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フィルムで製作された古典作品は自社で徹底的な[[デジタルリマスター|リマスター]]を行っており、学術的エッセイや解説など特典映像の収録も充実させるなど、非常に質の高いパッケージを販売することで知られる{{R|japan1}}。また、家庭用ビデオのリリースにおける特定の側面の標準化に貢献してきた<ref>{{cite web |url=http://www.criterion.com/about_us |title=Criterion Mission Statement |access-date=March 30, 2009}}</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=OdjqXOCeEtg How Criterion Collection Brings Movies Back From the Dead – Gizmodo on YouTube]</ref>。
フィルムで製作された古典作品は自社で徹底的な[[デジタルリマスター|リマスター]]を行っており、学術的エッセイや解説など特典映像の収録も充実させるなど、非常に質の高いパッケージを販売することで知られる{{R|japan1}}。また、家庭用ビデオのリリースにおける特定の側面の標準化に貢献してきた<ref>{{cite web |url=http://www.criterion.com/about_us |title=Criterion Mission Statement |access-date=March 30, 2009}}</ref><ref>[https://www.youtube.com/watch?v=OdjqXOCeEtg How Criterion Collection Brings Movies Back From the Dead – Gizmodo on YouTube]</ref>。


[[日本]]での展開は行っていない。だが国内メーカーが販売するソフトより質が高く、加えて基本的にDVDやブルーレイは日本よりも海外のほうが安いことから、クライテリオンの輸入盤ソフトは国内でも人気があるという{{R|japan1}}。なお、同社からは[[黒澤明]]や[[小津安二郎]]の監督作品など、[[日本映画]]は50作品程がブルーレイで発売されており{{R|japan1}}<ref>{{Cite news|author=シネフィル編集部 |title=世界の名作だけをソフトパッケージ化するクライテリオン・コレクションの藤田敏八監督の梶芽衣子『修羅雪姫』のクリップがかっこよすぎ〜 |publisher=cinefil |agency=株式会社miramiru |date=2016-09-19 |url=https://cinefil.tokyo/_ct/16995692 |accessdate=2022-12-04}}</ref>、国内のメーカーが発売するソフトに同社の映像素材や特典が流用されることもある。
[[日本]]での展開は行っていない。だが国内メーカーが販売するソフトより質が高く、加えて基本的にDVDやブルーレイは日本よりも海外のほうが安いことから、クライテリオンの輸入盤ソフトは国内でも人気があるという{{R|japan1}}。なお、同社からは[[黒澤明]]や[[小津安二郎]]の監督作品など、[[日本映画]]は50作品程がブルーレイで発売されており{{R|japan1}}<ref>{{Cite news|author=シネフィル編集部 |title=世界の名作だけをソフトパッケージ化するクライテリオン・コレクションの藤田敏八監督の梶芽衣子『修羅雪姫』のクリップがかっこよすぎ〜 |publisher=cinefil |agency=株式会社miramiru |date=2016-09-19 |url=https://cinefil.tokyo/_ct/16995692 |accessdate=2022-12-04}}</ref>、国内のメーカーが発売するソフトに同社の映像素材や特典が流用されることもある。業界内でもクライテリオンのファンは多く、『[[七人の侍]]』4Kリマスター版のパッケージ化を担当したスタッフは制作の際にクライテリオン盤ブルーレイをオペレーターに見せて「これを超えてくれ」と指示を出したという<ref>{{Cite news|author=吉田伊知郎 |title=映画の誕生を見届ける職人集団 " 東京現像所 / Togen " 03:アナログからデジタルへ ー 黒澤映画編 (後編) 映画の修復に挑む Togenスタッフインタビュー |publisher= otocoto|date=2023-08-18 |url=https://otocoto.jp/interview/togen_03/ |accessdate=2024-06-01}}</ref>


