Rowman & Littlefield Publishers |year=2017 |isbn=1-4422-7144-2 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=Mark |last=Lewisohn |authorlink=:en:Mark Lewisohn |title=The Beatles: Recording Sessions |publisher=Harmony Books |year=1988 |isbn=0-5175-8182-5 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=Mark |last=Lewisohn |authorlink=:en:Mark Lewisohn |title=The Beatles: Recording Sessions |publisher=Harmony Books |year=1988 |isbn=0-5175-8182-5 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=David |last=Sheff |authorlink=:en:David Sheff |title=The Playboy Interviews with John Lennon and Yoko Ono |publisher=Playboy Press |year=1981 |isbn=0-8722-3705-2 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=David |last=Sheff |authorlink=デヴィッド・シェフ |title=The Playboy Interviews with John Lennon and Yoko Ono |publisher=Playboy Press |year=1981 |isbn=0-8722-3705-2 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=Howard |last=Sounes |title=Fab: An Intimate Life of Paul McCartney |publisher=Hachette Books |year=2010 |isbn=0-3068-1938-4 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=Howard |last=Sounes |title=Fab: An Intimate Life of Paul McCartney |publisher=Hachette Books |year=2010 |isbn=0-3068-1938-4 |ref=harv }}
* {{Cite book |first= John |last=Stevens |title=The Songs of John Lennon: The Beatles Years |url=https://books.google.com/books?id=tk7Wrqsir6gC&pg=PA113 |publisher=Berklee Press Publications |date=October 2002 |isbn=978-0634017957 |ref=harv }}
* {{Cite book |first= John |last=Stevens |title=The Songs of John Lennon: The Beatles Years |url=https://books.google.com/books?id=tk7Wrqsir6gC&pg=PA113 |publisher=Berklee Press Publications |date=October 2002 |isbn=978-0634017957 |ref=harv }}
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* {{MetroLyrics song|beatles|youve-got-to-hide-your-love-away}}
* {{URL|1=https://www.thebeatles.com/youve-got-hide-your-love-away|2=You've Got to Hide Your Love Away}} - The Beatles


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ビートルズ > 曲名リスト > 悲しみはぶっとばせ
悲しみはぶっとばせ
ビートルズ楽曲
収録アルバムヘルプ!
英語名You've Got to Hide Your Love Away
リリース1965年8月6日
録音
ジャンルフォークロック[1]
時間2分11秒
レーベルパーロフォン
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
ヘルプ! 収録曲
ザ・ナイト・ビフォア
(A-2)
悲しみはぶっとばせ
(A-3)
アイ・ニード・ユー
(A-4)

悲しみはぶっとばせ」(かなしみはぶっとばせ、原題 : You've Got to Hide Your Love Away)は、ビートルズの楽曲である。1965年8月6日に発売された5作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ヘルプ!』のA面3曲目に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ジョン・レノンによって書かれた楽曲で、リード・ボーカルもレノンが務めた[1]。レコーディングにはフルート奏者としてジョン・スコットが参加している。

背景

[編集]

本作について、レノンは「これはぼくの-ディラン時代-の曲。ぼくはカメレオンだから、その時に流行っているものにならなんでも染まってしまう。エルビスにできることなら、ぼくにだってできる、エヴァリー・ブラザーズにできれば、ぼくとポールにもできる。ディランだって同じことさ」と語っている[2][3]。本作は、「アイム・ア・ルーザー」などのレノン作の楽曲にも見られる自省的な楽曲となっている[4]。レノンは、映画『ヘルプ!4人はアイドル』のためにもう1曲欲しいと考え、自宅で本作を書いた[5]

本作は、ディランの楽曲を思わせる複音のアコースティック・ギターによる2拍子の音型、アコースティックを主とした伴奏など、フォークソング有節歌曲形式に似ている。演奏ではブラシで叩いたスネアドラムタンバリンマラカスなどのパーカッションのほか、ディランの楽曲の特徴となるハーモニカの代替となるフルートが含まれている[6]

レコーディング・リリース

[編集]

