阪急箕面線
箕面線(みのおせん)は、大阪府池田市の石橋阪大前駅から大阪府箕面市の箕面駅までを結ぶ阪急電鉄の鉄道路線。
箕面線 | |||
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箕面線普通の6000系 (牧落駅 - 箕面駅間) | |||
基本情報 | |||
国 | 日本 | ||
所在地 | 大阪府池田市、豊中市、箕面市 | ||
起点 | 石橋阪大前駅 | ||
終点 | 箕面駅 | ||
駅数 | 4駅 | ||
路線記号 | HK | ||
開業 | 1910年3月10日 | ||
所有者 | 阪急電鉄 | ||
運営者 | 阪急電鉄 | ||
車両基地 | 平井車庫 | ||
使用車両 | 車両の節を参照 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 4.0 km | ||
軌間 | 1,435 mm(標準軌) | ||
線路数 | 複線 | ||
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 自動閉塞式 | ||
最高速度 | 80 km/h[1] | ||
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停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概要
編集紅葉と滝の名所箕面公園や箕面温泉への行楽路線であるとともに、大阪への通勤・通学路線でもある。宝塚本線とともに前身の箕面有馬電気軌道によって開業した阪急電鉄の創業路線でもある。宝塚本線の支線であり、戦前は、箕面支線という表記も見られた。
路線データ
編集運行形態
編集全列車が線内折り返し運転で、平日朝ラッシュ時(8時台まで)は4 - 9分間隔、土休日夜(19時台以降)は12分間隔、それ以外の時間帯は10分間隔で運転されている。2022年12月17日のダイヤ改正前までは、平日朝ラッシュ時には宝塚本線に直通する箕面発大阪梅田行きの普通列車が設定されていた。
宝塚本線直通列車は2010年代から縮小していき、2015年3月21日のダイヤ改正で通勤準急が準急に格下げ・統合され、2018年7月7日のダイヤ改正で朝の梅田駅(現在の大阪梅田駅)発着の準急や梅田駅発の普通の運転がなくなり[2]、平日朝ラッシュ時の梅田行き普通2本のみの運転となった[3]。通勤準急および準急は箕面線内の各駅に停車していた(宝塚本線内での停車駅は異なる)。2022年12月のダイヤ改正で最後まで残った大阪梅田行き普通2本も廃止され[4]、長らく続いた大阪方面への直通列車が全廃となった[5]。
大阪梅田行きが減った分、平日朝ラッシュ時の上り列車は石橋阪大前駅にて宝塚本線の通勤特急または特急「日生エクスプレス」と接続するようにしたことで大阪梅田駅までの所要時間を短縮している。
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箕面駅停車中の7000系7015F(8両編成)による準急梅田行き。
現在は廃止された箕面線内の準急。
毎年、大晦日(12月31日)の深夜から翌年元日(1月1日)の早朝にかけて、阪急電鉄の他路線同様に終夜運転が行われている(2020年の大晦日を除く)。ダイヤは毎年個別に案内されるため、年により多少異なってくるが、概ね30分に1本の運行である。正月三が日は、以前は宝塚本線が特別ダイヤ(正月ダイヤ)としていたため、箕面線も宝塚本線との接続を考慮して同様に特別ダイヤで運転していた。なお、この「正月ダイヤ」は2015年をもって廃止され、2016年より、正月三が日も通常の土休日ダイヤで運転されている。
かつて秋の紅葉シーズン等における休日昼間には、1980年頃まで梅田駅直通の臨時準急電車が毎時4本ほど運行されていたが、現在は行われていない。また、ホタルの観察シーズンの6月には梅田駅 - 箕面駅間の定期準急の一部を「ほたる」号として運転し、特製のヘッドマークが取り付けられた。近年の臨時列車(団体列車を除く)の運転状況は以下の通りである。
車両
編集列車はすべて4両編成で、平井車庫に所属する以下の4両編成が主に使用される。
かつては線内でも8両編成充当の列車が存在した。充当車両は宝塚本線で運用されているすべての8両編成(「阪急宝塚本線#使用車両」を参照。能勢電鉄所属の6000系を含む)で、平日朝ラッシュ時の大阪梅田行き直通列車のほか、線内折り返し列車にも8両編成が存在していたが、すべて2018年7月7日のダイヤ改正で廃止されている。
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箕面線内普通の5100系
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箕面線内普通の6000系
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箕面線内普通の7000系
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2両編成を2編成連結して箕面線内で運用される8000系
歴史
