Zimbra
Zimbra Collaboration Suite (ZCS) は、米国のSynacor, Inc.が開発するWebメールシステムでありグループウェアである。メール/カレンダー/コラボレーション機能がある。クライアント側コンポーネントとサーバ側コンポーネントの両方を含んでいる。
開発元 | Synacor, Inc. |
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最新版 |
8.8.15(2019年7月22日 )
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リポジトリ | |
種別 | コラボレーションソフトウェア |
公式サイト |
www |
2004年にLiquid Systems Inc.が設立され[1]、開発がスタートされた。会社名はZimbra, Inc.に変更され、2005年9月7日にはベータ版がリリースされた[2]。その後、会社としては何度も売却され、オーナーが転々としている。2007年9月17日、米Yahoo!が買収し[3]、2010年1月12日、VMware, Inc.が買収し[4]、2013年7月、米Telligentが買収し[5]、2015年8月13日、Synacor, Inc.が買収した。
日本では、かつては住友商事が国内販売総代理店となっていたが[6]、2013年9月に日本法人としてZimbra Japan合同会社を設立し、販売している。
機能
編集ZCS Webクライアントは高機能なコラボレーションスイートで、電子メールとグループカレンダーをサポートしている。Ajaxを活用して、ツールチップ、ドラッグ可能なアイテム、右クリックメニューなどのインタフェースを備えている。また、高度な検索機能と日付を関連付ける機能もある。Zimlet というマッシュアップによるオンラインのドキュメントオーサリング機能もあり、管理用のUIも備えている。これは Zimbra Ajax Toolkit を使って書かれている。
各機能にSOAP API を提示しており、IMAPおよびPOP3サーバとしても機能する。様々なLinuxディストリビューションで動作し、macOSでも動作する。
ZCSはプロプライエタリなMicrosoft OutlookやApple Mailとも互換性があり、オープンソースのEvolutionとも互換性がある。したがって、それらが持つ電子メールやアドレス帳やカレンダーの内容をZCSサーバと同期させることもできる。Zimbraは各種携帯機器(Nokia Eseries、BlackBerry、Windows Mobile、iPhoneなど)との双方向同期機能も提供している。
エディション
編集以下の2種類がある[7]。
Zimbra Collaboration Network Edition
編集有償の商用ソフトウェアですべての機能とサポートが提供される。
Zimbra Collaboration Open Source Edition
編集無償のオープンソース版で一部の機能に制限がある。サポートは提供されない。
脚注
編集- ^ “Comcast、電子メールサービスにZimbraの技術を採用”. CNET Japan (2007年5月7日). 2019年5月6日閲覧。
- ^ “新興のZimbra、オープンソースのNotesオルタナティブをリリース”. ITmedia エンタープライズ. 2019年5月6日閲覧。
- ^ Yahoo! Acuires Zimbra プレスリリース、2007年9月17日
- ^ “VMware、Yahoo!からZimbraを買収 クラウド製品を強化”. ITmedia エンタープライズ. 2019年5月6日閲覧。
- ^ “VMware、コラボレーションツールのZimbraを売却”. ITmedia エンタープライズ. 2019年5月6日閲覧。
- ^ “日立ソフトが先進的Webコラボレーションシステム「Zimbra Collaboration Suite」を提供開始|日立ソリューションズ((旧)日立ソフトウェアエンジニアリング)”. www.hitachi-solutions.co.jp. 2019年5月6日閲覧。
- ^ “オープンソースのグループウェア / Zimbraとは”. www.ossnews.jp. 2019年5月6日閲覧。