Meiji Seika ファルマ
Meiji Seikaファルマ株式会社(めいじせいかファルマ、英: Meiji Seika Pharma Co., Ltd.)は、日本の医薬品製造業。明治ホールディングス株式会社の傘下。東京都中央区京橋に本社を置く。
本社がある明治ビル(東京都中央区京橋) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | Meiji、MSP |
本社所在地 |
日本 〒104-8002 東京都中央区京橋2丁目4番16号 北緯35度40分36.8秒 東経139度46分8.4秒 / 北緯35.676889度 東経139.769000度座標: 北緯35度40分36.8秒 東経139度46分8.4秒 / 北緯35.676889度 東経139.769000度 |
設立 |
1916年(大正5年)10月9日 (東京菓子株式会社) |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 3010001034951 |
事業内容 | 医療用医薬品の製造販売等 |
代表者 | 小林大吉郎(代表取締役社長) |
資本金 |
283億6300万円 (2020年3月31日現在)[1] |
売上高 |
1425億9900万円 (2020年3月期)[1] |
営業利益 |
59億3100万円 (2020年3月期)[1] |
経常利益 |
67億8200万円 (2020年3月期)[1] |
純利益 |
38億1900万円 (2020年3月期)[1] |
純資産 |
730億0700万円 (2020年3月31日現在)[1] |
総資産 |
1724億2600万円 (2020年3月31日現在)[1] |
従業員数 |
連結: 5,823名 (2020年3月31日現在)[1] |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 明治ホールディングス株式会社100% |
外部リンク |
www |
特記事項:明治グループの事業再編[2]に伴い、2011年4月1日付で明治製菓株式会社から商号変更して発足した。 |
概要
編集2011年4月1日、明治グループの事業再編(会社分割)により、明治製菓株式会社から商号変更して発足[2]。旧・明治製菓が医療用医薬品事業に特化されたことにより、同社が手掛けてきた菓子・飲料・食品・一般用医薬品(主にイソジンうがい薬[注釈 1]など)事業はグループ会社の(株)明治(明治乳業から商号変更)へ移管され、長年使用してきた「明治製菓」の屋号表記を日本語からローマ字「Meiji Seika」に変更した[2]。ただし、後発医薬品のメーカー略号については、Meiji Seika ファルマとなって以降に販売開始された商品に対しても、漢字表記の「明治」が用いられる。
2018年7月、化学及血清療法研究所(化血研)の製品を引き継いだ明治グループのKMバイオロジクスに出資。
かつては農薬(除草剤、殺菌剤、植物成長調整剤など)事業や動物用医薬品事業を手掛けていたが、2022年1月4日付で農薬事業を2021年9月に設立した株式会社MMAGに承継。その上で同社株式は三井化学の子会社である三井化学アグロへ422億円で譲渡され、当社は農薬事業から撤退した[3][4][5][6][7]。動物用医薬品事業は2022年4月1日付でKMバイオロジクスの動物用医薬品事業と統合の上、明治アニマルヘルスへ移管された[8]。これにより、当社は医療用医薬品へ特化する事になった。
2024年4月、新型コロナウイルスのワクチン工場を神奈川県小田原市に建設すると発表。このワクチンは体内でmRNAを自己複製する「レプリコンワクチン」とされており、2028年の稼働を予定している[9]。
事業所
編集- 支店
- 全国8拠点
- 研究所
- 製薬研究所
- 工場
- 小田原工場
- 〒250-0874 神奈川県小田原市鴨宮1056
- 製造品目:注射剤アンプル剤、粉末注射剤、凍結乾燥製剤、経口剤、錠剤、顆粒剤
- 岐阜工場
グループ会社
編集過去のグループ会社
編集- 明治サノフィ・アベンティス薬品株式会社(東京都新宿区西新宿) - 旧・明治サノフィ薬品(明治サノフィ)。旧サノフィとの提携による合弁で設立。2013年2月28日会社解散[11]
- 田村製薬株式会社(東京都板橋区)
- 北里薬品産業株式会社(東京都港区三田) - 学校法人北里研究所との提携による合弁で1955年に設立(当社60%、北里研究所40%)。2022年9月30日会社解散。同社が行っていたワクチン販売の機能を当社が継承した[12]