これまでに[[VHS]]、[[ベータマックス]]、[[レーザーディスク]]、[[DVD]]、[[Blu-ray Disc|ブルーレイ]]、[[Ultra HD Blu-ray]]と時代に合わせた各フォーマットで、ボックスセットを含め1000以上の作品のソフトを制作・配給している。また、これらの映画とその特典は、同社が運営するオンラインストリーミングサービスを通じて入手することができる。日本では、規格が異なるDVDソフトは再生が困難だが、同一規格のブルーレイは再生が容易である{{R|japan1}}。
これまでに[[VHS]]、[[ベータマックス]]、[[レーザーディスク]]、[[DVD]]、[[Blu-ray Disc|ブルーレイ]]、[[Ultra HD Blu-ray]]と時代に合わせた各フォーマットで、ボックスセットを含め1000以上の作品のソフトを制作・配給している。また、これらの映画とその特典は、同社が運営するオンラインストリーミングサービスを通じて入手することができる。日本では、規格が異なるDVDソフトは再生が困難だが、同一規格のブルーレイは再生が容易である{{R|japan1}}。
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* [[近松物語]]
* [[近松物語]]


==== その他 ====
==== 大島渚監督作 ====
* [[愛のコリーダ]]
* [[絞死刑 (映画)|絞死刑]]
* [[戦場のメリークリスマス]]

==== 市川崑監督作 ====
* [[東京オリンピック (映画)|東京オリンピック]]
* [[細雪 (1983年の映画)|細雪]]
* [[雪之丞変化|雪之丞変化 (1963)]]
* [[雪之丞変化|雪之丞変化 (1963)]]

* アントニー・ガウディー - [[勅使河原宏]]監督
==== 小林正樹督作 ====
* [[怪談 (1965年の映画)|怪談]]
* [[切腹 (映画)|切腹]]
* [[人間の條件 (映画)|人間の條件]]

==== 新藤兼人監督作 ====
* [[鬼婆 (映画)|鬼婆]]
* [[裸の島]]
* [[藪の中の黒猫]]

==== 鈴木清順監督作 ====
* [[殺しの烙印]]
* [[東京流れ者]]

==== 勅使河原宏監督作 ====
* アントニー・ガウディー
* [[砂の女 (映画)|砂の女]]

==== 是枝裕和監督作 ====
* [[歩いても歩いても]]
* [[ワンダフルライフ (映画)|ワンダフルライフ]]

==== 伊丹十三督作 ====
* [[お葬式]]
* [[タンポポ (映画)|タンポポ]]

==== その他 ====
* [[楢山節考 (1958年の映画)|楢山節考 (1958)]]
* [[楢山節考 (1958年の映画)|楢山節考 (1958)]]
* [[殺しの烙印]]
* [[修羅雪姫|修羅雪姫 (1973)]]
* [[修羅雪姫|修羅雪姫 (1973)]]
* [[絞死刑 (映画)|絞死刑]]
* [[地獄門]]
* [[地獄門]]
* [[ゴジラ (1954年の映画)|ゴジラ (1954)]]
* [[ゴジラ (1954年の映画)|ゴジラ (1954)]]
**同作から『[[メカゴジラの逆襲]]』までの15作を収録したセットも発売
**同作から『[[メカゴジラの逆襲]]』までの15作を収録したセットも発売
* [[切腹 (映画)|切腹]]
* [[ハウス (映画)|HOUSE ハウス]]
* [[ハウス (映画)|HOUSE ハウス]]
* [[愛のコリーダ]]
* [[めめめのくらげ]]
* [[めめめのくらげ]]
* [[藪の中の黒猫]]
* [[怪談 (1965年の映画)|怪談]]
* [[ライク・サムワン・イン・ラブ]]
* [[ライク・サムワン・イン・ラブ]]
* [[子連れ狼 (若山富三郎版)|子連れ狼シリーズ]]
* [[子連れ狼 (若山富三郎版)|子連れ狼シリーズ]]
* [[細雪 (1983年の映画)|細雪]]
* [[戦場のメリークリスマス]]
* [[ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ]]
* [[ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ]]
* [[裸の島]]
* [[乾いた花]]
* [[乾いた花]]
* 宮本武蔵三部作
* 宮本武蔵三部作
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** [[続宮本武蔵 一乗寺の決斗]]
** [[続宮本武蔵 一乗寺の決斗]]
** [[宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島]]
** [[宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島]]
* [[歩いても歩いても]]
* [[大菩薩峠 (1966年の映画)|大菩薩峠 (1966)]]
* [[大菩薩峠 (1966年の映画)|大菩薩峠 (1966)]]
* [[タンポポ (映画)|タンポポ]]
* [[三匹の侍]]
* [[三匹の侍]]
* [[東京流れ者]]
* [[復讐するは我にあり]]
* [[復讐するは我にあり]]
* [[砂の女 (映画)|砂の女]]
* [[ドライブ・マイ・カー (映画)|ドライブ・マイ・カー]]
* [[CURE (映画)|CURE]]
* [[座頭市|座頭市シリーズ]]
* [[座頭市|座頭市シリーズ]]
**『[[新座頭市物語 笠間の血祭り]]』までの25作を収録
**『[[新座頭市物語 笠間の血祭り]]』までの25作を収録
* [[東京オリンピック (映画)|東京オリンピック]]


