Sonos
Sonos(ソノス)はサンタバーバラに拠点を置く米国の家電機器企業。2002年にジョン・マクファーレン、クレイグ・シェルバーン、トム・カレン及びトラング・マイによって設立された。Sonosは同社が独自開発・製造したスマートスピーカーで広く知られている。
種類 | 非公開企業 |
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本社所在地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンタバーバラ |
設立 | 2002年 |
業種 | 家電 |
代表者 | |
支店舗数 | 1 |
関係する人物 |
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外部リンク |
www |
創業後、マクファーレンは2004年のCECで製品の見本を紹介し、2005年の後半に「デジタルミュージックシステムバンドル」が発売されると発表した。同社はプロトタイプと製品設計を拡張し、AES暗号化によるメッシュネットワーキングを追加して、セットアップされたスピーカーがどの部屋でも音楽を再生できるようにした。2011年から2014年の間に同社は様々なスピーカーの発売やサービスの追加をしており、2015年にはBruce Mau Designと共同で企業のロゴを変更した。同社は他社と提携を結び、他社のサービス(iHeartRadio、Spotify、MOG、QQ Music、Amazon Musicなど)を利用できるようにした。
家電製品に加え、同社は2016年7月にニューヨークのソーホーに独自の公式ストアをオープンし、2012年5月には独自のスタジオとアートギャラリーの「Sonos Studio」もオープンした。
歴史
編集Sonosは2002年にジョン・マクファーレン、クレイグ・シェルバーン、トム・カレン、トラング・マイによって設立され、マクファーレンはワイヤレスサービスをつくることを望んでいた[1][2]。2004年のCESでマクファーレンは間もなく完成する同社の最初の製品であるスマートスピーカーの「デジタルミュージックシステムバンドル」の見本を持ち込んだ。このバンドルは11月のCESイノベーションデザイン&エンジニアリングアワードの「ベストオーディオ」賞を獲得し[3]、2005年2月に発売された[4]。3月に同社は現在のデジタルミュージックシステムバンドルのアドオンとして「ZP100」アンプを導入した(その後、 ZP120に置き換えられ、「CONNECT:AMP」にリブランドされた)[5]。このバンドルは5月下旬に英国でも販売されると発表された[6]。まもなく、ユーザーのSonosシステムをアナログとデジタルの入出力の接続で従来のアンプにリンクする未増幅のZP80(後でZP90に置き換えられ、「CONNECT」にリブランドされた)によって統合された。2009年にアンプリファイドスマートスピーカーの「ZonePlayer S5」(後にPLAY:5とリブランドされた)が販売された。
2011年2月、シリウスXMラジオがソノスの音楽サービスのカタログに追加された[7]。7月に同社はスマートスピーカーのPlayのラインアップに第二の小型アンプスピーカー「PLAY:3」を発表し[8]、Spotifyをカタログに追加した[9]。MOGは5月に14日間の無料トライアルと共にサービス追加された[10]。
2012年8月、Amazonクラウドプレイヤーの互換性が追加された[11]。5月にSonosはワイヤレスサブウーファー「SUB」を発表し[12]、テンセントとのコラボで「QQ Music」が利用できるようになった[13]。同月にSonosはスタジオ及びアートギャラリーの「Sonosスタジオ」を発表した[14]。アートギャラリーはSonosの製品と共に無料で展示され、スタジオにはベック、ザ・ロンリー・アイランド、ソランジュなどのアーティストも呼ばれ[15]、6月にスタジオ開設の模様を写した映像を公開した[16]。
2013年2月、Sonosはサウンドバー型スピーカーの「PLAYBAR」を発表した[17]。10月には、第三の小型のスマートスピーカー「PLAY:1」を発表した[18][19]。12月にはコールバーグ・クラビス・ロバーツ、レッドポイント・ベンチャーズ、エレベーション・パートナーズから2500万ドルの資金調達ラウンドなどで推定1億1800万ドルの資金を調達した[20]。
2014年3月、ソノスは同社のシステム用のユニバーサルコントローラーアプリの更新を発表した[21]。2015年1月、「Bruce Mau Design」によって2011年から2014年までの4年間使われたロゴから新たなロゴへと変更された[22][23]。Sonosはブルーノート・レコードとコラボした限定版「ブルーノートPLAY:1」を2月に発表し[24]、3月に発売された[25]。「第2世代」の「PLAY:5」スピーカーは9月に発表され、10月にクラウドプレイヤーのサポートから3年後となるAmazon Musicのサポートが正式に追加され[26]、同月に「PLAY:5」の予約が開始された[27]。11月のソフトウェアアップデートで調律機能「Trueplay」が公開された[28]。Trueplayは、Sonosスマートスピーカーユニットの出力を、室内の音響に合わせて調整する。調律の初期プロセスでは、適切なAppleスマートフォンやタブレットを使用する必要がある。
2016年2月にApple Musicがストリーミングで利用できるようになり[29]、Sonosも『Music Makes it Home Study』という名の実験作をリリースした[30]。3月にジョン・マクファーレンCEOは同社がローカル再生ではなく音楽配信サービスと音声操作への移行を発表し、一部の従業員をレイオフした[31]。7月に最初のSonosの店舗がニューヨークのソーホーに開店した[32]。9月には同社の製品がApple Storeで入手できるようになると発表された[33]。
2017年1月、マクファーレンは同社のブログでCEOを辞任し、後任には元COOのパトリック・スペンスが就任すると発表した[34]。
製品
編集同社は現在6種類のスピーカーを販売している。その内の3種類はスマートスピーカー(PLAY:1、PLAY:3とPLAY:5)で、他は「サウンドバー(PLAYBAR)」、「サウンドベース(PLAYBASE)」と「サブウーファー(SUB)」である。また無給電のスピーカーを動かす「CONNECT:AMP」やアンプやCDプレイヤーなどの従来の音響機器にSonosシステムを接続する「CONNECT」も販売している。