「悲しみはぶっとばせ」のレコーディングは、1965年2月18日にEMIレコーディング・スタジオのスタジオ2で行なわれた[7][8]。バッキング・トラックは、レノンが12弦アコースティック・ギター、マッカートニーがベースジョージ・ハリスンスパニッシュ・ギターリンゴ・スタードラムブラシを使用)という編成で録音され、トラック2にはレノンのガイド・ボーカルが収録された[8]

テイク9がベストテイクと判断され、レノンのリード・ボーカルが録り直された後、マッカートニーのマラカス、ハリスンの12弦アコースティック・ギター、スターのタンバリンオーバー・ダビングされた[8]。本作のレコーディングでは、外部ミュージシャンとしてジョン・スコットも参加しており、スコットはアルトフルートテナーフルートのソロを演奏し、本作はこれで完成となった[8]ジョージ・マーティンのプロダクション・ノートによると、フルート・ソロのオーバー・ダビングは、2月20日に行なわれたとのこと[8]

2月20日にモノラル・ミックス、23日にステレオ・ミックスが作成され、それぞれオリジナル・アルバム『ヘルプ!』に収録された[8]。なお、モノラル・ミックスではレノンのボーカルにわずかながらエコーがかかっており、1987年のCD化に際してマーティンによってリミックスされたステレオ・ミックスではさらにエコーがかけられている[8]

1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には、テイク1、テイク2、そしてテイク5を編集したものが収録された[8]。このバージョンには、テイク1でのスタートミスやマッカートニーがグラスを割る音[8]、「Paul's broken a glass, broken a glass, Paul's broken a glass, a glass, a glass, he's broke today.」というレノンのチャント[9]も含まれている。

クレジット

[編集]

※出典[8]

カバー・バージョン

[編集]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b Halpin 2017, p. 94.
  2. ^ 『ジョン・レノンPLAYBOYインタビュー』集英社、1981年、189頁。ASIN B000J80BKM 
  3. ^ Sheff 1981, p. 165.
  4. ^ Thomas Brothers 2018, p. 242.
  5. ^ Everett 2001, pp. 287–288.
  6. ^ Stevens 2002, pp. 112–120.
  7. ^ Lewisohn 1988, p. 55.
  8. ^ a b c d e f g h i j Winn 2008, p. 299.
  9. ^ Sounes 2010, p. 76.
  10. ^ Unterberger, Richie. “Beach Boys' Party! - The Beach Boys | Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. All Media Group. 2021年5月8日閲覧。
  11. ^ The Hot 100 Chart”. Billboard (1965年11月27日). 2021年5月8日閲覧。
  12. ^ Official Singles Chart Top 50”. Official Charts Company (1965年10月21日). 2021年5月8日閲覧。
  13. ^ Eder, Bruce. Filet of Soul - Jan & Dean | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月8日閲覧。
  14. ^ You Tripped at Every Step - Elvis Costello, Elvis Costello & the Attractions | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月8日閲覧。
  15. ^ オアシス / サム・マイト・セイ”. CDJournal. 株式会社シーディージャーナル. 2021年5月8日閲覧。
  16. ^ RELEASE / リリース” (日本語). UP-FRONT WORKS. UP-FRONT WORKS Co.,Ltd.. 2021年12月8日閲覧。
  17. ^ CHRONICLE 1&2/+2 | タケカワユキヒデ”. ORICON NEWS. オリコン. 2021年5月8日閲覧。
  18. ^ 西 慎嗣”. ビクターエンタテインメント. 2021年5月8日閲覧。
  19. ^ Page By Page[CD] - 高橋幸宏”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2021年5月8日閲覧。

参考文献

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  • Sheff, David (1981). The Playboy Interviews with John Lennon and Yoko Ono. Playboy Press. ISBN 0-8722-3705-2 
  • Sounes, Howard (2010). Fab: An Intimate Life of Paul McCartney. Hachette Books. ISBN 0-3068-1938-4 
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  • Thomas Brothers (2018). Help!: The Beatles, Duke Ellington, and the Magic of Collaboration. W. W. Norton. ISBN 0-3932-4624-8 
  • Winn, John C. (2008) [2003]. Way Beyond Compare: The Beatles' Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965. Crown. ISBN 0-3074-5238-7 

外部リンク

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