UKM-2000
UKM-2000(Uniwersalny Karabin Maszynowy 2000)は、ポーランドで開発された汎用機関銃。
UKM-2000 | |
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種類 | 軍用機関銃 |
製造国 | ポーランド |
仕様 | |
種別 | 汎用機関銃 |
口径 | 7.62mm |
銃身長 | 547mm |
使用弾薬 | 7.62x51mm NATO弾 |
装弾数 | ベルト給弾式(100、200、250発) |
作動方式 | ガス圧利用(ロングストロークピストン式)、ロータリーボルト式 |
全長 | 1,203mm |
重量 | 8,400g |
発射速度 | 700-850/分 |
銃口初速 | 840メートル/秒 |
有効射程 | 1,500m |
歴史 | |
設計年 | 1998年-2000年 |
製造期間 | 2000年- |
配備期間 | 配備中 |
バリエーション |
UKM-2000P(標準型) UKM-2000D(空挺部隊用) UKM-2000C(車両搭載型) |
開発
編集東欧革命以降、ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)寄りの政治路線を選択した。1999年にはNATOに正式加盟したため、武器・弾薬を従来のワルシャワ条約機構規格からNATO規格に変更することになった。元々、ポーランドは軍事兵器を積極的に国産化しており、東側諸国で汎用機関銃として広く用いられていたPK/PKS機関銃もまた、例外ではなかった。ポーランド陸軍は、既存の兵器のNATO規格化に着手し、PK/PKS機関銃をNATO標準の7.62x51mm弾を使用する汎用機関銃に改造する計画を企画した。
開発は1998年から始まり、2000年に完了。直ちにポーランド陸軍に制式採用された。汎用機関銃の頭文字である「Uniwersalny Karabin Maszynowy」と制式年から UKM-2000と名付けられた。
原型のPK/PKS機関銃が非分離式弾帯に装着された起縁式の7.62x54mmR弾をいったん後方へ引き抜き、弾帯の下を通して薬室へ送り込むのに対し、UKM-2000は分離式M13弾帯から弾薬を直接前方へ押し出す構造を採用した。
派生型
編集- UKM-2000P
- 7.62x51mm NATO弾仕様の標準型。ストックは、原型から継承した木製と新開発のプラスチック製がある。
- UKM-2000D
- 空挺部隊用で、ストックが折り畳み式になっている。全長1,182mm、重量8,900g。
- UKM-2000C
- 車両搭載型。KTO ロソマク歩兵戦闘車の同軸機関銃に使用されている。 全長1,100mm、重量10,500g。
- UKM-2000Z
- 伸縮式ストック、黒のポリマー製ピストルグリップへ変更した型。
- UKM-2013P
- UKM-2000Pを折り畳みと伸縮式ストック、ピカティニー・レールを装備、グリップ、コッキングハンドル、安全装置などを改良した型。
- UKM-2013C
- UKM-2000Cの改良型。