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「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日」の版間の差分

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『'''ストレンジ・デイズ/1999年12月31日'''』({{Lang-en-short|Strange Days}})は、[[1995年の映画|1995年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。
『'''ストレンジ・デイズ/1999年12月31日'''』(原題:''Strange Days'')は、[[1995年の映画|1995年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。


==概要==
== 概要 ==
1万5千人のエストラを動員したラストの[[カウントダウ]]モブシーンが圧巻。原案・脚本・製作は[[ジェームズ・キャメロン]]で監督は公私に渡るパートナーである[[キャスリン・ビグロー]](既に離婚)が務めている。他の制作陣にもキャメロンが制作した『[[トゥルーライズ]]』のスタッフが加わっている。
ャメロンの原作小説を元に製作された。原案・脚本・製作は[[ジェームズ・キャメロン]]で監督は公私に渡るパートナーである[[キャスリン・ビグロー]](既に離婚)が務めている。他の制作陣にもキャメロンが制作した『[[トゥルーライズ]]』のスタッフが加わっている。1996年には[[コミック]]や[[小説]]も発売された


出演は[[レイフ・ファインズ]]、[[アンジェラ・バセット]]、[[ジュリエット・ルイス]]、[[トム・サイズモア]]、[[ブリジット・バーコ]]ほか。ブリジットは「ダーク・アイランド」の主演がキッカケで本作への出演に抜擢された。ブリジットは前回は恐怖に駆られながら島の男2人に追われるシーンから今度は警官2人に追われるシーンにチャレンジしており、「ダーク・アイランド」で見せた縛って吊るされるシーンは本作ではさらに過激なシーンに挑戦している
出演は[[レイフ・ファインズ]]、[[アンジェラ・バセット]]、[[ジュリエット・ルイス]]、[[トム・サイズモア]]、[[ブリジット・バーコ]]ほか。

[[ロサンゼルス]]を舞台にストーリーが展開し、銃を乱射しながら主人公達を追跡する無表情の[[ロス市警]]の警官などは[[ターミネーター]][[T-1000]]をモチーフにしており、同脚本の『[[ターミネーター2]]』に近い青を意識した映像美が印象的な作品である。


== ストーリー ==
== ストーリー ==
[[1999年]][[12月31日]]、[[LA]]。元警官のレニー(レイフ・ファインズ)は娼婦のフェイス(ジュリエット・ルイス)と恋仲となったものの懲戒免職になり、フェイスにも去られてしまった男である。現在はスクイッドと呼ばれる他人の五感を体験できるディスクの闇ソフトをフェイスとの想い出を思い出すために自分も使用しながら、売買し生活している。ある日の深夜、フェイスの友人でディスクを提供してくれる娼婦のアイリス(ブリジット・バーコ)が助けを求めてやって来る。何者かに怯えるアイリスはレニーの元に2人の警官が乗ったパトカーが現れた途端に「フェイスもヤバイのよ」と言い残して去ってしまった。その頃、テレビでは人気黒人ラッパーのジェリコ・ワンが射殺されたと繰り返し報じていた。町に不安が高まるそんな中、レニーの元に差出人不明の1枚のディスクが届けられた。そのディスクにはアイリスが何者かに襲撃され、アイリスは風呂上がりだっためシャツとパンティー姿であり、電撃で悶えさせられた挙句に縛って吊るされ、カッターナイフでシャツを切り裂かれて[[乳房]]を露わにされ、さらに[[パンティー]]を剥ぎ取られた挙句[[レイプ]]され殺されていく過程が記録されており、しかもスクイッドを装着して犯行に及んだ犯人は彼女にもスクイッドを接続し、自分で自分を犯している快感を感じさせられながら殺されるという倒錯的な快感を味あわせながらアイリスを惨殺したのだった。このディスクは殺人場面のディスクである一方でアイリスの体験をレニーに体験させレニーを苦しめる効果もあった。レニーはアイリスと同様に狙われているであろうフェイスを守るべく親友のメイス(アンジェラ・バセット)らと共に真犯人捜しを始め、アイリスがキーとなるディスクを車に放り込んだことを思い出したレニーはメイスと共に駐車場に向かう。そこに[[ロス市警]]の警官2人が襲撃してきた。カーチェイスの末に逃げ延びたレニーとメイスが手に入れたディスクにはジェリコが警官達に射殺されアイリスがこれを目撃し、警官2人に追われる映像が収められていた。このディスクによりレニーはこの警官達がジェリコ殺しの犯人であることを知る。しかし、アイリス殺害の際に剥ぎ取ったパンティーを持ち帰り、既に絶命したアイリスの両目を開かせるなどの残虐な手口からレニーはアイリス殺しの犯人は別にいると推理する。しかし、次々にレニーの仲間や知り合いが殺されていく。いったい誰?真犯人は誰なんだ?カウントダウンが迫る中、レニー達は真犯人捜しに紛争する羽目になる・・・
[[1999年]][[12月31日]]、[[ロサンゼルス]]。元警官のレニー(レイフ・ファインズ)は娼婦のフェイス(ジュリエット・ルイス)と恋仲となったものの懲戒免職になり、フェイスにも去られてしまった。現在はスクイッドと呼ばれる他人の五感を体験できる闇ソフトのディスクをフェイスを思い出すために自分も使用しながら、売買し生活している。ある日の深夜、フェイスの友人でディスクを提供してくれる娼婦のアイリス(ブリジット・バーコ)が助けを求めてやって来る。何者かに怯えるアイリスは2人の警官が乗ったパトカーが現れた途端に「フェイスもヤバイのよ」と言い残して去ってしまった。