- Meijiアグロケミカル株式会社(東京都中央区) - 2020年に設立。Meiji Seika ファルマから北上工場(岩手県北上市)の移管を受けた上で農薬を生産していたが、農薬事業のMMAGへの譲渡に伴い、2022年1月4日付で三井化学アグロへ全株式を譲渡。商号をMeijiアグロケミカル株式会社からMMアグロケミカル株式会社へ変更[4][7]。
主な取扱製品
編集医療用医薬品
編集書籍『私たちは売りたくない!』について
編集2024年9月、「チームK」を名乗る匿名の自称現役社員グループにより、『私たちは売りたくない!―危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭(チームK著、方丈社)』が出版された。本書は、2回目の新型コロナワクチン接種後に死亡した元社員K(故人)の死に衝撃を受けた現役社員グループがリサーチを行い、mRNAワクチンやレプリコンワクチンの危険性、厚労省の施策、医療業界の倫理や常識外れに警鐘を鳴らすものであった[13]。
2024年12月、Meiji Seikaファルマは社内調査の結果を公表。本書の著者とされていた現役社員グループ「チームK」は実在せず、執筆に関わった現役社員は1名(以下、当該社員)であったこと、当該社員と「チームK」の名の由来とされる元社員Kと面識及び業務上の接点はなかったこと、当該社員は数年前よりSNSなどを通じて新型コロナワクチン接種に反対する動画などを複数回にわたり配信していたこと、当該社員がワクチン接種に反対する人物らと接点を持ち、本著とは別の共同著書を過去に出版していたことが明かされた[14][15][16]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h “第161期決算公告”. Meiji Seika ファルマ株式会社. 2021年4月9日閲覧。
- ^ a b c “明治ホールディングス株式会社 明治グループ事業再編(当社子会社間の会社分割)のお知らせ” (PDF). 明治ホールディングス (2010年9月14日). 2011年3月31日閲覧。
- ^ 連結子会社における会社分割(吸収分割)及び株式譲渡(孫会社の異動)による農薬の製造販売事業の譲渡に関するお知らせ明治ホールディングス 2021年9月10日
- ^ a b 三井化学アグロ、Meiji Seika ファルマの農薬事業を取得三井化学、三井化学アグロ 2021年9月10日
- ^ (開示事項の経過)連結子会社における会社分割(吸収分割)及び株式譲渡(孫会社の異動)による農薬の製造販売事業の譲渡完了に関するお知らせ明治ホールディングス 2022年1月4日
- ^ 三井化学アグロ、Meiji Seika ファルマの農薬事業を取得完了三井化学 2022年1月4日
- ^ a b 株式会社MMAG設立のご案内MMAG 2022年1月4日
- ^ 明治アニマルヘルス株式会社の設立と営業開始に関するお知らせ明治アニマルヘルス 2022年4月1日
- ^ 経済産業省 令和4年度第2次補正予算「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」補助金の交付決定に関するお知らせ Meiji Seika ファルマ 2024年4月15日
- ^ “お問い合わせ”. Meiji Seika ファルマ株式会社. 2024年10月29日閲覧。
- ^ “明治サノフィ・アベンティス薬品(株)解散のお知らせ”. プレスリリース (2013年2月1日). 2015年6月3日閲覧。
- ^ 『北里薬品産業の解散に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)Meiji Seikaファルマ株式会社、2022年7月4日 。2023年2月14日閲覧。
- ^ “私たちは売りたくない!”. 方丈社. 2024年10月12日閲覧。
- ^ “書籍に関する社内調査より判明した事実について”. Meiji Seikaファルマ株式会社. 2024年12月21日閲覧。
- ^ “【独自】著者グループは架空? ベストセラー「反ワク本」に捏造疑惑浮上…製薬会社が調査結果公表へ|日刊ゲンダイDIGITAL”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2024年12月18日). 2024年12月20日閲覧。
- ^ “ベストセラー“反ワク”内部告発本の標的になった製薬会社が調査結果 著者の社員グループ「実在しない」”. ITmedia NEWS. 2024年12月20日閲覧。