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'''ヴィニー・アピス'''(Vinny Appice、[[1957年]][[9月13日]] - )は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ロック (音楽)|ロック]]・[[ドラマー]]、[[作曲家]]。[[ブラック・サバス]]、[[ディオ (バンド)|ディオ]]などでの活動で有名。[[ヴァニラ・ファッジ]]、[[ベック・ボガート & アピス]]、キング・コブラ等で活躍した[[カーマイン・アピス]]の実弟。


== キャリア ==
'''ヴィニー・アピス'''(Vincent Appice [[1957年]][[9月13日]] [[ニューヨーク]]・[[ブルックリン区|ブルックリン]]出身)は[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のロック・[[ドラマー]]、[[作曲家]]。'''[[ブラック・サバス]]'''、'''[[ディオ]]'''などでの活動で有名。[[ヴァニラ・ファッジ]]、[[ベック・ボガート & アピス]]、キング・コブラ等で活躍した'''[[カーマイン・アピス]]'''の実弟。
出身は[[ニューヨーク]]の[[ブルックリン区]]。イタリア系の一家に生まれる。兄[[カーマイン・アピス]]の11歳下の弟。9歳の時にドラムと出会い、兄と同じドラム講師に師事した。


==キャリア==
イタリア系の一家に生まれる。兄カーマインの11歳下の弟。9歳の時にドラムに出会い、兄カーマインと同じドラム講師に師事した。<br>
16歳の時、彼と彼のバンドBOMFは、[[レコード・プラント・スタジオ]]で[[ジョン・レノン]]と出会い、レノンのレコーディングを手伝う。
16歳の時、彼と彼のバンドBOMFは、[[レコード・プラント・スタジオ]]で[[ジョン・レノン]]と出会い、レノンのレコーディングを手伝う。


その後、'''[[リック・デリンジャー]]'''と合流し、'''デリンジャー'''名義で'''Derringer''' (1976), '''Sweet Evil''' (1977), '''Derringer Live''' (1977)に参加した。<br>
その後、[[リック・デリンジャー]]と合流し、デリンジャー名義で『デリンジャー革命』(1976年)、『悪魔と拳銃』(1977年)、『ライヴ!』(1977年)に参加した。
1978年、デリンジャー時代の同僚、ダニー・ジョンソン(G,Vo、後に[[スティーヴ・ヴァイ]]の後任として[[アルカトラス]]に参加)、ジェイ・デイヴィス(B,Vo)とともに、ハード・ロック・トリオ'''AXIS'''を結成、アンディ・ジョーンズのプロデュースで'''It's a Circus World'''をリリース。


1978年、デリンジャー時代の同僚、ダニー・ジョンソン(ギター、ボーカル。後に[[スティーヴ・ヴァイ]]の後任として[[アルカトラス]]に参加)、ジェイ・デイヴィス(ベース、ボーカル)とともに、ハード・ロック・トリオ、アクシス(Axis)を結成、[[アンディ・ジョンズ]]のプロデュースで『灼熱星雲』をリリース。
1980年、ツアー序盤でアルコール中毒のため離脱した[[ビル・ワード]]の後任として'''[[ブラック・サバス]]'''の'''Heaven and Hellツアー'''に合流。ここでヴィニーを気に入った[[ロニー・ジェイムス・ディオ]]がグループおよび本人に正式加入を強く働きかけ、そのまま正式メンバーとなる。<br>
ブラック・サバスでは'''『悪魔の掟([[:en:Mob Rules|Mob Rules]])』''' (1981年),'''『ライヴ・イーヴル ([[:en:Live Evil|Live Evil)]]』''' (1982年)にそのプレイを残す。


1980年、ツアー序盤でアルコール中毒のため離脱した[[ビル・ワード]]の後任として[[ブラック・サバス]]の「Heaven and Hell・ツアー」に合流。ここでヴィニーを気に入った[[ロニー・ジェイムス・ディオ]]がグループおよび本人に正式加入を強く働きかけ、そのまま正式メンバーとなる。
1982年後半にブラック・サバスを脱退し、ロニーとともに[[ディオ]]の設立に参加。'''Holy Diver''' (1983), '''The Last in Line''' (1984), '''Sacred Heart''' (1985), '''Intermission''' (1986), '''Dream Evil''' (1987)に参加したが、1989年12月にグループを去る。<br>
ディオ在籍中の1985年には、[[バンド・エイド]]に始まった数ある[[チャリティー]]プロジェクトのひとつとしてロニーが音頭をとって実現した、「ヘヴィメタル版バンド・エイド」'''[[ヒア・アンド・エイド]]'''('''Hear 'n Aid''')にも参加、アルバム'''「スターズ(STARS)」'''のレコーディングで[[クワイエット・ライオット]]のフランキー・バネリとともにドラムスを担当した。