テレビでは人気黒人ラッパーのジェリコ・ワンが射殺されたと繰り返し報じていた。町に不安が高まるなか、レニーの元に差出人不明の1枚のディスクが届けられた。そのディスクには風呂上がりで下着姿のアイリスが何者かに襲撃され、電撃で悶えさせられた挙句に縛って吊るされ、カッターナイフでシャツを切り裂かれて[[乳房]]を露わにされ、さらに[[パンティー]]を剥ぎ取られた挙句[[強姦|レイプ]]され殺されていく過程が記録されていた。しかも犯人は彼女と自らにスクイッドを装着して、自分自身に犯されながら殺されるという倒錯的な快感を味わいながらアイリスを惨殺したのだった。そしてディスクを再生しているレニーにも追体験をさせながら。
== 登場人物 ==
;レニー・ネロ:[[レイフ・ファインズ]]
:本作の主人公で元警官。スクイッドの売人だが唯一、猟奇物のディスクである「ブラックジャック」は扱わない。
;メイス:[[アンジェラ・バセット]]
:レニーの友人の運転手兼ボディガード。離婚しており子供が一人いる。レニーからの愛称は「メイシー」。
;フェイス・ジャスティン:[[ジュリエット・ルイス]]
:レニーの元恋人でアイリスの友人の娼婦。歌手を目差しておりそのためにガントに抱かれる。性格は冷めてはいるが、アイリスが殺害された際に悲しがるなど本心が見える。
;マックス・ベルティエ:[[トム・サイズモア]]
:探偵。レニーの友人で元警官。頭に弾丸が残っている。
;フィロ・ガント:[[マイケル・ウィンコット]]
:音楽界の大物。フェイスを愛人にしている。
;バートン・ステックラー:[[ヴィンセント・ドノフリオ]]
:ロス市警の警官。
;アイリス:[[ブリジット・バーコ]]
:娼婦でフェイスの友人。年齢は小説では20代前半で映画では20代後半。ただし、演じたブリジットの外見が若いため見た感じは10代である。娼婦の他に副業としてスクイッドを装着して誰かを監視したり、誰かの代わりに自分が体験しその体験のディスクを売買している。レニーにもディスクを提供していた。他にも事件を目撃した後は自衛として銃を携帯している。ジェリコ射殺の瞬間を目撃し、レニーの元に助けを求めるが警官2人が乗ったパトカーが現れたため慌ててその場から逃げ去る。その後、追跡者を恐れて[[ホテル]]「サンセット・リージェント」に宿泊していたがそこで何者かの襲撃を受け、スクイッドを装着させられ自分を犯しながら犯される快感を感じさせられ[[オーガズム]]に達し思わず「イってしまい」喘ぎ声を上げた後、殺害される。少女のように細身ながら以外に俊足で警官二人に撃たれ続けながらも走って逃げ切っている。映画では地毛は長髪のロングヘアーで普段は装着しているスクイッドを隠すため金髪の[[カツラ]]を装着している。小説では地毛はプラチナホワイトのショートヘアーである。アイリスが射殺現場を記録したディスクは証拠として提出され、殺害されたがラストでレニーにとんでもない幸運をもたらすこととなる。演じたブリジットは「ダーク・アイランド 堕ちた楽園」のアンディ役や本作と同じくサイバー・パンクアクションである「レプリケーター」のキャシー役などでの船長とその友人の二人に追われるシーンの演技などを買われてアイリス役に抜擢された。名前の由来は映画『タクシードライバー』でジョディ・フォスターが演じた「娼婦アイリス」からである。作中でアイリスがレニーの車に助けを求めるシーンは、『タクシードライバー』でアイリスが主人公トラヴィスの車に助けを求めるシーンのオマージュである。因みに、後にブリジットが主演した映画「ロード・オブ・ザ・リベンジ」でのブリジットの役名はメイスの愛称と同じ「メイシー」であった。
;ジェリコ・ワン:[[グレン・プラマー]]
:過激な黒人ラップ歌手。取り巻きの男女と共に何者かに射殺される。
;パーマン・ストリックランド:[[ジョセフ・ソマー]]
:警察署長でレニーの元上司。
;ドウェイン・エンゲルマン:[[ウィリアム・フィクトナー]]
:ロス市警の警官。モデルはターミネーターT-1000。
;ティック:[[リチャード・エトソン]]
:レニーの友人でスクイッドの売人。小説ではアイリス殺害のディスクを見て「芸術的」と称す変態。ディスクの解析後に口封じとして何者かに殺害される。


