Interface Builder
Interface Builder(インターフェイスビルダー)は、AppleのMac OS X向けソフトウェア開発アプリケーションである。このソフトはXcode(前Project Builder)の一部であり、Apple Developer Connectionの開発ツールセットである。Interface Builderはグラフィカルユーザインターフェースを利用するアプリケーション用のインターフェースを制作するためにCocoa及びCarbon開発を可能にしている。
開発元 | Apple |
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最新版 |
3.2
/ 2009年 |
対応OS | Mac OS X |
種別 | ソフトウェア工学 |
ライセンス | 商用 |
公式サイト | http://developer.apple.com/ |
でき上がったインターフェースは.nib ファイル[1]に保存される。3.1以降のバージョンでは.xib ファイル[2]に保存されている。
歴史
編集オリジナルは、NeXT Step 0.8に付属する開発環境の中心となるソフトとして、1988年にジャン=マリー・ヒューロットによって開発された。彼によって開発されたMacintosh向けのインターフェイス設計ソフトのSOS Interfaceが前身といえる[3]。
Interface Builderはその後、プロジェクト管理やコード編集などを担うProject Builderと役割を分担し、開発が継続された。後にMac OS Xに移植され、Cocoa、Carbon両フレームワークに対応した総合リソース編集に利用されるようになった。他にもWebObjectsのインターフェース設計などに用いられる。
実用的なRADツールとしてはかなり初期に登場した部類に入り、DelphiやVisual Basicに少なからぬ影響を与えている。
Mac OS X v10.3以降、Project BuilderはXcodeに移行したが、Interface Builderの役割は変わっていない。
Xcode 4.0になり、Interface BuilderはXcodeに統合され、IDEのアプリケーションとしては消滅した。
機能
編集ボタンやメニュー、ウィンドウなどのGUIコンポーネントをマウスによって配置することのできるRADツールである。 他にも、使用できるGUIコンポーネントには、テキストフィールドやデータテーブル、スライダー、ポップアップメニューなどがある。
これらのGUIコンポーネントをマウスでドラッグし、パレットにドロップすることで、インタフェースを簡単に作成することができる。
特徴
編集Interface Builder単体ではソフトウェアを開発できないため、その役割はリソースエディタに似ている。
しかし、GUIの単体テストができる点、クラスの設計やコード生成機能までを含む点、パレットと呼ばれる自作コンポーネントを組み込める点から、どちらかといえば内部 / ユーザー両インターフェースのプロトタイピングを行うツールに近い。
nibファイルもまた、単にリソース情報を保持しているのではなく、実際に動作するオブジェクトをシリアライズしたものである。
互換ソフト
編集- GNUstepには、Interface BuilderのクローンであるGormが存在する。
参考文献
編集- ^ NeXT interface builder
- ^ Xcode interface builder
- ^ The NeXTonian