ブラック・サバスでは『[[悪魔の掟]]』(1981年)、『[[ライヴ・イーヴル]]』(1982年)にそのプレイを残す。
1990年には'''World War Ⅲ'''に参加。


1982年後半にブラック・サバスを脱退し、ロニーとともに[[ディオ (バンド)|ディオ]]の結成に参加。『情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー』(1983年)、『ラスト・イン・ライン』(1984年)、『セイクレッド・ハート』(1985年)、『インターミッション』(1986年)、『ドリーム・イーヴル』(1987年)に参加したが、1989年12月にグループを去る。
1992年、ディオとともにブラック・サバスに復帰し、'''『ディヒューマナイザー([[:en:Dehumanizer|Dehumanizer]])』'''(1992)のレコーディングとツアーに参加。


ディオ在籍中の1985年には、[[バンド・エイド]]に始まった数ある[[チャリティー]]・プロジェクトのひとつとしてロニーが音頭をとって実現したヘヴィメタル版バンド・エイド「[[ヒア・アンド・エイド]](Hear 'n Aid)」にも参加、アルバム『スターズ』のレコーディングで[[クワイエット・ライオット]]のフランキー・バネリとともにドラムを担当した。
1993年には再びロニーとともにディオを再興。'''Strange Highways''' (1994)と'''Angry Machines''' (1996)をレコーディング。


1990年には「WWIII(ワールド・ウォー3)」に参加。
2005年にはCircle of Tyrantsのレコーディングに参加したほか、[[アレックス・スコルニック]]とも仕事をした。


1992年、ディオとともにブラック・サバスに復帰し、『[[ディヒューマナイザー]]』(1992年)のレコーディングとツアーに参加。
2006年の'''『ブラック・サバス:ディオ・イヤーズ([[:en:Black Sabbath: The Dio Years|Black Sabbath: The Dio Years]])』'''の制作を契機に再集結した元ブラック・サバスのメンバー([[トニー・アイオミ]]、[[ギーザー・バトラー]]、ロニー・ジェイムス・ディオ、ヴィニーの4人)で'''[[ヘヴン・アンド・ヘル]]'''を結成し、2009年4月28日にアルバム'''『ザ・デヴィル・ユー・ノウ(The Devil You Know )』'''をリリース、[[ビルボード]]アルバムチャートの8位にランクされる。
2009年10月にはSin City Sinnersとともに[[ラスヴェガス]]での2回のショウでプレイした。


1993年には再びロニーとともにディオを再興。『ストレンジ・ハイウェイズ』(1994年)と『アングリー・マシーンズ』(1996年)をレコーディング。
==プレイスタイル==
レスラーと見まがう堂々たる体躯から繰り出す、スピーディーかつラウドなプレイがトレードマーク。<br>
兄のカーマインが、[[スネアドラム|スネア]]に[[エフェクター]]をかませたり、アクセントの移動でトリッキーなフレーズを編み出したり、ドラムをプレイしながらリード・[[ボーカル|ヴォーカル]]をとったりと、常にプレイやサウンドに革新性を吹き込むことにトライしてきたのに対し、弟ヴィニーはあくまでもオーソドックスなロック・ドラミングをその基本とした。<br>
プレイ自体はオーソドックスではあるが、ストロークの速さ、アタックの強さは業界随一で、スネアを中心としたシャープな[[フィルイン]]を隙あらばと叩き込む攻撃的なドラミングが身上。<br>
ボトムをどっしり支えることよりも、アンサンブルの先頭に立ってバンドを引っ張って行くのが彼の持ち味でありスタイルである。<br>
80年代までは普通のツーバスのセッティングであったが、90年代以降、ツーバスの配置のまま左足側のバスドラムを外し、ワンバスでツーバス分の大股開きのまま正面を向く(右足のバスドラムのフロントヘッドが正面ではなく斜め前方を向く)一風変わったセッティングを定着させた。必要に応じてツイン・ペダルを使用する。<br>
現在使用しているセットは[[:en:Drum Workshop|DWドラム]]製。