=== 海外映画 ===
=== 海外映画 ===

2024年7月8日 (月) 21:21時点における最新版

クライテリオン社
現地語社名
The Criterion Collection, Inc.
種類
非公開会社
業種 映画ソフトの企画、制作、販売
設立 1984年 (40年前) (1984)
創業者
本社
事業地域
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
主要人物
Jonathan B. Turell (CEO)[1]
Peter Becker (President)[2]
製品 レーザーディスク (1984–1999)
VHSベータマックス (1985, 1989)
DVD (1998–現在)
Blu-ray (2008–現在)
Ultra HD Blu-ray (2021–現在)
VOD (一部作品) (2008–現在)
Criterion Channel (2019–現在)
所有者 ボイジャー社 (1985–97)
従業員数
40[1]
親会社 ヤヌス・フィルムズ
部門 Eclipse from the Criterion Collection
Essential Art House from Janus Films
ウェブサイト criterion.com

クライテリオン・コレクション社: The Criterion Collection, Inc.)は、アメリカ合衆国の映像ソフトメーカーである。通称は「クライテリオン社[3]

主に歴史的に重要な映画のディスクを販売し、ライセンス供与、修復、配給に重点を置いている。

解説

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1984年に設立。アメリカ合衆国を拠点にするソフトメーカーで、制作国やジャンルにこだわらず、多岐にわたる「名作」と呼ばれる映画のディスクを販売している[3]

フィルムで製作された古典作品は自社で徹底的なリマスターを行っており、学術的エッセイや解説など特典映像の収録も充実させるなど、非常に質の高いパッケージを販売することで知られる[3]。また、家庭用ビデオのリリースにおける特定の側面の標準化に貢献してきた[4][5]

日本での展開は行っていない。だが国内メーカーが販売するソフトより質が高く、加えて基本的にDVDやブルーレイは日本よりも海外のほうが安いことから、クライテリオンの輸入盤ソフトは国内でも人気があるという[3]。なお、同社からは黒澤明小津安二郎の監督作品など、日本映画は50作品程がブルーレイで発売されており[3][6]、国内のメーカーが発売するソフトに同社の映像素材や特典が流用されることもある。業界内でもクライテリオンのファンは多く、『七人の侍』4Kリマスター版のパッケージ化を担当したスタッフは制作の際にクライテリオン盤ブルーレイをオペレーターに見せて「これを超えてくれ」と指示を出したという[7]

これまでにVHSベータマックスレーザーディスクDVDブルーレイUltra HD Blu-rayと時代に合わせた各フォーマットで、ボックスセットを含め1000以上の作品のソフトを制作・配給している。また、これらの映画とその特典は、同社が運営するオンラインストリーミングサービスを通じて入手することができる。日本では、規格が異なるDVDソフトは再生が困難だが、同一規格のブルーレイは再生が容易である[3]

主なリリース作品

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日本映画

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黒澤明監督作

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小津安二郎監督作

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溝口健二監督作

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大島渚監督作

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市川崑監督作

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小林正樹督作

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新藤兼人監督作

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鈴木清順監督作

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勅使河原宏監督作

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是枝裕和監督作

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伊丹十三督作

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その他

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海外映画

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参考文献

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外部リンク

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