レニーはフェイスを守るべく、親友のメイス(アンジェラ・バセット)らと共に犯人捜しを始めた。アイリスがキーとなるディスクを車に放り込んだことを思い出したレニーたちが駐車場に向かうと、[[ロス市警]]の警官が襲撃してきた。カーチェイスの末に逃げ延びた二人が手に入れたディスクには、警官によるジェリコの射殺事件を目撃したアイリスが彼らに追われる映像が収められていた。しかし、アイリス殺害の際に死んだ彼女の両目を開かせパンティーを持ち帰るなどの異常な手口から、レニーはアイリス殺しの犯人は別にいると推理する。レニーの仲間や知り合いが次々に殺されていく。カウントダウンが迫る中、レニー達は真犯人捜しに奔走する。
== キャスト ==
{| class="wikitable" style="text-align: center;"


== 登場人物 ==
|-
; レニー・ネロ

: 演 - [[レイフ・ファインズ]]、日本語吹替 - [[安原義人]]
! 役名
: 本作の主人公で元警官。スクイッドの売人だが唯一、猟奇物のディスクである「ブラックジャック」は扱わない。

; メイス
! 俳優
: 演 - [[アンジェラ・バセット]]、日本語吹替 - [[塩田朋子]]

: レニーの友人の運転手兼ボディガード。離婚しており子供が一人いる。レニーからの愛称は「メイシー」。
! 日本語吹替
; フェイス・ジャスティン

: 演 - [[ジュリエット・ルイス]]、日本語吹替 - [[土井美加]]
|-
: レニーの元恋人でアイリスの友人の娼婦。歌手を目差しておりそのためにガントに抱かれる。性格は冷めてはいるが、アイリスが殺害された際に悲しがるなど本心が見える。

; マックス・ペルティエ
| レニー・ネロ || [[レイフ・ファインズ]] || [[安原義人]]
: 演 - [[トム・サイズモア]]、日本語吹替 - [[樋浦勉]]
|-
: 探偵。レニーの友人で元警官。頭に弾丸が残っている。
| メイス || [[アンジェラ・バセット]] || [[塩田朋子]]
; フィロ・ガント
|-
| フェジャスティン || [[ジュリエット・ルイス]] || [[土井美加]]
: 演 - [[マケルィンット]]、日本語吹替 - [[谷口節]]
: 音楽界の大物。フェイスを愛人にしている。
|-
; アイリス
| マックス・ペルティエ || [[トム・サイズモア]] || [[樋浦勉]]
: 演 - [[ブリジット・バーコ]]、日本語吹替 - [[深雪さなえ]]
|-
: 娼婦でフェイスの友人。年齢は小説だが20代前半で映画では20代後半。
| フィロ・ガント || [[マイケル・ウィンコット]] || [[谷口節]]
; ジェリコ・ワン
|-
: 演 - [[グレン・プラマー]]、日本語吹替 - [[石井康嗣]]
| バートン・ステックラー || [[ヴィンセント・ドノフリオ]] ||
: 過激な黒人ラップ歌手。取り巻きの男女のリプレーらと共に何者かに射殺される。
|-
; パーマー・ストリックランド
| アイリス || [[ブリジット・バーコ]] || [[深雪さなえ]]
: 演 - [[ジョセフ・ソマー]]、日本語吹替 - [[小島敏彦]]
|-
: 警察署長の副総監。レニーの元上司。
| ジェリコ・ワン || [[グレン・プラマー]] ||
; バートン・ステックラー
|-
: 演 - [[ヴィンセント・ドノフリオ]]、日本語吹替 - [[福田信昭]]
| パーマー・ストリックランド || [[ジョセフ・ソマー]] ||
: ロス市警の警官。
|-
| ドウェイン・エンゲルマン || [[ウィリアム・フィクナー]] ||
; ドウェイン・エンゲルマン
: 演 - [[ウィリアム・フィクナー]]
: バートンと共に行動するロス市警の警官。モデルはターミネーターT-1000。
|-
| ティック || [[リチャード・エドソン]] ||
; ティック
: 演 - [[リチャード・エドソン]]
: レニーの友人でスクイッドの売人。小説ではアイリス殺害のディスクを見て「芸術的」と称す変態。ディスクの解析後に口封じとして何者かに殺害される。原作では「トラン」という男である。
|-
|}