2005年にはサークル・オブ・タイランツのレコーディングに参加したほか、[[アレックス・スコルニック]]とも仕事をした。
==ロニー・ジェイムス・ディオ==
1980年の最初のブラック・サバス加入以降、ブラック・サバス脱退→ディオ結成→ブラック・サバス復帰→脱退→ディオ再結成→ヘヴン・アンド・ヘル結成と、そのキャリアのほとんどにおいてロニー・ジェイムス・ディオとともに行動し、さながらロニー専属ドラマーの様相を呈していた。<br>
しかし、2010年にロニーが死去し、二人の共演は二度と観られなくなった。


2006年の『[[ベスト・オブ・ディオ・イヤーズ]]』の制作を機に再集結した元ブラック・サバスのメンバー([[トニー・アイオミ]]、[[ギーザー・バトラー]]、ロニー・ジェイムス・ディオ、ヴィニーの4人)で[[ヘヴン・アンド・ヘル (バンド)|ヘヴン・アンド・ヘル]]を結成し、2009年4月28日にアルバム『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』をリリース、[[ビルボード]]・アルバムチャートの8位にランクされる。
==ディスコグラフィ==
===デリンジャー===
*[[:en:Derringer (album)|Derringer]] (1976)
*Sweet Evil (1977)
*Derringer Live (1977)


2009年10月にはシン・シティ・シナーズ(Sin City Sinners)とともに[[ラスヴェガス]]での2回のショウでプレイした。
===アクシス===
*It's A Circus World (1978)


[[2013年]][[8月3日]]、ディオ時代共に活動していた[[ヴィヴィアン・キャンベル]]、[[ジミー・ベイン]]、元リンチ・モブのアンドリュー・フリーマンらと結成したラスト・イン・ラインの初ライブをカリフォルニアで開催<ref>{{Cite web|和書|url=http://amass.jp/26082/ |title=ヴィヴィアン・キャンベルほかディオの初期メンバー4人が組んだ新バンドLAST IN LINE、初ライヴを開催 |publisher=amass |accessdate=2018-10-20}}</ref>。
===ブラック・サバス===
*悪魔の掟 [[:en:Mob Rules (album)|Mob Rules]] (1981)
*ライヴ・イーヴル [[:en:Live Evil|Live Evil]] (1982)
*ディヒューマナイザー [[:en:Dehumanizer|Dehumanizer]] (1992)
*ベスト・オブ・ディオ・イヤーズ [[:en:Black Sabbath: The Dio Years|Black Sabbath: The Dio Years]] (2007)
*ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン [[:en:Live at Hammersmith Odeon|Live at Hammersmith Odeon]] (2007)


[[2016年]]、ラスト・イン・ラインとしてのデビュー・アルバム『へヴィ・クラウン』をリリース。アルバムのプロデュースは、ディオにも参加経験のある元[[ドッケン]]のジェフ・ピルソン<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.barks.jp/news/?id=1000121909 |title=ラスト・イン・ライン、ディオ黄金期のパッションを再び |publisher=[[BARKS]] |accessdate=2018-10-20}}</ref>。
===ディオ===
*Holy Diver (1983)
*The Last in Line (1984)
*Sacred Heart (1985)
*Intermission (1985)
*Dream Evil (1987)
*Strange Highways (1994)
*Angry Machines (1996)
*Inferno - Last in Live (1998)


== プレイスタイル ==
===ヒア・アンド・エイド===
レスラーと見まがう堂々たる体躯から繰り出す、スピーディーかつラウドなプレイがトレードマーク。
*Stars (1985)


兄のカーマインが、[[スネアドラム|スネア]]に[[エフェクター]]をかませたり、アクセントの移動でトリッキーなフレーズを編み出したり、ドラムをプレイしながらリード・[[ボーカル|ヴォーカル]]をとったりと、常にプレイやサウンドに革新性を吹き込むことにトライしてきたのに対し、弟ヴィニーはあくまでもオーソドックスなロック・ドラミングをその基本とした。
===ヘヴン・アンド・ヘル===
*Live from Radio City Music Hall (2007)
*The Devil You Know (2009)