一つの家庭内の複数のSonosデバイスは、無線か有線イーサネットネットワーク、またはその両方で相互に接続されている。Sonosシステムは、SonosNetとして知られている独自のAES暗号化Peer to Peerメッシュネットワークを作成する。これにより、各ユニットは任意の入力を再生することができ、必要に応じて、複数の場所で音楽を同時再生することが出来る。この機能を使用するとき、または3.1 / 5.1サラウンド設定を作成するときは、LANおよびインターネット音源にアクセスするために単一のZonePlayerまたはZoneBridgeをネットワークに接続する必要がある[35][36]。SonosNet 2.0は802.11nハードウェアにMIMOを統合しより強固な接続を提供している。Sonosは、ウェイク・オン・ワイヤレス技術を実装していないが、代わりにすべてのSonosプレーヤーまたはブリッジが、スタンバイモードまたはケーブル接続の場合でも、常にワイヤレス接続を維持する必要がある。Sonosデバイスには電源ボタンはなく、同社は各スピーカーがアイドル/スタンバイ状態で4~8Wを消費すると主張している[37]。
ロゴの推移
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オリジナルのSonosロゴ。2002年から使用され2011年に置き換えられた。
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Sonosが2015年まで使用していた第2のロゴ。Bruce Mau Designによってリブランドされた。
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第3のロゴ(2015年~現在)。以前より目立つようになった一方でフォントは同一である。
ロケーション
編集本社
編集ストアとリセラー
編集同社の製品は主にベスト・バイ、Apple、ターゲットなどの小売業者を通じて再販されているが、Amazon.comやクラッチフィールドなどのネット通販企業もSonosによって製造された製品の流通と再販の役割を担っている[39]。2011年11月のプレスリリースによれば、北米で同社の製品が販売されている小売拠点は6300以上に上る[40]。
2016年7月12日、最初のSonosの公式店舗がニューヨークにオープンした[41]。
オフィス
編集現在Sonosによって独立して運営されているオフィスが12ヶ所存在する[42]。
参考文献
編集- ^ “Company Overview of Sonos, Inc.”. 3 December 2013閲覧。
- ^ Elliott, Amy-Mae (8 December 2011). “The Story Behind the Wireless Music System 10 Years in the Making”. Mashable 31 October 2016閲覧。
- ^ Ozler, Levent (11 November 2004). “Sonos Digital Music System: Best of Audio”. Dexigner 31 October 2016閲覧。
- ^ “Review: Sonos Digital Music System”. Macworld. 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos Introduces the Sonos(TM) Loudspeaker SP100”. Sonos. (21 March 2005) 31 October 2016閲覧。
- ^ Smith, Tony (24 May 2005). “Sonos wireless music kit ready to roll in UK”. The Register 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos streams SiriusXM Internet Radio to every room of the home”. Sonos (16 February 2011). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos PLAY:3 official: cheaper entry to the streaming music club”. www.slashgear.com. SlashGear (20 July 2011). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Spotify now available for streaming in every room of the home on Sonos”. Sonos (14 July 2011). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos and Mog team up to bring high-quality listening experience to the home”. Sonos (24 May 2011). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Amazon Cloud Player now streaming on Sonos”. Sonos (9 August 2012). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Introducing the Sonos SUB”. Sonos (22 May 2012). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Tencent and Sonos bring QQ music into the home”. Sonos (8 May 2012). 31 October 2016閲覧。
- ^ “The Sonos Studio: Listening, Sonos-style”. Sonos (9 May 2012). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Best Venue Where the Music (and the Booze) Is Free | Sonos Studio.”. LA Weekly. (2 October 2013) 31 October 2016閲覧。
