Couleur (日笠陽子のアルバム)
『Couleur』(クルール)は、日笠陽子の1枚目のオリジナルアルバム。2014年9月3日にポニーキャニオンから発売された。
『Couleur』 | ||||
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日笠陽子 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP、アニメソング | |||
時間 | ||||
レーベル | ポニーキャニオン | |||
チャート最高順位 | ||||
日笠陽子 アルバム 年表 | ||||
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『Couleur』収録のシングル | ||||
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背景、制作
編集日笠陽子の1枚目のオリジナルアルバムで、収録曲はリリースされたシングルの4曲を含む全13曲となる。アルバムとしては、2013年7月17日に発売されたコラボレーションアルバム『Glamorous Songs』に次いで2作目となる。
2014年5月17日にソロプロジェクトの1周年を記念して開催された「Glamorous Live:Special Edition」フィルムコンサートで、同年9月3日にファーストオリジナルアルバムをリリースすることが発表され[3]、その後7月16日にフランス語で「色」を意味する『Couleur』というタイトルが発表された[4]。
アルバム制作は、2014年の年明けから始められ、日笠自身が作詞家・作曲家と時間を掛けて話し合いながら進められた[5][6]。またレコーディングは、時間を掛けた話し合いを経て6月から行われ、楽器隊のレコーディングのほかトラックダウンやマスタリングにも日笠が立ち会っている[7]。
音楽性
編集アルバムのコンセプトは「カッコいいロック」・「バンドサウンド」・「日笠陽子がキュンとするもの」であり、各曲にも明確な構想があり、それを実現するために作曲家と時間を掛けたやり取りが行われた[8]。
日笠は、歌詞について「生々しいことをしっかりと歌いたい」と作詞家に伝え、また「広い世界の希望や平和についてではなく、自分の手に余らない世界のことについて歌いたい」や「自分と同じような不安や焦りを抱えている人にしっかり寄り添って、しっかり守るための歌を歌いたい」と語っている[4][6][9]。
リリース
編集アルバムはBlu-ray Disc付き初回限定盤(PCCG-01417)、DVD付き初回限定盤(PCCG-01418)と通常盤(PCCG-01419)の3種リリースで、初回限定盤にはアルバムのリード曲「新世界システム」のミュージック・ビデオおよび同ビデオのメーキング映像のほか、収録曲に含まれたシングル4曲のミュージック・ビデオのメーキング映像を収録したディスクが同梱されている。さらにこのディスクには、隠しトラックとして「みるく定食」のミュージック・ビデオも含まれている[10][11]。
またアルバム制作自体のキーの1つになっているジャケットは、アルバムタイトルが『Couleur』(フランス語で色)でありながらモノクロで、日笠の中にある不安や焦りを表現するため、毒々しくも美しい多肉植物などの花が使われている[9]。
ライブツアー
編集2014年5月17日に開催された「Glamorous Live:Special Edition」フィルムコンサートで、同年9月3日のファーストオリジナルアルバムのリリースと10月4日に日比谷野外大音楽堂(東京都)、10月25日にオリックス劇場(大阪府)でのライブツアー開催が発表された[3]。その後、11月16日にZepp Tokyoでの追加公演が決定し、日笠陽子2014ライブツアー「Le Tour de Couleur」(ル・ツール・ド・クルール)というタイトルが発表された。
ライブツアー初日は、アンコール2曲・ダブルアンコール2曲を含む全21曲と初ワンマンライブと同じく笑いの絶えないトークによるステージになった[12]。
2015年3月18日にライブツアーの模様を収録したBlu-ray(PCXP-50280)とDVD(PCBP-52317)が、ポニーキャニオンから発売された。どちらもディスクは2枚組で、1枚目には10月4日に行われた日比谷野外大音楽堂での全演目、2枚目には11月16日に行われたZepp Tokyoでのダイジェスト映像とライブツアーのリハーサルや舞台裏映像が収録されている[13]。
収録曲
編集- 「新世界システム」 – 4:17[1]
- 「ENVY DICE」 – 3:30
- 「Brighter day」 – 4:08
- 「Crazy you」 – 4:51
- 作詞:YADAKO(Myu)、作曲・編曲:Masse(Myu)
- アルバム制作当初は11曲構成の予定だったが、Myuが作った本曲と10.「Pollution」に出会ったことから13曲構成になった[8]。
- 「美しき残酷な世界」 – 4:53
- 「憂冥」 – 4:01
- 「風と散り、空に舞い」 – 3:59
- 「終わらない詩」 – 4:41
- 「EX:FUTURIZE」 – 4:25
- 作詞:hotaru、作曲:奥井康介、編曲:中山真斗
- 4thシングルで、テレビアニメ『Z/X IGNITION』のオープニングテーマ。
- 「Pollution」 – 4:03
- 作詞:YADAKO(Myu)、作曲・編曲:Masse(Myu)
- Myuは、前作『Glamorous Songs』の「めざまし時計」も手掛けている。
- 「Sleepy Hungry Minds」 – 4:07
- 作詞:Nadia、作曲:前澤寛之、編曲:中山真斗
- 高速モータウンビートのパーティーチューンで、コールアンドレスポンスもある曲[16]。
- 「Seek Diamonds」 – 4:55
- 「FLOWERS」 – 3:43[1]
BD/DVD(初回限定盤のみ)
- 新世界システム (Music Video)
- 美しき残酷な世界 (YOKO HIKASA MAKING CLIP)
- 終わらない詩 (YOKO HIKASA MAKING CLIP)
- Seek Diamonds (YOKO HIKASA MAKING CLIP)
- EX:FUTURIZE (YOKO HIKASA MAKING CLIP)