プレイ自体はオーソドックスではあるが、ストロークの速さ、アタックの強さは業界随一で、スネアを中心としたシャープな[[フィルイン]]を隙あらばと叩き込む攻撃的なドラミングが身上。
===World War III===
*World War III (1990)


ボトムをどっしり支えることよりも、アンサンブルの先頭に立ってバンドを引っ張っていくのが彼の持ち味でありスタイルである。
===Mark Boals===
*Edge of The World (2002)


1980年代までは普通のツーバスのセッティングであったが、1990年代以降、ツーバスの配置のまま左足側のバスドラムを外し、ワンバスでツーバス分の大股開きの状態で身体が正面を向く(右足のバスドラムのフロントヘッドが正面ではなく斜め前方を向く)独自のセッティングを定着させた。必要に応じてツイン・ペダルを使用する。
===Power Project===
*Dinosaurs Powerzone (2006)


現在使用しているセットは[[:en:Drum Workshop|dw]]製。
===3 Legged Dogg===
*Frozen Summer (2006)


== ロニー・ジェイムス・ディオ ==
===Raven Storm===
1980年の最初のブラック・サバス加入以降、ブラック・サバス脱退、ディオ結成、ブラック・サバス復帰、脱退、ディオ再結成、ヘヴン・アンド・ヘル結成と、そのキャリアのほとんどにおいてロニー・ジェイムス・ディオとともに行動し、さながらロニー専属ドラマーの様相を呈していた。
*The Storm Project (2009)


しかし、2010年にロニーが死去し、2人の共演は二度と観られなくなった。
==外部リンク==
*[http://www.vinnyappice.com/ vinnyappice.com]
*[http://www.myspace.com/vinnieappice myspace.com/vinnieappice]


== ディスコグラフィ ==
=== デリンジャー ===
*『デリンジャー革命』 - ''Derringer'' (1976年)
*『悪魔と拳銃』 - ''Sweet Evil'' (1977年)
*『ライヴ!』 - ''Derringer Live'' (1977年)

=== アクシス ===
*『灼熱星雲』 - ''It's A Circus World'' (1978年)

=== ブラック・サバス ===
*『[[悪魔の掟]]』 - ''Mob Rules'' (1981年)
*『[[ライヴ・イーヴル]]』 - ''Live Evil'' (1982年) ※ライブ
*『[[ディヒューマナイザー]]』 - ''Dehumanizer'' (1992年)
*『[[ベスト・オブ・ディオ・イヤーズ]]』 - ''Black Sabbath: The Dio Years'' (2007年) ※コンピレーション
*『ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン』 - ''Live at Hammersmith Odeon'' (2007年) ※ライブ

=== ディオ ===
*『情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー』 - ''Holy Diver'' (1983年)
*『ラスト・イン・ライン』 - ''The Last In Line'' (1984年)
*『セイクレッド・ハート』 - ''Sacred Heart'' (1985年)
*『インターミッション』 - ''Intermission'' (1986年) ※ライブ
*『ドリーム・イーヴル』 - ''Dream Evil'' (1987年)
*『ストレンジ・ハイウェイズ』 - ''Strange Highways'' (1994年)
*『アングリー・マシーンズ』 - ''Angry Machines'' (1996年)
*『ディオズ・インフェルノ:ザ・ラスト・イン・ライヴ』 - ''Inferno: Last in Live'' (1998年) ※ライブ

=== ヒア・アンド・エイド ===
*『スターズ』 - ''Hear 'n Aid (An All-Star Album For Famine Relief)'' (1986年)

=== WWIII ===
*『ワールド・ウォー3』 - ''World War III'' (1990年)

=== パワー・プロジェクト ===
* ''Dinosaurs'' (2006年)

=== 3・レッグド・ドッグ ===
* ''Frozen Summer'' (2006年)