編集阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道が、1910年に宝塚本線と併せて開業させた。当初、分岐駅の石橋駅はデルタ線、終点の箕面駅はループ線となっており、梅田駅→石橋駅→箕面駅→石橋駅→宝塚駅(あるいはその逆)の系統で運転される電車も設定されていたといわれている。
なお1961年12月に箕面線桜井駅 - 千里線千里山駅間の事業免許を取得し、桜井駅から西国街道沿いに東へ直進する新線計画が立てられていたが、1972年12月に免許を取り下げている[6]。詳細は「阪急千里線」の項目を参照。
- 1910年(明治43年)
- 1921年(大正10年)12月30日:牧落駅開業[8]。
- 1953年(昭和28年)4月1日:平日朝に梅田駅 - 箕面駅間に準急を設定[9]。
- 1968年(昭和43年)5月1日:自動列車停止装置(ATS)を設置し、供用開始[10]。
- 1969年(昭和44年)8月24日:架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
- 1978年(昭和53年)3月10日:全線を軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更[11]。
- 1997年(平成9年)11月16日:ダイヤ改正で準急廃止。通勤準急を代わりに設定。
- 2000年(平成12年)6月4日:ダイヤ改正で平日朝夕に従来の通勤準急に代わり梅田駅 - 箕面駅間に準急を設定。
- 2003年(平成15年)8月30日:ダイヤ改正で夕方の箕面線直通の準急を廃止、平日朝の準急は通勤準急に種別変更。
- 2013年(平成25年)12月21日:全駅に駅ナンバリングを導入[12][13]。
- 2015年(平成27年)3月21日:ダイヤ改正で通勤準急が廃止され、準急に変更。
- 2018年(平成30年)7月7日:ダイヤ改正で準急および梅田駅(現在の大阪梅田駅)発の直通列車、8両編成の線内折り返し列車を廃止[3]。
- 2019年(令和元年)10月1日:石橋駅を石橋阪大前駅に改称[14]。
- 2022年(令和4年)12月17日:ダイヤ改正で大阪梅田行きの直通列車が廃止され、全列車が線内折り返しとなる[4][5]。
- 2026年(令和8年)春頃(予定):ワンマン運転を開始[15]。
駅一覧
編集駅番号 | 駅名 | 駅間 営業キロ |
累計 営業キロ |
接続路線 | 所在地 |
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HK-48 | 石橋阪大前駅 | - | 0.0 | 阪急電鉄: 宝塚本線 | 池田市 |
HK-57 | 桜井駅 | 1.6 | 1.6 | 箕面市 | |
HK-58 | 牧落駅 | 1.1 | 2.7 | ||
HK-59 | 箕面駅 | 1.3 | 4.0 |
脚注
編集出典
編集- ^ a b 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』 - ネコ・パブリッシング
- ^ 7月7日初発より宝塚線のダイヤ改正を実施します 〜平日 朝・夕方の通勤・通学時間帯における混雑の緩和と利便性の向上を図ります〜 (PDF) - 阪急電鉄、2018年5月22日
- ^ a b 7月7日(土)からの宝塚線全列車時刻表 - 阪急電鉄、2018年6月20日
- ^ a b 『2022年12月17日(土)初発より 阪急全線(神戸線・宝塚線・京都線)でダイヤ改正を実施 〜2024年に京都線で座席指定サービスを開始します〜』(PDF)(プレスリリース)阪急電鉄、2022年10月12日 。2022年10月13日閲覧。
- ^ a b “さよなら阪急箕面線「大阪梅田行き直通列車」 北大阪急行延伸も影響…12月ダイヤ改正で“長い歴史”に幕”. まいどなニュース. (2022年11月12日) 2022年12月22日閲覧。
- ^ 森口誠之『鉄道未成線を歩く 私鉄編』 JTB、2001年、pp.120-121
- ^ 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、p.135
- ^ a b c 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳』9号 関西2、新潮社、2009年、p.51
- ^ 今尾恵介・原武史『日本鉄道旅行歴史地図帳』10号 関西私鉄、新潮社、2011年、pp.50-51
- ^ 「関西五私鉄 保安度向上へ急ピッチ 各社がATS設置へ」『交通新聞』交通協力会、1968年2月21日、2面。
- ^ 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、p.136
- ^ a b 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
- ^ a b 阪急京都線 大山崎駅〜長岡天神駅間で建設中の『西山天王山駅』を2013年12月21日に開業します! (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年6月5日。
- ^ 『「梅田」「河原町」「石橋」の駅名を10月1日に変更します』(PDf)(プレスリリース)阪急電鉄、2019年7月30日 。2019年7月31日閲覧。
- ^ 伊丹線・箕面線・嵐山線においてワンマン運転を開始します (PDF) - 阪急電鉄、2023年11月13日