== スタッフ ==
== スタッフ ==
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== 備考 ==
== 備考 ==
*本作は、前述の娼婦アイリス(ブリジット・バーコ)の殺害シーンがあまりにも残虐かつ悲惨であるが重要なシーンであるためカットするわけにいかないため、キャメロン、ビグロー作品にしては珍しく[[地上波]]放送の際はノーカットでは深夜放送に限られている。日本と違い本国では[[映画のレイティングシステム|R指定]]作品である。
* 本作は、前述の娼婦アイリス(ブリジット・バーコ)の殺害シーンがあまりにも残虐かつ悲惨であるが重要なシーンであるためカットするわけにいかないため、キャメロン、ビグロー作品にしては珍しく[[地上波]]放送の際はノーカットでは深夜放送に限られている。日本と違い本国では[[映画のレイティングシステム|R指定]]作品である。
*原作小説にあった下品かつ過激なセリフや不適切な表現などは映画ではソフトなものに変更されている。
* 原作小説にあった下品かつ過激なセリフや不適切な表現などは映画ではソフトなものに変更されている。
*キャメロンとビグローにとって、本作は『ハートブルー』以来の共同作品となった。
*ジェリコ・ワン役のグレン・プラマーは本作以前に[[スピード (映画)]]で『ハート・ブルー』で主演を務めた[[キアヌ・リーブス]]と共演している。
*後のビグローの監督作品である『K-19』で主演の一人を務めたのは[[スティーブン・スピルバーグ]]の監督作品『[[シンドラーのリスト]]』でレイフと共演した[[リーアム・ニーソン]]で、レイフとリーアムは『[[タイタンの戦い (2010年の映画)|タイタンの戦い]]』でも再び共演している。
*アイリスにパイプ越しに掛けられる手錠などはキャメロンの監督作品である 『[[タイタニック (1997年の映画)|タイタニック]]』の[[レオナルド・ディカプリオ]]演じるジャックが船内のパイプに手錠を掛けられるシーン、探偵の「マックス」の名前と『[[ダークエンジェル (テレビドラマ)]]』の[[ジェシカ・アルバ]]演じる主人公の名前「マックス」など後のキャメロン作品に繋がる描写がいくつも散りばめられている。
*アンジェラ・バセットは[[ライアン・レイノルズ]]主演の『[[グリーン・ランタン (映画)]]』に出演しているが、サイズモアもアニメ版『[[ジャスティス・リーグ]]』でグリーンランタンの正体であるジョン・スチュワートの友人役で吹き替えとして出演している。
*ブリジットが吹き替えで出演しているアニメ[[ゴジラ ザ・シリーズ]]でブリジット演じるモニク・デュプレの敵である白髪の大富豪の名前は「キャメロン」である。毎回モニクに敵わずに敗れるというコミカルなキャラクターであった。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[ダーク・アイランド/堕ちた楽園]] - 1993年の映画。アイリス役のブリジット・バーコの主演映画でアイリス殺害の一連のシーンであるアイリスが縛って吊るされるシーンは本作のブリジット演じるアンディが縛って吊るされるシーンと構図が全く同じである。尚、製作陣はビグローが監督、キャメロンが製作総指揮を務めた『[[ハートブルー]]』の製作者達である。
* [[レプリケーター (映画)]] - 1994年の映画。ブリジット・バーコの出演作。本作と同じく近未来が舞台でデジタルドラックと化している頭部に付けてバーチャル体験を楽しむ装置が登場する。
* [[パラノイア (映画)|パラノイア]] - 1997年の映画。ブリジットと[[ラリー・ドレイク]]の主演作で物語のラストでブリジット演じるジャナ・マーサーの元にジャナの家族を殺害する様子を記録したビデオテープが送られてくるという本作のオマージュがある。
* [[ダブル・テイク]] - 1998年の映画。ブリジットと[[クレイグ・シェイファー]]の主演作。監督は本作で撮影を務めたマシュー・F・レオネッティと『コマンドー』で共演した[[マーク・L・レスター]]。被害者が射殺され、それを目撃してしまった主人公が犯人に追い詰められていくという内容である。
* [[ロード・オブ・ザ・リベンジ]] - 2001年の映画。ブリジットの主演作でブリジット演じるメイシーが金髪のカツラを被って変装するのは本作の娼婦アイリスが金髪のカツラで変装するオマージュである。
* [[ブレードランナー]] - 小説板に未来都市を現す近未来SFとして名前が登場。なお、本作の主演はビグローの監督作品である[[K-19]]で主演を務めた[[ハリソン・フォード]]である。
* [[メトロポリス]] - 小説版に本作の未来都市はこの映画の未来都市に似ているという表記がある。
* [[メトロポリス]] - 小説版に本作の未来都市はこの映画の未来都市に似ているという表記がある。
* [[タクシードライバー (1976年の映画)|タクシードライバー]] - 本作のブリジット演じる「娼婦のアイリス」と同じ名前の[[ジョディ・フォスター]]が演じた「娼婦のアイリス」という人物が登場する。
* [[エンド・オブ・デイズ]] - キャメロンと親交が深い[[アーノルド・シュワルツネッガー]]の主演映画で舞台は[[ニューヨーク]]であるが、同じく1999年の世紀末を舞台にした映画であり、主人公は元警官で名前は「ジェリコ」である。ラストもカウントダウンのシーンで終わる。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
* {{Allcinema title|28599|ストレンジ・デイズ 1999年12月31日}}
* {{Kinejun title|10479|ストレンジ・デイズ 1999年12月31日}}
* {{Amg movie|135023|Strange Days}}
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[[pt:Strange Days (filme)]]
[[ru:Странные дни]]
[[sv:Strange Days (film)]]