=== ヘヴン・アンド・ヘル ===
*『ライヴ・フロム・レディオ・シティ・ミュージック・ホール』 - ''Live from Radio City Music Hall'' (2007年) ※ライブ
*『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』 - ''The Devil You Know'' (2009年)
*『ネオン・ナイツ〜ライヴ・アット・ヴァッケン2009』 - ''Neon Nights: 30 Years of Heaven & Hell'' (2010年) ※ライブ

=== キル・デヴィル・ヒル ===
* ''Kill Devil Hill'' (2012年)
* ''Revolution Rise'' (2013年)

=== WAMIプロジェクト ===
*『キル・ザ・キング』 - ''Kill the King'' (2014年)

=== Dunsmuir ===
* ''Dunsmuir'' (2016年)

=== ジョエル・ホークストラズ13 ===
*『ダイイング・トゥ・リヴ』 - ''Dying to Live'' (2015年)
*『ランニング・ゲームズ』 - ''Running Games'' (2021年)

=== レザレクション・キングス ===
*『レザレクション・キングス』 - ''Resurrection Kings'' (2016年)

=== ラスト・イン・ライン ===
*『へヴィ・クラウン』 - ''Heavy Crown'' (2016年)
*『2』 - ''II'' (2019年)
* ''Jericho'' (2023年)

=== アピス ===
*『シニスター』 - ''Sinister'' (2017年) ※with [[カーマイン・アピス]]

=== 参加アルバム ===
* [[ジョン・レノン]] : 『[[心の壁、愛の橋]]』 - ''Walls and Bridges'' (1974年) ※「Whatever Gets You Thru the Night」にハンド・クラップで参加(ノンクレジット)<ref>{{cite web|url=https://www.moderndrummer.com/article/may-2012-vinny-appice-leaving-his-mark/|title=Vinny Appice Leaving His Mark|work=[[:en:Modern Drummer|Modern Drummer]]|accessdate=May 17, 2024}}</ref>
* レイ・ゴメス : 『ボリューム』 - ''Volume'' (1980年)
* ウォー・アンド・ピース : ''The Flesh & Blood Sessions'' (1999年)
* マーク・ボールズ : 『エッジ・オヴ・ザ・ワールド』 - ''Edge of the World'' (2002年)
* サークル・オブ・タイランツ : ''The Circle of Tyrants'' (2005年)
* ハリウッド・モンスターズ : ''Big Trouble'' (2014年)
* マルティリア : ''R-Evolution'' (2014年)
* トゥーハイダー : ''Mainly Songs About Robots'' (2015年)
* ハリウッド・モンスターズ : ''Capture the Sun'' (2016年)
* エイドリアン・ラッソ : ''Frozen in Time'' (2017年)

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 外部リンク ==
* [https://vinnyappice.com/ 公式ウェブサイト]
* {{Wayback|url=http://www.myspace.com/vinnieappice |title=myspace.com/vinnieappice |date=20090207121243}}
* {{Discogs artist|531831-Vinny-Appice}}

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2024年5月17日 (金) 18:26時点における最新版

ヴィニー・アピス
Vinny Appice
ヴィニー・アピス(2007年)
基本情報
出生名 Vincent Appice
生誕 (1957-09-13) 1957年9月13日(66歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州
ニューヨーク市ブルックリン区
ジャンル ヘヴィメタルハードロック
職業 ミュージシャン
担当楽器 ドラムスパーカッション
活動期間 1975年 -
共同作業者 デリンジャー、アクシス、ブラック・サバスディオ、WWIII、ヘヴン・アンド・ヘル、ラスト・イン・ライン
公式サイト vinnyappice.com

ヴィニー・アピス(Vinny Appice、1957年9月13日 - )は、アメリカロックドラマー作曲家ブラック・サバスディオなどでの活動で有名。ヴァニラ・ファッジベック・ボガート & アピス、キング・コブラ等で活躍したカーマイン・アピスの実弟。

キャリア

[編集]

出身はニューヨークブルックリン区。イタリア系の一家に生まれる。兄カーマイン・アピスの11歳下の弟。9歳の時にドラムと出会い、兄と同じドラム講師に師事した。

16歳の時、彼と彼のバンドBOMFは、レコード・プラント・スタジオジョン・レノンと出会い、レノンのレコーディングを手伝う。

その後、リック・デリンジャーと合流し、デリンジャー名義で『デリンジャー革命』(1976年)、『悪魔と拳銃』(1977年)、『ライヴ!』(1977年)に参加した。

1978年、デリンジャー時代の同僚、ダニー・ジョンソン(ギター、ボーカル。後にスティーヴ・ヴァイの後任としてアルカトラスに参加)、ジェイ・デイヴィス(ベース、ボーカル)とともに、ハード・ロック・トリオ、アクシス(Axis)を結成、アンディ・ジョンズのプロデュースで『灼熱星雲』をリリース。