- ^ “The Making of the Sonos Studio LA”. YouTube (16 June 2016). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Introducing Sonos PLAYBAR”. Sonos (12 February 2013). 31 October 2016閲覧。
- ^ Roettgers, Janko (14 October 2013). “Sonos releases new $200 speaker, CEO dismisses Spotify’s Connect speaker partnerships”. Gigaom. 31 October 2016閲覧。
- ^ Price, Emily (14 October 2013). “Sonos' Play:1 Is Its Smallest and Most Affordable Speaker Yet”. Mashable 31 October 2016閲覧。
- ^ Nellis, Stephen (3 January 2014). “Top 10 Software/E-Commerce Growth Companies in the Tri-Counties”. 10 March 2014閲覧。
- ^ Martin, Mel (18 March 2014). “Sonos announces new controller apps for Mac and iOS”. Engadget 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos | Bruce Mau Design”. Bruce Mau Design. 31 October 2016閲覧。
- ^ Ricker, Thomas (23 January 2015). “New Sonos logo design pulses like a speaker when scrolled”. The Verge 31 October 2016閲覧。
- ^ “Born in Blue: Introducing the Sonos Blue Note PLAY:1”. Sonos (4 February 2015). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Limited Edition Blue Note PLAY:1 On Sale March 15”. Sonos. 31 October 2016閲覧。
- ^ “Stream Amazon Prime Music to Sonos Speakers”. Sonos (20 October 2015). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos’ New Flagship PLAY:5 Pre-orders Start Today”. Sonos (29 October 2015). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos Trueplay Brings Simple Speaker Tuning to Millions of Rooms Around the World”. Sonos (10 November 2016). 31 October 2016閲覧。
- ^ “APPLE MUSIC ON SONOS AVAILABLE TOMORROW”. Sonos (9 February 2016). 31 October 2016閲覧。
- ^ “CAN MUSIC OUT LOUD CHANGE THE WAY WE CONNECT AT HOME?”. Sonos (11 February 2016). 31 October 2016閲覧。
- ^ Sonos will layoff employees as it adapts to changes in the music industry TechCrunch Retrieved 10 March 2016.
- ^ “Sonos Expands Its Brand, Opens Flagship NY Store”. WheePR Media. 2018年2月9日閲覧。
- ^ “SONOS: Coming to an Apple Store Near You”. Sonos. (26 September 2016) 31 October 2016閲覧。
- ^ http://blog.sonos.com/en/the-next-generation-of-sonos-leadership/
- ^ “Sonos guide to setup options”. Sonos. 2016年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月9日閲覧。[出典無効]
- ^ “Sonos guide to setup over WiFi”. Sonos. 2018年2月9日閲覧。
- ^ “Sonos Components Consume Power When Idle”. Sonos (2005年3月16日). 2012年6月19日閲覧。
- ^ “Sonos Spins into Control”. Santa Barbara Independent. 2 June 2017閲覧。
- ^ “Store Locator”. Sonos. 31 October 2016閲覧。
- ^ “Sonos now playing at 6300 retail locations across North America”. Sonos (1 November 2011). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Listening comes home at 101 Greene Street”. Sonos (12 July 2016). 31 October 2016閲覧。
- ^ “Contact Us”. Sonos. 31 October 2016閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
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