2024年8月23日 (金) 15:40時点における最新版

ストレンジ・デイズ
1999年12月31日
Strange Days
監督 キャスリン・ビグロー
脚本 ジェームズ・キャメロン
ジェイ・コックス
原案 ジェームズ・キャメロン
製作 ジェームズ・キャメロン
スティーヴン=チャールズ・ジャッフェ
製作総指揮 レイ・サンキーニ
ローレンス・カザノフ
出演者 レイフ・ファインズ
アンジェラ・バセット
ジュリエット・ルイス
音楽 グレーム・レヴェル
撮影 マシュー・F・レオネッティ
編集 ハワード・E・スミス
配給 アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス
日本の旗 日本ヘラルド
公開 アメリカ合衆国の旗 1995年10月6日
日本の旗 1996年1月20日
上映時間 145分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $42,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗$7,959,291[1]
テンプレートを表示

ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(原題:Strange Days)は、1995年アメリカ映画

概要

[編集]

キャメロンの原作小説を元に製作された。原案・脚本・製作はジェームズ・キャメロンで監督は公私に渡るパートナーであるキャスリン・ビグロー(既に離婚)が務めている。他の制作陣にもキャメロンが制作した『トゥルーライズ』のスタッフが加わっている。1996年にはコミック小説も発売された。

出演はレイフ・ファインズアンジェラ・バセットジュリエット・ルイストム・サイズモアブリジット・バーコほか。

ストーリー

[編集]

1999年12月31日ロサンゼルス。元警官のレニー(レイフ・ファインズ)は娼婦のフェイス(ジュリエット・ルイス)と恋仲となったものの懲戒免職になり、フェイスにも去られてしまった。現在はスクイッドと呼ばれる他人の五感を体験できる闇ソフトのディスクを、フェイスを思い出すために自分にも使用しながら、売買し生活している。ある日の深夜、フェイスの友人でディスクを提供してくれる娼婦のアイリス(ブリジット・バーコ)が助けを求めてやって来る。何者かに怯えるアイリスは2人の警官が乗ったパトカーが現れた途端に「フェイスもヤバイのよ」と言い残して去ってしまった。