1980年、ツアー序盤でアルコール中毒のため離脱したビル・ワードの後任としてブラック・サバスの「Heaven and Hell・ツアー」に合流。ここでヴィニーを気に入ったロニー・ジェイムス・ディオがグループおよび本人に正式加入を強く働きかけ、そのまま正式メンバーとなる。

ブラック・サバスでは『悪魔の掟』(1981年)、『ライヴ・イーヴル』(1982年)にそのプレイを残す。

1982年後半にブラック・サバスを脱退し、ロニーとともにディオの結成に参加。『情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー』(1983年)、『ラスト・イン・ライン』(1984年)、『セイクレッド・ハート』(1985年)、『インターミッション』(1986年)、『ドリーム・イーヴル』(1987年)に参加したが、1989年12月にグループを去る。

ディオ在籍中の1985年には、バンド・エイドに始まった数あるチャリティー・プロジェクトのひとつとしてロニーが音頭をとって実現したヘヴィメタル版バンド・エイド「ヒア・アンド・エイド(Hear 'n Aid)」にも参加、アルバム『スターズ』のレコーディングでクワイエット・ライオットのフランキー・バネリとともにドラムを担当した。

1990年には「WWIII(ワールド・ウォー3)」に参加。

1992年、ディオとともにブラック・サバスに復帰し、『ディヒューマナイザー』(1992年)のレコーディングとツアーに参加。

1993年には再びロニーとともにディオを再興。『ストレンジ・ハイウェイズ』(1994年)と『アングリー・マシーンズ』(1996年)をレコーディング。

2005年にはサークル・オブ・タイランツのレコーディングに参加したほか、アレックス・スコルニックとも仕事をした。

2006年の『ベスト・オブ・ディオ・イヤーズ』の制作を機に再集結した元ブラック・サバスのメンバー(トニー・アイオミギーザー・バトラー、ロニー・ジェイムス・ディオ、ヴィニーの4人)でヘヴン・アンド・ヘルを結成し、2009年4月28日にアルバム『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』をリリース、ビルボード・アルバムチャートの8位にランクされる。

2009年10月にはシン・シティ・シナーズ(Sin City Sinners)とともにラスヴェガスでの2回のショウでプレイした。

2013年8月3日、ディオ時代共に活動していたヴィヴィアン・キャンベルジミー・ベイン、元リンチ・モブのアンドリュー・フリーマンらと結成したラスト・イン・ラインの初ライブをカリフォルニアで開催[1]

2016年、ラスト・イン・ラインとしてのデビュー・アルバム『へヴィ・クラウン』をリリース。アルバムのプロデュースは、ディオにも参加経験のある元ドッケンのジェフ・ピルソン[2]

プレイスタイル

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レスラーと見まがう堂々たる体躯から繰り出す、スピーディーかつラウドなプレイがトレードマーク。

兄のカーマインが、スネアエフェクターをかませたり、アクセントの移動でトリッキーなフレーズを編み出したり、ドラムをプレイしながらリード・ヴォーカルをとったりと、常にプレイやサウンドに革新性を吹き込むことにトライしてきたのに対し、弟ヴィニーはあくまでもオーソドックスなロック・ドラミングをその基本とした。

プレイ自体はオーソドックスではあるが、ストロークの速さ、アタックの強さは業界随一で、スネアを中心としたシャープなフィルインを隙あらばと叩き込む攻撃的なドラミングが身上。

ボトムをどっしり支えることよりも、アンサンブルの先頭に立ってバンドを引っ張っていくのが彼の持ち味でありスタイルである。

1980年代までは普通のツーバスのセッティングであったが、1990年代以降、ツーバスの配置のまま左足側のバスドラムを外し、ワンバスでツーバス分の大股開きの状態で身体が正面を向く(右足のバスドラムのフロントヘッドが正面ではなく斜め前方を向く)独自のセッティングを定着させた。必要に応じてツイン・ペダルを使用する。

