鈴木重幸
鈴木 重幸(すずき しげゆき、1930年5月 - 2015年2月8日)は、日本の言語学者。横浜国立大学名誉教授。主な研究対象は日本語の文法(形態論)である。
略歴
編集- 1930年5月 東京都で誕生。東京大学文学部、同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。
- 1960年4月より 国立国語研究所所員。
- 1968年4月 横浜国立大学助教授。
- 1976年4月 横浜国立大学教授。
- 1996年
- 1956年11月、言語学研究会の発足とともに入会。最晩年まで、同会および教育科学研究会・国語部会の会員・指導者として活動した。教育科学研究会・国語部会が刊行した言語教育のテキスト『にっぽんご』シリーズ(『にっぽんご4の上』)の解説書として書かれた 『日本語文法・形態論』によって、橋本進吉による現行の学校文法を根本的に批判し、文法教育の革新運動を推進した。また、従来、言語名・教科名として日本語を「国語」と称する伝統があった(「国語学」など)が、これを批判し、「国語」から「日本語」に改めるべきであると主張し、「国語学会」の呼称を「日本語学会」に改めるなどの動きを推進した。
著書
編集単著
編集- 『日本語文法・形態論』(むぎ書房, 1972年, ISBN 978-4-8384-0105-5)
- 『文法と文法指導』(むぎ書房, 1972年)
- 『形態論・序説』(むぎ書房, 1996年, ISBN 978-4-8384-0111-6)
編著
編集参考文献
編集- 言語学研究会編『ことばの科学4』(むぎ書房, 1990年)に年譜、著作目録、写真が掲載されている。また、同書は、鈴木重幸の還暦を祝って言語学研究会から鈴木重幸に献呈されており、巻頭の「『ことばの科学』第4集の発行にあたって」(言語学研究会・事務局長 湯本昭南)が鈴木重幸論となっている。
- 花薗悟「民主主義科学者協会言語科学部会-昭和二十年代の奥田靖雄」(『国文学 解釈と鑑賞 957 』(至文堂 2011年1月1日発行。NCID AN00265261、ISSN 0386-9911。)所収、鈴木の東大教養課程における宮島達夫らとの交流、奥田靖雄との出会いなどが描かれている。末尾に「鈴木重幸氏への聞き取りをもとにしたもの」との記述あり)