- Couleur (YOKO HIKASA MAKING CLIP)
みるく定食
編集「みるく定食」は、本作『Couleur』の初回限定盤のみに同梱されているディスク(BD/DVD)の隠しトラックとして存在するミュージック・ビデオ。日笠陽子の楽曲であり、日笠自身が初めて作詞を手掛け、yamazoが作曲を手掛けたアコースティックな曲[10][11]。
2014年5月17日に開催された「Glamorous Live:Special Edition」フィルムコンサートにおいて、アルバムのタイトルがまだ決まっていなかったためタイトルを四字熟語にしようかとの話の中で、会場の客からの「焼肉定食」という言葉を日笠が「みるく定食」と聞き間違えたエピソードから生まれた[5]。
そして、日笠が冗談半分でみるく定食を食べたいと発言したのをきっかけにレストランチェーンのキッチンジローとのコラボが決まり、『Couleur』発売日の9月3日から10月4日までの限定メニューとして「ホタテみるくコロッケ定食」が実際に登場した[17][18][5]。
その後CD化の要望が多くあったため、10月25日に行われたライブツアー「Le Tour de Couleur」のオリックス劇場の公演からライブの追加グッズとして「みるく定食」のCD(BRCG-00029)が販売された[10][11]。
チャート
編集チャート(2014年) | 最高位 |
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オリコン週間[2] | 13 |
Billboard Japan Top Albums Sales[19] | 11 |
出典
編集- ^ a b c “Couleur [CD+Blu-ray Disc]<初回限定盤>”. タワーレコード. 2020年10月31日閲覧。
- ^ a b “Couleur(初回限定盤Blu-ray Disc付)”. オリコン. 2020年10月31日閲覧。
- ^ a b “日笠陽子、1stオリジナル・アルバムの発売とワンマン・ライブの開催が決定!”. リスアニ!WEB (2014年5月20日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b “日笠陽子、1stオリジナル・アルバムのタイトルは『Couleur』に決定!収録曲も発表に!”. リスアニ!WEB (2014年7月16日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c 成松哲 (2014年9月3日). “日笠陽子「Couleur」インタビュー”. 音楽ナタリー. 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c 森朋之 (2014年9月22日). “日笠陽子 『Couleur』”. Mikiki. タワーレコード. 2020年11月7日閲覧。
- ^ “れこーでぃんぐ”. 日笠陽子のひよっ子記 (2014年6月10日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c 成松哲 (2014年9月3日). “日笠陽子「Couleur」インタビュー (3/5)”. 音楽ナタリー. 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c 成松哲 (2014年9月3日). “日笠陽子「Couleur」インタビュー (4/5)”. 音楽ナタリー. 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c “日笠陽子「みるく定食」CD、急きょ限定発売”. 音楽ナタリー (2014年10月17日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b c “日笠陽子、ファンの熱い要望に応え秘密の楽曲「みるく定食CD」緊急販売決定!”. リスアニ!WEB (2014年10月17日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ a b “日笠陽子、爽快な秋風と駆け抜けたツアー初日”. 音楽ナタリー (2014年10月6日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ “日笠陽子、<Le Tour de Couleur>ツアーのBD&DVD発売が決定”. BARKS (2015年1月13日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ Kaoru Tominaga (2014年9月3日). “「Brighter day」の作詞をさせて頂きました!私自身 初の歌詞提供でとても嬉しいです!”. Twitter. 2020年11月7日閲覧。
- ^ “日笠陽子、1stアルバムにHISASHI(GLAY)が楽曲提供”. BARKS (2014年8月23日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ 成松哲 (2014年9月3日). “日笠陽子「Couleur」インタビュー (5/5)”. 音楽ナタリー. 2020年11月7日閲覧。
- ^ “日笠陽子xキッチンジローのコラボレーションイベントが開催されます!”. キッチンジロー (2014年8月25日). 2014年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
- ^ “声優・日笠陽子さんと「キッチンジロー」がコラボ 「ホタテみるくコロッケ定食」販売”. ねとらぼ. アイティメディア (2014年8月27日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Albums Sales 2014/09/15 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2020年10月31日閲覧。
外部リンク
編集- ポニーキャニオンによる紹介ページ
- CD+Blu-ray Disc初回限定盤 - ウェイバックマシン(2020年11月11日アーカイブ分)
- CD+DVD初回限定盤
- 通常盤 - ウェイバックマシン(2020年11月19日アーカイブ分)
- ポニーキャニオンによる動画