現在使用しているセットはdw製。

ロニー・ジェイムス・ディオ

[編集]

1980年の最初のブラック・サバス加入以降、ブラック・サバス脱退、ディオ結成、ブラック・サバス復帰、脱退、ディオ再結成、ヘヴン・アンド・ヘル結成と、そのキャリアのほとんどにおいてロニー・ジェイムス・ディオとともに行動し、さながらロニー専属ドラマーの様相を呈していた。

しかし、2010年にロニーが死去し、2人の共演は二度と観られなくなった。

ディスコグラフィ

[編集]

デリンジャー

[編集]
  • 『デリンジャー革命』 - Derringer (1976年)
  • 『悪魔と拳銃』 - Sweet Evil (1977年)
  • 『ライヴ!』 - Derringer Live (1977年)

アクシス

[編集]
  • 『灼熱星雲』 - It's A Circus World (1978年)

ブラック・サバス

[編集]

ディオ

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  • 『情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー』 - Holy Diver (1983年)
  • 『ラスト・イン・ライン』 - The Last In Line (1984年)
  • 『セイクレッド・ハート』 - Sacred Heart (1985年)
  • 『インターミッション』 - Intermission (1986年) ※ライブ
  • 『ドリーム・イーヴル』 - Dream Evil (1987年)
  • 『ストレンジ・ハイウェイズ』 - Strange Highways (1994年)
  • 『アングリー・マシーンズ』 - Angry Machines (1996年)
  • 『ディオズ・インフェルノ:ザ・ラスト・イン・ライヴ』 - Inferno: Last in Live (1998年) ※ライブ

ヒア・アンド・エイド

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  • 『スターズ』 - Hear 'n Aid (An All-Star Album For Famine Relief) (1986年)

WWIII

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  • 『ワールド・ウォー3』 - World War III (1990年)

パワー・プロジェクト

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  • Dinosaurs (2006年)

3・レッグド・ドッグ

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  • Frozen Summer (2006年)

ヘヴン・アンド・ヘル

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  • 『ライヴ・フロム・レディオ・シティ・ミュージック・ホール』 - Live from Radio City Music Hall (2007年) ※ライブ
  • 『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』 - The Devil You Know (2009年)
  • 『ネオン・ナイツ〜ライヴ・アット・ヴァッケン2009』 - Neon Nights: 30 Years of Heaven & Hell (2010年) ※ライブ

キル・デヴィル・ヒル

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  • Kill Devil Hill (2012年)
  • Revolution Rise (2013年)

WAMIプロジェクト

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  • 『キル・ザ・キング』 - Kill the King (2014年)

Dunsmuir

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  • Dunsmuir (2016年)

ジョエル・ホークストラズ13

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  • 『ダイイング・トゥ・リヴ』 - Dying to Live (2015年)
  • 『ランニング・ゲームズ』 - Running Games (2021年)

レザレクション・キングス

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  • 『レザレクション・キングス』 - Resurrection Kings (2016年)

ラスト・イン・ライン

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  • 『へヴィ・クラウン』 - Heavy Crown (2016年)
  • 『2』 - II (2019年)
  • Jericho (2023年)

アピス

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参加アルバム

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  • ジョン・レノン : 『心の壁、愛の橋』 - Walls and Bridges (1974年) ※「Whatever Gets You Thru the Night」にハンド・クラップで参加(ノンクレジット)[3]
  • レイ・ゴメス : 『ボリューム』 - Volume (1980年)
  • ウォー・アンド・ピース : The Flesh & Blood Sessions (1999年)
  • マーク・ボールズ : 『エッジ・オヴ・ザ・ワールド』 - Edge of the World (2002年)
  • サークル・オブ・タイランツ : The Circle of Tyrants (2005年)
  • ハリウッド・モンスターズ : Big Trouble (2014年)
  • マルティリア : R-Evolution (2014年)
  • トゥーハイダー : Mainly Songs About Robots (2015年)
  • ハリウッド・モンスターズ : Capture the Sun (2016年)
  • エイドリアン・ラッソ : Frozen in Time (2017年)

脚注

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外部リンク

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