テレビでは人気黒人ラッパーのジェリコ・ワンが射殺されたと繰り返し報じていた。町に不安が高まるなか、レニーの元に差出人不明の1枚のディスクが届けられた。そのディスクには風呂上がりで下着姿のアイリスが何者かに襲撃され、電撃で悶えさせられた挙句に縛って吊るされ、カッターナイフでシャツを切り裂かれて乳房を露わにされ、さらにパンティーを剥ぎ取られた挙句レイプされ殺されていく過程が記録されていた。しかも犯人は彼女と自らにスクイッドを装着して、自分自身に犯されながら殺されるという倒錯的な快感を味わいながらアイリスを惨殺したのだった。そしてディスクを再生しているレニーにも追体験をさせながら。

レニーはフェイスを守るべく、親友のメイス(アンジェラ・バセット)らと共に犯人捜しを始めた。アイリスがキーとなるディスクを車に放り込んだことを思い出したレニーたちが駐車場に向かうと、ロス市警の警官が襲撃してきた。カーチェイスの末に逃げ延びた二人が手に入れたディスクには、警官によるジェリコの射殺事件を目撃したアイリスが彼らに追われる映像が収められていた。しかし、アイリス殺害の際に死んだ彼女の両目を開かせパンティーを持ち帰るなどの異常な手口から、レニーはアイリス殺しの犯人は別にいると推理する。レニーの仲間や知り合いが次々に殺されていく。カウントダウンが迫る中、レニー達は真犯人捜しに奔走する。

登場人物

[編集]
レニー・ネロ
演 - レイフ・ファインズ、日本語吹替 - 安原義人
本作の主人公で元警官。スクイッドの売人だが唯一、猟奇物のディスクである「ブラックジャック」は扱わない。
メイス
演 - アンジェラ・バセット、日本語吹替 - 塩田朋子
レニーの友人の運転手兼ボディガード。離婚しており子供が一人いる。レニーからの愛称は「メイシー」。
フェイス・ジャスティン
演 - ジュリエット・ルイス、日本語吹替 - 土井美加
レニーの元恋人でアイリスの友人の娼婦。歌手を目差しておりそのためにガントに抱かれる。性格は冷めてはいるが、アイリスが殺害された際に悲しがるなど本心が見える。
マックス・ペルティエ
演 - トム・サイズモア、日本語吹替 - 樋浦勉
探偵。レニーの友人で元警官。頭に弾丸が残っている。
フィロ・ガント
演 - マイケル・ウィンコット、日本語吹替 - 谷口節
音楽界の大物。フェイスを愛人にしている。
アイリス
演 - ブリジット・バーコ、日本語吹替 - 深雪さなえ
娼婦でフェイスの友人。年齢は小説だが20代前半で映画では20代後半。
ジェリコ・ワン
演 - グレン・プラマー、日本語吹替 - 石井康嗣
過激な黒人ラップ歌手。取り巻きの男女のリプレーらと共に何者かに射殺される。
パーマー・ストリックランド
演 - ジョセフ・ソマー、日本語吹替 - 小島敏彦
警察署長の副総監。レニーの元上司。
バートン・ステックラー
演 - ヴィンセント・ドノフリオ、日本語吹替 - 福田信昭
ロス市警の警官。
ドウェイン・エンゲルマン
演 - ウィリアム・フィクナー
バートンと共に行動するロス市警の警官。モデルはターミネーターT-1000。
ティック
演 - リチャード・エドソン
レニーの友人でスクイッドの売人。小説ではアイリス殺害のディスクを見て「芸術的」と称す変態。ディスクの解析後に口封じとして何者かに殺害される。原作では「トラン」という男である。

スタッフ

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備考

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  • 本作は、前述の娼婦アイリス(ブリジット・バーコ)の殺害シーンがあまりにも残虐かつ悲惨であるが重要なシーンであるためカットするわけにいかないため、キャメロン、ビグロー作品にしては珍しく地上波放送の際はノーカットでは深夜放送に限られている。日本と違い本国ではR指定作品である。
  • 原作小説にあった下品かつ過激なセリフや不適切な表現などは映画ではソフトなものに変更されている。

関連項目

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  • メトロポリス - 小説版に本作の未来都市はこの映画の未来都市に似ているという表記がある。

脚注

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  1. ^ a b Strange Days (1996)”. Box Office Mojo. 2010年1月2日閲覧。

外部リンク

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